震災を通して思うこと

前回の日記の「東京を出発」から仙台・山形に着くまで
28時間に及ぶ道中も様々なドラマがあり、
色々な想いを抱き、
伝えたいことはたくさんあるはずなのに
なかなか言葉にして書くことができません…


ですが、近況としては今週からやっと自宅待機命令がとけ、出社しています。
エレベーターも使えず(私の部署は18階)
暖房が効かない上に扉も常に全開で寒い中、
壁も写真のような状况ですが
約20日ぶりにメンバーが揃ったので嬉しいです!



以上が近況報告ですが、


被災された方々、救助・救援活動をされている方々、
計画停電に協力されている方々…
立場や置かれている状况によってはもちろん、
人によって感じ方や考え方は様々だなということを実感しています。


ここで、東京にいる友達の日記を紹介させてもらいます。
感じ方は人それぞれなので、もしかすると不快に思う方もいるかもしれませんが、
私はこの友達の考え方は好きだな〜と個人的に思いました。


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やはり3.11の衝撃は凄まじく
まだ混乱し散りばめられた痛み・哀しみに
鬱々としている人も多くいます。

“気持ちを共有する”
それはとても大切なことだと思いますが
多少不便なことはあっても日常生活を送れる私達が
虚無感を引きずり泣いてばかりいるのは違うと思います。


自粛モードも続いており
お花見やお祭りなどのイベントも
中止となる所が多いそうですね。


古来より人々は神に祈りを捧げるとき
祭事を執り行ってきました。


神話でも岩戸に隠れてしまった女神様を誘い出したのは
お祭りで上がった笑い声です。


日本にいる八百万の神を奮起させるためにも
酒を捧げ、笑い、明るい気を放ち、
東北・北関東に祈りを傾けましょう。


いゃ…自分がお酒飲みたいから言ってるんぢゃないよ…
自分一人だけお酒解禁するのは後ろめたいとか
そーいうんぢゃないよ…
ほら、笑うと免疫力も高まるっていうし。
自粛ばっかしてて経済活動が停滞すると
被災地や日本経済の復興も遅れちゃうっていうし。


20代、30代の活力ある私達が
経済を盛り立てていこうではないですか。
被災地の人々の分まで働いて働いて
笑い声を上げていく気持ちで。


津波で家と家族を失ったおじいちゃんが
家にあったチューリップの球根も
何百と流されてしまったから
ここら一帯にチューリップの花が咲くといいなぁ
と笑っていたのに心が震えました。


このような事態にも
大きな暴動も起きず
ある程度冷静に
自分のことだけでなく他人をも思いやれる人が多いこの国に
誇りをもっています。
世界のどの国にも負けない“教養”のある国だと思います。


孔子が定義した“教養”


「詩に興り、礼に立ちて、楽に成る」


人間の情感の美しきものが詩となり、
他人の詩を理解すること、すなわち
他人の感情を理解することが“教養”の始まり。


礼の本来の意味は美しいあり方・所作
これができて初めて人としての“教養”が成り立つ。
自己中心的な行動は美しくないですね。


楽=音楽=調和の美
人々の個性を尊重しながら見事な調和がとれると
社会という一つの楽を奏でることができる。
周りの人を思いやり、合わせることができる人こそ
初めて“教養”を持ち合わせていることになるのですね。


というわけで…
今思うことを長々とつづってしまいましたが
自己満でもいいです。
ですが言いたいことは


お花見をやりましょう。


桜の精が泣いているような気がしてなりません。
春に咲くあの美しい花は
始まりを告げる日本の象徴でしょ!?
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ちなみにこの友達は沖縄出身で
過去に台風の直撃で自宅が全壊し、おじいちゃんを亡くしています。



実は私は地震発生の3日前の研修の際に
「ポジティブ思考☆」
という目標を掲げて宣言していました。
無理をする必要はないと思いますが、
私なりに少しずつ「ポジティブ」に頑張っていこうかな!


まずは山形でお花見用のお団子やどんどん焼きを売っているお店があったら
積極的に買おうっと!
もちろん意味不明な買い占めとかはしませんよ!?

3月11日


幸か不幸か…


地震発生時、私は東京の本社にいました。
全国の拠点のメンバーが勢揃いし、研修を行っていたのです。


そこへ突然の地震!?


揺れが半端じゃなく悲鳴もあがりましたが、
研修をおこなっていたのが41階ということもあり、
揺れるものの新しいビルだから大丈夫だろうと
比較的冷静に揺れがおさまるのを待っていました。


なかなかおさまらない地震のなか
誰かが
震源地は宮城県!」
と叫びました。


一気に全身の血の気がひいていきました。
更に
宮城県震度7!」
という情報に
私含め東北のメンバーはパニック…


揺れる中で携帯電話で家族と連絡をとろうとするも
いっさい通じず…
ネットやツイッターのタイムリーな情報を見ながら
必死で携帯電話と格闘。


そんな中、頭のキレる先輩方は新幹線がとまることを予測し
あらゆる手段を駆使してレンタカーの手配に尽力していた模様。
間一髪でレンタカーを確保。


高速道路も封鎖されるであろう中、
上長は東京にホテルをとって待機しても良いと提案するも
家族が東北にいるメンバー全員が
「一秒でも早く家族のもとへ」
ということで
何十時間かかろうが車で仙台へ向かいたいと要望。


地震が落ち着いてから同ビルの中のコンビニへ行き
水やおにぎり・パン・充電器などを買い込み
41階から1階まで非常階段をひたすらひたすら降りる。


足が奇妙な間隔に襲われるも
今度はレンタカーがある店舗まで
30分かかる道のりを歩いて移動。
途中、全くタクシーが捕まりませんでした…


レンタカー屋さんも多少混乱している中
いつもより時間がかかりながらも手続きを済ませ
(今思えば、いつどこで車を乗り捨てるかわからない状態だったからですね)
いよいよ仙台へ向けて出発。


メンバーが各自別れて車に乗り込む際に
「またね」
「気をつけてね」
「何かあったら連絡し合おう」
「向こうでまた会おう」
などなど、会話を交わし、
これが最後の別れという訳ではないのに
複雑な気持ちで
でも確かな希望を持って
再会を約束して各チーム出発しました。



まずは東京出発まで…


ちなみに私は現在山形の実家で自宅待機中です。

移動時間の方が長いです…

本日は東京の本社で研修。


16時から3時間弱。


非常に勉強になったが


それにしても研修の時間よりも往復の移動時間の方が長いって…



ただ、先輩が新幹線の車内販売で買った
かしわ屋の薄皮饅頭をもらって食べたが


美味しかった〜♪