星新一「きまぐれロボット」

きまぐれロボット (角川文庫)

きまぐれロボット (角川文庫)

星新一ショートショートKindle版が306円と多少安くなってたので買ってみたが、正直期待しすぎた。時代もあるんだろうが。しかもあっという間に読み終わってしまってコストパフォーマンス的にお得感がない。

フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」

キャッチーなそのタイトルは何度も目にしてきたけど、読んだこともなければ内容も知らなかった本作品。Kindleストアで323円と多少安くなってたので買ってみた。
元々海外作品の翻訳ものが大の苦手なうえに馴染みの薄い硬派古典SF、しかも2年ちょっと読書から離れていたというのもあって、下手すると途中で挫折するかなあ、と思っていたのだけれど舞台設定がわかってくるにつれて意外とすんなり入り込めた。そして読み進めるうちにがっつりはまっていった。中盤の二転三転するあたりがもうドキドキで。なんか本来のテーマとは別のところを面白がってる気もするけど。
ところで読みながら「映画化したらカッコよさそうだなあ」とか考えてたら、ブレードランナーなのか! しかも「トータルリコール」とか「マイノリティリポート」の原作者でもあるのか。全然知らなかった。SFには本当にうとい。他の作品も安くならないかなあ。

Kindle

Kindle PWを発売と同時に購入して、初めて買って読了したのが上記作品。文字を読むことに関しては問題ないが、章間のコラムがイメージなせいで文字が小さくて至極読みづらい。↓

しかしハイライトや引用してFacebookなんかにシェアできるのがすごい便利。これや! これがやりたかったんや! 今まで読んだ本を全部Kindleで読み返して引用しまくりたい!
Amazon Kindle
↑こういうのとか見るのも楽しい。
ハードウェア面では、ちょっと筐体が大きすぎるかもしれない。画面サイズはそのままに、もうすこし枠を狭くできなかったものか。

わしっと掴むと片手でページ送りができない。

小指に乗せると、スリープボタンの凹凸が小指に当たって痛い。

そこでたどり着いたのがこんな持ち方。とりあえずこんな感じで。

浜村弘一「ゲームばっかりしてなさい」

ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-

ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-

ファミ通編集者である著者の、ゲームを介した息子さんとの関わりを綴ったエッセイ。
Kindleストアで見かけてちょっとだけ気になって、ふとある時見てみたらセールで81円(!)になってたので買った。Kindleはこういうところが素晴らしい反面、後で安くなるかもと思うと迂闊に手を出しにくくもある。諸刃の剣。
内容としては、「はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室」に近いものを予想していたのだけど、もっと親子のつながりに重点が置かれたものだった。あとは何かあるたびバッシングを受けやすいゲーム文化がどうあるべきかみたいなお話。4歳の子を持つ親として、小学校低学年の頃にファミコンブームの興りに立会い、TVゲームをやりながら育った第一世代として、まあいろいろ思うところがある。「ゲーム脳」の報道に、自分もおかしくなってしまうんじゃないかと不安になる息子の描写や、格下と思っていた息子にゲームで助けられるシーンなどはちょっとうるっと来てしまう。
自分ではゲーム自体に興味がなくても、ゲームに興味を持ち出した子どもがいる人ならどう向き合うべきか参考になる部分もあるんじゃないか。