SFとファンタジーの境界線
この作品は近未来世界を舞台にしながらも、仏教思想とアジアの精霊信仰を絡めつつ物語を進行させていく。SFとファンタジーの共存、むしろ融合ともいえる。
だが、この二つの境界線とはどこだろうか。
大まかなあらすじ
Ⅰ.捜神楽
1998年の年末、カルトディスコの氾濫する東京で明王寺都祈雄はエリートカルト「薔薇門」から特別招待を受ける。薔薇門とは「メディック」とよばれる装置によって瞑想を行うクラブだった。そこでインドで消息を絶った父親の娘、腹違いの妹明王寺摩由璃と出会う。明王寺の秘仏孔雀明王像が摩由璃の真言に共鳴し、都祈雄の友人アキラ、エミー、ミノルは1500年前の「魔」としての記憶を取り戻し、そして摩由璃は「神」を従えるアートマンとして覚醒する。
Ⅱ.乱声楽
1999年に入り、薔薇門は日本で全国一斉開店をする。アキラたちはメディックを制御するスーパーコンピュータ「マニアック」に接触し真言を逆解読させるが、それに影響され魔の長ルシャナが復活する。それと呼応するかのように都祈雄は摩由璃と響鳴しあっていく。マニアックはルシャナとの接触によって自我に目覚め、自らにプログラムされた捜神プロジェクトを実行するためアキラたちに自分から協力するようになっていくのだった。
Ⅲ.破陣楽
神としての道を歩み始めた摩由璃は人類の総解脱を図り、東京を巨大なメディックにしようとする。それを知った都祈雄たちはルシャナたちと共に魔物を呼び集め、神たちに戦いを挑むが、神の強大な力によって返り討ちにあう。マニアックは神の力で動くメディックに飲み込まれ暴走をはじめ、ルシャナと神たちごと自我を消滅させる。
二ヶ月の沈黙を破り復活せよ by江戸むらさき
しかし扱う作品はひどくマイナーだったり。
- 作者: 佐藤史生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/10
- メディア: 文庫
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今回のテーマに関して
並行世界の場合、何かしら現実世界との違いがでてきます。
例えば『ドラえもん』の「あべこべの星」、性別が違っているんですね。
この『デュアル』の場合、二つの相違が見られました。
まず、現実世界と並行世界で異なっていたのは人物の性格面でした。
例えば、作中に現実世界の三月と並行世界のみつきという人物が出てきます。
三月はどちらかといえば勝ち気な性格で、少しタカビーとでも言ったところ。
これに対し、並行世界のみつきは温厚な性格、非常に家庭的な一面と逆である。
もう一つは、地位や置かれている状況が異なっていたりするパターン。
例えば、現実世界ではノーベル賞をとった科学者が悪の支配者であったり。
しがない科学者だった三月の父が地球防衛軍の長官になっていたり。
逆に、主人公の両親や友人のように全く変わらないこともあります。
それは何故なのか?自分なりに考えてみました。
二つの世界が超技術の「遺跡」を無視したか、しなかったかで分岐しています。
つまりは元々は同じ世界だったのが、遺跡の存在によって大きく変化しているのです。
だから、それに変わってくるのはそれに関わった人達に、そのifが展開されているのです。
変化という点で以上の2点であったのは、そういったところからではないでしょうか?
「ドラえもん」に戻すと、まさに「もしもボックス」で展開される世界でしょう。
もしかしたら、あなたの知らないところで「もしも」があった世界があるかもしれません。
長文、駄文になりましたが、とりあえず今日はここまでで。
作品についての概略
主人公・一貴は、他の人が見ることの出来ないロボの戦闘を見ることが出来る。
ロボット達の戦いを彼は「ぱられルンルン物語」として文章化、ネットで掲載を続ける。
そんな彼に興味を持ち、声を掛けたのが、学園のマドンナ・真田三月であった。
そして、彼女の父親の発明から、彼は似て非なる異世界へと飛ばされてしまう。
そこで目撃したのは、彼に見えていたロボット=ハルツィーネであった…。
ここから、異次元の世界を舞台に一貴の戦いが始まったのであった。
一部ではエヴァやナデシコっぽいというメカがあったりなかったり。
あの頃、パイオニア作品で大活躍中だった黒田節がよく響いています。
(ちなみに現在、大活躍中の声優・田中理恵さんの初レギュラー作品です)
今回のテーマ:並行世界について
今回のテーマは「今いる世界とは似て非なる世界があったら?」ということです。
様々な作品で取り上げていますが、最近で自分が見たアニメを中心に語ろうかと思います。