2009 Season Review

Season Review

バトン6勝、ベッテル4勝、バリチェロとウェバー、ハミルトンがそれぞれ2勝、ライコネンが1勝。雨の予選と1周目でアクシデントの相次いだスパで勝ったライコネンを除くと、マシンとサーキット特性、天候で勝負がついてしまう事がほとんどだった。
バトンは前半戦、雨に祟られた中国を除いて非ダブルデッカー勢が追いついてくるまでに勝ち続けた。ベッテルは雨の中国とハミルトンのトラブルで棚ぼた式に勝ち取ったアブダビを除くと、シルバーストーン鈴鹿という中高速コーナーが連続する空力サーキットのみ。バリチェロバレンシアモンツァはハミルトンが1スティントをショートにする代わりにポールを獲るという不可解な戦略のおかげで労せず手に入れた。ウェーバーは、いずれもバリチェロが勝手に自滅した結果。ハミルトンは高速コーナーがないハンガロリンクシンガポールで圧勝。
シーズンで考えても、ブラウンGPが17戦中8勝していることと、優勝を逃してもベテランパワーで着実に上位入賞を続けた事が今シーズンの圧勝につながった。レッドブル勢はマシン・ドライバー共に安定感がなかったし、他のチームはマシンの競争力でそれ以前の問題だった。
そして、2009年のF1を振り返る上で忘れられないのが、「FOTAによる分裂騒動」と「クラッシュゲート」。前者はFIAがJ.トッド政権に移行した事と、FOTAを構成する自動車メーカーのうち2つが撤退を決めた事で、もうしばらくは起こらないだろう。ただ、FIAと自動車メーカー側が真剣に未来について交渉したことは、F1の透明性やガバナンス、レギュレーションについて将来的にプラスになってくる事だろう。後者については、あまり考えたくない。F1はスポーツとして誠実であるべきということに尽きる。

Driver

今シーズンのドライバーを勝手に順位をつけてみようと思う。
1. Jenson Button
1位はこの人しかいない。17戦中16戦でポイントを獲得する安定感だけでなく、勝負どころの速さと勝負強さが今年のバトンのハイライトだろう。特に印象的なのは、バーレーンでの2周目のハミルトンのオーバーテイクと、ハンガリーでの最終スティントでハードタイヤながらハイペースで飛ばし中嶋一貴の逆転を許さなかったこと。後半戦バリチェロの好調とは裏腹に勝利どころか表彰台すら危うい状況が続いたことには若干疑問を抱かずにはいられないが、それでも着実にポイントを稼ぎ、最終的にチャンピオンになった。終わりよければ全て良しとしておこう。
2.Lewis Hamilton
ワールドチャンピオンとして迎えた2009年シーズンはハミルトンにとって激動のシーズンだったことだろう。シーズン2勝という結果に対して、ライゲート、数回のQ1ノックアウト、母国グランプリ最下位、モンツァの森に消えた表彰台…間違いなくハミルトンにとって厳しいシーズンだった。しかし、彼は決して腐らずに、最低のマシンでもチェッカーまで全力で闘った。ライゲートで結果的に失格になったオーストラリアも予選18位から4位まで順位を上げて見せた。ハンガリーシンガポールアブダビのようにマシンに競争力のあるサーキットでは圧倒的なパフォーマンスを見せた。
3.Vettel
5レースでノーポイント。オーストラリアでのクビサとの一件を始め、無駄にポイントを失ったようにしか思えない。速さも勝負強さも文句なしにチャンピオンレベルなのだから…おしい。
4.Barrichello
やはりバトンと比べると今一歩足りない感が否めない。
5.Raikkonen
開発が止まったはずのハンガリー以降でのポイント獲得が素晴らしい。
6.Rosberg
勝たなかった中ではベストのドライバー。
7.Alonso
ハンガリーでホイールが外れなかったらどうなったのかと思う。
8.Weber
予選でも決勝でもベッテルの後塵を拝することが少なくなかった。
9. F.Massa
途中で離脱したため評価が難しいが、前半戦のパフォーマンスを考えるとこのくらいか。
10. G.Fisichella
スパのポールと、レースでのライコネンの一騎打ちで十分。まだ引退するのは早い。
11.Kobayashi
過大評価な気もするが、テストも少ない状況であのパフォーマンスは十分高い。
12. J.Trulli
グロックよりは予選、決勝共に安定している。バーレーンのポールと日本での2位がハイライト。
13. T.Grock
後半がんばっていた印象があるけど、意外と結果がついてない。
14. N.Heidfeld
今年は職人っぷりがよく出ていた。
15. A.Sutil
モンツァインテルラゴスの予選がベスト。対して、決勝のパフォーマンスは安定感といいイマイチ。
16. R.Kubica
ハイドフェルドと比較すると、今年はパフォーマンスの差が激しかった。
17. H.Kovalainen
今年はシーズン通して精彩がなかった。
18. S.Buemi
速さはそこそこあるけど、荒削り感が否めない。
19. K.Nakajima
フルシーズン参戦したドライバー中では、この順位をつけざるを得ない。。
20. V.Liuzzi
実戦久々のわりにSutilに善戦していたので。
21. S.Bourdais
ブルデーに才能がないとは思い難いのだが、どうしたものか。
22. R.Grosjan
後任の人。以外にも不発だった。
23. N.Piquet
開幕からミスの連発。後任がそれほど活躍しなかったのが唯一の救いか。
24. J.Alguersuari
鈴鹿でマシン2台破壊した人。GP2で経験をつんだほうがいいように思う。まだ若いし。
25. L.Badoer
そもそも緊急事態で時間稼ぎのために出たのだから、結果は問わなくてもよいだろう。

東京モーターショー

2年に一度のたのしみ、東京モーターショーに行ってきた。

いくつか気になったのをピックアップしてみる。

Lexus LF-A

今回のショーの目玉 Lexus LF-A。

事前に見た写真では、リアコンビネーション下のメッシュ部分が野暮ったく感じたけど、

サイド全体で見ると意外と違和感を感じなかった。

あとは壁面にワイヤー状のボディとパワートレインが展示されていたけど、
エンジンのクランクセンターの低さが気になった。

ほかにも部品メーカのところに LF-A用の部品が展示されていたりと、存在の大きさがうかがえた。

Mitsubishi i MiEV Cargo

今回 i MiEVだけでなく、EVやハイブリッドの展示が多かった。

三菱ブースの向かいには韓国のEVメーカーが軽自動車クラスのEVを展示していて、「けんか売ってるなぁ…」と思った。

それにしても今回 燃料電池系の展示はあまり見かけなかったのは、
この数年の間に二次電池の性能が大幅に進化したと見るのか、
それとも、プラグイン充電用インフラの普及が現実的になってきたと考えるべきなのか、
とても興味深い。

Honda EVスクーター

EVで一番現実的で、価格次第ですぐに普及しそうだなと思ったのが、Hondaが展示していたスクーター。

スクーターであれば、デメリットである航続距離の問題は出にくいし、ランニングコストの低いEVのメリットも享受できる。
あとは、競争力のある価格を実現できるか。

カーオブザイヤー

歴代カーオブザイヤー展示スペースを見ていたら、CGTVでおなじみの松任谷正隆さんがいらしたので、
普段 CG/CGTVを愛読している旨を伝えて、握手して頂いた。

iphone

自分でもないなと思っていたけど、なぜか iphone を買ってしまった。
"S" じゃない前モデルの 16GB・ブラック。


ちなみに 前から使ってるケータイも継続してます。
メールとか激しく打ちづらいし、メインに昇格することはたぶんないな。


"3Gにつながる ipod touch"として、音楽メインになるんだろうなぁ。
とはいえ 1年前に買った Gigabeat ぜんぜん問題なく使えてるけど。

仕事力

ここ最近 ずっと読んでいた。読み返してしまったほど。


あとでかく。

Round.2 Malaysian GP

レースがレースだっただけに、各チーム一言ずつ。

  • McLaren Mercedes
    • ハーフポイントになったことで、差が広がらずに済んだことがなによりの結果。コバライネンは…、P.ディレスタをスタンバイさせておくのは賢明と思う。
  • Ferrari
    • 予選でのマッサの件、決勝でのライコネンの件といいガタガタですな。これからお家騒動か。
  • BMW Sauber
    • 雨が降り出したタイミングからレース中断までフルウエットのまま走りきったハイドフェルドの職人ぶりに萌えた。クビサは 今回載せ換えた新エンジンが早々にブロー。残り7基。
  • Renault
    • スタートはよかったねぇ。
  • Toyota
    • グロックのインターミディエイト選択は賢明な判断だったけど、結局勝てなかった。今回チャンスだったのに。
  • Redbull
    • マシンもドライバーも速さはあるものの、なんでこんなに結果に結びつかないか不思議。
  • Toro Rosso
    • 同じ設計のマシンがここまでパフォーマンスに差が出るものかと。
  • Williams
    • Redbullと同様、ここもフリー走行や予選の速さが結果に結びつかないチーム。戦略的な問題か。
  • Force India
    • やっぱり今年も定位置。
  • Brawn GP
    • よく考えたら、BGP001のデザイナーって "あの" ロイク・ビゴワなんだよね…。ビゴワの作品でチャンピオン狙えるほどの競争力のあるマシンって、これが初なんじゃないか。

Round.1 Australian GP

新らしいエアロダイナミクスKERS、性能差の激しいタイヤ。今シーズンがこれまでにない混沌のシーズンを予感させるものだった。


まず、ブラウンGP
彼らの速さが本物であることが完全に証明された。予選では3位ヴェッテルに0.6秒。同等の燃料搭載量をもつウェバーに対して1秒という圧倒的な差を見せ付けた。
対して 決勝では、2位だったヴェッテルとは最大で4.5秒程度の差しかつけなかったのは、解せないものがある。唯一考えられるとすれば、シリーズで8基しか使えないエンジンをセーブするためとしか思えない。
とりあえずヨーロッパラウンドが始まるまでは、彼らがチャンピオンシップの主役になることだろう。本当におめでとう。


次に、マクラーレンメルセデス
誰が今回マクラーレンが表彰台を獲得してオーストラリアを後にできると思っただろうか。おそらく誰もいないはずである。L.ハミルトンは金曜からスピードに苦しみ、予選ではギアボックストラブルでQ2を走れずに敗退、さらにはギアボックス交換で最後尾グリッドからのスタートと、どん底の状況だった。
しかし、レースではL.ハミルトンの力強い走りと、戦略の妙によって予想以上の結果を残すことができた。
まずは、スタートでソフトをはいたこと。予想以上にペースが上がらず予定よりも早くピットストップすることになったのは誤算だったが、数周後にセーフティーカーが入ったことで、結果的にソフトタイヤによってできたディスアドバンテージを帳消しにすることができた。
次に、L.ハミルトンのペースが悪くなかったこと。ブラウンGPヴェッテルクビサと同等のペースでは走れなかったものの、スタート直後の混乱やセーフティーカーでトップ3より後ろがシャッフルされたことで、フェラーリやウィリアムズ勢といったそこそこ速く走れるマシンがバトルをする状況に置かれたことで、L.ハミルトン - マクラーレンメルセデス MP4-24 との競争力の差が出なかったことは幸いした。また、2回目のストップでフロントウィングを調整してからさらに上位と互角に走れるほどにペースが良くなった。フリー走行ではマクラーレンよりも上位にいた F.アロンソ に迫られることがなかったことからも、レースペースがそこそこ良かったことが伺えた。
H.コバライネンは スタートダッシュこそ良かったものの、R.バリチェロが引き金になった1コーナーの混乱で巻き添えを食らったのは残念。せっかく今回はL.ハミルトンよりも好調だったのに。
MP4-24 に望まれるのは、今回FIAからお墨付きの出た 3次元ディフューザーを早く搭載できるようになるかどうか。次週セパンまでとは言わないが、3週間後の上海までに間に合えば、まだまだチャンピオンシップを狙えるだろう。


そして最後に。
今回のレースは見ていて希望の持てる内容だった。
トップ2台は頭1つ出ているものの、トップから最後尾まで差が2秒以内という、チーム間の競争力が非常に近くて、さらに KERS や 2種類のタイヤ、今回はほとんどクローズアップされることはなかった 可変ウィング…。
ロングストレートや中高速コーナーが点在するセパンで、どう変わってくるか。
エアロダイナミクスに問題のあるマクラーレンからすると、夕刻スタートなのでスコールが降ってレインになると、チャンスがあるかもしれない。
雨乞いすることにしよう。

DSRC

次世代ETCのモニターになって取り付け準備ができたとの連絡をもらったので、機器を取り付けてもらってきた。

パナソニック製の分離型。


で、高速料金値下げについて調べてみたら、地方の高速が1000円になるだけじゃなくて、アクアラインと瀬戸大橋も休日1000円になるみたい。
アクアラインが安くなるのはうれしいな。