ゆれる

西川美和監督の映画と本。

キャストがいい。
オダギリジョー香川照之、真木ようこ・・・。
 
最後のバス停のシーン、弟が兄に叫ぶ「家に帰ろう」そこで終わる。
その後どうなったかは、観ている人に任せている、それがいい。
 
兄を取り戻すとは、自分を取り戻すことでもあるのだろうと思う。
 
都会に出て行ったものと田舎に残ったもの。
家族と共に生きたものと離れて行ったもの。
勝手な生き方を選んだものと周りの環境に合わせたもの。
 
あまちゃんとも共通するけれど田舎に暮らすことのコンプレックス、卑屈さ。
自己犠牲のような考え方、というかそれで納得しようとする重さ。
 
何を求めているのか?
この映画とは逆の展開の形もあると思うけれどこの映画の方が素直な気がする。

([に]1-1)ゆれる (ポプラ文庫)

([に]1-1)ゆれる (ポプラ文庫)

夢売るふたり

夢売るふたり
結構好きな映画です、西川美和監督。
「ゆれる」も良かった、真木よう子さん、女性ならではの視点がとてもいい。
ドキッとさせる、女のやらしさを表現する、これは無かった。
若い時には観たくなかったかもしれないかな。
 
そんな映画です。

のぼうの城

面白かったですね、のぼうの城
 
歴史上の出来事なんでしょうけど、どこかで美化されているところも
多分にあるんでしょうね。

私利私欲がない、これが人を引きつける。
こんなにもなれるのだろうか?なりたい!見てみたい!憧れる。
 
人を魅了する力とは何でしょうか?
農民たちが、のぼう様がいうのであれば助けぬ訳にはいかないと言わせる魅力、人間的な魅力。
一見馬鹿げたことのようにみえる踊りと笑い。

きっとどこかで運命共同体のような感覚があったんでしょうね。
逆らえない時代の流れと無常感。
 
個人的には甲斐姫が好きです。
見ていて気持ちいいし、こんなひとが周りにいる人は幸せかも。

のぼうの城 通常版 [DVD]

のぼうの城 通常版 [DVD]

のぼうの城

のぼうの城

のぼうの城 (下) (小学館文庫)

のぼうの城 (下) (小学館文庫)