空豆を焼く

夕方までは平穏。日が暮れてから多忙という、あまりない一日を過ごしている。

こういう日に限って、夕食は手間がかかる。
父が家庭菜園から空豆を収穫した。空豆はできるだけ早く食べなければならない。
冷蔵庫には、できれば今日には食べてしまいたい料理がたくさんある。
さらに夕方には伯父が刺身を持ってきた。漁港の催事でたくさん買ってしまったそうだ。

それぞれ単品ならば、手抜きの夕食が実現したはずだ。

しかし、期限付きの小さな手間が重なると、それなりに面倒くさいものだ。
さらに自分も帰宅前に「今日は手抜きにしよう」と、スーパーマーケットで日持ちのしないお惣菜を買い込んでいたので、なおさらである。

父に手伝ってもらう、あるいは父に夕食の準備を任せるという手もあるが、最近の彼は多品種少量の食事を作ることが苦手になっている。そして、洗い物が増えてしまう傾向もあるから、それならば自分が下拵えの段階から動くのが楽なのだった。

結果として旬の野菜や魚や、いくつかの惣菜類がちまちまと並ぶ、普段よりも豪華な夕食となってしまった。
習慣で夕食には野菜が多めの汁物も作るから、まるで暮らしの手帖や家庭画報の食卓である。

 

そして夕食の後は、トラブル対応で外出したり、友人へ届け物をするために車を走らせたりと、なかなかに忙しい。夜に外出すること自体が少ないから、これはもう異常事態といえる。

のんびりとアスパラガスを切ったり空豆を焼いたりしていた時には、こんな夜を過ごすとは思わなかった。知っていれば、もう少し"やりよう"があったように思える。

 

今からお風呂に入る。その後にパソコン作業を少し進めて、そして寝る。
そんな状況なので、昨日に行った美術館については、また後日に書くつもり。すばらしい美術展ったから、再訪するかもしれない。テオ・ヤンセン展、本当に良かったのです。

 

お題「手作りしました」

美術館と病院

今日は休暇をとって、病院や美術館へ行っていた。

 

美術館のほうは「静岡県立美術館」のテオ・ヤンセン展。
すばらしい展覧会だった。再入場可能だったので2巡してしまった。

 

 

病院は、ずいぶん昔にお世話になったところ。
数年の間、薬を飲んでいたため、今でも定期検診的なことをして影響を見ている。一度も悪い数字は出たことがないのだけれど、調べて損をすることもないので案内ハガキが来たら行く。
今回もおそらく大丈夫だろう。

ただ、病院というのは妙に疲れるものだ。
いくつかの検査室を回るだけでも、あるいは採血をされるだけでも、ぐったりと疲れてしまう。僕は採血がし辛い腕のようで、どの病院でも、どんな検査でも採血の時には時間がかかる。

 

 

そんなわけで、せっかくの休日というのに帰宅してからはぐだぐだしている。
美術館での時間は最高だったけれど、今日は書かない。たぶん明日に書く。

 

 

というわけで寝ます。
おやすみなさい。

 

お題「わたしの癒やし」

果物ゼリー、ブレンドコーヒー、そして1/2アイスコーヒー。

所用で新静岡駅の近辺まで行ったので、休憩がてら笠井珈琲店へ立ち寄ってみた。
平日の昼間ということで、珍しくカウンター席が空いていた。

この店、最近久しく行っていない。
休日と定休日と混雑具合のミスマッチが続いているのだ。だから今日のようなチャンスを逃すわけにはいかない。

 

色々と迷ったが、今日は「果物ゼリー」を選んでみた。
初夏っぽい雰囲気なのでいささか気が早い気もしたけれど、今日だって20℃は超えている。ゼリーを食べてもかまわないだろう。

 

 

せっかくなので、飲み物は「温かいコーヒーと1/2アイスコーヒー」を注文する。
温かいブレンドコーヒーだけでも十分な量なのだが*1、半分サイズの甘くてこってりしたアイスコーヒーと交互に飲むのが好きなのだ。

コーヒーを飲み終えてしばらくすると、店主が余ったコーヒーを注ぎ足してくれるのもいつも通り。こうなると短時間にコーヒーの過剰摂取をしているわけだが、時々ならばかまわないだろう。

 

 

おいしいスイーツ(ゼリー)を楽しみ、コーヒーをたっぷり飲むことができた。
平日には贅沢な時間だ。贅沢過ぎる気もする。
でも、毎日ではないのだから気にしない。

 

お題「大好きなおやつ」

*1:ミルク無しの場合、量が増える。

日曜日気分・自前のシガール・少しずれた気持ち

代休にして暇。
父を親戚の家に送迎した以外は、ほとんど自宅で過ごしていた。

スーパーマーケットで食材を買ったり、夏の準備をホームセンターで進めたりはしたけれど、おおむね怠惰な1日ではある。

そして今日はなぜか、日曜日の気分で家を出たのだった。
だから行く先々で店が閉まっていて、どうしてだろうと考えてしまった。自分の住む辺りは月曜定休の店が多い。特に個人で営んでいるカフェなどは土日のみ営業ということも多いから、月曜日には行くところが少ない。

公立図書館(月曜休み)の前を通った時に、「あ、月曜日だった」と気がついたのだった。もちろん朝には「今日は月曜日だが休暇日」と認識していたのだが、車を運転中にすっぽり抜け落ちてしまったのだ。
年金暮らしで曜日の感覚が薄い父と暮らしていることも理由の1つだろう。
それにしても、おかしな間違いをしてしまった。

 

ところで今日は、自分で買った「シガール」を食べた。
年始の来客用に購入してあった「デパ地下のお菓子」が余っていたので、賞味期限前のものに手を付けたのだ。

ヨックモックのシガールは、貰うとうれしい。
だけど、自分で買ったものを食べると、2本で「うん、残りはまた翌日」と、ちょっと冷静になってしまう。「ヨックモックのシガールだ!」というよりも「ラングドシャを丸めるとCIGARETTEなのか。なるほど」と、情動よりも知識が先に出る。
プレゼントでなければ祝祭感が薄れるようだ。

もちろん、とてもおいしいお菓子である。
しかし、ただおいしいだけなのだ。それではなんだか残念ではないか、と思ってしまうのが人の性。ままならないものである。

 

そんなわけで、曜日の間違いにせよシガールにせよ、どこかズレた感じが続く月曜日だった。
寝る前に、あと1回くらいは、このレベルの変なことが起こりそうで怖い。

 

お題「わたしの癒やし」

 

ランチの寿司

父と外出したついでに、昼を外で食べることになった。
久しぶりに寿司でも食べたいね…という話は数日前からしていたのだ。母が亡くなってからは、こういう外食が小さな楽しみになっている。
寿司は家でもおいしいものが作れるが、2人分では作る手間のほうが大きい。プロの技巧云々よりも、手軽さが外食の理由として大きくなっている。

チェーン店の寿司屋だが、県外からのお客さんも喜ぶ店ということで、さすがに魚はおいしい。
僕が注文したランチセット的なものは魚ばかりだが、父の選んだほうには巻物や稲荷寿司がある。そして、父はそれほどたくさんは食べられないので、河童巻や稲荷寿司は、僕が片付けることになる。

アラ汁まで付いてきたので、さすがにお腹いっぱい。
孫(僕にとっては甥姪)がいたら良かったのにね、なんて話をしながら店を出た。

帰宅してからは、家事をしたり、読書を進めるなどして過ごした。
Mac Bookの保存容量が危うくなってきたので、新しく買い足したSSDにデータを移すなどしていたら、あっという間に夕方になった。

そんな土曜日だった。
全体的に平和で平穏。後で考えると、もっと密度の高い休日が過ごせたのではないかと思ってしまうが、後の祭り。それに休日なんて平和が一番である。

人生は短いのだ。
だからこそ、平和と自由は手放してはならない。
充実なんて、二の次でいい。

お題「ささやかな幸せ」

 

古本イベントと黄砂と炒飯

 

静岡市の山のほう、文化財的な古民家である「鈴木邸」で開催中の古書イベント「春の探書会」へ行ってきた。

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春と秋に開催されるイベントで、古本屋による販売から講演会まで、週末に様々な催しが行われる。
おいしい食事やパンもあるし、建物自体にも見応えがある。静岡県中部では珍しいタイプの楽しいイベントだ。

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今日は時間が無くて、古本を3冊だけ買って、すぐに帰ることになってしまった。
紙の本はあまり買うことが無くなってしまったが、ちょっと古い雑誌などは古本でしか手に入らない。懐かしいものや、父や叔父に見せたら喜びそうなものがたくさんあった。

それにしても黄砂がひどかった。
曇り空かと思ったら砂塵で空が霞んでいた、なんて時間帯もある。
静岡市の海岸からは駿河湾を挟んで伊豆半島西岸が見えるはずだが、今日は輪郭すら見えない。
山のほうも、どこかのっぺりとしていて、水蒸気による霞みとは違う風景になっていた。

 

所用で訪れた先には飲食店がまるで無い。
古い中華料理店が1軒だけ開いていたので、炒飯を食べた。
ここ数週間は外食で炒飯ばかり食べている気がする。
「こんなに好きだったかな」と疑問に思いながら、消去法で注文している。でも、今のところ全ての店の炒飯がおいしい。
好物なのかもしれないが、いまいち説明ができない。

 

炒飯は、店のものを食べても家庭料理に活かしづらいのが困ったところかもしれない。
つまり、おいしく作るコツが「油をたくさん使う」に収斂(?)してしまう料理なのだ。大火力のコンロも大きな中華鍋も、全ては大量の油があればこそ。自宅のフライパンとIHコンロでも、油脂さえ大量に使えばなんとかなってしまう。

しかし、家庭料理では、油をそんなに使いたくないのだ。だから、お店で食べるような炒飯は、家庭では実現しない。
それで全く問題ないこともまた、炒飯という料理なのだった。

全ての外食で家庭料理への経験を積む必要は全く無いのだけれど、いつも炒飯に関しては同じことを考えてしまう。
今日の炒飯はことさら油が強かったので、普段より強く「油をたくさん使えば、こうなるよね」と思ったのだった。

 

お題「ささやかな幸せ」

春野菜と素麺と夜の散歩

桜が終わった途端に、夏みたいな気候になってしまった。
今夜は父が外出していて、夕食はひとり分。
手抜きと冷蔵庫の片付けを兼ねて、ずいぶんと雑な夕食になってしまった。

なにしろ、タケノコ*1のピクルス、アスパラガスのおひたし、煮豚、鶏つくね、さやいんげんとシラスの炒め物。それに素麺という雑多なもの。

せめて煮麺にすれば"まとまり"ができた気がするけれど、気温が高いから素麺にしてしまった。

おそらく素麺を食べる時期としては、人生で最も早い年だろう。今後、この記録が更新されなければ良いのだが。

 

 

今から夜の散歩に行ってくる。
冬から春にかけて、あまりにも運動不足だった。花粉症とは人をここまで出不精にするのかと驚く昨今。ようやく花粉の影響が薄れてきたので、寝る前に少し近所を歩くことにした。

最近、少し坂道を歩いたり、自転車に乗っているだけで足の衰えを実感する。身体を鍛えるにも、そのための最低限の筋力が足りない感じ。日常生活や仕事に不自由はないにせよ、不健康である。
そして、おそらくは旅行の際に悪影響がある。
動物園や美術館で息切れしたくない。

以前、海外旅行の前に意識して身体を動かしていた時があったが、まさか具体的な予定もない国内旅行のために基礎体力をつける必要があるとは。
人生は予想外の連続である。

 

そんな金曜日も、もうすぐ終わる。おやすみなさい。

 

お題「わたしの癒やし」

*1:近所の人からいただいたもの。余っている。

バーガーキングで思い出す

打ち合わせのためバーガーキングへ行ってきた。
普段の行動範囲に店が無いため、数年ぶりの訪問となる。
学生の時は「おおっアメリカ!」と興奮したものだが、今となっては多数のファストフード店のひとつ。それでも、少し癖のあるコーヒーや、なんだかよくわからないキャンペーン・メニューによって、バーガーキングらしさを感じることができた。

夕食前だったのでコーヒーのみ注文したが、久しぶりにハンバーガー(ワッパー)も食べてみたいものだ。

 

 

 


大学生の時には長期休みのたびに、箱根のホテルで泊まり込みのアルバイト*1をしていた。ドアマンや売店、そして夜はバーでも働いた。
社員食堂もあったけれど、忙しい時にはホテルに隣接した観光施設にあったバーガーキングで食べることが多かった。バーガーキングのほうが早いし、メニューも"若者向け"だったのだ。
そして、どういうわけか僕は職場の人達にかわいがられていて、週に何回かはバーガーキングで食事を奢ってもらえたのだった。

特別に同情を引く境遇というわけでもないのに、僕ばかり"ワッパー"をごちそうになっている状況は面白くなかったらしく、同じ時期に寮に入った他の学生アルバイト達には嫌味を言われたりもした*2

なにしろ車が無ければ交通の便が悪い場所で、寮生活では食事の選択肢が少ない。
休日に遊覧船(海賊船!)に乗ってコンビニのある繁華なエリアまで行っても、観光客どものせいで棚が空ということもあった。仕方がないからホテル内の店で割高なプリッツやおつまみや土産菓子を買うしかないのだった*3

僕は同じ部署の人達にはバーガーキングの昼食を、そして売店の補充でベーカリー部やフランス料理部へ行った時には即席のサンドイッチを、そして夜にはバーテンダーさんからクロックムッシュをごちそうになった*4。あのアルバイトで山羊のチーズやアーティチョークやフォアグラの味を知った。

あのホテルでの、食事限定の"モテ期"は、なんだったのだろうと思う。おそらくは一生の謎だ。


社員の方々だって30代から20代の若者たちだ。仕事に慣れない学生だった僕に対して良い格好をしてみたかったのかもしれないと推測はするが、ではなぜ僕*5にだけ親切だったのか。

同期のアルバイト学生でも、厨房関係の部署(ベーカリー部や和食部、フランス料理部)へ配属された人達は「地獄だ」と言って長く続かなかった。
おそらく、単に運が良かったのだろう。そう結論づけるしかない気がしている。


僕は結局、大学4年間のうち3年はこの箱根のホテルで働いた。そして、その全ての期間で、"食"に関してはちやほやされていたのだった。

 

 

今でもバーガーキングに行くと、あの箱根のホテルでの暮らしを思い出す。
文化財的な建築に増改築を繰り返し迷路じみた従業員通路と、閑散期の暇な時間と、寮の温泉と、バーガーキング


今思えば、あれも「青春の1ページ」だったのだなあとわかる。
当時は「こんな隔絶された場所でアルバイトなんてしていて良いのだろうか。僕の青春はどこにあるのだ」なんて思っていたのだが。

それがバーガーキングの思い出。思い出すだけで、もう楽しくも悲しくも、懐かしささえも無い、ただの記憶ではある。

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:研修生、という名目だった

*2:寮の同室には催事のために呼ばれた占い師の男性がいて、「気にするな」と慰めてくれた。

*3:電子マネーの無い時代かつ寮生活では全くお金を使わないため、嗜好品を買っていると現金不足に陥る。そしてATMはホテルに存在しない。

*4:売店では、クロワッサンや土産物の饅頭をいただいた。

*5:と、同じ部署で働いていた女子大生

いちごのパフェ

諸事情あって朝からどたばたして、昼過ぎにようやく一息つけた。
そのどたばたの結果、自分をしっかりと労う必要ができたため、いちごパフェを食べることにした。
ありがとう自分。どういたしまして自分。

 

というわけで立ち寄ったのは、志太地区は藤枝市の洋菓子店「ル・ポティロン」。
知人にパフェのことを相談したら、この店を勧められたのだ。

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僕も何度か行ったことがある。
こぢんまりした喫茶室がすてきなお店だ。何を食べてもおいしい、良い店である。

 

というわけで、藤枝駅の南口からほど近い「ル・ポティロン」に立ち寄る。
そして、いちごのパフェを注文した。

生のいちごが山盛り。
そして、いちごのシャーベットやアイスクリーム(手作り)やメレンゲがどっさり。
さらに生クリームやチョコレートケーキ、小さなエクレアやクッキーなども仕込まれている。

まるで洋菓子店の余り物を詰め込んだように見えるが、よく見るとエクレアやロールケーキは小さい。こういうデザートのために用意されたものだ。

そして、やみくもに詰め込んだわけではないことは、食べ進めているうちにわかる。
それぞれのパーツがちょうど良い量で現れるので、最後まで飽きない。チョコレートや琥珀糖といったストロベリー的ではない品でさえ、すばらしいアクセントになっているのだ。

そんな、出来の良い映画みたいなパフェを食べたので、今日はごきげんである。
家にあと10分で辿り着くというところで事故渋滞に巻き込まれ帰宅が30分も遅れたけれど、全く気にしない。その事故がただの接触事故で、怪我や設備の破損ではなく当事者同士の喧嘩で道路が封鎖されていたと後で聞いたけれど、特別に許してあげる。

でも疲れた。
というわけで、今から寝ます。おやすみなさい。

 

お題「ささやかな幸せ」

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