森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

2024年4月22日(月)

  • 本日の勤務は6:50–16:10。

 出勤後に道具を積み込み,7:00過ぎに研究室を出発。7:30頃に現地に到着し,身支度と現地踏査をした後,7:45から12:30まで標準地設定等に勤しむ。
 

 最初に,演習林内で最も高齢なスギ林(今年で179年生)に(50m×40mの)0.2 ha標準地を設定する(7:45から9:00頃まで)。
 

 次に,118年生のスギ林にに0.21 ha標準地を設定する(10:30頃まで)。ここは林分形状の影響もあり,70m×30mとする。幸い,この林分内にはアズマネザサがたくさん生えていたので,保守管理用の杭(1m程度の長さに切った稈)を粛々と作成する(11:00頃まで)。
 
 その後,179年生林分に再び移動し,林縁から見えにくい杭のところにアズマネザサ稈を指し,ピンクテープをつける(11:30頃まで)。
 
 車に戻り,長靴等を一旦脱いでから,車で移動。先日に設定した標準地に作成したアズマネザサ稈を置きに行く。
 

 ついでに,標準地内のつる切りをおこなう(12:30頃まで)。
 

  • 13:00頃に大学に戻り,

 林内作業用道具を片付けた後,遅めの昼食をとる。歯磨きの後,メール対応しつつ,明日の海外・日本の林業と森林計測学の授業予習,4月下旬の森林計測学実習のテスト問題作成,今週の森林科学入門の授業予習をおこなう。
 

  • その後,階段と3階の廊下を

 箒がけする(註:先週末から継続する泥だらけ状態がとても気になるので)。
 
 私が利用する研究棟の3階や4階の方の一部が泥靴で研究棟に入るようであり,教員向けにメールでたびたび泥靴厳禁の周知を呼びかけても,全く改善する様子がない。アウトソーシングの清掃業者さんは週2回程度掃除して下さるものの,2回目直後に泥だらけになれば,しばらく汚れた状態が継続する。
 
 このままでは研究棟で内履きに履き替える意味がなくなってしまうので,まず隗より始めよということで,泥に気づいたら,私が箒がけすることをしたい。結局,周知したり,掲示したところで汚す人は変わらない(註:演習林に行く途中にある「ゴミ捨て禁止」と書かれたエリアには,いつもゴミが捨てられているし)。情けは人の為ならずを徹底した方が快適であると心得たい。という訳で,お掃除おっさんとしての業務時間(午後)も毎日5分程度確保するべし。

2024年4月21日(日)

  • 今月前半におこなった

 森林科学研修(必修,4月分)の代替として,2年生を引率して某所にて森林踏査をおこなう。晴天に恵まれ,踏査するにはちょうど良い日程であったものの,丁寧に解説することや早く歩かないことを意識しすぎたため,予定ルートの半分ちょっとを歩いたところで,予定時間のほとんどを使ってしまう。ゆえに,帰りルートについては,元来たルートをそのまま戻ることにする。
 
 これから専門科目で学んでいく2年生ゆえ,私の解説の意図をつかみにくかったかもしれない。ただ,これから他科目の実習が本格化する前に踏査の経験をしてもらえたこと,実習でのグループワークの要点(の一部)を知ったことは,今後の学修にもつながることと思う。
 
 お疲れ様でした。

2024年4月19日(金)

  • 本日の勤務は6:55–16:10。
  1. 教育:段取り・授業と後処理(基礎数学入門),来週の授業の段取り,研究室紹介のスライド作成
  2. 研究:紀要論文の最終原稿等の提出,来週の標準地設定の段取り
  3. 運営:打ち合わせ
  4. 貢献:なし
  5. 雑用:意味不明な営業電話応対(1分程度)

 
 数学の授業は約三ヶ月ぶりなので,しっかりと予習した上で授業に臨む。そのおかげで,私としてはスムーズに説明できたものの,「大学とはきっかけを与えてもらったら,後は自分で自分を育てる癖をつける場」という私の(学科オリエンテーションでの)説明がどの程度浸透しているかは,今後の授業を見ながら理解していきたい。
 
 居室の電話に出ると営業電話(不動産云々)だったので,「私の仕事に関係ない電話をすべて断っている」旨を一方的に宣言し,電話を切る(そもそも,早口で何をおっしゃっているのか,ほとんど聞き取れなかったので,今後には関係ない電話を5秒以内で切るようにしたい)。

2024年4月18日(木)

  • (追記)本日の標準地設定で

 先ほど「こむら返り」になったので,暖かいこの4月での運動に際しては,皆様もお気をつけ下さい。
 

  • 本日の勤務は7:00–16:05。

 出勤後に道具を積み込み,7:30から14:00まで標準地設定に勤しむ。一つ目の林分では(正式な)図面情報が間違っていたものの,たまたま古い図面(こちらは正しい表示)を持っていたので困惑せずに済んだ。ただ,そもそも小さめの林分だったため,0.2haとれず,0.155ha標準地とする(8:50完了)。急斜面を登って二つ目の林分へ移動。こちらは林分面積が大きいので,問題なく0.2ha標準地を設定できた(10:30完了)。運動不足のおっさんなので,しばし休憩した後,三つ目の林分に徒歩にて移動し,0.2ha標準地を設定する(12:30完了;なお,ここは先日,隣の研究室の大学院生と出会った林分であるため,大学に戻ってから,今後の対応について打ち合わせをしたところ)。さらに,昨日設定した標準地(昨日の二つ目の林分)では杭が足りずに角の杭を打てなかったため,徒歩にて移動した後,当該作業を済ませる(13:30完了)。
 

本日,二つ目の林分
 
 0.2ha標準地職人としてのスキルが上がってきた。休憩時間を含めて一つあたり2時間と見ておけば,一人作業でも意外と簡単なものである(註:複数で作業した方が早く設定できるものの,スギ花粉が飛散し続けているこの時期に,このような面倒な作業を手伝わされる学生さんが可哀想なので,1時間弱で設定することを諦めた次第である)。

2024年4月17日(水)

  • 本日の勤務は6:55–17:20。


 
 最低限の事務仕事を済ませ,7:50から12:00まで標準地設定に勤しむ。一つ目の林分にはすでに他の方が設定した試験地があるため,それと重複しないよう,二箇所に分けて標準地を設定する。これに伴い,二つ目の林分で使う予定だった杭が足りなくなるものの,杭を使って測量できる限り進めておく。
 
 杭をすべて使ったので,コナラ稚樹試験地の様子を見に行く。

 多くの樹木がまだ開葉していないので,見通しは非常に良いが,来週には大きく変化することであろう。

2024年4月16日(火)

  • 本日の勤務は6:55–17:55。

 午前中に2つの授業で(計200分間)講義したおかげで,(普段,言い間違いの多い私であっても)午後の会議での説明をスムーズに行えたと誤解する。
 
 明日は雨天の予報であるも,久しぶりの標準地設定に出かけるべし。

2024年4月15日(月)

  • 本日の勤務は6:55–16:30。
  1. 教育:3年生履修等ガイダンス出席,森林計測学実習(第1,2回)対応,明日の授業段取り
  2. 研究:総説第2審への対応
  3. 運営:連絡調整
  4. 貢献:連絡調整

 
 本日から前期授業開始である。昨日の日記のとおり,(LMSや配布プリントで説明済みの項目については)成人である学生さん達に対して余計な説明をせずに実習に自主的に参加してもらうこととする。その結果,例年より良い意味で緊張感があり,良い実習だったのではないかと思う。学生さん達が外業している間,私は学生さん達の荷物番をしながら,その他の業務に粛々と対応する。という訳で,トイレのために数回退室する以外,8:00過ぎから16:00近くまで,ずっと同じ部屋に滞在し続けた一日であった(昼食抜き)。
 
 さて,明日には午前中に2つの講義を担当するので,今夜には予習に勤しみたい。

2024年4月14日(日)

  • 勤務28年目になって強く感じるのは,学生さん達の
  1. 情報共有スキルの変化
  2. 対話スキルの変化

である。
 
 おかげ様で,私が勤務し始めて以降の卒業生のうち数名が教員として戻ってきてくれている。彼らが大学生だった頃を振り返ると,今より情報共有ツールが貧弱だったこともあり,「対面による情報共有」を主に,不足分を「メール」で補っている感じであった。例えば,教員がある学生さんに連絡し,学生間共有をお願いすると,口頭とメールで確実に共有してくれていた。
 
 その後,LINEが普及し始めると,徐々に学生さんのメール使用スキルが落ち始めた。それでも,教員が任意の学生さんに連絡し,学生間共有をお願いすれば,LINEグループなどで共有してくれていたので,それほど(教員目線で)困ることはなかった。ただ,野外実習などで,たまたま近くにいた学生さんに口頭での情報共有を頼んでも,共有してくれない状況が生じ始めていた(註:例えば,全体説明時に失念していた事項として,「リュックの汚れや濡れを予防するために新しいゴミ袋を人数分準備していたので,自由に使って良い」旨を共有して欲しいと伝えたものの,ほとんど共有されず,一方で実習中に「リュックが汚れる(濡れる)」といった困惑の声が聞こえる場面が散見され始めた)。
 
 2020年度になり,新型コロナ感染症対策の一環として,LMSが全学的に導入された。LMSでは教員が自由に掲示板を作成したり,任意の学生さん宛にメールを送信できるようになり,これで教員の連絡方法が充実すると当時は喜んだものである。マイクロマネジメントが得意な私は,LMSの掲示板・タイムライン・メールを併用しながら連絡の充実化を進めたつもりであった。しかし,この4年間で強く感じるようになったのは,活字情報として書かれている連絡事項を把握していない,もしくは忘れる学生さんが予想以上に多い状況であった。用意周到に情報をとれる学生さんには過剰すぎるものの,一部の学生さんには情報が認識されない。そのため,特に重要なことについては授業時に口頭説明を加えても,それでも伝わらない学生さんもいる。これ以上の対策を教員負担でやるのは容易でないし,他の業務に支障が出るだけ(つまり,モラルハザード)である。
 

  • ゆえに「温故知新」ということで,

 かつての学生さんの頃の良かった場面を振り返り,今年度からは

  1. 大学とは,きっかけを与えてもらったら,後は自分で自分を育てる癖をつける場であること
  2. 口頭での対話をせざるを得ない状況をつくること

をさらに徹底していくこととする。
 
 前者の意図としては,プリント配布やLMSの掲示板・タイムライン・メールを使って事前連絡しているなら,それ以上の連絡をしない(大学から周知されているように掲示板やメールの「一日一回以上確認」を当然のこととして対応する)。また,連絡事項をよく読まずに確認メールが送られてきても,一回,「連絡の通りです」としか返答しない。
 
 と言っても,人はうっかりミスをすることもあるし,偶然に偶然が重なり情報を取れないかもしれないので,対面またはメールでの事後交渉の権利を学生さんに認める(ものの,待ちの姿勢の学生さんには対応しない)。
 
 また,「スマホを持ち歩くのが当然」という現在であっても,「対面での会話の重要性」を認識してもらうために,「毎回メンバーが変わるグループワーク」をやってもらう仕掛けも積極的に導入していきたい。
 

  • お節介がこの時代に合っていない

 (ハラスメントを避けたい,余計な軋轢を回避したいと考える人が多数である)のであれば,ルール至上主義における対話を導入し,ルールの範囲内で対話を繰り返すしかない。これにあたってのモデルとしては,ロールズの正義論あたりが参考になるかもしれない(つまり,機会の平等と結果の不平等が基本線というルール)。

2024年4月13日(土)

  • 本日も午前5時前に起床。

 掃除,朝食,妻との団らんを楽しんだ後,午前6時頃から持ち帰り業務に勤しむ。午前9時過ぎから妻と買い出し,午前10時頃から妻とウォーキングを楽しむ。ウォーキング後に持ち帰り仕事に復帰し,午前11時過ぎに妻と昼食をとる。昼食後に持ち帰り仕事に復帰し,12時半頃に中断(昼寝)。14時半頃から持ち帰り仕事に復帰し,16時半頃から入浴。17時過ぎから妻と夕食と団らんを楽しむ。この後,18時半頃から持ち帰り仕事に復帰する予定。

2024年4月12日(金)

  • 本日の勤務は7:05–17:50。
  1. 教育:来週の森林計測学実習の段取り,学生さんとの連絡調整
  2. 研究:なし
  3. 運営:学部プログラム運営業務,大学院プログラム運営業務,学内会議
  4. 貢献:学外委員にかかる打ち合わせ

 
 という訳で,会議と打ち合わせを除き,ひたすら黒衣式業務に専念した一日であった。週末も持ち帰り仕事を頑張りたい。

2024年4月11日(木)

  • 昨日今日と

 森林科学研修(必修)の一環として,新2年生達と某所に一泊したところ。複数の教員に全面的にサポートしてもらえる中,好天に恵まれ,大変有難かった。また,1年次の授業で見ている範囲ではわからなかった学生間の関係性も見てとれ,想定以上に会話が弾んでいたことを嬉しく思った次第である。という訳で,53歳のおっさんにはそろそろしんどくなって来た宿泊引率であるも,それを差し引いても非常に有意義な機会となった。
 
 大学に戻ってから,研修中に届いたメール等に対応し,夕方から会議を招集。今年の学内運営は基本的に連絡調整主体となりそうなので,研究では大いに能動性を発揮したい。

2024年4月8日(月)

  • 本日の勤務は7:00–17:15。
  1. 教育:データ分析演習(第6回)メモ書き,森林計測学実習への段取り,新入生オリエンテーション参加
  2. 研究:0.2 ha標準地設定
  3. 運営:連絡調整,会議資料読み
  4. 貢献:日程調整

 
 午前中に教育活動に専念した後,急いで昼食(というか柿ピー)をとり,森林に出かける。スギ花粉がたくさん飛散しているのか,(先週の同様の作業時には感じなかった)目薬したい感がある。

いびつな地形ゆえ,今回には100m×20m
 
 次回は来週になるかと思うが,粛々と作業を進めたい。
 

2024年4月5日(金)

  • 本日には,

 7:50–14:00にかけて,科研費テーマにかかる標準地設定に一人で出かける。
 
 調査林分に0.2 ha前後の標準地を設定しなければ・・・という訳で,50m巻尺,超音波式距離計,クリノメーター,杭18本(註:50m×40mの外周に10m間隔で打てる分)を(杭をたくさん入れられる特殊な)バッグに入れて,対象林分まで徒歩にて移動する(註:近隣に車を止められる区域がない林分のため)。
 
 最初の林分は平坦地で,下層植生がほとんどなく林内見通しが良いので,クリノメーターと50m巻尺を使って杭を設置していく。ただ,外周すべてで真っ直ぐに巻尺を張れる訳もなく,倒木により微妙に曲がったり,立木により隣の杭が見えなかったり,平坦地で30m以上先の杭を視認しづらかったりと,意外に能率が悪いと感じる。今年度初の作業でもあり(転倒を避けるよう)不器用さを全開させつつ,2時間強かけて設定完了する。
 
 一旦車まで歩いて戻り,次の標準地用の杭18本を補充し,徒歩にて移動する(註:以前,写真を掲載したように,作業道に2本の倒木が残っているため)。こちらの林分は傾斜地にあり,下層植生が多く,局所的にツル植物が繁茂しているので,巻尺を10mすら真っ直ぐに張れない状況である。そこで,クリノメーターと超音波式距離計を使って,10m間隔で杭を設置していく。斜面の上り下り(何度も反復)では体力がいるものの,杭を視認しやすいため,測量自体はスムーズに進み,1時間半で設定完了する(註:昼食時間と繁茂したツル植物を剪定鋏でノロノロと除去した時間を除く)。
 
 来週には会議・会合が多いものの,半日だけ標準地設定の時間を取れそうなので,次なる設定を楽しみに待ちたい。

2024年4月4日(木)

本日の勤務は6:55–16:10。

  1. 教育:2年生履修等ガイダンス資料の完成,森林科学研修(4月分)の段取り,森林計測学実習(第1〜5回)の段取り,データ分析演習(第6回)のメモ書き
  2. 研究:科研費交付申請・支払請求書の作成
  3. 運営:来週の会議にかかる連絡調整とメモ書き
  4. 貢献:なし
  5. 備考:昼休み30分ウォーキング

 
 細々としたデスクワークを一気に片付けた一日であった。 来週には時間を確保できなさそうなので,明日には科研費テーマにかかる森林調査に出かけるべし。