悪い煙

作詞:麓健一

作曲:澁谷浩次

 

 

君の沈黙が 懐かしいよ 懐かしいよ

開けても なにもない 箱のよう 箱のよう

 

僕はまるで悪い煙  僕はまるで悪い煙

 

分かれて 流れる 水のよう 水のよう

やがて すべてを 吹き飛ばすよ 吹き飛ばすよ

 

僕はまるで悪い煙  ここはひどくきれいすぎて

 

通りを走る 何に乗ってる? 思い出して

流れ来る鼻歌は 背中を伝って 伝って 伝って  Umm

 

割れても構わない 皿のよう 皿のよう

誰も覚えてない 夏のよう 夏のよう

 

僕はまるで悪い煙

君はまるで忘れたみたい

僕はまるで悪い景色

君の目にはまるで映ってない  

 

あぁあらわれた いつだって そこにいたのね

約束をして吐いた息 お別れしましょう そう そう Umm

 

作詞:澁谷浩次

作曲:麓健一

 

 

目の前を

白鳥が

横切っていく

 

わたしには

目玉があったのか

 

耳の奥

警笛が

鳴りひびく

 

わたしには

鼓膜があったのか

 

出会うことと

立ち去ることを

繰り返している 繰り返している

 

体を動かすものが

体を忘れたとしても

 

絵の中の

雪山で

助けを待って

 

わたしには

背骨があったのか

 

光る肌

からい酒

倒れた自転車

 

わたしには

心臓があったのか

 

眠ることと

目覚めることを

繰り返している 繰り返している

 

体に入ったものが

体を殺したとしても

統一

霧の中に船が

音もなく浮かぶ

全ての囁きを

聞き逃さぬように

 

いくつもの人影が

歌を終わらせて

忠実に生きていた

陸(おか)を見つめている

 

もう これからは

全てを捨てて

そうさ これからは

一つになろう 一つになろう

 

敵が騒ぐ夜に

眠りながら歩く

見えない花を燃やす

幻の炎

 

ああ いつまでも

波に揺られ

そうさ いつまでも

一つでいよう 一つでいよう

黒い服、ネクタイと顔

作詞:澁谷浩次

作曲:細馬宏通

 

生きている

ように見える顔

そして

のぞきこむ

あなたがたの顔

 

もしかして

聞こえているかも

そして

あの夢を

まだ見ているかも

 

黒い服

ネクタイと顔が

順番に

並んで並んで

黒い靴

丸っこい背中

整然と

囲んで囲んで

 

特別な

式じゃなくていい

いいや

そもそもが

「式」じゃなくていい

 

もしかして

例外は無いね?

僕を

のぞきこむ

あなたがたの顔

 

黒い服

間違えた人は

最初から

着替えて着替えて

黒い靴

揚げ物の匂い

歴然と

纏って纏って

「かえるさんと澁谷浩次とyumbo 12月の演奏会」

澁谷浩次 vocal, piano

1. In a Limited Time

2. You Have a Problem

3. November

4. Lots of Birds

 

yumbo

澁谷浩次 vocal, piano, bass

山路智恵子 percussion

工藤夏海 french horn, flugelhorn

高柳あゆ子 vocal, nose flute

芦田勇人 flugelhorn, el-guitar, ac-guitar

皆木大知 bass, el-guitar

1. 短さについて

2. 悪魔の歌

3. 温かい都

4. 歌の終わり

5. 人々の傘

 

細馬宏通と澁谷浩次とyumbo

細馬宏通 vocal, ac-guitar

澁谷浩次 vocal, piano, bass

山路智恵子 percussion, backing vocals

工藤夏海 flugelhorn, backing vocals

高柳あゆ子 iPhone, backing vocals

芦田勇人 el-guitar, percussion, backing vocals

皆木大知 bass, backing vocals

1. 愛してしまった一日

2. 青野さん

3. あなたの本

4. ある映画監督の一生

5. 殺し屋さん

6. さようならネコちゃん

7. 多田サービス

8. ブラインドデート

9. ポゼッション

10. 妖怪七変化

11. 黒い花

12. さすらい

13. わたしは女ではない

14. ビリー・プレストンは来なかった

15. トマトジュース(アンコール)

ビリー・プレストンは来なかった

-作詞:細馬宏通

-作曲:澁谷浩次

 

ビリー・プレストンは来なかった

ともだちなのに 来なかった

 

あいつはずっとふざけてる

ぼくがまじめに はなしてるのに

みんな妙におこりっぽい

ぼくがまじめにはなしてるのに

 

ビリー・プレストンは来なかった

ともだちなのに 来なかった

 

あいつはビリーのともだちで

あいつのともだちなら きてくれる

そのはずなのに きてくれなきゃ

ぼくがこんなにはなしてるのに

 

ビリー・プレストンは来なかった

いますぐじゃなきゃ いつなのか

 

あいつはとにかくこうとくりゃ

こんなんでしょと こたえてくる

ぶっちょうづらで あたりまえで

ぼくはふざけて ふざけすぎて

 

ビリー・プレストンは来なかった

いつまで待っても 来なかった

ビリーのいないこの世界

ぼくはふざけて ふざけすぎて

 

ビリー・プレストンは来なかった

いつまで待っても 来なかった

ぼくの知らない ビリー・プレストン

ビリー ビリー ふざけすぎて

ビリー ビリー きみはだれ

ビリー ビリー ふざけすぎて

ビリー ビリー きみはだれ…