『ハイ・フィデリティ』は名作
こんにちは。
もうすぐゴールデン・ウィークですね。
この週末、僕は予定のないゴールデン・ウィークを如何に過ごすかの予行練習として、土・日と家から一歩も外に出ず、映画を観たり本を読んだりしていました。
まあ、2日位ならなんてことありません。二週間くらいなら家から出ないでも大丈夫です。
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- 発売日: 2006/04/19
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これ、同僚に借りて観たんですけど良かったですよ。元バンドマン必見。
レコ屋のくたびれた店主が主人公なんですけど、自宅や店にそれっぽいバンドのポスターやらステッカーが貼ってあって感じが出ていました。
有名ではないけど、リスペクトしているミュージシャンが多かったり、ある層に熱狂的に受け入れられているようなバンド。
ポーグスとかガーベッジみたいな奴です。
- アーティスト: ザ・ポ-グス
- 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
- 発売日: 2008/01/23
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店に来る客とかバイトも音楽バカばっかで、ミュージシャンの他愛のないウワサ話をしたり、リスナーとしてのセンスを批評しあったりとかして、ストーリーよりもそういう掛け合いの方が面白かった。(ストーリーはいわゆる“ラブコメ”です)
音楽好きなら楽しめる作品です。
1Q84は外国人にどれほど知られているのか?
中間発表では「悪女の巣窟フランス」が惨敗?
昨日のピクウィック・クラブのブログで「ワールド文学カップ」第一週の売上ランキングが発表されていましたね。
売上ランキング:第一週(ピクウィッククラブのブログ)
僕は優勝予想で「悪女の巣窟フランス」をあげていたんだけど、影も形もないじゃないか。
タイがトップを走るなんて誰が思ったか。
知恵を絞った結果「悪女の巣窟フランス」をあげたんですけど、的外れだったのかもしれませんね。
あと一カ月、巻き返しを期待します。
ところで、ここのところずっと海外作品ばっかりだったし久々に国内作品を、ということで昨日は開口健『裸の王様』を読んだ。
- 作者: 開高健
- 出版社/メーカー: 新潮社
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海外文学を読むといっても日本語に翻訳されたものを読むわけなんですけど、やはり日本人が日本語で書いた作品は読んでいて尻のすわりがいいというか、死ぬほど落ち着きますね。多文化への無知とか、言語の変換によるバリで話の筋を見失う心配をしなくてもいいから安心して読めます。
これ読んだらトウェイン→イーユン・リー→松浦寿輝→小林秀雄→モヤ→プイグ→クノー→オクリ→ラシュディ→エイメ→ブレイク→メルヴィル…と続きます。
ちょっとずつあったかくなってきたし、次の週末は飯能とか秩父の方に向かう電車で本を読むことにします。トウェインなんて読んだらきっと気持ちいいぜ。読書のために家に引きこもる、なんて根暗なことはもうやめたのだ。
ワールド文学カップに行ってきた!
お久しぶりです。
こんにちは。
新刊JPニュースでも記事にしましたけども、紀伊國屋書店ピクウィック・クラブさん企画の文学フェア『ワールド文学カップ』が4月1日に開幕しました。
土曜に金井と行ってきましたが、盛況でした。もう売り切れそうになっている本があったり。
棚を列で区切って、国ごとに展示しています。
これ、各所に工夫を凝らしてあって観てるだけでも楽しいですよ。
7冊買って1冊を昨日読んだんですけどコイツはいい!↓↓↓
- 作者: ラッタウット・ラープチャルーンサップ,古屋美登里
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/02/21
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むっちゃくちゃいかしてます。
純粋で生意気でカッコつけていて意気地なしで飢えていて埃っぽくてゴキゲンで優しい短編集。
ラッタウット・ラープチャルーンサップというタイの作家の作品です。
難解さゼロ、読書不得手でも読めます。
あと、これからカオサンとかで外こもろうと思ってる人にも是非読んでみてほしい…というか読め!と命じたい。
昨日一日ですっかり雪が溶けて、今日はバスが定刻通り来ました。
なので、今日は遅刻しませんでした。
寒いのはイヤだけど、あったかくなると眠くてたまりませんね。
『1Q84』早く出てほしいな。
去年出たものは読んでないし、この本は買うより誰かに借りたい。
『ワールド文学カップ』が終わったらしばらく本買うの控えます。
買ったまま読んでない本がえらいことになってる。
今日は午後から紀伊國屋に行ってきます。
宗教を持たない国の作家はいかに書くべきか
自宅アパート前で転んで、着替えていたら遅刻してしまった。。
バスも来ないし・・・。
しかし、おかげで電車が空いていたので集中して読書することができました。
今日は『エリザベス・コステロ』(早川書房/J.M.クッツェ―)を読んで思ったことについて。
- 作者: J.M.クッツェー,J.M. Coetzee,鴻巣友季子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/02
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彼女は文学賞をもらってアメリカまで授賞式に出かけたり、講演会に呼ばれてスピーチをしたり、ラジオの取材をうけたりと、権威ある作家らしい生活をします。
ストーリーらしいストーリーがないので小説と呼んでいいのかはわからないのですが、考えさせられることは多かった。
■創作と宗教の関係
エリザベス・コステロは元々ヨーロッパにいたため、キリスト教の倫理観や概念が考えの根底にあります(そんなに厳格ではありませんが)。
で、ご存じのとおりヨーロッパもオーストラリアもメイン宗教はキリスト教です。
作家が自分の国の人々に向けて作品を書くものだと仮定すると、大部分の国民が共有している概念があるほうが、作家は作品を書きやすいということは間違いありません。
『生埋め』(サーテグ・ヘダーヤト/国書刊行会)はイスラム教なしでは存在しえないし『悪魔の詩』だってそう。
- 作者: サーデグヘダーヤト,S^adegft Hed^ayat,石井啓一郎
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2001/01/01
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■日本は…?
大部分の国民が共有している概念というのは、別に宗教である必要はありません。
村上龍が言う“近代化終了”前の日本における“貧困”や、懐古主義者が言う“人情”もそうです。
じゃあ、とりあえず今のところは貧困国ではない(ことになっている)今の日本にそういったものはないのかと思いきやそんなことはないと思います。
それが何かというのはわかりませんが、少なくとも“愛”は違うんじゃないかというのが個人的見解。
“愛”といえば鳩山首相(と原監督か。。)ですね。
鳩山首相が“友愛”と言うのは「“愛”は全世界共通だ」という考えがあってのことでしょう。
でも前述の“貧困”や“人情”が、大部分の国民が共有している概念でなくなったということは、“愛”を感じるまでの過程が崩壊したということだと思うんです。
だから“愛”は今、中身がなく空っぽなのでキーワード足りえない。
創作活動における、国民の共通概念探しに話を戻すと、人間が“愛”を感じるまでの過程にこそ、それが隠されているのではないか、というのが自分の考えです。
ただ、“愛”を感じるまでの過程を表現したいのだとしても、その舞台に“貧困”とかそれに伴う生活苦が再び使われるようになるのはごめんですね。『蟹工船』が流行ったりしたのでひそかに恐れていますけど。
来たっ…!
こんにちは。
なんだこれは。
開けてみると
忘れたころに到着した本。
アマゾンで買ったんですけど、中古だとやはり時間かかりますね。
左から
『地下鉄のザジ』レーモン・クノー
『見えざる神々の島』ベン・オクリ
『真夜中の子供たち(上)』サルマン・ラシュディ
アマゾンで中古本買うのって配送料を考えるとそんなに安くない。
次からは生真面目に古本屋さんを探そう。
あっ、でも本屋さんを歩き回って探す時間がもったいないって人にとっては安いのかも。