デイサービスって?そのいちっ!

◇現在のデイサービスのお話の前にちょっと前のお話。

◇ぽちぞうがリハビリセンターに通園していた頃、発達障害児の児童通所支援事業所(デイサービス)はありませんでした。数カ所しかない障害児地域活動ホームが保育園の様に『一時預かり』をしてくれる場所であり、状況によっては宿泊預かりも可能となっていましたが、説明を見るとほぼ無理としか思えない内容でした。

◇数カ所しかない、のですから当然受け入れ人数も少なく、毎月決まった予約日には予約電話受付に電話が殺到、あっという間に一ヶ月の予約が埋まってしまいます。緊急避難(介護者の入院等)レベルでないと、急な預かりはしてもらえない状況でした。

◇ぽちぞうの通園先のお友達も利用していましたが、ぽちぞうよりも障害度合いが高く、受け入れも重度の方が優先される雰囲気があって、一番軽い障害判定のぽちぞうが利用出来たら、その分重度のお子さんが利用出来ないという状況で、予約電話をするのも心苦しかったのを覚えています。

◇通園の先生には障害が軽くても、問題行動(ぽちぞうの場合は多動と衝動性が非常に高く危険を理解出来ない状態で、行動力がある)があるので、うつ状態の介護者(私)の負担を少しでも軽くした方が良いと言われていたのですが、とにかく予約を入れようとしても、電話はつながらないし、つながっても断られるし、緊急ですか?お母さんは通院とかされているんですか?などと言われると心がばっきばきに折れます。ばっきばきー。電話したのは三回程度、断られるのが嫌になっちゃったのでした。

◇結局、幼児のぽちぞうは支援事業所にお世話になれませんでした。一回くらい見てみたかったと思います。

◇そんな、通園で預かって貰えるだけでもありがたい時期の後、横浜市発達障害児の福祉をもっと手厚くしようという事で、民間の障害児の通所事業者の登録を受付する様になり、現在の様にあちこちにデイサービスが見受けられる状況になったという。やれありがたやー。

◇幼児ぽちぞう時の心ばっきばきのせいで、ぽちぞう周囲のお友達がデイサービスを受けていると話は聞いていたものの、直ぐには申し込み出来なかったのですが(また断られたら心が死ぬと思っていましたw)、ぽちぞうとの接触時間が長く、ストレスが溜まった次男ちみぞうが「ぽちぞうは好きだけど許せない事がある!ずっと一緒は辛い!」と打ち明けて来て、本当に悪かったと思って即申し込みの手続きをしました。

◎続く

色々爆発させるらしい

◇「最悪の事態を想像しろ、やつはその右斜め上をきりもみ回転風味に行く」という某ドグラ王子の様な長男の影に隠れて目立ち難いものの、ピンで見たらかなりあれな次男もすくすくと成長し、やっぱりかなりあれな小学生として日々楽しく生活しています。

◇凄くミニサイズの海苔巻き形お握りしか食べない、茹で卵や目玉焼きの白い所しか食べない、何もかけない白玉団子しか食べない、ミートソーススパゲッティーしか食べない、などという時期を乗り越えた長男は、かつての苦労が幻の様に、やたらお腹を空かせて何でも食べようとする生き物にクラスチェンジしました。安価な物より高価なものを美味しいという嫌な機能も備わってしまいましたが…。

◇そんな兄を持つ弟、ちみぞうは離乳食をそのままでは食べず、全てヨーグルトを掛けないと食べない上に、飲み物は哺乳瓶のミルク(粉ミルク)しか飲まないという別方向のベクトルのあれな生き物でした。

◇お粥のヨーグルト掛け、ハンバーグのヨーグルト掛け、味噌汁の具のヨーグルト掛け、野菜の煮物のヨーグルト掛け、その他全てにヨーグルト掛け、地味にSAN値(byクトゥルフの叫び声)を削って来やがる生き物です。当然というべきか、そのヨーグルトはこだわりの一商品限定でした。お世話になりました、牧場の朝。今も食べていますが。

◇哺乳瓶ミルク祭り(乳首はヌーク限定、それ以外は飲まない)は保育園の年少の終わり頃まで開催され、保育園の先生には大変お世話になりました。給食の(この頃はヨーグルト祭りは終わっていた)乗った机に哺乳瓶という大変シュールな光景を展開させていたのです。そういえば、長男ぽちぞうは哺乳瓶にはピジョンの乳首でないと飲まない生き物でした。

◇そんなちみぞうも小学生、動画を見たり、iPadで絵を書いたり、テレビを見たりと成長しております。その動画が何故か政治的なやつだったり(勿論それ以外も見ます)、i絵が空想鉄道路線や様々なグラフ(棒やら円やら折れ線やら)だったり、国際問題を取り扱った番組だったり(クイズ番組も好きです)という偏っている感じが漂いまくっている気がするのは置いておいて…。

◇小学校も楽しく通っている様ですし、仲の良いお友達もいるみたいですし、一安心と言えば一安心。ただお友達との話題で「浮かれたハロウィンを爆発させる」とか「浮かれた動画アプリを爆発させる」とか「気に入らない国を爆発させる」という爆発シリーズが色々あるので、お話だけで終わらせていただきたいと思います。

◇「これからの宇宙開発」「僕の考える効率的な地球の国の分割法」「都道府県を効率良く再配置する」といったテーマもありますが、きっと大人になったら凡夫となるのでしょう。ええ、ええ。爆発さえさせなければ、そして本人が自分のお楽しみを見つけながら生活出来れば良いのです、良いのです。

小学6年生と中学1年生

◇前にも書いたのですが、小学校の個別級(支援級)と中学校の個別級で、先生のおっしゃる事ががらっと変わりました(少なくともうちのぽちぞうとその家族に対しては)。

◇三月の小学校卒業式までは「お勉強はゆっくりで良いんだよ」「お友達と仲良くしてね」「マナーを覚えて守ろう」「出来る事を増やそう」だったのですが、

◎高等部に向けて出来るだけ学力を上げる

◎受け答えがはっきり出来る様にする

◎社会的マナーを身につける

◎公共交通機関を使って一人で行きたい所に行ける様になる

◎バス、電車の料金を理解し、支払い、電子マネー等の支払いが出来る様になる

◎困った時にだれかにきちんと相談出来る

◎自分で身支度を全て行う

◎注意されている時や授業中笑わない

等と色々指導がありました。

◇正直なところ、ハードル上がりすぎだと思いましたよ。勿論、手帳の障害等級(B2)からすれば、ぽちぞうの進路は基本二つです。高等部卒業後、横浜市のSYOUGAISYA雇用制度を利用した企業就労入社率を誇る、特別支援学校(三校)か、高等部の成績結果に合わせて企業就労や障害者作業所に就職出来る養護学校分室です。とすれば、先生からの課題も全くおかしくないのです。

◇つまり、おかしいのは小学校と中学校の温度差です。小学校の先生方に不満は全くありません。六年間の間、複数の先生に見ていただいて、ぽちぞうはちまちまとしたスピードで成長しました。先生方のお仕事は教育であって、中学になると課題が難しくなるから高学年になったら準備しようという事ではありません。

◇と、ここまで書いてきて気がつきました。

『もしかしてこれ、私が悪いんじゃないかな?』と…。

『メインで療育してる保護者が進学したら何が必要になってくるか抑えとくべきじゃない?』と…。

_(┐「ε:)_私がダメでした…。

◇実際、日々のぽちぞうで手一杯でした。後、基本的に怠け者でした。いや違う、怠け者です。

入学考査は受験と違うのか?そのにっ!

◎公立養護学校→試験無し。面接等あり。募集人数を超えた場合抽選。判定A1>A2>B1>B2の優先順位。

◎公立養護学校分教室→筆記、面接、運動、等の試験あり。募集人数を超えた場合抽選。判定の優先順位はあるが、公立高校の一角で少人数で学習する為、ある程度の試験結果が求められる。常時介護、介助の必要な生徒は入学不可。

٩( 'ω' )وこんな感じです

◇公立の三校と分教室は入学後『自力通学可能』な事が絶対条件となります。勿論、普段は自力通学しているが、怪我をして一時的に送迎が必要等の理由があれば問題ありません。保護者の方と一緒に公共交通機関の訓練を小学校高学年位からしておくと安心かと思います。その際、横浜市の福祉パスを取得しておくと良いです。

◇さてさて今更タイトルですが、人によって何故か試験の呼び方が違います。どうやら受ける先によって名称が違うみたいです。結局試験があれば、それ即ち受験ですよね。横浜市のサイトで三校の入学手続きを見ると、選抜検査と書かれています。お子さんが混乱しないように家では名称を統一しておいた方が良いかと思います。

◇因みに、横浜市立の特別支援学校に通う資格は保護者と生徒が横浜市在住に限られます。特別支援学校の分教室ですが、分教室を有している学校は神奈川県立なので、県内在住であればどの辺りに住んでいても入学可能です。(毎日の通学を考えると、さすがに距離は気になる所ですが…)

入学考査は受験と違うのか?

◇前回の記述から時間が経ってしまった(いつもの三日どころか一日坊主)訳ですが、ブログを書く時にいつも思うのは、どこまで今現在の状況を書けるかという事だったりします。個人情報がどこからでも見られる状況になってはまずい訳で、そこいらにいるただの人であっても、一寸先は闇、何が起こるかわからないのです。なので、書き残しておくまでに時間がかかり、忘れていくという頓馬な事になっております。本音としては、これから療育を考えておられる小さなお子さんの親御さんが検索ででも拾って何となくぼんやりとでも役に立ったらいいなと思っておりますです。

◇前回の続きはそのうちまた順を追って書いていければ(この考えが大概頓馬である)。

◇さてさて、でさまざまな障害等で小学校や中学校の支援級(横浜市では個別級)に通った後は、どうするのか。日本の義務教育は中学までですから、

「障害児のクラスなんかに入ったら中卒で単純労働するしかないのでは?」

という擬問を持たれる方もいらっしゃいます。実際、通常級(私の経験ではどちらのクラスの話かわかりやすくする為、通常、普通、交流等の言葉を級の前につけています。健常のお子さんであれば、わざわざ区別して話す必要は無いので「子供のクラス」で済みますね)のお母さんに、

「個別級では成績ってどうなるの?」

→文章で書かれますと答える。

「数値で出ないと内申どうなるの?」

→文章がそのまま出ますと答える。

「点数が無かったら高校に入れないのでは?」

→中学の中間期末テストを通常級で受けていればその結果、科目ごとに通常級で授業を受けていればその結果が数値で内申書として高校に行くと答える。

「受験で困らないの?」

→進学したい学校に中学での内申が行く。その後、試験のある学校もあるし、無い学校もある。試験がある学校の方が卒業後に普通の企業で障害者就労しやすいと答える。

等聞かれたりします。息子とその所属しているクラスの疑問を答えるのに抵抗は無く、寧ろ知ってもらえるのはありがたい事です。息子を理解して貰えますし、ベルマーク切ったり掃除したり遊んでるといった表に出やすいイメージを正していただけますですし。

◇で、中学卒業後の進路ですが横浜市の個別級所属の子供の進学先ですが

◎公立高校通常受験→優遇一切無し。内申書試験で決定。

◎公立高校インクルーシブ受験→筆記試験免除。内申書、面接有り。令和2年度入学生からメイン実施。詳しくは神奈川のサイトにて。

◎私立高校通常受験→優遇一切無し。

◎私立高校障害受け入れ高校受験→入学基準は各校毎

◎私立サポート校受験→入学基準は各校毎

横浜市立特別支援高等学校(通称三校。日野、二ツ橋、若葉台の三校)→横浜市の愛の手帳(療育手帳)をB2評価で取得している事。内申書、筆記、面接、運動、試験有り。

続く(続け!)

ぽちぞうの進学の流れ:その1

◇正直な所、現在の通園の実情は知らないのですが、息子ぽちぞうの進学の流れを記録して、もしかするとぽちぞうより小さなお子さんをお持ちの方が検索等でご覧になり、ちょっとしたご参考になったら素敵だなと。

◇当然息子ぽちぞうデータですので、ぽちぞうスペックで出来た、出来る通園と通学になります。現在行われていない通級もあるかと思われます。前提として、横浜市療育手帳B2(B1判定の時もあり)、多動あり、身体障害無し、癲癇診断後から服薬、衝動性が高くパニックを起こす事があり、よく喋る(理解可能不可能は別として)、そんなぽちぞうです。

◇ぽちぞうの療育はかなり早い時期から始めました。一歳検診での絵本や話しかけに一切反応が無く、周囲は親子で見つめあってきゃっきゃうふふ状態なのに、何故かぽてぽてと歩き出していた(動くのは早かったです)ぽちぞうは「あてー!」と大声を上げながら保健所を縦横無尽に移動していました。

(書きかけです。書ける時に追加します)

◇10割る3だと割り切れない

◇知的遅れのある長男にとって、義務教育後の進学に、小学校中程度の学力があるかどうか、というのが大きなポイントなのですが、そんな長男に付き合っていたところ、次男の算数がレベルアップしていました。
◇ええ、ええ、わかってはいたのです、次男が算数大好きで、私も物理や素数の本を買って渡していたんです。小学校には、当時小学生だった私のSAN値を削った『分数計算』があるのはわかっていたのです。わかっていましたが、夫の人が物理の人だから、任せて安心だと思っていたのです。実際のところ、結婚してから分数の便利さを教えて貰って納得出来ましたからね、やはり、学んでいる時に質問に答えてくれる相手って大事ですよね。小学生の私の「分数ってどうしてあるの?」というぼんやりした質問に、当時の担任の先生は「算数でそうなっているから」というこれまたぼんやりとした答えが帰って来て、それまでに何となく抱いてた「算数は答えが一つしか無くてつまらない。国語は想像や感想や創作があって面白い。私は面白い事だけやりたい」というダメ人間的思考が強化されたのでした。今となって思うに、やはりだめだな、自分。
◇というか、割りたいじゃないですか、すっぱりさっぱりと。9割るさんだと割り切れるのに、10割る3だと割り切れないんですよ。一つ違っただけなのに、割り切れないのが割り切れないんです。という思考だったのです。夫の人に分数を習うまでは。
◇夫の人曰く、分数を使えば割り切れるでしょ?なのだそうです。割りたい数値を書いて、天井であり床である一本線を引いて、二階に割られたい数値を書けば、はい割れた、という事になるのです(という感じで理解しています)。確かに、今まで、整数で割れていなくても、まん丸ケーキは紐でくるっと巻いて等分出来ましたし、某アンナミラーズでバイトしていた時も、計算もせず疑わず、ホールパイを同じ大きに切る枠を使っていたのです。分数です、分数万歳。
◇そんな事を言う母に対して、次男はわかってよかったねと生温かい目で見て来ます。そして、更に小学生だった私のSAN値を削った日本地図と世界地図をぺらりと目の前に出してくるのです。しくしくしく。
◇変化する地図とかって、鬼ですよね。見た事も聞いた事も撫で回した事も無い土地の事なんかわかるわけないじゃ無いですか!悩んだ挙句イタリアのブーツの向きを間違えた事を笑わなくてもいいじゃないですか!謎って書き込んでもいいじゃないですか!知っていますよ、知っています、ムー大陸もレムリア大陸もアトランティスも今は無いんです、ほらあってるじゃないですか!
◇そんな母のおかげでアメリカの何とか州(その後オクラホマと判明)のフライパンの持つとこみたいな場所の名称(オクラホマパンハンドル)と何でそうなったか、夫の人も次男も知ることができたじゃないですか!
◇にしても、小学校レベルでこれだったのに中学高校の数学を一応終わらせた事になっている私って……。(再試験を何回も受けて諦められたという記憶ががが)
◇あ、好きな事は無駄に覚えましたから、国語は大丈夫です。次男の質問にも答えられます。難読漢字も結構読めます。読書量も多いです。いやっふー。