「仁義なきキリスト教史」(架神恭介)
- 作者: 架神恭介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: Kindle版
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あとがきで著者も書いているが、独自の解釈が相当ありそう。まあ聖書なんて神話みたいなもんだろうし、歴史上の人物の正確な心理なんて資料のどこにも載っていわけで、仕方のないところではある。ヤクザに見立てたエピソードが原典ではどう書かれているのかが想像できない箇所がいくつかあったが、そこはスルーするしかない。もういちいち「ここはキリスト教のこれについて書かれているんだな」みたいなことを想像せずにこれはヤクザものの小説なのだと割りきってもいいかもしれない。
うちは実家がキリスト教徒だったので母親が聖書(たぶん新約)を持っていた。辞書みたいな分厚さに極薄の紙、めちゃくちゃ小さいフォントでギッシリと書かれた二段組の本文は、とても読む気にはならなかった記憶がある。母親も「寝る前に読むとよく眠れる」と言っていたし、われわれ一般人が楽しく読めるものではとてもないので、その一部でもエンタメとしてリライトされることはありがたかった。
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わけあって富士見ファンタジア文庫の東京レイヴンズを9巻まで読む必要に迫られている。今日なんとか3巻まで読み終わったが先が長い。
東京レイヴンズ1 SHAMAN*CLAN (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,すみ兵
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/05/20
- メディア: 文庫
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東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,すみ兵
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/09/18
- メディア: 文庫
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東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,すみ兵
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2010/12/18
- メディア: 文庫
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意図してのことだと思うのだが、異様に説明的な文章が多い。キャラクターの心情なんかもわりと言葉にしてしまう。
小説入門なんかでよく言われる「説明でなく描写せよ」という方針は、少なくとも東京レイヴンズの中では最小限に留められている気がする。小説を普段読まない人でもすらすら読めるように、という配慮だと思われる。
しかし30のおっさんとしてはちょっとつらいものがあった。対象年齢を外れているのに読むからいかんのだ。あと6冊……
サロン
友人がやっているよくわからない場所に行って始発までぐったりしていた。
途中まではそれなりに楽しくやっていたつもりだったが、だんだんnoteや小説家になろうあたりの内輪話になってきてアレだった。まあ終電超えてまで残るのは「いつものメンツ」であろうし、そこに混じれば内輪話に巻き込まれるのはしゃーないことである。そこに割って入らない自分が悪い。
たまに寄って終電前には帰るというのがちょうどよい距離感だと思われる。
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- 作者: 北山猛邦,小松崎類
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そんなにシリーズとして売れるという確信を持っているのだろうか(売れるだろうけど)。
今後の盛り上がりのための、節度を持った(しかしミステリー小説としては成立する程度の)謎解きだった。
次巻から本格的なものになるだろう。忘れなければそのうち読む。
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広告つくようになったのか。すげーやだな
帰宅
5年ぶりくらいにはてなで日記を書く。
しかし、はてな記法を完全に忘れてしまって、どうしたらいいのか分からない。
はてなブログとかtumblrに移っても良いのだが、しばらくはここで。懐かしい気持ちになれるし。
まあ書かなすぎてはてな市民じゃなくなったんだけどな。
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下記イベントに遊びに行くなど。
『たたかえっ!憲法9条ちゃん』(尾崎隆臣)発売《祈》念
小説や漫画にかいちゃいけないものはない!? メジャー流通できるギリギリのラインを考えよう
http://d.hatena.ne.jp/politen/20140412/1397296794
イベント後半、「みんなで作品のアイデア出しをしよう」という企画がありそれが非常に面白かった。
企画的には観客と一緒にアイデアを出すという趣旨だったと思うのだが、プロの発想力のレベルが高くて登壇者以外はほとんどだれも発言できない(意見を差し挟む隙がそもそも与えられない)。
世の作家や漫画家の人はあんなことを日夜やっているんだなと思うとすごいことである。
イベントの内容に関しては言っていいのかよくわからんので秘密ですが、実にひどかった。また行きたい。