水曜文庫の日記 Tel:054-689-4455

静岡の古本屋、買取と販売をいたします 県内伺いますのでご連絡をお願いいたします 〒420-0839静岡市葵区鷹匠2-1-7つるやビル1F

不幸との共存を 試み る〝詩と 音楽の〟つ ど い 4月27日17時半より 

 ほんとにありがたいことに文芸のイベントをさせていただけることになりました。
 昨年末に上梓された『不幸と共存 魂的文芸批評 対抗言論叢書4』の著者、川口好美さんと2017年に『ひとりごとの翁』(思潮社)を出されてからさまざまな活動をされている詩人の田中さとみさんのお二人にシモーヌ・ヴェイユ中原中也、そして自作の詩を朗読していただき、それら詩にまつわるお話をしたいただく会です。そうしたパフォーマンスによって「不幸と共存」という意味が浮き上がってきたらという目論見です。
 なんと当日は贅沢なことに、東京での田中さとみさんの詩のイベントでいっしょに活動されているDJ.Yudetaroさんが音楽を鳴らしていただけるとのこと。現在お三人によってさまざま当日のパフォーマンスが協議されていますが、とてもワタシは楽しみです。
 土曜の17時半からという時間、万端お時間を繰り合わせてご参集いただければと思っております。ご予約のご連絡は水曜文庫までお電話・メールにてお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

"無一物野郎の詩、乃至 無詩!" 2月4日(日)15時より

もう明後日のことですが。

 

詩人のさとう三千魚さんが駅前地下道にておこなっているパフォーマンス"無一物野郎の詩、乃至 無詩!"を2月4日(日)15時より水曜文庫のなかで行います。第21回目とのこと。

 

好きな花の名前を決めてきてください。

その場でさとうさんが詩を作りプリントアウトしてお持ち帰りになれます。ごくごくありきたりな、しかしそんなことなかなか経験できない会です。

さとうさんは7・80年代より東京で詩人としての活動をはじめ、現在は静岡在住、ご自分でももちろん詩を作り本を作りながら、浜風文庫という詩のサークルをネット上に作りさまざまな方に詩の場所を提供しています。こわいおじさんではありません。なにかが決定的に変容するというような派手なことはありませんが、何しろ言葉を持ち帰ることができます。ぜひ当日店にお立ちよりください。投げ銭歓迎です!

 

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨日2日より店を開けております。

大変な年はじめになりましたが、北陸に早く日常が戻りますように。

 

ご本の買取も始めております。

お片付けなどでご処分するご本など出ましたら、ご連絡くださいませ。

出張、また店でのお引き取りをしております。

年末年始 営業日のご案内

例年通り 31日・元旦をお休みさせていただきます。

この一年、店に来ていただいたお客さま、ご本のお引き取りをさせていただいたお客さま、誠にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

お話し会のご案内 12月10日(日)18時より

なかなか手売りのみで買えない依田さんのzine、西井さんの著作の販売もいたします。川口さんの初著作は当日までに間に合いそうにないそうです!

お申し込みはご予約フォーム(下記)、または水曜文庫までお願いいたします。

お申込みフォーム

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfUL4aHfuXoDWRkanfEdS4RTxjCYWPiqxqa8AYl6hZ0d33rNw/viewform

10月1日 出張販売に出かけます

10月1日(日)

埼玉県の自由の森学園という学校へ出張販売に行きます。

お店は一日お休みにいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 

オクサンの出身校で出店の声をかけていただきました。

さあどんな本を持っていこう。

 

昨日の会を終わって

ちょっと写真も撮れなかったのですが、昨日の会「ひとを排除しない社会へ トランス・フォビアをめぐって」、8人のご参加者で行いました。ご参加の皆さまありがとうございました。

まずは国際機関、各国、日本のこれまでのトランスジェンダーの人たちをめぐる歴史を振り返ること。それ以前の優生保護法、断種法等前近代的な思想・法体系と現在の「私の身体は私のもの」という基本的な福祉の考え方を形作ってきた歴史のなかで、それまで社会的に見えない存在であったトランスジェンダーの人たちの姿を浮かび上がらせた2003年の性別取扱い特例法、そして2023年の理解増進法へと続く概観ををみた。


笹沼弘志さんのお話は、このように段階的にでもさまざま困難を抱えながらでも進んできたトランスジェンダーの人たちの人権回復への進行が、この先のバックラッシュともいえる保守派の対抗によってとても困難になるであろうという見通しだった。

ちくま新書の「トランスジェンダー入門」がベストセラーになりという機運のなかでの笹沼さんの見通しは、やはり「フォビア」という感覚が「ともに暮らす」という思想よりもどうしても勝ってしまうという、長らくホームレスの人たちの支援をされてきた実体験にあるのではないかと思う。ぼくは見通しが甘い。

考えてみれば入管法だって、結局今は波風立てないようにやろうと思っているだろうけれど、基本的な国家の考え方は変わっていない。つまり入管施設自体の解体には至っていない。人を殺してしまうシステムなのにもかかわらず。それを全国民が知ってるにもかかわらず。

だけど長く続けている人、運動と思考をいっしょにしている人はぼくのように簡単に単純にゼツボーなどせず、しなやかに緩く運動を続けていく術を持っているように話を聞きました。疲れているだろうけれどめげていない。笹沼さんといっしょに活動を続けていて、またGID静岡という「トランスジェンダー」という言葉が一般化される前から性同一障害ということの支援にかかわっていた女性のお話もとても面白かったです。「当事者性」という繋がりを少しづつ広げていこうという運動論をさりげなく実践されている。かっこいい。80・90年代より云われたオルタナティブな実践を二十年続けた強度がここにはあると思える。
講義のあとは、質疑応答というよりビールを飲みながらの座談。楽しい会になりました。

また何かの機会に笹沼弘志さんにお話をしていただこうと、昨晩またしても手前勝手にお願いしてしまいました。もしご興味のある方などいらっしゃいましたら、教えてください。その折にはご案内をいたします。