II’M ONLY SLEEPING

ワールドカップが・・・終わった

この消失間。
記憶を消去して開幕戦にタイムスリップしたい。
日本代表のみなさん、お疲れ様でした。
アジア杯、予選、コンフェデ、強化試合。
4年間ホンマ楽しかった。
世界はやっぱり遠かった。
でも近いんじゃないかと思わせてくれた。



『WOOD JOB!』を観ようと思ってに久しぶりに映画館に足を運んだんだけど、1巻分(約20分)もあろうかという告知につぐ告知。
本編が始まった頃にはゲッソリ。
歳をとったせいか鑑賞にもエネルギーが要る。
有限なエネルギーの無駄使いはホンマやめてほしい。
ロビーで流すってことはできんのか。
100歩譲って、告知後の入場はできんのか。
1800円も払ってなんで苦痛を覚えなあかんねん・・・
ひどすぎるわ。
当分劇場では観たくない。



犬童組は無事終わりました。

大森『吉祥寺にも行けなくなりそうなんです』

そんな、そんなこと言うなや大森。オマエが行かんで誰が行くゆうんや!ちくしょう・・・チクショウ・・・

そんな感じの『グーグーだって猫である』でした。
作品はwowowさんで秋放送予定です。

しかし、猫がこれほど愛玩動物になったのってここ最近よね?
お魚くわえたドラ猫から随分昇格したよな。

MAの作業でアオイスタジオにもお邪魔しました。
麻布十番、俺の出発点。
右も左も、東京という土地さえもわからないまま阿部さんに就いて3年ぐらいかな。
ここが世界の全てだった。
3階で編集して、6階で試写観て、1階でご飯食べて、地階でダビング。
差し入れはたい焼きか豆源の揚げおかき。
『KAMIKAZE TAXI』『写楽』『HANA−BI』みんなここで産まれた。
懐かしかったー。
十番は随分様変わりしてたけど、アオイはあんま変わってなかったな。
編集室は五反田のIMAGICAだったし、平行してやってる松尾組で大泉の東映にもお邪魔した。
なんだか一人ウチくる!?状態。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『WOOD JOB!』(2014)
監督:矢口史靖【日本】

劇場にて、参考用に。

やはり矢口さんのHowtoものはわかりやすくて丁寧。
役者をちゃんと木の上に登らせるし、そこから見える景色も提示してくれる。
主人公と一緒に知識を学べるだけじゃなく、体感までさせてくれる。
あるあるネタでお茶を濁してるHawtoものとは一線を画するところ。
伊藤英明さん、いい役者になったなぁ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『ぼくのエリ 200歳の少女』(2008)
監督:トーマス・アルフレッドソンスウェーデン

自宅にて、知人のオススメで。

閑散とした雪景色に神聖でダークな世界観。
繊細な心情をバツバツンとした淡白な編集で紡ぐ。
すばらしい!
まだこういうの作れるんだね。
がんばろう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

フライトナイト』(1985)
監督:トム・ホランドアメリカ】

自宅にて。

『ぼくのエリ』のあと、なぜか観たくなって開封
もしもお隣さんが・・・繋がりといったところ。
やー、やっぱ80年代最高ですわ。
出てくるキャラがみんないい。
中でもお気に入りは主人公チャーリーの悪友。
リアクションがいちいち可笑しい。
なんなんだろうなーこの違い。
思春期に出会ったってだけじゃないと思うんだけどなー。
今の若い人が観たら、やっぱたいしたことないって思うのかしら。
余談だけど、自主映画で最初に撮った短編がこれのモロパクリでした。
主演もこなしてたよー。
「んぅえるかんむ! とぅ〜 ふらいっ ないっ!」って見得きっちゃって。
きゃーハズカシー!
『桐島』の神木君よろしく、コピーバンドで大満足してましたね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『モールス』(2010)
監督・マット・リーヴスアメリカ】

自宅にて。

これだけ脚本も演出も踏襲しといて、よく監督・脚本でクレジット出せるよなー。
100歩譲って、脚色でしょうに。
音楽もうるさいし、オリジナルの素晴らしさを際立たせるために作ったのかと見紛うほど。
ハリウッドって何かせずにはおれないのかな。
何もしないという選択肢はないのか。
興行的には成功したようだから、当てる為のエッセンスはあったんだろうけど、こうなってくると当たったから何?という疑問も湧いてくる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『ぬくぬく』(2009)
監督・富永まい【日本】

自宅にて、参考用に。

認めたくない。
認めたくないが、猫飼いとして満足度はかなり高い。
あるあるネタの羅列だし、撮り方はチープだし、映画としてどうなの?という疑問もあるけど、そんなこと追求するのも馬鹿らしくなってくる。
猫って犬と違って、主人公になりにくいよね。
あくまで人を描くときの緩衝材というか、人を主人公にした拠り所というか、挿し絵というか。
犬もののオススメは答えられるけど、猫もののオススメは答えられなかった。
これからはこれをオススメすることにする。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『レンタネコ』(2011)
監督:荻上直子【日本】

自宅にて、参考用に。

もともとTV放映用のものを1本にまとめた、ときいて納得。
第一話に相当する老婆とのエピソードは良かった。
市川実日子と猫って最強タッグと思えただけに残念。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『お葬式』(1984)
監督・伊丹十三【日本】

自宅にて。
実際に親しい人のお葬式に出たこともあり、鑑賞。

身近なものだけど実は何も知らない。
参加する立場によって捉え方がガラッと変わるこの奇妙なイベント。
そこにスポットを当てた伊丹監督の着想。
どちらかというとタブー。
だけど、だからこそ面白い。
喪主が義理の息子ってのが、またね。
親戚は好き勝手言うし、段取り半端ないし、お金はやたらかかるしで面倒くさいことこの上ないのに、今も脈々と受け継がれてるこの儀式。
なぜなくならないのか、その理由が少しわかった気がした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『8 1/2』(1963)
監督・フェデリコ・フェリーニ【イタリア】

自宅にて、参考用に。

ずーっと逃げ回ってる主人公にイライラ。
イライラしすぎて途中で寝る始末。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『恋はデジャ・ブ』(1993)
監督:ハロルド・ライミス【アメリカ】

自宅にて。
ループものの原点として鑑賞。

面白い。
どこからこういう発想湧いてくるんだろう。
主人公がビル・マーレイというのもピッタリ。
恋愛ものというよりは、人生レベルのスケールまで達している。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『(500)日のサマー』(2009)
監督:マーク・ウェブ【アメリカ】

自宅にて。

あかん、何も思いだせん・・・


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

グレムリン』(1984)
監督:ジョー・ダンテアメリカ】

自宅にて。

80年代サイコー!
もういいですか、すみません・・・
しかし描き方が少々冗長。
特にシーンバック。
翌年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が作られたことを考えると、単に編集がよろしくないんだと思う。
お金をかけて馬鹿馬鹿しいことに一生懸命なとこは大好きです。
モグワイ欲しいわ〜
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

グレムリン2 新・種・誕・生』(1990)
監督:ジョー・ダンテアメリカ】

自宅にて。

リック・ベイカーの参加もあってか特殊メイクが格段にアップ。
描き方もずいぶんこなれた印象。
バカバカしさもパワーアップでやりたい放題。
いいことづくめなんだけど、個人的には一作目の方が好き。
片田舎でのクリスマスでの出来事というシチュエーションがいいのですよ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)
監督:クエンティン・タランティーノアメリカ】

自宅にて。

うーん。
この冴えのなさは編集者が変わったからか?
前任者の助手さんが務めたらしいんだけど。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

イングロリアス・バスターズ』(2009)
監督:クエンティン・タランティーノアメリカ】

自宅にて。

おもしろい!
緊張と爆発。
通訳をはさみこむ使い方もこっちが正解でしょ?
やっぱり編集者の違いってでかいのかしら。

I SAW HER STANDING THERE

清須会議』が終わり、仕事から遠ざかって約一年。

その間にやり遂げたこと・・・
ハンターランクを300にしました!エッヘン。
甥っ子とも狩りました。
ビバ!無線!!
3DSのあんなちっこいマシンだけで遠く離れた甥っ子と狩りができるなんて夢のようです。
秋のGが今から待ち遠しい。
でもやっぱり大画面でやりたいのでWiiUでも出してください、お願いします。


あと、オリンピックは見ました。
あれは見てよかった。
特にフィギュア。
オリンピックのフィギュアというものを初めて見たんだけど、まあみんなよくコケる。
あんなにコケるものなんて知らなかった。
ノーミスなんて夢のまた夢。


360度全方位から浴びせられる観客の視線。
その中心の広大なリンクの中、ポツンとひとりきり。
バックバンドも共演者も、ましてや対戦相手すらもいない、ただのひとりきり。
俺だったら、もうそれだけで逃げ出したいよ。
そんな戦場で、それでも自己ベストをたたき出した選手や、課題を克服できた選手は滑走後とても晴れ晴れとした顔をカメラに向けていた。
やはり順位や結果だけが全てじゃないんだなぁと。
彼ら彼女たちにとっての「結果」は自分が持てる最大限の力を、オリンピックというこれ以上ない大舞台で披露することができるか否か、ということなんでしょうね。
それでいいと思う。


見てはいけないものを見てしまった気になった浅田選手のショートプログラム
幽体離脱したかのような滑走後の表情。
「なにも・・・わからないです」
今すぐリングにタオルを投げ入れたい!
そんな衝動を抑えながら翌日のフリープログラムを見守った。
観客は彼女を信じて声援を送る。
「真央ちゃんならできるー!」
正気か?あのどん底の精神状態から挽回なんてできるのか?
一瞬の静寂のあと、響き渡るラフマニノフのピアノ。
断頭台にあがるかのような張りつめた空間で、はたして彼女は自分を出し切った。
これ以上出せません、のはるか上のものを出した。
泣いた。
人は、あんなにも自分を追い込むことができるのか。
そして、それを克服することができるのか。
たった23歳の女性が。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『ブラッドダイヤモンド』(2006)

自宅にて。

反政府軍がダイヤを採掘し、それを売った金で武器を買う。紛争は長期化し、足りない戦力は子供をさらって麻薬漬け洗脳。同胞同士で殺し合い、難民は数百万人レベル。そして、ダイヤに群がる先進国。
一筋縄ではいかない問題を、子供をさらわれる弱者(ジャイモン・フンスー)とダイヤに群がる者(レオナルド・デュカプリオ)、真実を暴こうとするジャーナリスト(ジェニファー・コネリー)の3者の視点を中心に、描く。
映画製作において巨大スポンサーでもあるはずのダイヤ業界。その暗部を深く抉った勇気と、難しい問題を娯楽として高いレベルに昇華させた手腕に拍手!
映画の社会性ってLOVE要素と一緒で、下手をすると取ってつけたような感じになるし、深く描いても結論丸投げに終わることも多い。
そういった意味でこの作品からは「覚悟」と「責任」を感じた。
エドワード・ズウィックという監督、『ラストサムライ』のあとにこれを撮るところが、またすごい。

同年公開された『ディパーテッド』ではなく、この作品でアカデミー賞にノミネーションされたデュカプリオの演技も見事。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『マン・オブ・スティール』(2013)

劇場にて。

親父さん、無駄死にかよ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『スーパーマン』(1978)

自宅にて。

これとスターウォーズのテーマ曲が、よくごっちゃになる。
ロマンチックで笑えてスカッとできる、リチャード・ドナー監督の職人技が冴えわたる一品。
オーメン』はこの2年前。
どんだけ守備範囲広いんだよ!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『凶悪』(2013)

劇場にて。

2作目にしてあそこまで追い込める監督の力量。次回作が大いに気になる。
でもラスト、ああいうところに着地すると途端にテーマが矮小化したように感じたのは僕だけ?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
そして父になる』(2013)

劇場にて。

福山さんが浮いてるのが気になった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
かぐや姫の物語』(2013)

劇場にて。

莫大な時間とお金をかけて、これ、、、と言われると「うーん」となってしまう。
あの五人のボンボンが求婚するクダリ、あれをまるまる見せた意図って?
「えー全員やるの!?」と大きくダレてしまった。
自分はあまりピンとこなかったけどカミさんは感動してたし、隣で観てた小っちゃい女の子はひきつけをおこしてんのか?ってぐらい泣きじゃくってた。
かぐや姫の後悔と、気づいた時には時既に遅く、もうなにをやってもハッピーエンドはやってこないんだなという無慈悲感が、小さいお子さんにもちゃんと伝わってたんだなと、感心した。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ゼロ・グラビティ』(2013)

劇場にて。

プレイステーションが出始めの頃、とにかくポリゴンで3Dにしましたってだけの、本当にそれだけの作品がやたらめったら出て、3Dであることの必然はあまり感じられなかった。
映画の3D上映にもそれに似た3Dバブルを感じてたけど、ようやくこの『ゼロ・グラビティ』で3Dで上映することの必然を得たんじゃなかろうか。
GAMEで言うところの『キングスフィールド』や『マリオ64』に匹敵すると言ってもいい。
ご覧あれと言わんばかりの1カットや、宇宙服の中にカメラが入るといったことは、デスクトップ上のことなので驚きはないけど、登場人物、カット割り、音、ありとあらゆるものを徹底的に削ぎ落とし必然を追い求めた構成は、作り手の狙いがハッキリこちらに伝わってきて好感が持てた。

しかしこれ、映画というよりは、アトラクションに近いのかな。
とてもストーリー性のあるアトラクション。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『麦子さんと』(2013)

劇場にて。

温水さんが完璧超人になるまでは良かった。
あそこからトーンがガラッと変わったように感じた。
そんなにうまく纏めない方がよかったのに。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
呪怨(オリジナルビデオ版)』(1999)

自宅にて。

「これから見せる二つのホラー映像、どちらが清水監督の撮った作品でしょう?」という格付け番組の企画でものの見事に外し、穴があったら入りたい一心で借りた。
余計な説明を一切排し、ホラー小噺の集合体でいいんじゃないの?と割り切ったアイデアの勝利。
霊はいささか見せすぎな感もあるが、それも割り切った監督の勝利ということかな。
最後のエピソードが必要だったかどうかの疑問は残るけど。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
呪怨』(2003)

自宅にて。

奥菜めぐみさんが素晴らしかった。田中要次さんも。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
呪怨2』(2003)

自宅にて。

もういいかな。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『The Grudge』(2004)

自宅にて。

一度やりきった作品を焼き直す、というこに要するエネルギーを思えば本当に頭がさがる。
続編も入れたら4回目の焼き直しだよ!
庵野監督も裸足で逃げ出す。
しかし、ハリウッドに行っても臆することなく、浮足立つことなく、ブレることなく、むきだしの霊で勝負をかけたのは天晴という他ない。
全米興行収入2週連続1位の金字塔は、当分の間破られることはないだろう。
霊の描き方も、その後のハリウッドに大きな爪痕を残していった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
着信アリ』(2004)

自宅にて。

イデアは素晴らしい。
展開も超スピード。
社会性も抉っている。
完璧。
しかし後半、2部構成かと見紛うほどの転調で失速する。
恐ろしい噂 → 惨劇の畳み掛け → 呪いのルーツ探し → 浄化 → 残念でした
の構成は『リング』を意識しすぎたのか、うまくいってない。
あの構成の大元って『オーメン』?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『その夜の侍』(2012)

自宅にて。

色調が好き。こういう色のタイミング、日本ではあまり見られない気がする。
説明的なカットを挿入して人物を語ることをよしとせず、人物を追いつづけていけば背景や背負ったものは自然と伝わるであろうとしたアプローチに好感が持てた。
個人的にツボだったのは安藤サクラさんのシーン。
デビッド・リンチが観たら「ブラボー」って言いそう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ザ・レイド』(2011)

自宅にて。

SWATがギャングひしめくビルに乗り込む、ただそれだけの物語。
天晴。
混戦になっても服で見分けがつくし、あとはひたすらノンストップアクション。
清々しい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『クロニクル』(2012)

自宅にて。

まんま金田と鉄雄やった。
『AKIRA』とは違った結末を望んだけど、やっぱあれが一番しっくりくるんかな。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
鍵泥棒のメソッド』(2012)

自宅にて。

面白いし巧い。
オリジナル脚本というところも感心した。
香川さんの書いてたノートがとても達筆で、整然として判りやすかった。
大学で「最近の学生はメモをとらない。スマホで済ますから覚えもしない」と聞いていたので余計に愛着がわいた。
あのノートもっと読みたい、欲しい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
燃えよドラゴン』(1973)

劇場にて。

当時の日本中の少年の心を鷲掴みにし、目覚めさせた伝説の作品。
ブルース・リーを通らなかった自分としては、香港映画特有の隠しきれない改変や粗に囚われすぎて、正直微妙な感想しかもてなかった。
それでも、のっけにかかるあの強烈なメインテーマ。
そしてブルースのなにげない、独特の所作。
「どんしぃんく、ふぃぃぃぃる」というあの有名すぎる台詞をはじめ、言葉のひとつひとつ、所作のひとつひとつに強力なカリスマを宿してることは、今見ても十二分に伝わってきた。
劇場を出た男性は総じて、彼に身も心も乗っ取られていたであろうことは想像に難くない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ブレードランナー(オリジナル劇場版)』(1982)

自宅にて。

雰囲気映画。
ただし、前人未踏の。
カットのひとつひとつに、通常の映画製作1本分の集中力と情熱が凝縮されているような凄味。
そして、その凄味は片時もひるむことなく、2時間つっきってしまう。
多くのフォロワーを生み技術も格段に進歩したが、これを超える作品が生まれることは、はたしてあるのだろうか。
CGが台頭した現在、ショットの隅々まで意匠を張り巡らすことは、さほど困難なことではない。
むしろ、自在に施せることに溺れて、隅々まで張り巡らし過ぎるきらいがある。
デジタルのない時代に、人力で、ここまで一貫したイメージを構築していることは凶気すら感じる。
『エイリアン』もそうだったけど、監督のリドリー・スコットは類まれな無二の才能たちをコンポジットする能力も非凡だ。
才能を引き付ける引力を持った人物なのかもしれない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
永遠の0』(2013)

劇場にて。

日本が戦争映画を作る際に陥りがちなトラップ。
今の価値観で当時を断罪する。
浪花節で泣かそうとする。
必要以上にヒロイックにする。
そいったトラップにこの作品もことごとく嵌っているのだけど、それでも許せてしまうのは、戦争を知らない世代の強みを利用し、知らなかったものが知ってゆくという構成を全うしたからだと思う。それはもう清々しいほどに。
アマデウス』のような追想形式にしたことも勝因かもしれない。
これが『プライベートライアン』や『硫黄島からの手紙』のような、現代パートは冒頭とエンディングのみで、あとはずっと戦場という構成ならここまでうまくはいかなったろう。
ただひとつ悔やまれるのは、戦争を知らない世代にむけて作った作品のはずなのに、そのターゲットであるはずの世代を馬鹿にしたようなエピソードがあったこと。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『ドラッグウォー毒戦』(2012)

劇場にて。

乾いている。『エグザイル』からは想像もつかないほどに・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『新しき世界』(2012)

劇場にて。

チッくん?チッくんやないか!?『青春デンデケ』の。なんでまた潜入捜査官なんかに・・・
兄貴分のチョン・チョンが最高。それだけでも観る価値あり。
アップがやたら多いのが気になった。もったいない。

RAIN

サッカー、面白いですね。
僕はもっぱら日本代表観戦ですけど、この短期間で、ようここまで成長したなぁと思います。
すごいですよ。
すばらしいと思います。
ほんで、選手もね、二十歳そこそこで海外視野に入れて、自分のロードマップ持ってますもんね。
自分が20の時なんてなんも考えてなかったもんな。
映研楽しすぎる!の毎日でしたし。
香川選手なんて22ぐらいやったかな。
「自分はもう若くないですし」とかインタビューで言ってましたけど。
どこの戦国武将や、て思いますよ。
22ですよ?
側室でも持たせたげたい、ほんと。
インタビューもしっかりしてるもんな。
ほんで単身海外行ってね、語学まで習得して。
絶対無理やわ。
無理ですけど、邦画もちょっと見習わないといけないですね、若手の育成は。

                                                                            • -

『きっとうまくいく』(2009)

劇場にて。

もうね、大好き。

                                                                            • -

『刑事ジョン・ブック 目撃者』(1985)

教室にて。

丁寧で上品。
目撃者の少年も、意味ありげに登場するゴドノフも、見かけ倒しやったけど。

                                                                            • -

パシフィック・リム』(2013)

劇場にて。

ハリウッドのブロックバスターって、どんどん魅力がなくなっていく。
もう完全に居残り補習組なアタイ。

                                                                            • -

風立ちぬ』(2013)

劇場にて。

多感な時期に宮崎さんの作品を浴びるほど観た者からすると、『もののけ姫』以降の声優排除の意図がいまだに判りません。インタビュー等、字面上での理解はするけど、それが効果的であったかどうか、あがったものからは得られないまま。もっと良くなったはず、という思いが払拭できないんですよ。

まあ、『おおかみこども』の細田氏もこの手法を使ってるし、俺なんかには及びもつかん効果があるんだろうけど、それでもやっぱり、業界のトップに君臨する人が、公式にもアナウンスして、多くの夢を与えてくれた声優を否定しているのを聞くと、悲しくなります。
今作にいたっては、庵野さんだもんなー。
もう、俺が言ってるようなレベルの遥か遠く先に行っちゃってるんだとは思うけど。
そんなに言うんだったら、画もそれに見合ったものにしてくれればいいのに。
作画は相変わらずの濃密度でしょ。音のスカスカが浮いて感じて、どうにも気色悪いんだよなー。
作画パートの人たちはどう思ってるのかしら。
文句とかないのかな。


まあ、観客を啓蒙してくれる、ある種哲学者の視点を持ったまま、全国400館レベルで公開できる人物って、もう宮崎さんぐらいしかおらんし、動画の高揚感とか、特有の原風景とか、やっぱり唯一無二やもんね。
氏が望むのであれば今後も拝見したいという思いは変わらないです。
氏の意向が反映されているのであれば、もう何をやってもいいとさえ思う。
好きに自由に作ってほしい。
文句は言うだろうけど。


あ、あとね、煙草。
キャラクターに感情移入して「吸いたい」と思った時、必ず吸ってくれてた。
おいしそうに吸ってた。
うっとり。

                                                                            • -

終戦のエンペラー』(2013)

劇場にて。

よく作ったなぁ、と思いました。
極めて日本寄りな内容なのに、プロとして惜しみなく技術を提供してくれた海外スタッフ。さすがです。
パンフに書いてあったけど、「何故、今これを作るのか?」を問うてましたね、監督さん。
海外のお客さんは、これ観てどう思うんでしょうね。気になる。


とってつけたようなメロドラマは、あの内容を2時間以内に収める解決策としても、海外の人に感情移入させる為にも、しゃあないとこでしょうね。
でも最後の方はグッときましたよ。
空襲に怯えて泣いとるんですよ、ヒロインが。爆撃しとるのは恋人の国ですよ。
そんな死地にあっても相手を想って手紙を残す姿にはもう涙々ですよ。
夏八木さんの雄姿が拝めたんも嬉しかった。
天皇に戦争責任はあるや否やで始まったはずなのに、そんなのいいじゃん!終わらせたの天皇なんだからそれでいいじゃん!で終わる、判ったような判らないような、携帯の更新手続きを聞いてるような感覚もありましたけど、EAST MEETS WESTとしては楽しめたし、いままでよくわからなかった天皇という存在が、少しだけ理解できたような気もしました。
アメリカは本当に大英断を下したな、ということも。


奇妙な感じよね。
原爆ふたつも落とされたけど、今の日本ってアメリカのおかげでもあるんやなぁ、というか。


日本って、敗戦教育のおかげで「戦争=悪」ってとこから議論が進まない気がします。
あんな馬鹿なことしたん誰や!っていうのと、今の僕らがあるのは当時の人たちのおかげ、あなたたちの死は決して無駄にはしませんっていうとこから出ない。
被害者意識が強いのかな。
アメリカを恨んだりもしないし、憎しみの連鎖も禍根もない。
非常に稀有な形だと思います。
いや、もちろんその教えは素晴らしいと思うし、誇りにも思いますよ。
でもね、加害者であったことってあんま語られないですよね。
だから、『終戦のエンペラー』みたいなのは日本では作れない。
やっぱ海外からしたら日本って加害者なんですよ。
真珠湾攻撃したんは事実やし、侵略したんも事実。
それなのに、内容は非常に日本寄りというか。
着想はいいと思うけどなんやろう、日本のことも判ってよ!ってのが強く出過ぎたんかな。
近衛前首相が「アメリカさん、戦争責任戦争責任言うちょりますが、アンタらのやっとることは何よ?ワシら、アンタらのマネしただけよ」って言うんですよ。
「ええぞ近衛!やっちゃれやっちゃれ!」って思いましたけど、海外の人が見たら、おまえが言うなって思うでしょうね。
なんというか、この映画そのものが異形の子って感じがしました。

                                                                            • -

『少年H』(2013)

劇場にて。

戦争に飲み込まれていく社会を、家族目線で描いた作品。
戦争というよりは国レベルの熱狂によって自分を取り巻く世界が変わっていき、自分が正しいと思うことを維持していくことが難しくなる、それを齢の割には冷静な少年の目線で追っていった作品。
そういう意味では今の日本にも共通するところがあって、全然成長しとらんやないか!って憤慨できることうけあいです。
ただ事象との距離感が遠からず近からずで、表現もわりかしソフトというか、大人の演出というか。家族の誰も出兵しませんし、戦死もしません。
そのおかげで、浪花節にも転ばず、社会との折り合いに苦闘するところに焦点を絞れたとも思うんですけど、飲み込まれていく様はもっと暴力的でもよかったんじゃないかなーとは思いました。
ロケが多いんですけど、当時の神戸の再現はかなり頑張ってたと思います。
終戦のエンペラー』にも負けてなかったんじゃないでしょうか。
主人公のお父さんは水谷豊さんが演じてて、仕立て屋のご主人なんですけど、堂に入ってましたね。手つきとか見事でしたね。さすがです。嬉しくなりました。
小道具のミシンも良かったです。
最後のフェニックスがいらんぐらい、効いてました。
妹のよしこちゃんも最高でした。


ところで、そろそろ加害者視点の作品が出てきてもいいんじゃないですかね。
『少年H』やと、原田泰造さんが一手に引き受けてましたけど、ああいう人を主人公にした映画というか。
ああいう人ってだいたい悪役になっちゃいますけど、あの人なりの正義もあったと思うんですよ。でも、それを今の時代で描くとどうしても断罪されちゃうんですよね。
戦争に行く人は、だいたい悲劇の主人公になっちゃう。
殺しに行ってるのにね。
たぶん、作られても「それって怖いよね」「怖いからそうならないように気をつけようね」ってとこに落とさないとダメかもしれませんけど、彼らも人間であったはずなんですよね。
ダメかなあ。
まあ、そんな作品観たいって人、そんなおらんかもな。

                                                                            • -

ゼルダの伝説 スカイウォードソード』(2011)

十字キーをアナログに。
ダメージや衝撃を体感させるために振動パッドを。
GAMEの新しい可能性を、グラフィックの向上ではなく、コントローラーに追求してきた任天堂
好きですよ、その思想。
3Dポリゴンも、ただ見た目の新しさだけじゃなくて、GAMEにとっての必然を追求してましたよね。
その任天堂が世に送る、PCにおけるマウスのような、直感的なデバイスを家庭用GAME器に、という目論見で作られたであろうWiiリモコン。


でもね、僕アカンかったんです。
精度において劣るという一点で食わず嫌いでした。
スマホやりたての文字入力のようなフワフワ感。
カチッと押したいんだよ、カチッと!オレは!
そんなイライラが払拭できませんでした。
あと腕が疲れる・・・
すごく疲れる・・・


でも『スカイウォードソード』をやって、ようやくその真意を汲み取ることができましたよ。
動作のことごとくをWiiリモコンに割り当ててたんで、多少のゴリ押し感は否めなかったですけど、剣と盾に戦略性を持たせたシステムは、新しい可能性をビンビン感じました。
フィールドや演出の使いまわし感、らしからぬキャラクターデザイン、生命力をまるで感じさせないロボットのようなスカイロフトの住民とか、往年のゼルダからは数段劣る面もあるけど、クライマックスからの怒涛の展開と、栄光の礎として犠牲になった者にスポットをあてたエンディングは感動必至。
ゼルダに限らず任天堂は、よくよく考えるとゾッとすることを巧妙に配置してきますよね。
クライマックスで大団円、ワッショイワッショイ!となりきれない、英霊の存在の絶妙感たるや・・・
それは、労した時間が「かけがえのないもの」として受け取ることができるキーアイテムなのかもしれない。
少なくとも自分にとってのトライフォースは、サリアであり、メドリであり、インパなのだ。

                                                                            • -

ピクミン3』(2013)

これに先立って、おさらい目的で一作目二作目もやり直したけど、正当進化というより、ヴァージョン違いという印象でしたね。
よって、一作目の偉大さを改めて痛感。
とはいえ、「やられた」や「倒れた」ではなく「死ぬ」という言葉をハッキリ使う、営みを感じさせる世界観や、リアルタイムシミュレーションとしても相変わらず極上で幸せな時間が過ごせました。ごちそうさまでした。
キャラがよく喋るようになったのは意外だった。
かつては感情移入を、テキストや控えめな演出に抑えていたし、ボイスも「○□△※×」といった擬音のようなものに留めてたんですけど。
これは『スカイウォードソード』でも感じた喪失感。
時代の流れなのかしら。
あと、WiiUGAMEパッドの存在理由は、「わかるっちゃあ、わかる」といったところかなー。
確かに、ウィンドウを切り替えてプレイを寸断させることはなくなったけど、『スカイウォードソード』のような必然感にまでは至ってないと思う。
WiiUGAMEパッドは、正直、期待感よりも開発者にとっての足枷感を懸念してしまいますよ。
大きなお世話と言われればそれまでだけど。

                                                                            • -

『レゴシティ アンダーカバー』(2013)

プレイしたことはないけど、『グランド・セフト・オート』のLEGO版なんでしょうかね?。オープンワールドの広大すぎる箱庭で、自由に世界に干渉しながら、自由に課題をこなしていくゲーム。
これが、現代GAMEの世界基準ってとこですかね。
体感させてくれたことに感謝です。
任天堂風の味付けで、食べやすくさせてくれたことも大きかった。
でも、やってみて思ったけど、後半ダレますね。
こなす量は膨大だけど、やっていることは型にはまっていくので、作業化の傾向は否定できないという。
全部たいらげましたけども。

                                                                            • -

バットマン アーカムシティ アーマード・エディション』(2013)

これも、『レゴシティ』同様、広大なオープンワールドでメインミッションをこなしつつ、自由にサブミッションをこなしていくという内容。
まあでもね、その技術力には舌を巻きましたよ。
舞台になるアーカムシティって、めっちゃ広いんですけど、読み込み一回なんですよね。そんで、その中をバットマンとして颯爽と滑空しまくれるという。
悪党に音もなく舞い降りたりとか。
バットマン気分がこれでもか!って味わえます。
格闘アクションも、簡単な操作でビッシバッシ決めてくれますしね。
原作の世界観を損なうことなく、『BATMAN』をGAMEとしていかんなく昇華させたその技術力に舌を巻きました。
グラフィック、オールスターキャスト、声優、シナリオ。
どれも見事と言う他ないと思います。
自分はGAMEを作ったことはないけど、これ作れ言われたら、少なくとも5年はくれって言うでしょうね。それほどの完成度。
このレベルを矢継ぎ早に出されたら、中小はたまったものじゃない。
舌を巻くと同時に、大手しか残っていけなくなるであろう未来に、一抹の閉塞感が伴いました。

REVOLUTION

闇金ウシジマくん』を読んだ。
堕ちていく人のつるべ落としで、激しく鬱になるのに、つい読みふけってしまう。
しかしまあ、よくぞあそこまで書き手がサディスティックになれるものだ。
感心したよ。
普通、どこかバランスを取ってHAPPYを盛り込んだりするよね?しない?
相当の覚悟がないと出来ないことなんじゃあないかって、俺なんかは思うよ。
邦画も、製作委員会システムが入ってきてからというもの、ドン引きするような要素はあまりお目にかかれなくなった。
別に叩かれることを避けてるわけじゃあないと思うんだけど、そんなさぁ、わざわざ映画館にきて鬱にさせるこたぁないんじゃない?って心理が働くのかもしんないね。
それが悪い事とは思わないんだけど・・・
なんだろう。
そういうバランスを取ろうって心理が自分は強いのかな。
でも、それでやってくと最大公約数にしかならないんじゃあないか、って不安も昔からあって。
だから余計に『悪の経典』とか面喰ったよ。
あの映画は、他にもまだモヤモヤしたもんが残ってるんだけど、それでも、いざ自分が提供する側にまわるとさ、あそこまで徹することは果たしてできたんかなぁ、なんて思う。
ビビッたり躊躇したらダメよね。
ビビッてたら闇なんて描けない。
なんかこう、観客のニーズに応えることに盲目でもいかんな、というかね。



少し脱線するけど、この前TVで『男はつらいよ』の一作目をやっててね。
ちょっと衝撃的だったよ。
フーテンの寅さんがフラッと帰ってきて、おいちゃんとこに居候するの。
なんの連絡もなしにだよ。当たり前のように居候してたな。しかも舎弟付き。
舎弟はそのうち店で働いてたけど、寅さんは家に入金なんてしない。
居候のくせに自由気まま。
挙句の果てに妹のお見合いメチャクチャにしてさ。
そんでも少しも悪びれない。
悪びれないどころか、おいちゃんに罵詈雑言叩きつけてたね。
それでも寅さん寅さんって愛されてる。
昭和のおおらかさってのもあったと思うけど、今じゃ考えられない主人公だよ。
無法者だらけの作品ならまだしもさ、周りの人いいひとだらけなんだもん。
でも観てて面白いんだよ。

00年代に入って「閉塞感」って言葉、やたら聞くようになったけど、作り手も知らず知らず枠にはまっていってるのかな。
なんか取り留めもない話になっちゃったね。
いつものことだけど。

                                                                            • -

『エグザイル/絆』 (2006)
自宅にて。
ジョニー・トー。驚いた。香港映画いつの間にこんなに洗練されたのか。撮影めちゃめちゃカッコイイ。ワールドクラスじゃない?カメラワークとショットの積み重ねが実に美しかった。技術で魅せる力を持った作品。音楽を信じた編集と、それに応えた音楽も好き。CGの使いどころも適材適所。台詞を極力排して描かれた男の世界。打ち合いの後みんなで後片付けして食事とか、洗練されているけど、いい意味で香港映画らしさも残ってて、作品の向こう側に創り手を感じ取れた。

                                                                            • -

『盗聴犯 死のインサイダー取引』(2009)
自宅にて。
うぅむ、香港映画面白い。これだよこれ!今の自分にとっての希望だ。過剰になりすぎず、シンプルで雄弁。主演三人の葛藤を描く構成も配分もいい。音楽もいい。特にモンタージュ。巧いなぁ。言葉に頼らない、音と映像が持つ力を十分に理解し、発揮している。世界マーケットをちゃんと意識しているんだろうな。

                                                                            • -

『盗聴犯〜狙われたブローカー〜』(2011)
自宅にて。
株のことはてんで理解が追い付かないのと、どことなく池上遼一の漫画っぽい上品さでいまひとつ入り込めなかったよ。残念。役者もスタッフも前作と同じなんだけどね。

                                                                            • -

孫文の義士団』 (2009)
自宅にて。
1900年の香港を再現してみせた技術。よく作ったなー。髪もちゃんと剃ってたし。撮影技術も素晴らしかったよ。でも、予告編のような編集の連続に白けた。

                                                                            • -

奪命金』(2011)
劇場にて。
3人の交錯はもう少しやりようあったように思うけど・・・これほんとにジョニー・トーか?

                                                                            • -

『TED』 (2013)
劇場にて。
R35にしたほうがよかったんじゃないかしらん。自分は大爆笑させてもらったけど。でもちょっと絞りすぎじゃない?「生きてるクマのぬいぐるみ」の自然さには感心。喧嘩のときはドキッとした。ただのぬいぐるみになったときの落差も見事。この感じ・・・なんとなく『WALL−E』を思い出したよ。主人公がガタイ良すぎなのは違和感あったかな。

                                                                            • -

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 (2013)
劇場にて。
人生初3D。
CGは、とうとう生物までも飲み込んでしまった。ついに!ついにやったぞー!生物の完全再現をやってのけたー!!という意味では、涙が出るほど素晴らしいけど、それは同時に、スクリーンからミラクルが消えうせた気がして愕然とした。「すげえ、これどうやって撮ったんだろう!」なんてワクワクすることは、もうないんだろうな。これから先は、金田さんやりょーちもさんのようなアニメーターとしてのミラクルにシフトしていくんだろうか。

                                                                            • -

『利休』 (1989)
自宅にて。
タイトルが『秀吉』かと思うぐらい山崎さんの秀吉に釘付け。もちろん三國さんも素晴らしいのだけど、利休という人物がひまひとつ掴めない。どことなく『アマデウス』を思い出した。

                                                                            • -

桐島、部活やめるってよ』(2012)
自宅にて。
いまの高校生ってこんなに気つかってんのか。しかしこの空気感・・・ただものじゃない。そして、ああ、この主人公は俺だ。「映画監督にはなれないよ。でも一瞬でも繋がってるって思える時があるんだ」撮影が素晴らしかった。

                                                                            • -

『脳男』(2013)
劇場にて。
うーむ・・・出てくる人、みんな空回りでツラかった。冒頭は素晴らしいんだけど。

                                                                            • -

『執炎』(1964)
劇場にて。
第二次大戦が背景にあるんだけど、舞台は田舎町でカメラがそこから出ることはない。たまに配達される赤紙と死亡連絡にブルブル震えるという戦争の描き方が新鮮だった。

                                                                            • -

横道世之介』(2013)
劇場にて。
2時間40分という長尺に身構えていると、のっけからたるーい展開。マジか・・・と青ざめるも仕方なくその必然を噛みしめる。すると不意に時間がスッ飛ぶ。ハッとする。そしてまたたるーく。ハッとする。オマエはのぼう様か。結論から言うと、世之介と祥子を、もっともっと観ていたかった。

                                                                            • -

ムーンライズ・キングダム』(2012)
劇場にて。
なんかCMっぽくてイマイチ。子供の映画と思って観にいったら大物揃いでビビッた。

                                                                            • -

スーパーマリオギャラクシー』(2007)
久々に任天堂の凄味を味わった。新ハードの、リモコンヌンチャクという新らしいユーザーインターフェースを啓蒙する役目と、マリオブランドとしての役目をキッチリ果たし、それらを、宇宙開闢という途方もないスケールのストーリーに乗せるという離れ業をやってのける。『風のタクト』もそうだったけど、冷静に考えると背筋がゾッとするような人物背景をサラッとやるよね。任天堂のそういうところがたまらなく好き。

ONLY A NORTHERN SONG

念願だった、甥っ子とモンハン。
ようやくできました。

どうれ、お手並み拝見と繋いでみると、なんとすでにG級ハンター。
しかもそこそこうまい。
小学生のくせに、ぐぬぬ
この日のためにせっせと栽培したハチミツでもあげて伯父の尊厳を保とうとした俺が甘かった・・・
まあいい。
それはさておき、「ワクテカ」「頑張るお」など、口に出すのもはばかれる言葉が会話の端々に聞き取れたこと、伯父さん心配だぞ。
あと、やたらと「足ひっぱってゴメンね」と謝っていたが、小学生も効率重視なのか?
こっそりフロンティアやってるとかじゃないだろうな。
伯父さん、心配だ。



携帯が壊れた。
頃合いだし買い替えるかー、とドコモショップへ。
説明を聞いて驚いた。
スマホにすると通話料2倍。
あんぐりしてると店員が、
「ですよねー。経済的じゃないですよねー。だから私は通話はガラケー、ネットはタブレットでやってます。ディザリングってご存知ですか?いまならタブレット無料ですよ」と畳み掛けてくる。
なんだこの感じ…この言いくるめられる感じ…
ふ〜やれやれ、とばかりに残念な者を見るあの眼差し。
マンション購入のときも味わったぞ。
畜生、なんだこれ。
誰も変だと思ってないのか?
キチ〇イじみてるだろ。
地デジもそうだったけど、一企業がいちいち強いるなよ、クソったれ。



(追記)
憤慨やるかたない思いにかられながら、ない知恵しぼって辿り着いた決断はiPhone
またしても軍門に降ってしまった。
のぼう様も丹羽もワシの中にはいなかった…


さっそく加入すべしと近くのソフトバンクショップへ。
受け付けてくれたのは、カラーコンタクトのお姉ちゃん。
電話番号は変えたくない旨伝えると、ドコモショップで解約してくるか、いますぐ電話をかけて解約してくれとのこと。
面と向かってはよう言わんわぁ、と電話を選択。
目の前にはカラーコンタクトのお姉ちゃん。
いますぐ奥さんと別れてちょうだい!と言われてるようだ。


感情のない音声案内のあと、ついに受話器に奥さんは出た。
「えっと、えっと」としどろもどろで、でも懸命に「別れてくれ!」と伝える。
「解約理由は…iPhoneですか?」と悟った様子。
「え、ええ、まぁ…」
チラッとお姉ちゃんを見る。
無言だ。
不動である。
なんだこれ。
どこの昼ドラだ。畜生。

                                                                            • -

『ハイテンション』 (2003) ★★★☆☆

自宅にて。
2013年の幕開けはこの作品。
人里離れた一軒家での惨劇として、しっかり作られてたと思う。
へんなオチとかいらないほどに。
しかし、自分も耐性弱くなったよ。
こうゆうジャンルは大好物だったのに、罪もない人が暴力に蹂躙される光景を正視できなくなった。
暴力の根源がモンスターやエイリアンなどの人外ならまだいけるけど、人が自分の都合で躊躇なく暴力を行使する様に吐き気を覚えるようになった。
それがこの作品の為せる技なのか、『悪の経典』の後遺症なのか、自分の変化なのか判断に苦しむ。

                                                                            • -

男たちの挽歌』 (1986) ★★★★☆

自宅にて。
情緒をもたせないめまぐるしい展開に最初はとまどったけど、中盤以降は熱い展開の目白押し。
しかし、ここからたった14年で『インファナル・アフェア』の撮影技術までいけるのかー。すごいな。
韓国映画もそうだけど、あの飛躍的な向上をもたらしたものはなんなのだろう。

                                                                            • -

男たちの挽歌2』 (1987) ★★☆☆☆

自宅にて。
人格をガラッと変える(特に眼の色)ディーン・セキには恐れ入った。
しかし、正直、香港で再集結するまではいらないんじゃないのか?
野暮なことを言わせない、ほとばしるエネルギーは認めるけど、「グッとくる!」パーツを繋ぐラインが雑すぎてコメディーに。

                                                                            • -

『狼/男たちの挽歌・最終章』 (1989) ★★★★☆

自宅にて。
これはいい。
スローモーションの入り方が美しい。
ひとつの到達点ではないでしょうか。

Maxwell’s Silver Hammer

最近の洋画は、あまり観る気がしない。
洗練されすぎていて、手に負えないのだ。
誰が撮っても、どれも一緒に見える。
作り手がこんなことでいいのか?と自戒するけど、こればかりはどうしようもないことをここに白状しておく。

                                                                            • -

バトルシップ』 (2012)★★★★☆

自宅にて。

おまえ、呼んどいてそれはないだろうとは思いつつも、Just not today!!
音の使い方が気持ちいい。
あと、位置関係や状況説明が丁寧だった。
ユニバーサル100周年作品で主人公の相棒に日本人を持ってきたのは驚いた。
興行にも関係するだろうに。

                                                                            • -

『神弓』 (2012)★★★☆☆

自宅にて。

単身、弓だけで追手から逃げる。
ただそれだけの内容でテンションの高さを持続させた手腕に感心。

                                                                            • -

椿三十郎』 (1962)★★★★☆

自宅にて。

黒澤明52歳の作品。
ありとあらゆることを知り尽くした者が撮る作品のスゴみに絶句。
馬が、刀が、画面に映っただけで恐怖する。
白黒なのにだよ。
馬が出ただけでビビるなんてことがあるとは。
その存在感。
台詞も素晴らしい。
抜き身だの、虎だの猫だの、端的で比喩がうまい。
いちいち耳に残る。

                                                                            • -

『幕末太陽伝』 (1957)★★★★☆

自宅にて。
掴みのいい導入を用意したにもかかわらず。
かかわらず、オープニングで現代の品川を映し出す。
ナレーションまでつけて。
なんという大胆不敵さ。
当時の品川を(たとえそれがフィクションだとしても)完全構築した世界観が見事。
歴史資料としても秀逸。

                                                                            • -

『アルゴ』 (2012)★★★☆☆

劇場にて。
普通に娯楽映画だった。

                                                                            • -

悪の教典』 (2012)−−−−−

劇場にて。
悩む。
北九州監禁事件や、津山30人殺し、その他の猟奇ものには興味があった自分だが、この作品を観終わっての感想は、ただただ不快。
サイコパスの映画を作るとしたら、
ホラー映画のケレン味や娯楽性を注意深く排除し、溜めや緩急もつけず、ただただ邪魔者を消す作業を繰り返した内容は、表現として正しいと思う。
被害者に感情移入させなかったのも、正しい。というか、優しい。
東宝公開にもかかわらず、不快に感じさせることを恐れず、日和見的にならず、貫き通した精神も見事。
しかし、この映画で何をお客に伝えたかったんだろう。
それがわからない。
主人公は後先考えないバカだし、あえて目立つ教職についた意味もわからんかった。
『Henry』を思い出した。

SHE SAID SHE SAID

soichi_ueno2012-11-23

とても完成度の高い、よく出来た映画のような話を夢で見た。
夢から覚めても記憶に残っていたので、テキストにおこした。
まわりに話すとすこぶる評判がよい。
何度も話してるうちにこ慣れてきて、さらに面白味を増した。
このままではもったいない、世間に公表しようということでシナリオコンテストに応募した。
惜しくも大賞は逃したが、何人かの審査員の目にとまった。
漫画化の企画が動くらしい。
映画化までこぎつけたら監督はだれかに譲って、編集は自分でやれるといいな。
でもまてよ、元ネタが夢だから次回作は書けないぞ。
いつみるかわからない、おぼしめしの様な夢じゃ締め切りに太刀打ちできないな。
才能があるわけじゃなし、正直にゲロっといた方がいいよな。
なんて浅はかな未来予想図を描いてるうちにパクリ疑惑で訴えられた。
そんな・・・
と落胆したところで夢から覚めた。



ひさしぶりに立川に行ってきた。
以前は南口しか行かなかったのでわからなかったけど、北口がガラッと変わってて驚いた。
駅を出てすぐに伊勢丹がある。
その伊勢丹の上方からモノレールがぬぅっと現れ、悠然と通過していくのだ。
ボルトと鉄板で作ったようなゴツゴツしたフォルムのモノレールで、異様にかっこよかった。
鉛色の空が異空間ぶりを倍加させてたからなのかもしれない。
駅からかなりの距離まで高架歩道が行き届いていて、ゆったりと歩ける。
高架が終わっても横幅の広い遊歩道が彼方まで続いていて、まわりは広大な更地の国有地。
その上を2本のモノレールが映画『トロン』のように軌跡を伸ばしている。

どこの近未来だ、これ。

                                                                            • -

『乱』 (1985) ★★★★☆

自宅にて。初見。
おそろしい。
これだけのことをやりのけてしまったことがおそろしい。

                                                                            • -

最強のふたり』 (2012) ★★★★☆

劇場にて。
大人の映画だ。
大人すぎて見落としていたとこ多々あり。
同席したカミサンに教えを乞うと、「あんたそれでよくプロやってるわね」と怒られた。
ごめんなさい。

                                                                            • -

『インファナルアフェア』 (2002) ★★★★☆

自宅にて。
公開当時劇場で観たはずなのにきれいさっぱり忘れてた。
MIBに遭遇したことも、神父にディスクを抜かれたはずもないが、きれいさっぱり忘れてドキドキできた。
得した。
でも展開が早すぎて理解が追い付かいとこがいっぱいあった。
同席したカミサンに教えを乞うと(ry
ごめんなさい。

                                                                            • -

ディパーテッド』 (2006) ★★★☆☆

自宅にて。
かなりの部分原作を踏襲してて驚いた。
リスペクトなのだろう。
やはりあの脚本を生み出した人はすごい。

                                                                            • -

『フレンチコネクション』  (1971)★★★★☆

劇場にて。初見。
徹頭徹尾、事件の成り行きだけを追いかけ、登場人物のプライベートや、背負った十字架とかそんな類のものは一切描かない大胆さに感心。

                                                                            • -

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前/後編』 (2012)★★☆☆☆

劇場にて。
だまされた。
単なる再編集+リライトだった。
ガンダムエヴァ、、、
これで何度目だ。
「どこまで貴方は愚かなの」