最近読んだあれこれをまとめて

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第I部 事件 下巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第II部 決意 上巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第?部 決意 下巻 (新潮文庫)

ソロモンの偽証: 第?部 決意 下巻 (新潮文庫)

ひさびさに宮部みゆきの大作を文庫になってから。
ひさびさに宮部みゆきの真骨頂、読みごたえのある、
そして今回は舞台が中学校ということで、その子供たちの成長の速度も
物語の中に流れる、スピード感のある物語。

勇気や正義や愛を感じつつも、不穏な気配もするので
最終巻が楽しみ。

蜩ノ記 (祥伝社文庫)

蜩ノ記 (祥伝社文庫)

映画化とかいってる今さら、夫の書棚から。
さらっとよめる。
まあ、いい話。爽やかだし、かなしいし、美しい。
心があらわれるような登場人物たちに、冷たい清流に触れたような気分になる。

個人的には映画のキャスティングと人物像が合わない。
特に壇野は、背の高い人物のイメージ。

ひさびさのひさびさ

うかうかしているうちに、孕んだ挙句、産んだり育てたり。
息子二歳を数カ月過ぎる、という大波小波

結局、出産は大潮のスーパームーンにやってきて、
怒涛のように陣痛だの首にへその緒巻いてるだの、
お産上手ですよ!ゆっくりいきましょう、だの
急いで、さあ産んじゃいましょう!だの
まあ、未知のさまざまで、
出てきた小さいのは、やっぱりしめっていてあったかくて、
そして案外長くて抱きにくかった。

一年半、連続睡眠2時間最長という過酷な責め苦にあって
精神的にも肉体的にもソフト拷問みたいなのにさらせれつつも、
子育ておもしろたのしく、家は「え…?」っていうくらいの散らかりをみせて、
そうこうしてるうちに、
息子はぺらぺら日本語を話し、一人前に食べ、
しまいには踊ったり歌ったりするように。

そんなこんな間も、いろいろしていたはしていたのだけれど、
思いだして、うかうか日記、たまには書いてみようかと
ひさびさにひさびさに。

不安

昨夜遅く夫が入院という事態に。
救急搬送からの緊急入院だったので
不安でいっぱいに。

おなかのこどもと遺されることまで考えて、
考え過ぎなのはわかっていても、心細い夜。

でも、せっかくの機会のなので、ちゃんと検査して
ゆっくりしてもらえたら、と思っています。

夜、ひとりで寝ていると、おなかのベビーがものすごく
動くので、励まされている気持ちに。
不安で、やっぱりなんだか涙がでちゃうけど、
こんな気持ちに折り合いをつける巧い術などないので、
検査を待って、とりあえずあたたかくして寝るしかない。

月蝕散歩

sayosayosayo2011-12-12

月を見上げる夜だった一昨日。
赤い月が幻想的というのか、気味が悪いというのか、面白い空。
やっぱり天体ショーは、興味をそそられるとびきりのイベント。

それにしても、今みたいに国立天文台とかが発表とかしない時代の月蝕なんて、
昔の人々にどれだけの衝撃を与えたのだろうと思うと、その物語に惹かれる。

凶兆だとか吉兆だとか、大騒ぎだったのかな。

公園に見に行くと、望遠レンズのカメラを三脚にたてて本格的に撮影しているひとびともちらほら。
デジタルの画面の覗きこむその人々を眺めると、
なんだか宇宙は近づいたのだか遠のいたのだか、なんて余計なお世話。

それにしても、つめたい夜によい散歩でした。

華麗なる京蒔絵

華麗なる京蒔絵 三井家と象彦漆器三井記念美術館すばらしかった。
息がつまるほどの贅をつくした蒔絵は、ちろんきらびやかなのだけれど、命を削るような入念な仕事ぶりが寧ろ堅実な印象。
そして、富や権力が集中することは美術にとっては、決して悪いことでは無い。
同時に、富や権力をもつにはそれなりの能力や覚悟が必要なのだなぁとも思う。