森林動態制御研(國崎研)

2024年度から勤務28年目です。

2024年3月28日(木)

  • 本日には,

 7:40–13:20まで演習林内の踏査をおこなう。目的は,

  1. 設置させてもらっている試験地の確認(風雪害の有無など)
  2. 次年度の科研にかかる調査予定地の確認
  3. 次年度の森林計測学実習の下見

である。車を事務所近くに止め,歩いて移動する。というのも,この時期には


といった具合に,林業専用道や作業道が通行できないことが珍しくないからである。結局,昼食時の10分休憩で座ったのを除くと,5時間半の間,歩いているか立っているかであった。歩数計は約18千歩なので,(斜面等で歩幅が狭いことを考慮しても)12 kmほど歩いた計算になる。この半年ほど運動不足だったので,長時間歩けるか若干不安だったものの,まあ何とかなるものである。

2024年3月27日(水)

  • 本日には,

 学外委員会に午前から午後まで対応する。議題とは別のことであるものの,卒業生が多数参加されることを大変嬉しく思う(特に,休憩時間にわざわざ挨拶に来て下さることは大変有難い)。と同時に,卒業生各位の活躍を見るに,私自身も加齢が進んだのだなと感慨深い(註:もう27年間の勤務なので,当たり前であるのだけれど)。

2024年3月25日(月)

  • 本日の勤務は7:05–17:05。
  1. 教育:データ分析演習(第7回)「AIの歴史と応用分野」のスライド作成
  2. 研究:なし
  3. 運営:次年度の会議スケジュール確認,会議室・講義室の予約
  4. 貢献:兼業その1対応,兼業その2対応

 
 午前中にはデータ分析演習のスライド作成に勤しむ。正直,ビッグデータ解析も機械学習(決定木除く)も自ら取り組んだことがないので,経験者としての授業の相場観が全くないものの,スモールデータ解析にかかる分析設計とのアナロジーから,必要だと思う内容をスライド化していく。大別して「AIの定義」,「AIの歴史」,「AIの必要条件」の3章構成であり,まずは「AIの定義」を粛々と作成したところ,8枚のスライドに収められそうである。「AIの歴史」の部分では,第1〜3次のAIブームを振り返った後に,主な機械学習について概要説明するので,予想でスライド7〜8枚といったところ。また,「AIの必要条件」については5〜6枚と予想する。以上,合計で20〜22枚になるとすれば,授業一回分として十分であろう。
 
 11:25頃から早めの休憩をとり,買い物がてら30分ウォーキングに出かける。できれば今週中から森林踏査を始めたいので,この半年間の運動不足を昼休みを使って解消するべし。 
 
 12:05頃にウォーキングから戻ると,次年度の会議スケジュールに関するメールが届いていたので,昼食を5分程度で済ませてから1時間ほどかけて粛々と手帳に記入するとともに,学内システムに登録していく。それに加えて,必要な会議室・講義室を予約する。
 
 有難いことに,次年度の兼業依頼も届いているところ。しっかりと対応し,学内業務(教育活動)に反映させていきたい。
 
 一方で,研究活動(投稿原稿の修正)が開店休業中になっているので,自宅では引用すべき英語テキスト読みを進めておきたい。

2024年3月22日(金)

  • 修了・卒業おめでとうございます。

 社会人になったばかりだと,簡単そうに思える仕事でも「上手く対処できていない感」を持つこともあるかと思います。そんなときには,良い意味で開き直り,「まあ,そんなものだ(明日も引き続き頑張ろう)」と思いつつ,目の前の仕事に取り組んで頂ければと思います。
 というのも,時代は違いますが,私の教員1年目には「私はどれだけ理解度が低いのか?」と思うくらい,周りの教員の議論についていけていませんでした。それから27年。今でも凡庸ですが,それでも教授にしてもらい,たくさんの業務を任せてもらえる状況ですし,来年度からは学科の長を務めさせてもらえることになりました。焦りたくなるかと思いますし,焦れば良いと思いますが,同時に「何とかなる」という楽観性も忘れずに。
 
 極度の人見知りで孤独大好きな私が27年間の教員生活(学外での兼業含む)を経て思うのは,社会人生活にしても,私事の人間関係にしても,「居場所」,「つながり」,「役割」を常に意識するのが大事ということです。自らの裁量が及ぶ範囲ではもちろん自由にすれば良い訳ですが,仕事にしても,仕事後の人間関係にしても,家庭生活にしても,「自分の作為・不作為が周囲に及ぼす影響を予測する」という技術者倫理の鉄則を踏まえれば,「居場所」,「つながり」,「役割」を常に意識しておくことが持続可能性を高める上で有効です。
 
 春からの居場所でのご活躍を,ここ盛岡の地にて,祈念しております。本日はおめでとうございました。

2024年3月21日(木)

  • 本日の勤務は7:05–16:00。
  1. 教育:データ分析演習のスライド作成
  2. 研究:投稿中の原稿にかかる対応(紀要論文,総説),科研費にかかる動画視聴
  3. 運営:学内FD(オンデマンド型),次年度にかかる各種調整
  4. 貢献:なし

 
 データ分析演習第5回の分析設計4(データ解析,ベイズ統計学入門,結果の説明と実行,データ分析の倫理)については,結局,スライド36枚に達した。スライドを削除するのではなく,説明内容を授業時に取捨選択したい。その後,(第6回をスルーして)第7回のAIの歴史と応用分野(AI,汎用AI,特化型AI, AIの応用例,機械学習,分類・回帰,クラスタリング,次元削減,深層学習,強化学習)にかかるメモ書きを始めたところ。
 
 先日に紀要論文と総説の審査結果が届いたので,それぞれ,簡単にできる作業に着手する。その後,視聴を推奨されていた動画を1.5倍速で確認する。
 
 科研費にかかる動画を視聴した後,続いて学内FDにかかる動画も視聴する。いずれも大変有意義な機会であった。その後,次年度の任務にかかるメールがいくつか届いたので,それぞれに調整作業を進める。

2024年3月18日(月)

  • 本日の業務。
  1. 教育:学生面談,データ分析演習(後期)の授業スライド作成
  2. 研究:なし
  3. 運営:会議資料読み
  4. 貢献:なし

 

  • データ分析演習については,
  1. データ駆動社会とデータサイエンス:15枚+シラバス説明
  2. 分析設計1(フレーミング,過去の知見レビュー,問題設定):22枚
  3. 分析設計2(因果性の理解):26枚
  4. 分析設計3(モデル化,統計的因果推論,データ収集):26枚

という状況である。第1回を別として,平均3–4分台/枚で話すペースとなる。基本的に活字の多いスライド主体であり,スライド内の情報すべて同じ重みで丁寧に説明することは困難なので,情報量の多いスライドについては復習で用語整理をしてもらうことにしたい。
 
 現在,第5回の分析設計4(データ解析,ベイズ統計学入門,結果の説明と実行,データ分析の倫理)の作成に入り,データ解析における前処理につき,4枚目のスライドに着手したところ。

2024年3月15日(金)

  • 本日も

 データ分析演習の授業スライド作成に専念する。
 
 まず,「第3回 因果性」にかかり,昨日の続き(INUS条件に基づく決定性説,確率上昇説,反事実条件説,介入説,因果に関する多元論)を作成する。予想通り26枚のスライドに落ち着いた。

 次に,「第4回 分析設計2」にかかり,モデル,モデル化,変数選択,統計的因果推論のスライドを作成していく。統計的因果推論について三分の一ほど(統計的因果推論の目的,因果性判定のガイドライン,介入群と対照群,ランダム化比較試験,交絡変数まで)作成したところで,「分析設計2」のスライド枚数が11枚に達した。
 
 この後,統計的因果推論の続き(バックドア基準,中間変数,パス解析,実証分析のための回帰分析,傾向スコアマッチング)とデータ収集(一次データ,二次データ,母集団と標本,無作為抽出,有意抽出,便宜的抽出)で,10枚以上のスライドを作成する予定である。次年度が始まると,作成が滞る蓋然性が高いので,今月中にできるだけ作成を進めておきたい。

2024年3月14日(木)

  • 本日の勤務は7:05–16:30。

 出勤直後から13:00過ぎまで,データ分析演習(第2回から分離)の「因果性」にかかり,資料(クタッチさん,松王さんの書籍の)読み直しとメモ作成に勤しむ。「広く浅く」ということで,「因果性とは,単称因果と一般因果(トークン因果とタイプ因果),産出的因果と差異形成因果,類型ベース因果と影響ベース因果,科学と科学哲学における因果性への視点,規則性説,D–Nモデル,プロセス説,メカニズム説,決定性説(INUS条件),確率上昇説,反事実条件説,介入説,因果的多元論」について,最低限をメモする。
 
 その後,スライドにまとめていく。「因果性とは」から「メカニズム説」までで12枚を要したので,おそらく26枚前後かそれ以上に達すると予想される。となると,やはり,第2回(因果性を除いた分析設計1:現時点でスライド22枚)から分離させ,一回分の授業とすべきであろう。
 
 明日には「因果性」のスライドを作り終え,「分析設計2(モデル化,統計的因果推論,データ収集)」のスライド作成に移行したい。

2024年3月13日(水)

  • 本日には,

 データ分析演習(後期1単位)の第2回「分析設計1」のスライドを作成する。
 
 フレーミングの書籍読み直しなどを経て,順調に作成を進められたものの,甘く見過ぎていたのが因果性である。「コラム的に5枚程度のスライドを作成できれば良いだろう・・・」と以前考えていたのは大きな間違いであり,ヒュームの因果の規則性説を読み直したところで一回分以上の授業スライドにすべき内容であることを痛感する。という訳で,当面はクタッチさんと松王さんの書籍とにらめっこになりそうである。まあ,分量が多い分には自学自習資料にしてもらえば良いので,スライドが増える分には何ら問題はなく,過剰なくらいにスライドを作成することにしたい。

2024年3月12日(火)

  • 本日の勤務は7:00–15:45。

 次年度のデータ分析演習(後期)の授業資料作り直しを始める(活字資料からスライド資料へ)。
 
 第1回「データ駆動社会とデータサイエンス(概論)」のキーワードが「データ駆動社会,SDGs,DX,GX,データサイエンティスト,ビッグデータ,スモールデータ,演繹,帰納,アブダクション,分析設計プロセス」なので,不足していた内容を加筆していく。「Society 5.0とSDGs,DX,GXとの対応関係」,「仮説演繹法とプラグマティズム的推論との違い」を新規項目として追加すれば良いので,午前中で終わるだろうと思っていたものの,後者にかかり,「帰納に関する科学哲学的な議論」,「仮説演繹法とポパーの仮説演繹主義(反証主義)の違い」について,手持ちの書籍の勉強し直しが不可欠となる。結果,午後も資料作成を継続することとなった。
 
 第2回は「分析設計(フレーミング,過去の知見レビュー,因果性,問題設定)」なので,フレーミング,因果性についての書籍読み直しを進め,スライド資料に加筆したい。

2024年3月8日(金)

  • 本日の業務。
  1. 教育:森林計測学の授業資料作成(針葉樹の幹の形,立木と伐採木の材積計測,樹齢と成長量の計測,林分材積の推定:全林調査法,林分材積の推定:面的な部分調査法,林分材積の推定:プロットレスサンプリング,林分成長モデル,林分密度管理図),R7年度からの新規科目にかかる授業内容の検討
  2. 研究:なし
  3. 運営:担任業務,JABEE関係の資料収集
  4. 貢献:なし
  5. 雑用:不要書類の細断

2024年3月6日(水)

  • 本日の勤務は7:05–17:30。

 本日には,後期授業(生物統計学,技術者倫理入門)の資料ファイリング,不要になった書類の細断,次年度前期の海外・日本の林業(人工造林作業の今昔,人工林密度管理の今昔,収穫規整の今昔)のスライド資料作成に勤しむ。その間,休み時間に昨年の兼業にかかる確定申告書類を作成したり,学内会議に対応したり,DMPに関する資料を読み込んだり。
 
 DMP(Data Management Plan)について概要を理解したので,後は大学の方針を待てば良いかな・・・と誤解しておく。

2024年3月4日(月)

  • 本日の勤務は7:00–16:25。
  1. 教育:授業資料ファイリング(基礎数学入門,森林計測学,森林計測学実習,海外・日本の林業,線形代数学入門,微分積分学入門,森林計画学,データ分析演習)
  2. 研究:なし
  3. 運営:学内会議2つ,次年度業務にかかる日程調整
  4. 貢献:業務日程調整

 
 書類の置き場所を少し確保できたので,遅ればせながら授業資料のファイリングを開始する。すでにファイリングを済ませたと思っていた前期科目(基礎数学入門,森林計測学,森林計測学実習,海外・日本の林業)が未達成だったので,まずはこれらの根拠資料をファイリングする。その後,後期科目の一部(線形代数学入門,微分積分学入門,森林計画学,データ分析演習)をファイリングしたところで時間切れとなる。
 
 次年度に向けてやるべき業務が増え続けているので,粛々と対応したい。

2024年3月1日(金)

  • 本日には,

 家庭の事情(妻が所用で長期不在となり,その間,深刻な貧血で治療中の老犬を見守る必要)で年休を取得し,昼食と夕食の食材調達でスーパーに(15分ほど)出かけたのを除き,ひたすら自宅待機する。年度末で定年を迎える先生の最終講義があるものの,不義理をさせて頂く。
 
 年度末の月に入ったためか,日程調整等が必要な学内外の業務依頼が次々と届く。しかし,これら依頼メールには来週出勤してから対応することとし,本日には愛犬達(老犬一頭+その子犬・孫犬三頭=四頭)のお世話をしながら,次年度のシラバス入力に勤しむ。
 

  • 私が勤務する大学では,

 シラバス記載がリニューアルされるのに伴い,特に予習復習を個別具体的に書くことが求められている。個人的にはこれを絶好の機会と受け止め,予習2時間と復習2時間の具体案を書き込んでいく。
 
 というのも,私の最近の感触では,他人様に干渉(されたくないし)したがらない学生さんの学習効果は「人に教える>自学自習する>授業を聞く>グループワークする」という傾度だと誤解しているので,自学自習しやすい活字資料をここ数年作成し,LMSで提供してきた。しかし,予想以上に活字資料は敬遠され,「え,それ活字資料に書いてあるじゃない」という質問や答案が目立っている(註:さらに言えば,質問自体も経年的に激減し,今年度には質問皆無に等しい状況である)。ならばと教科書として活字資料を使うと,学生さんの睡眠学習が領域展開する。という近況だったので,大学として「予習復習を具体的に示せ」というお達しは,私にとって,渡りに舟なのである(註:「具体的に予習復習を書いた場合,それを勉強しないと,成績が悪い学生さんが増える可能性がある」という意見を大学に提出した上での最終決定なので,私は従来の「悪き温情主義」を捨て,社畜よろしく,この決定に従いたい)。
 
 という訳で,本日には,基礎数学入門,森林計測学,森林計測学実習のシラバス入力を完了し,現在,海外・日本の林業のそれを入力中である。成績分布が下方にずれるという拙い予想が思いっきり外れることを期待したい。