巴がゆく!(文庫1〜2) 田村由美
- 作者: 田村由美
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/06/01
- メディア: 文庫
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ちなみに、正直漫画の内容より文庫1巻の若木未生のあとがきのが心に来た。「十九歳だった。大人にも、なりたいものにも、どちらにもまだなれずにいて、叶う見通しもないまま、ただ、『小説を書いて生きたい』それだけ考えて、古いアパートの小さい部屋にひとりで暮らしていたころ(以下略)」ああああ。
あかちゃん
友人の赤ちゃんを見に行く。可愛かった。私が抱くと普通にちょっとぐずるので、思わず生まれてきたことを後悔しそうになった。危ないところだった。その友人を含め、みなさん自分が女であることに歪みねぇなって思って衝撃を受ける。いいの、そんなに自己の根源を肯定しちゃっていいの?まぁ自分が女である事に歪みがある人はあんまり子供を産まない方が良いとは思うんですけどね、だから生んだり生みたいと望む彼女達が歪みねぇのはむしろいいことなんですけどね。
あと、子供がほしい人or子供を作った人、みなさんすでに性行為を生殖行為の一種としてとらえていて「精子が濃い日にやった方が男の子が生まれやすいらしいよ」とか何の恥じらいもなく語るわけですが、私にとっては性行為とかもうエロ漫画の世界の中だけでの世界なので、そんなにあっさり語られると困る!膣を産道とか言うなよ!萎えるだろ!そんな、エロがエロじゃなくなったら世の中に絶望しちゃうぜ。エロはエロでタブーでいつまでたってもオープンにできないままの世界で、オープンにできるのは杉本彩くらいでいいんだよ、って思うね。まぁみんな大人ですね。でも私はそうゆう面での成熟は果たすことはできないが、「結婚した!私はゼフェルと結婚したぞーー!!」とか50歳位までは言い続けられるんで余裕。
聖書 ジョージ秋山/お茶にごす。3,4巻 西森博之
- 作者: ジョージ秋山
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 西森博之
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/05/16
- メディア: コミック
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特に一番よかったのは、2巻からの続きの小学生の頃の普通の子供が喧嘩をするようになるエピソード。話としてはリアルじゃないけど、心象風景としてリアル。とは言え、小学生の頃殴り合いの喧嘩とかしてない私がリアルとか言っても全然説得力ないけど。でもいいじゃない、童貞がダッチワイフ相手に「すげー、超リアル!本物みたいだ!」って言ったって。
本屋にて
バイト「…カバーおつけしますか?」
まみお「あ、いらないです」
バイト「…」(そのまま店の袋に入れようとする)
まみお「あ、カバー取ってください」
バイト「…」(店の袋から漫画を出して、漫画を包んでいる透明のビニールを破く」
まみお「…」(見てる」
バイト「…」(本にカバーをかけようとする)
まみお「あ、いいんです、ごめんなさい、言い間違えました。さっきのはカバーじゃなくてビニールのことでした」
バイト「…」(カバーをかけるのをやめる)
まみお「…」(見てる)
バイト「…」(二冊目の漫画にカバーをかけようとする)
まみお「あ、ごめんなさい、カバーじゃなくてビニールです」
バイト「…?」
まみお「…」
バイト「…カバー?ビニールじゃなくて?」
まみお「あ、えーと、ビニールを取ってくれるだけでいいです。カバーはいりません、ごめんなさい…」
バイト「ああ…」(カバーをかけずに、店の袋に漫画を入れて渡してくる)
まみお「…ごめんなさい」(受け取る)
バイト「…」(レシートを渡す)
まみお「…」(レシートをゴミ入れに捨てる)
バイト「…」(次の客の会計を始める)
まみお「…」(去る)
巨娘 木村紺/ヴァ〜ジンげ〜む 藤坂空樹
- 作者: 木村紺
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: コミック
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でもすごい残念ながら、びっくりするほど感性が合わなかった。こんなに感性が合わない漫画は久しぶりだ。一言でいえば私にとっては死ぬほどつまらなかった。でもアマゾンのレビューは高評価だから、きっと私のような脳内ビッチには理解できなかったんですねこの良さが…。
「あのね聞いて聞いて、私の友達に、こんな子がいるんだよ!すごい大きくて、まるで男みたいなの!超かっこいいんだよほんと!それでもってこの前やくざ退治しちゃったんだ!だけどね、それなのにすごい頭いいの!ほんとだよ?司法試験も在学中に現役で受かってる位なんだから〜〜」と、自分の友達をやたら脚色して自慢してくる女の子の話を聞いているかのようなイライラ感を感じてしまった。「へぇ、それ嘘でしょ?」って言ってやりたい気分になった。
表紙のおっぱいが明らかに私を誘っていた。
ので購入。
しかし中身はすごい残念だった。中身がすっからかんどころかうんこだった。しかもエロシーンもエロくなくてすごい残念。表紙だけ漫画。
あと冷静に考えると、私巨乳とか好きじゃなかった。16歳以上とかも好きじゃなかった。私が最初から間違っていた。
王家の紋章 53巻 細川智栄子
アイシス様ご懐妊おめでとうございます。輝く女王アイシス様と、バビロニア王との御子が誕生することを、心待ちにしておりました。
というわけで、今回のニュースは、アイシスのご懐妊です。アイシスがバビロニアに嫁いで以降、さらわれちゃんキャロルはそろそろうっとおしくなってきたのですが、アイシスが心乱れまくってとても良いです。決定打を受けたアイシスがどうするのか。っていうかもっと早く妊娠しておけばよかったのにという気すら覚える。成長した子供は可愛いがメンフィスのそばにいたいしでも憎いしみたいな感じでどんどん心乱れていけばいいこれからももっと。でも18歳で死ぬっていう設定があるから、子供を成長させたら矛盾が生じてしまうのか…。
あとイズミル王子は人の話を聞いてほしい。なんか、宗教に入った人にいくら何を言っても通じない、みたいな理不尽さを感じる、イズミル王子からは。叡智はどうした叡智は。あんなに元はかっこいいイズミル王子なのに、「おお愛しているぞナイルの娘よ」「こないでー!ひどいことしないでー!」→キャロル具合が悪くなる→「おお〜〜いかにせん〜〜」というこのパターンはもういいよ!イズミル王子そんなに同じ手を食うほど馬鹿じゃなかったはずでしょ!キャロルがいると、イズミル王子はすぐキャラがぶっ壊れてしまうので、もう丸々一巻、キャロルを出さないで、かっこいいイズミル王子だけを見つめていたい。
この漫画のいいところは、今までに登場させた登場人物を、すべて余すところなく使おうとする姿勢だと思います。ファンには嬉しいですね。しかし巻数が進むにつれキャラは増える一方なので、それは惰性につながるし、大体が中途半端に終わって話が見えなくなる。多分構想としては、まだまだ使っていく気があるのかもしれないけど…。アラゴン王とか。
この巻はイズミル王子の幼少のみぎりの萌え話に出てきた従兄弟が出てきてイズミルを殺そうとするところで話が終わっていたのですが、こちらはある程度展開が読めるのでそんなに気になりませんでした。とりあえずこの巻のポイントは、アイシス様のご懐妊で。
というわけで、今回のニュースは、アイシスのご懐妊です。アイシスがバビロニアに嫁いで以降、さらわれちゃんキャロルはそろそろうっとおしくなってきたのですが、アイシスが心乱れまくってとても良いです。決定打を受けたアイシスがどうするのか。っていうかもっと早く妊娠しておけばよかったのにという気すら覚える。成長した子供は可愛いがメンフィスのそばにいたいしでも憎いしみたいな感じでどんどん心乱れていけばいいこれからももっと。でも18歳で死ぬっていう設定があるから、子供を成長させたら矛盾が生じてしまうのか…。
あとイズミル王子は人の話を聞いてほしい。なんか、宗教に入った人にいくら何を言っても通じない、みたいな理不尽さを感じる、イズミル王子からは。叡智はどうした叡智は。あんなに元はかっこいいイズミル王子なのに、「おお愛しているぞナイルの娘よ」「こないでー!ひどいことしないでー!」→キャロル具合が悪くなる→「おお〜〜いかにせん〜〜」というこのパターンはもういいよ!イズミル王子そんなに同じ手を食うほど馬鹿じゃなかったはずでしょ!キャロルがいると、イズミル王子はすぐキャラがぶっ壊れてしまうので、もう丸々一巻、キャロルを出さないで、かっこいいイズミル王子だけを見つめていたい。
この漫画のいいところは、今までに登場させた登場人物を、すべて余すところなく使おうとする姿勢だと思います。ファンには嬉しいですね。しかし巻数が進むにつれキャラは増える一方なので、それは惰性につながるし、大体が中途半端に終わって話が見えなくなる。多分構想としては、まだまだ使っていく気があるのかもしれないけど…。アラゴン王とか。
この巻はイズミル王子の幼少のみぎりの萌え話に出てきた従兄弟が出てきてイズミルを殺そうとするところで話が終わっていたのですが、こちらはある程度展開が読めるのでそんなに気になりませんでした。とりあえずこの巻のポイントは、アイシス様のご懐妊で。
水城せとな 窮鼠はチーズの夢を見る
- 作者: 水城せとな
- 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
- 発売日: 2006/01/26
- メディア: コミック
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作者はちゃんと人間観察ができている人なので、ノンケ主人公の「本当は自分で選択しているのにも関わらず、選択肢に抵抗せず流されるふりをする、ちょっと卑怯なダメなやつ」みたいなのが、すごくよく表現できていました。この主人公は本当にだめで、ゲイの男に迫られて「俺は本当はこんなの認めてない」とか言いながら全然抵抗せずに、自分をただ一人無条件に愛してくる存在に甘え続け、でも、普通にだめんず好きの女子に好かれてすぐやっちゃう。主人公の人間観察がよくできている反面、相手のゲイの男はどこまでもどこまでもファンタジーで、その対比がよかったです。その二人に加えて、いろんな女の子たちが絡んで来ることで、二人がさらに浮き立つ。
この作者は普段は普通に少女漫画を描いているとのことだけれども、この作品においては、女の人はうまくかかれてはいるけれども、BL作家が描く女子という枠から出ずにいた。なんていうか、BLに出てくる女子みたいな、記号的な存在だった。「そんなことウジウジ考えてるから勃たないのよ 恥ずかしい男」とかとか言っちゃうところが超記号的!イデア!こんなセリフは、青年漫画かやおいマンガに出てくる、女であって人間ではないキャラクターが言っちゃうセリフ。女の人に主眼を置いた作品なら、こんな事言う女は絶対に出てこない。他の作品は読んだことがないのですが、多分これだけたくさん女の人を描いている人だから、もしかしてこうゆうのを狙って描いたのかな、それとも二人に主眼をおいたらこうなってしまっただけでしょうか。
やおいとか正直超うといんですが、私の「やおいマンガなんてどうせ『好きしょ』とか『お金がない』みたいなんだろ?」という概念が最近覆りつつあります(両作品のファンの人すみません…)。でもきっとこれも気づくの遅いですね。賢やおいマンガ業界には、よしながふみがずっと昔からいたというのに、今更何を言っているんだろうかくらいですね。やはり大人のやおいマンガになると、「ゲイの苦しみ」みたいのを混ぜこんでくるのでしょうか、これがリアルなゲイの苦しみかどうかは知らないけれども…。
西森博之 お茶にごす。
- 作者: 西森博之
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/11/16
- メディア: コミック
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主人公と対比して、冷静だと自分のことを思っているのに、ちょっと堕落している(二巻時点)の友達が良い感じ。きっと天使な小生意気の恵が男になったらこんな感じの見た目になるんでしょうか。私はこの人の漫画を「天使な小生意気」しかちゃんと読んだことがないのですが、以前と比べて萌えキャラを描くのがうまくなっているような気がしています。天使恵、私が大好きな俺っ娘なのに正直萌えなかった。でもこの漫画の気が強い女の子は可愛いと思いました。
今読んだ中で一番よかったシーンは、友達の回想シーンで、六年生の先輩に殴られて、「殴られた…!」と、この世に理不尽な暴力がある事を知り、それに唖然としているシーンがよかったです。今まで殴られた事、理不尽な事にあったことない幸せな人間が、このような目にあったら、多分きっとこんな反応をするのではないかな。普通にぶん殴られて「くそ!」とか反応するんじゃなくて、殴られた瞬間から驚愕している感じがよかったです。
この人の漫画は、ヤンキーとかが出てくる割には、他の少年漫画と違って、性的描写が一切ないというか、下ネタ皆無だし、男も女もワンダーな中で生きているので、子供や女子にとっつきやすいのではないでしょうか。