九州トークイベント

たいへん長らくブログごぶさたしていますが、
貸本カフェをねばり強くつづけています。
この度九州でのトークイベントが決まりました。
お近くのひとはぜひ。


山家悠平トーク「遊廓のストライキと現代をつなぐ」
日付:2015年5月12日(火曜日)
時間:18:00〜
料金:一般¥1000、学生¥500、いずれもドリンク込み



関東大震災後のモダニズム全盛期は、遊廓のなかの女性たちが自らの状況を改善するために主体的に行動をはじめた時期でもあった。1926年に吉原の妓楼から逃走したひとりの娼妓が書いた『光明に芽ぐむ日――初見世から脱出まで』(現在は朝日文庫『吉原花魁日記――光明に芽ぐむ日』)は、遊廓のなかでも読まれ、それがまたあらたな逃走やストライキに結びついた。1930年代に入ると武雄、小倉、門司、佐世保大牟田と九州でも次々と遊廓のストライキが起こっている。前借金に縛られ、近代公娼制度のもとできびしく監視されていた女性たちは、どのようにして情報を得て、同僚と相談し、なにを求めて行動を起こしたのか。無名の女性たちの日常をみつめるまなざしや抵抗の言葉から、現代を生きるわたしたちがなにを引き継ぐことができるのか考えたい。

共催:西南学院大学 学内GP「<ことばの力>養成講座」

http://www.as-tetra.info/archives/2015/150512182836.html



ちなみに本も出版いたしました。
それはこちらなど…
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-907986-06-3.html

【第5回「なんで有期雇用なん!?」集会】

じぇじぇじぇ、今度は10年!!――なんで雇用に上限つけるの?

日時:2014年2月15日(土)13:00開場/13:30開会/17:00終了
会場:大阪市立大学梅田サテライト(大阪駅前第2ビル6階)
入場料:300円(+カンパ歓迎)

招待講演:松村比奈子さん(首都圏大学非常勤講師組合委員長)
シンポジウム:「大学の変質――法人化10年の闇を暴く」
[パネラー] 山口裕之さん(徳島大学教職員労働組合書記長) / チャールズ・ウェザーズさん(大阪市立大学教職員労働組合副委員長) / 北泊謙太郎さん(大阪大学職員組合副委員長) / 加藤多恵子さん(関西単一労働組合大阪大学分会分会長)
ライブ:釜凹バンド
各大学での争議・活動の紹介&アピール

集会終了後は、会場周辺をデモ行進し、そのあと交流会を行ないます。お時間の許すかたは最後までおつきあいください。また、デモ・交流会からの参加も歓迎です。デモの集合場所・時間、交流会の会場と開始時間は、ブログ/twitter/当日会場で配布するプリントでお知らせします。

■5年を10年にすれば万事解決!?
 大学などで科学技術の研究に携わっている非正規職員を対象に、いまは最大5年の非正規職員としての雇用期間を、特例で10年に延長することなどを盛り込んだ「改正研究開発力強化法」が、2013年12月5日の参議院本会議で可決され、成立した。
 教育/研究の仕事をする人間を5年で入れ替えていくことの不合理さがようやく公的な解決課題とされたわけだが、問題は、その解決策が、「5年で無期転換」という改正労働契約法にのっとった方向ではなく、5年を10年に引き延ばすという、まさに悪あがきとしか思えない方向に向かってしまったことだ。
 どうやら大学と政府は、とにかくなんとしてでも「有期雇用」というシステムをやめたくないらしい。しかし、働く当事者のなかに「10年に延びた!」といって喜んでいる者など誰もいない。むしろ、この無理やりな有期雇用への固執のありかたに対して、人々の違和感・不信感が高まったはずだ。
 この集会では、いったい大学の/国の大学政策のなにがおかしいのか、その根はどこにあるのか、現場で働く者たちはどう対抗していけばよいのか、といったことを明確に提示していく。各大学の教職員組合が有期雇用問題に取り組むのは当然のことだが、それに依存するのではなく、有期雇用の教職員ひとりひとりが問題を知り、立ち上がり、闘いを展開できる土壌を作り上げたい。


【主催】 「大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会」実行委員会
【呼びかけ団体】 京都大学時間雇用職員組合 ユニオンエクスタシー / 関西単一労働組合 大阪大学分会 / 関西非正規等労働組合 ユニオンぼちぼち / 京都精華大学 ユニオンSocoSoco / 関西圏大学非常勤講師組合 / アルバイト・派遣・パート関西労働組合 神戸事務所 / なんで有期雇用なん!?ネットワーク 龍大支部 [2013年12月20日現在]

明けましておめでとうございます。
昨年3月の労働委員会のマヌケな救済命令の報告以降更新が滞っておりましたが、
2012年のSocoSocoは、ほぼ週一ペースで貸本カフェをオープンしたり*1
次回なんなんの準備をしたりとマイペースに活動していました。
8月には恐れ多くも平和台基金*2のカンパ贈呈先に選定され、
贈呈式にも参加してきましたよ。



さて2013年2月は、今年で4回目となるなんなん集会があります。
今回の会場は使い捨て最前線の阪大。ぜひ、会場でお会いしましょう。
以下、詳細です。
【第4回「なんで有期雇用なん!?」集会】
つなげよう、首を!〜3年&5年の壁をぶち壊せ!〜
2013/02/02 於:大阪大学

(チラシ[PDF]のダウンロードは→こちら
日時: 2013年2月2日(土) 13:30〜16:30 (開場13:00)
会場: 大阪大学豊中キャンパス スチューデントコモンズ2階セミナー室 [アクセス]
入場無料(カンパ歓迎)
※終了後、会場から阪急石橋駅までショートデモを予定。(当日案内)
※18:00頃より〈琉球居酒屋 赤瓦[あかが〜ら]〉池田市石橋3-4-7 Tel. 072-761-0104)にて交流会。

■全国の大学の有期雇用労働者の結集拠点《なんなん集会》も、4年目を迎えました。今回の会場は大阪大学です。そう、阪大は、言わずと知れた大学の規制緩和の最先端。「非正規教職員使い捨て」の潮流の先導役です。現在争議中である長期非常勤職員の首切り問題にとどまらず、非常勤講師にも5年上限を徹底することを表明しました。そんな阪大で、実はかつて、ある先駆的な闘争が存在しました。「矢崎闘争」です。80年代、中曽根政権時に導入された3年期限により雇い止め解雇された女性臨時職員、矢崎さんによる闘いは、現在の有期雇用の労働運動のルーツといえます。この矢崎闘争に関するシンポジウムをはじめ、今回も盛りだくさんの内容を準備しています。集会終了後にはショートデモも予定しています。みなさんどうぞ暖かい格好でご参集ください。

Message **

 仕事は続くのに理由なくクビになる、有期雇用はおかしい。
 大学という、「人を育てる」場所で、「人を使い捨てにしている」のはおかしい。
 私たちが感じ、訴えているのは、たったこれだけのことだ。
 単純すぎる、と人は笑うかもしれない。
 だが、この問題に関して、誰もが納得できるような説明というのをいまだに聞いたことがない。
 言われることはすべて、本質を隠すためのごまかしだ。そんなものは通用しない。
 私たちは、長い闘いのなかで学び、そして、これまでの3回の集会を通して学んできた。
 有期雇用の矛盾を。
 非正規雇用の実態を。
 国の労働政策の本質を。
 そして、大学の現状を。
 国の教育政策の本質を。
 《なんなん集会》は、私たち大学非正規労働者の、年に一度の結集地点だ。
 そこには当然怒りや涙があるが、同時に、夢もあれば奇跡も起きる。
 誇張でも強がりでもない。
 この集会には、何かを動かす力がある。
 あなたも、その力を信じて、ここに加わってほしい。
 私たちと共に学び、歌い、そして闘ってほしい。

■阪大争議に結集を!
◆長期非常勤職員の首切り問題
 ここ数年の懸案であった長期非常勤職員の首切り問題が、現在山場を迎えています。〈関西単一労働組合 大阪大学分会〉の組合員、石橋美香さんを含む長期非常勤職員の2015年3月末解雇阻止の闘いは、まず2013年3月末の契約更新を従来通りに(3年の更新で)勝ちとることが最大の課題となります。その実現に向けて、2月4日(月)に阪大本部への抗議行動を予定しています。みなさまぜひご参集ください。
◆非常勤講師にも「5年上限」
 2012年12月、阪大は非常勤講師全員に、契約更新5年上限を通知しました。これが改正労働契約法(有期労働契約が繰り返し更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申請により無期労働契約に転換できる)の施行に対応した措置であることは明らかです。言うまでもなく、阪大はこの新たなルールを悪用しようと目論んでいます。それに対し、「5年上限」の根拠の不当性を論理的に追及していく必要があります。〈関西圏大学非常勤講師組合〉が主体となり、阪大と団交を行なっていきます。こちらもご注目とご支援を。

■NAN-NAN History
【第1回】なんで有期雇用なん!? 大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会
2010年2月27日(土) 於:エル・おおさか
【第2回】「なんで有期雇用なん!?」リターンズ@京都――大学非正規労働者の雇い止めと闘う緊急集会
2011年2月19日(土) 於:龍谷大学大宮キャンパス
*集会後、大宮キャンパス→京都タワー前→大宮キャンパスと、反時計回りのルートでデモ行進。
【第3回】「なんで有期雇用なん!?」the 3rd @京都精華大――3年の壁をぶち壊す非正規労働者の乱
2012年2月25日(土) 於:京都精華大学
*集会後、叡山電鉄出町柳駅前から京都大学本部構内正門前までデモ行進。

■報告集
(1)『なんで有期雇用なん!? 大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会報告集』
 (「大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会」実行委員会編/2010年10月1日/56p./A4版)*第1回集会の報告集
(2)「なんなん the 3rd ぷちレポート」
 (同上/2012年12月10日/8p./A4版)*第3回集会の報告集
*当日会場にて、(1)の販売と、(2)の配布(無料)を行ないます。
*メールでのご注文も承ります。*受付アドレス:nandenan0227☆gmail.com(実行委員会)

【主催】「大学非正規労働者の雇い止めを許さない関西緊急集会」実行委員会
【呼びかけ団体】京都大学 時間雇用職員組合 ユニオンエクスタシー / 関西単一労働組合 大阪大学分会 / 関西非正規等労働組合 ユニオンぼちぼち / 京都精華大学 ユニオンSocoSoco / 関西圏大学非常勤講師組合 / 大学をどうするか!共に考える全学大討論会実行委員会(大阪大学) / アルバイト・派遣・パート関西労働組合 / なんで有期雇用なん!?ネットワーク 龍大支部 [2012年12月8日現在]
【Info】Mail: nandenan0227☆gmail.com Blog: http://nandenan0227.blogspot.jp/ Twitter: nannan_kansai

*1:詳しくは山家悠平「貸本カフェからながめる京都精華大学の五〇〇日」『女性学年報 第33号』2012、女性学年報編集委員会

*2:過酷な労働条件の改善を求めて1970年から6年間の無期限ストライキを実施した神戸の平和台病院の元労働組合が、自分たちに寄せられた支援をお返ししようと闘争解決金を元に立ち上げた基金。平和台闘争については貸本カフェの蔵書『平和台病院闘争の記録「白衣の監獄」を解放するぞ!』1977、柘植書房

ふりかえることなく

報告が遅くなってしまいましたが、
3月21日に労働委員会から不当労働行為の救済命令がでました。


昨年の7月に京都精華大学による不当労働行為

a.屋台や支援者による抗議行動を理由とした交渉拒否
b.組合員の再応募を書類選考のみで不採用にしたこと(組合員への不利益取扱)
c.開催条件をのまないかぎり交渉はおこなわないと組合に強要したこと(支配介入)
d.根拠や資料を示さないままのらりくらりと形だけの団体交渉を専務理事がおこなってきたこと(不誠実団交、交渉者が不適格)

などについての救済申立をしていたのが
大学側の引き延ばしや大学側にあまい労働委員会の判断でずいぶんと時間がすぎて
すでに去年の組合員の雇止めからは1年、
今年の組合員の雇止めまであと10日という
ほんとうに役に立つんかいなというタイミングででた命令でした。


「主文 1 被申立人は、申立人が、被申立人の嘱託教職員の雇用契約更新回数に上限が設けられている制度について、平成23年1月18日の当委員会のあっせんで合意されたルールに基づいて、団体交渉の出席人数は双方5名以内で申立人側は組合員以外の出席者が過半数とならず、かつ、被申立人の学生を出席させないこと及び1回の団体交渉は2時間を超えないこととの開催条件を提示して団体交渉を申し入れた場合には、これを拒否してはならない。 2 申立人のその余の申立てを棄却する。」


こまかい解説は時間のあるときにするとして
ひとことでいうなら顕微鏡で探してみてもよい点がみあたらない
しょうもない命令です。
ほぼ全面棄却。

なにをいっているかというと
労働組合がわざわざ団体交渉の条件を大学側に提示して
交渉を申し入れた場合には拒否してはならない、といっている。


条件を受け入れなければ交渉を開かないと組合に強要していた大学に
わざわざ正当性をあたえるようなもので、
もともと一切条件がないなかで団体交渉がおこなわれていた
(ほかの組合には大学側はこれまで条件をつけたこともない)精華大学の歴史を
百万歩くらい後退させる命令です。


半年近い労働委員会での救済申し立てに関する作業を経て
今回のあほらしい命令がでてつくづく思うのですが
労働委員会は有期雇用の若い労働者の権利を守るためには
ほとんど役に立たない。

まず結果がでるまでが遅すぎるし、
証拠集めや証言や
書かなければいけないものが多すぎて
とても働きながらできるものとは思えず(わたしは書くのが専門なんでまあいいですが)
命令がでたとしても
たぶんそのときにはもう次のしごとについているか
もとの職場を雇止めになっている。


大学で労働法を教えていても
非正規働くということや労働法の精神を
微塵も理解していないようなしょうもないひとたちに
判断をゆだねたのがそもそものまちがいのような気もするけれど
とにかくこれからは若い友人に労働委員会をすすめるのではなく
ハンガーストライキパイ投げでもすすめようと思う春の夜長。


ディランのDon’t think twiceの一節
「あなたのために時間をむだにしたわ でももうあんまりくよくよしないでね」という友部訳が
ぐるぐると頭を駆け巡っているのですが
それはそうと傍聴にきてくれたひと、補佐人になってくれたひと、
この間のいきさつを注意深く見守ってくれたひと、
ほんとうにどうもありがとう。

とりあえず屋台を理由とした団体交渉拒否の正当性は否定されたので
だからというわけではないですが
春からも火曜日のお昼には貸本カフェをかわらず継続していきます。

中労委にはお金も時間もないからいきません。

とりいそぎ。

9月30日(金)池田浩士さん講演会@精華のお知らせ


ポスターから……大学に入れば自由になれると思って、わくわくしながら大学に入って。
ひとり暮らし、アルバイト、ボランティア、おとなに意見を言える……。
「してもいいこと」とどうつきあうのか、大学にいればそれをゆっくり考える時間もある。


でも、自由にできると言われても、なにをすればいいんだろう。
ひとり暮らしはさびしくもあり、煙草やお酒はからだに悪かったりひとにいやがられたりもする。
やる必要ないし、迷惑になることもあるなら、やらないルールにすればいい?  
けれども、そんな簡単に「できること」を手放していいのだろうか。
自由はもう流行らない、でいいのか。


大学にはむかし、もっとずっと自由とか権利ということばを、
尊重していた(しようとしていた)時代があったはず。
精華もそういう時代を経験した大学のひとつ。
いったいそのころの学生は、どんなふうに大学の自由を考えていたんだろうか。 
いま人文学部で教えている池田浩士さんに、
当時大学にいた教員・学生たちの様子を話してもらいながら、
流行らなくなった大学の「自由」についてもういちど考えてみたい。



日時:9月30日(金)18時30分開始
場所:京都精華大学黎明館L103教室
無料

あす、第1回調査

あす9月13日午前11時から、京都府労働委員会
京都精華大学の不当労働行為の第1回調査がおこなわれます。
お時間のあるかたはぜひ傍聴に来てください。


京都精華大学では現在嘱託教職員を単年度契約・更新2回までという制度で3年でクビにしています。SocoSocoはこれに反対して2009年末から理事会と団体交渉をしてきました。

ところが雇用者側の交渉相手である専務理事は、組合の建てた小屋を理由にして団交を拒否したり、回答を二転三転させたり、曖昧な発言で議論を延ばしたりと、組合の要求や質問に不誠実な対応をつづけてきました。救済申し立てのおもな内容はこの行為が不誠実団交・団交拒否で労組法第7条第2号違反なので、即刻団体交渉を再開するようにというものです。

それにくわえて、この不誠実団交・団交拒否の結果、昨年度末で2名の組合員が、制度の廃止かなわず、解雇となりました。この2名は当時の自分のポストにかけられていた募集に再応募したにもかかわらず一次書類で不採用となりました。今回の救済申し立てでは、この件も、組合に対する不利益取扱いで第7条第1号違反としてその解雇取り消し/再採用を求めて救済項目にのせています。

また、このように組合員が団交開催を延長するだけで自動的にクビになってしまう制度を悪用したとしか思えないような理事会の対応や、なんでも条件をつけて「飲めなければ団交を開かない」といってそれを強要して権力関係をいたずらに組合にも拡張するようなやりかたについて、支配介入で第7条第3号違反なので、やり方をあらためるべきであるとも主張しています。


これらの要求に対して精華大学理事会はいずれも否認しています。

まだ第1回の調査なので
どこが争点になるのかはっきりとはしませんし
のちの調査期日を設定するだけですぐに短い時間で終わるかも知れませんが、
お時間のある方、ぜひ応援に来てください!


また前日のお知らせとなってしまい恐縮ですが、
どうぞ応援をよろしくおねがいします。