発表会

今日はICTのクラスの最終発表会だった。
先週みんなでビラを作って,配ってもらったが,来てくれたのは清野先生だけだった。清野さん,ありがとうございました!四戸さんが「星井先生が来たいとおっしゃっていました。」と伝えてくれたが,現れず。後で聞いたら,外語に来るために早起きしたのだが,起き抜けにメールをチェックしたら嵐のように来ていて,それを片づけるために来られなかったのだと。
Publikumが少なかったのは残念だが,時期も時期だけにしかたがなかったかも知れない。でも,少なくとも今日来た人はみんな楽しんだし満足したと思う。
とにかく学生の作った教材がみなすばらしかった。もちろんけちをつければつけられるが,あの限られた時間で良くも作ったり,という感じだった。それぞれの考えと個性がよく発揮されていたと思う。ごくろうさまでした。
後はプレゼンをもっとうまくできるようにすることだな。これにはたくさん場数を踏まなければならない。ただ,今の時点でもできることはある。声の大きさの調整と視線の配り方だ。ちょっと意識するだけでもぜんぜん違うから,いつも頭の片隅に置いておいてください。

今研究中

3月22日から26日まで,日本独文学会主催のDaF-Seminarが開催される。今回のテーマは "Informations- und Kommunikationstechnologie (ICT) beim Fremdsprachenlernen" というもので,ぼくが実行委員長を務めている。ついでに(といっては何だが)技術的サポートもぼくの役目で,インフォメーションを流したり,参加者相互の意思疎通を図ったりするのに Plattform をどのような形で作ろうか考えた。その結果,数ヶ月前に実験をしてそのまま放っておいた Moodle のサイトがあるので,それを活用することにした。Moodle はとてもよい Learning Management System (LMS) であることは知っているのだが,あまりに学習に特化していてちょっと窮屈に感じたので,うっちゃっておいたのだ。
でも今回折角の機会だから,どんな風に使えるか試してみようと思う。この二三日手を入れているが,結構使えそうな気がしてきた。URLは以下のとおり。
http://www.skazumi.com/moodle/

開いた問題

答えが一義的に決定するが「閉じた問題」closed task だとすると,さまざまな答えの可能性があるものは「開いた問題」open task だということができる。HotPotatoesで作るものは前者の,WebQuestは後者の例だ。
授業で学生の様子を見ていると,WebQuestの問題作りにはなかなか手こずっていたようだ。特に初めのうちはその考え方自体がよく分からない,という様子だった。無理もない,私たちの国の教育では,今までおよそ「閉じた問題」ばかりが与えられて,WebQuestのように,自分たちの体を使って調べ,自分たちの頭で考え議論し,そして自分たちの言葉で語るという「開いた問題」はほとんど取り上げられてこなかったからだ。ここに日本の教育の穴の一つがあるといっていいだろう。この数年話題に上り,そして国民の多くから理解されないままに今また葬り去られようとしている「総合的な学習」はこのLückeを埋めようとしたものだとぼくは理解している。
今日の授業でも問題になったように,「開いた問題」では「評価」が難しい。しかし,できないことではない。Portfolioがその答えの一つだろう。試しにいまこの単語でググって見たところ,「国際理解教育」でPortfoioを使っている例が出てきた。なかなか分かりやすい。
http://www.worldvillage.org/net/ed/portfolio.html
私たちになじみの少ない「開いた問題」だが,ドイツの教科書には,子供用から大人用まで,とても多く取り入れられている(WebQuestほどhandlungsorientiertではないとしても)。「外国語としてのドイツ語」教師になるための通信教育のテキストシリーズ Studieneinheiten でも,ほとんどの課題が「開いて」いる。初めは面食らうが,しかししばらく眺めていると,なるほどと思わされる。こうやってドイツ人は学ぶんだな。彼我の「学び」の差を感じる時である。(いい悪いの問題ではありませんよ。)

学年末というシーズン

私立大学ではもう入学試験のシーズンに入ってしまったが,国立ではまだ授業が残っている。
一学年がすべて終わってほっとしている学生もある一方で,今まさにレポートや試験準備に追われている学生もある。教師としてはどちらのタイプも目にしているわけだが,当の教員自身はどうかというと,いつもながらに仕事がとぎれない。学生の目にはぜんぜん触れないところで忙しいことが多く,たぶん学生には分かってもらえないんだろうなと思う。在学生には,入試の準備や立ち番や採点や判定会議や後始末などは関係ないからね。
ぼくはといえば,去年に比べるとけっこう楽かな,というところだ。(これでも3月にはインターウニと独文学会のDaF-Seminarがあるんで,その準備委員としての仕事をしてるんですが。)去年の今頃はもう4月放送開始のNHKのラジオの仕事をしていた。それはもう地獄のような日々が9月まで続いたのだが,2月はその前哨戦で,ストーリー作り,最初のCD録音の準備などに追われていたと思う。今思い返しても,悪夢のようだ。
たぶん,放送の仕事も,学生や聴取者からはどれくらいの労力を掛けているかが見えないものだろう。
まあ,その仕事だけだったらいいんですけど,ルーティーンの労働以外に週4回の放送を行うというのは,もうあなた,寝る時間以外は全部働いているってくらいのもんで,夜中に目から鼻水を流し,笑っちゃいながら仕事をしてましたね。
それを考えると,今年の学年末は極楽…かな?

誕生日

ついついここに書きそびれている内に,とうとう月末になってしまった。今日はぼくの誕生日。めでたくもあり,めでたくもなし,というところか。因みに今年ぼくは年男。何回目の年男かは想像にお任せ。

IntelliSync を使った Palm と Yahoo Calendar との連携

ぼくはスケジュールや住所録の管理に数年前からPalmを使っている。現在稼働しているのは Clie TH55
このようなPDAの利点は,本体を持ち歩き,家にいる時には母艦(ThinkPad A31p)の PalmDesktop で予定を表示したり追加・変更ができ,それをさらに本体に反映できる点だ。
ただ,自分が本体を忘れてしまった時に外出先から確認したり,本体や母艦がない状態で妻に予定を知らせたりしたいと思う時がある。この問題を解決する方法として,PalmとYahoo Calendarを同期させて,いつでもオンラインで見られるようにしておく,という方法があることは前から知っていたが,実験する時間がなかった。
今日,ちょっと時間があったので,試してみた。残念ながらYahoo Japanではこの機能はないので,ご本家アメリカYahooのお世話になる。www.yahoo.comのCalendarのページを開くと右上に"Sync"というリンクがあるので,それをクリックする。すると,IntelliSyncのソフトをダウンロードするように誘導される。これをダウンロードし,インストールすると,デスクトップ上にIntelliSync for Yahooのアイコンが表示される。起動させると,PalmからHotSyncさせろと指示が出るので,そのとおり操作する。するとあっけなくYahoo Calendarとの同期が完了してしまった。
実にあっけなくも簡単だ。
ところがだ,見ているとどうも,Palm本体とYahoo Calendarの内容が更新されても,途中にあるPalm Desktopは無視されている感じがする。そこで,PalmのDataを書き換えて,もう一度HotSyncさせてみると,Yahoo Calendarには変更が反映するが,Palm Desktopには何らの影響もない。やはり,Palm Desktopには同期が取られていないのだ。
これではなんの役にも立たないので,IntelliSyncの設定を調べてみると,ちゃんと「Palm Desktopに同期」という項目があり,それがチェックされているではないか!が,同期していない。Googleで検索して,この問題に関する情報を調べるが,このことに直接触れている記事は1つしか見つからなかった。PalmDesktopの入れ直しなどを含めて,あれやこれややったが,万事休す。
Yahooとの同期はあきらめて,IntelliSyncを削除して,絶対必要な手許のPalmDesktopとの同期が取れるように設定を戻した。やれやれ。

日本語教育の例

「『月刊日本語』連載記事 連動ページ 今すぐ役立つ パソコン活用レシピ」というサイトが面白そうだ。基本的教材をパソコンでどうやって作るかを解説している。
http://homepage1.nifty.com/netsuma/recipe/