要らぬ要らぬと捨てられるんだ

今日は雨と、未来に対する戸惑いに甘えて、1日を無駄にしてしまったよ。
自分の持てる以上の力を魅せて、虚勢を張らなきゃいけない。
悪魔にならなきゃいけない。
交わした約束が、最大公約に勝てる日まで、僕を見守ってくれるだろう。


今日の1曲:くるり / ブレーメン

Official Site、Staff Blog開設について

[Spit On]のOfficial Web Siteで、Staff Blogが開設されました。
同じはてなBlogですが、これから[Spit On]に関する諸々は、
そちらで情報出しをしていくことになりました。


[Spit On] Staff Blog → http://d.hatena.ne.jp/spit-on/


それに伴い、ここの処遇に少し迷っています。
ここは元々僕の個人的な場所であったので、
もう[Spit On]とは切り離していきたいという想いが強くありました。
ただ、過去の記事などが消えてしまうのはあまりに寂しい。
mixiとも連結させているので、ここが消滅することはないと思います。
今のところ、あまり書き込みはないかもしれませんが、
完全に個人的な場所として、有効活用していければと考えています。
これからも[Spit On]共々、宜しくお願い致しまーす。


今日の1曲:Death Cab For Cutie / The New Year

今日は静養日。

spiton2008-03-03

風邪をひいた。
バイトを休みにしてもらって、今日は静養日。
風邪をひくと強制的に休養を迫られるから、いつもの「何かしなきゃ」という強迫観念がなくて、とても健康的。
昨日の夜から布団に潜り込み、Aphex Twinばかり聴いてる。
彼の作品はホント外れがないのだが、特に初期のオリジナル3作は凄まじく、いい。
『Selected Ambient Works Volume Ⅱ』なんて、俺のために作られた音楽みたいだ。



話変わって、先月末に引越しバイトの長距離便で、和歌山の新宮まで行ってきた。
高速降りて、下道4時間。
助手席に座っている俺はまだいいとしても、ドライバーの人は慣れない山道に疲労困憊。
三重と和歌山の県境、熊野川の流れる国道沿いの民家が、彼女の新居だった。
彼女は占い師で、とても誠実な人だった。
20歳近い息子と2人で、これからの新生活を始めるらしい。
熊野川は真正のエメラルドグリーン。
空には無数のトンビたち。
あまりの大自然っぷりに驚愕し、熊野の木々を大切にしなきゃと思う反面、
今の俺にはここで暮らす勇気はないんだろうなぁ…都会に呑まれてるなぁ…と感傷深くなった。



バイトと言えば、そろそろシーズン期を迎える。
今年で3度目のシーズン。
今は過労死やら労務時間やらが煩く言われる時代で、
昨年は会社の方針が変更したこともあって、2年前に比べればかなり楽だった。
ただ、今年はヤバそう。
新浦安に新築マンションの一斉物件を抱えていることもあって、凄まじい配車になりそうだ。
日付が変わらないうちに帰宅できれば、御の字かもしれない。
俺のバイト先は会社の方向性とブランド名もあって顧客からの領収金も高額だから、
1チーム/1日4現場以上は絶対に入れない。
1日2現場が基本となる。
ただ、聞くところによれば、ファミリーやダックといったブランド名のない引越業者は、
時には1日7現場もこなすらしい。
競争率の激しい業界なんだと改めて思った。



というわけでバイトの繁忙期と、個人的に出版社への就活を復活させたことも重なって、
[Spit On]は少し遅れる模様。
特集したいアーティストの新譜の関係もあり、5月末〜6月末辺りの発行になりそうだ。
ただ、先日届いたPlingminのメジャーデビュー作(ミニ・アルバム)が、凄くいい。
1stアルバム完成の前に取材をしておきたいというのが、本音である。
これから始まる春は忙しく、そして面白くなりそうである。



今日の1曲:Aphex Twin / Lichen

Spit On Official Web Site、完成!

[Spit On] Official Web Site→http://www.spit-on.net/


遂に完成です!
細かいミス(Officialの表記とか)多いけど、ひとまず完成。
これからもっといい感じに仕上げていきます。
と言いつつ、俺は殆ど何もしてない。
本誌デザイナーである岩本君が本職の合間を縫って、完成させてくれました!
ありがとー!
英語覚えろよー!


今日の1曲:Autechre / Rae

近況報告、思うこと。

spiton2008-02-13

[Spit On] vol.3の配布がほぼ終了した。
まず、配布した場所を書いておく。


◎[Spit On] vol.3 配布場所
ライヴハウス
渋谷周辺…渋谷屋根裏、渋谷Lush、渋谷Quattro、
新宿周辺…新宿Jam新宿Loft新宿Marz
吉祥寺周辺…吉祥寺曼荼羅吉祥寺Warp
下北沢周辺…下北沢440下北沢屋根裏、Basement Bar、下北沢Era、下北沢Shelter、下北沢Que


HMV
アクアシティお台場店、池袋サンシャイン60通り店、川崎Dice店、横浜Vivre、横浜World Portor店、吉祥寺パルコ店、渋谷店、新宿east店、新宿south店


Tower Records
秋葉原店、池袋店、川崎店、吉祥寺店、聖蹟桜ヶ丘店、渋谷店、新宿店、千葉店、横浜モアーズ店、札幌ビヴォ店、仙台店、名古屋近鉄パッセ店、梅田NU茶屋町店、難波店、福岡店、那覇


Wave
成田店、船橋


Village Vanguard
下北沢店、千葉店、成田店


他にも、学生時代の先輩が大阪のショップ等々で配布をしてくれたり、
つくばに住むイラストレイター・natunatunaさん(http://www.geocities.jp/sarunatu/)が
つくば/水戸方面で手渡しの奇跡を体現してくれたりと、多方面の方にお世話になった。
本当に、本当にありがとうございます。
また、mixiでもキセル木下美紗都さんのコミュニティで呼び掛けたこともあり、
僕に直接連絡していただいた多数の方から、賞賛をいただいた。
素直に嬉しい。
一番嬉しかった。
活字の力、紙媒体の魅力は失われていないと感じた瞬間でもあった。


勿論、賞賛ばかりではなかった。
僕の自我が強い原稿に、不快感を抱いた方も少なくはなかった。
以前にも指摘を受けたことがあるのだけれど、
音楽はアーティスト以外の誰かを成功させたり、陥れたりするものではないから、
音楽を語ることが僕自身の自己主張に変換してしまっては、いけないのだ。
例えば、七尾旅人911 Fantasia』に対するあの原稿。
「ファンの総意だよ」という下り。
あの部分に対して、旅人さんのプロモーターの方から苦言をいただいた。
そのプロモーターとは、僕のボランティア時代(wonderground music)の直属の上司に当たる。
表現者の側近として感じた純粋な怒りと、僕に対する期待と愛情から生まれた出来事だった。
杉山さん、頑張ります。
誤ってはいけない。
自分の原稿、言葉一つに対して、責任を持たなければいけないから、誤ることは出来ないと思った。
いい原稿で彼らに返すしか、僕には残されていないのだ。


作り手と聴き手の架け橋になること。
それが今一番、強く感じていることだ。


旅人さんと言えば、彼のインタヴューを掲載したFree Paper『farewell』を読んだ。
http://d.hatena.ne.jp/farewell419/
思ったことは大きく2つ。
まず、素晴らしい媒体だと素直に思い、僕も負けて入られないと奮い立たせられた。
『farewell』は音楽誌というよりはサブ・カルチャー誌なので、[Spit On]とは基本的に立ち居地が違う。
僕がやっていることがベッドルームというテーマを基にした、手に取れる範囲内での愛情表現だとすれば、
『farewell』はもっと大衆全般に呼び掛ける、言ってしまえば『911 Fantasia』にそのもののような雑誌。
国民レベルでのポップ・カルチャーの転換(大いなるファンタジー)を願い、そこに自らも加担していく。
音楽のみを取り上げているわけではないが、貫ぬこうとする意志と統一感が素晴らしかった。
自分のことを卑屈に思う必要はないのかもしれないが、『farewell』がやろうとしていること、
そこに書かれている原稿の内容は、僕が作ったモノよりも一枚上手のように思えた。


そもそも、『911 Fantasia』という作品は、今回の2007年総括の10枚に選ぶべきではなかったのかもしれない。
あの作品は前衛的でありながらもエンターテインメント性を持った、
ベッドルームから出発した、ベッドルームを批判する作品だった。
ベッドルームの批判とは、我々[Spit On]のスタンスに対する批判でもある。
mixiでのコミュニティのような小さなファンタジーの拡散を、彼は嘆いていた。
僕がやろうとしていることは、実はそれだったりする。
その拡散する小さなファンタジー(愛情)を、いかにして大きな共同体へと繋げていくことが出来るか。
自分と“うた”だけしか存在にしなかった閉ざされたベッドルームで培われたアイデンティティを、
いかにして世に照らし合わせることが出来るか。
本誌のポイントはそこにある。
誤解されちゃ困るから敢えて書くけど、旅人さんはそうした小さなファンタジーを全否定しているわけではないよ。
あの『911 Fantasia』という作品に限って言えば、大いなるファンタジーを伝承させていくことを目的とした作品だった。
だから、とても感情的ではあるけれども、ベッドルームで培われた“うた”というよりは、
予め大きく開かれ誰もが耳を傾けなければならない、冷静沈着な賢者の視点が開眼した作品だった。
そう、根本的な選出に無理があったのだと思う。


旅人さん自身に取材をしたにも関わらず、僕が『911 Fantasia』を今の今まで理解し切れていなかったのは、
間違いなくベッドルームの功罪である。
10年前に彼が登場した時に冠されていたイメージ、それこそベッドルーム代表のような身勝手な期待。
それが僕を惑わし続けていた。
巡り巡って、今やっと理解できた。
そして今、自分に対して、旅人さんに対して正直に思うことを書くと、『911 Fantasia』は少し苦手ということだ。
僕は、まだまだ聴き足りないんです。
ポップ・カルチャーの飽き足りるほど、音楽を聴き漁っていない。
911 Fantasia』に肩透かしを食らったファンというのは多分、音楽的な経験がまだまだ不足しているのだと思う。
これはあくまで僕の個人的な意見。
総意とか書くつもりはない。
それに僕自身がノスタルジックなだけなのかもしれない。
結局はその辺りの怠慢がベッドルーマーの功罪になっているのだから、
Blog以上のメディアで原稿を書き続ける以上、もっと音楽を聴かなければならないと、今感じている。


今、旅人さんの音楽を聴くことは、僕には辛過ぎる。
恐らく、少し距離を置くことになると思う。


話が飛躍し過ぎた。
『farewell』を読んで感じた、もう一つのこと。
[Spit On]はもう、商業誌の枠に入ってしまったのかもしれないということ。
Free Paperのスタンスなんて様々、好き勝手だろうからあまり気にすることはないのかもしれないが、
『farewell』のカルチャー誌としての内容を目にすれば、我々の内容は商業化していると感じる。
それは良くも悪くもある。
僕はライターとして、音楽で飯を食おうと企てているわけだ。
だから腹を括らなきゃ、音楽を聴く資格なんてないんだ。
アーティストに、音楽に、“うた”に対して、もう失礼なマネは許されない。


話を戻そう。
[Spit On]の次号は、今のところ4月下旬発行の予定。
ただ、季刊誌として無理に発行して質を下げるよりは、
自分が良いと思えるアーティストを素直に紹介して、エッジを保ちたい。
だから、少し遅れることになるかもしれない。
特集内容はおおよそ固まっている。
最新号を読んで喜んでいただいた皆さん、期待して下さって大丈夫です。


こんなBlog書いているから、「エゴが強い」とか言われるのだろう。
僕には伝えたいことがあり過ぎる。


今日の1曲 : ROVO / Hoama

Free Paper[Spit On] vol.3、今日から配布してます!

spiton2008-01-21

Spit Onの最新号が完成しました!
本日21日より、配布を開始しています。


内容は、表紙にも起用させていただいたキセルを大きく特集!
インタヴューは勿論、恒例となった過去譜のDisc Reviewも行っております。
インタヴューはとにかく、彼らの慎ましさがダイレクトに伝わる内容となってます!
キセル・ファンは是非、手に取って下さいね。


もう一つの特集は、「2007年総括!」と題して、10枚の傑作Discを選出!
特に、昨年のベストと言っても過言ではない、木下美紗都『海 東京 さよなら』を徹底解剖!
木下さんご本人へのインタヴューも行いました。
このインタヴュー、凄く充実しています。
かなり難産な取材だったのですが、木下さんとディレクターの方のご協力もあって、なんとか活字化出来ました…
この特集を読んでいただいて、彼女の音楽に接してくれる人が増えることを、切に願っています。


今回は以前より4ページ増量の全20ページ、フルカラー!
サイズもA6サイズから一回り大きく、B6サイズに改訂しました。
確かな手応えアリです!
お世話になった皆様に、ホント感謝感謝☆


ひとまず、本日21日はLive Houseを中心に配布したので、その場所を明記しておきます。


下北沢周辺
下北沢屋根裏下北沢440、Basement Bar、ERA、Que、Shelter、Village Vanguard(書店・雑貨店)


渋谷周辺
渋谷屋根裏Club QuattroLush


新宿周辺
新宿Loft、Jam、Marz


こんな感じですね。
レコード店は、キセルの店頭展開に併せて、23日午前中から配布に廻る予定です。
配り終わりましたら、またここで連絡しますね。


それから、今号から北海道、仙台、名古屋、大阪、福岡、沖縄辺りのレコード店にも
配布をお願いしようかなと考えています。
こればっかりはお店の判断の問題でもあるので確約できませんが、
やはり地方出身者の自分としては、何としても地方にも配りたい!
HMVTower Recordsといった外資系店舗になると思いますが、とにかく交渉してみます!
勿論、場所に限らず、完全無料発送も行っているので、必要部数と郵送先を明記していただいて、
info@spit-on.comまでお気軽にご連絡下さい◎
出来るだけ早く届けますよ。


スピードに乗って足早に書きましたが、
実は最近、Spit On以外にも色々と忙しく、なかなかBlogを更新出来ていません。
それでも、2月の頭くらいまでには、
溜まりに溜まった鬱憤やアイデアを一度、書き記したいと思います。
それから、もうすぐオフィシャルのWebも完成します。
それに、これとは別枠で、Diary用のBlogも設ける予定です。
色々と始まるんですよ。
加藤さん、待っていて下さい。


今日の1曲:木下美紗都 / 手と手