今日から自宅のリフォーム工事が始まった。家の中に業者さん達が出入りしていて、なんだか落ち着かない。
対応は父に任せて遊びに行くつもりだったが、父は父で知人と約束があるようだ。定年退職者なのに連休にきちんと遊ぶのは、元気でよろしい。
仕方がないから自室でパソコン作業をしたり、冬服を畳むなどの家事をして過ごした。
しばらく使っていないタブレットに「ドラゴンクエスト2 悪霊の神々*1」がインストールされていることを思い出し、少しだけ遊んでみた。
ずいぶん前に、文庫本1冊程度の価格で買ったものだ。
小学生の頃にはファミコン版を楽しんだ記憶がある。
人生初の「大作ファンタジーRPG」だったはずだ。
毎日少しずつ、悪戦苦闘して最後までやりきった。
その時に比べて、ずいぶんと難易度が下がっている。
ファミコン時代の理不尽なゲームバランスが調整されただけでなく、敵を倒した時の報酬やアイテムの価格も「優しい」気がする。
のんびり数時間遊んだだけで、ゲームの中盤である「船を手に入れる」段階まで進んでしまった。
小学校時代なら、これだけで男子の中では英雄だろう。ゲームの神様扱いだったはずだ。
何度も読んだ文庫本と同じく、古いゲームというのも暇つぶしにはなるのだと実感している。本と同じで、ここでぱたんと閉じて、続きのことは気にしない。
勇者達の旅はおおむね把握しているし、今日は寝転んでいる数時間を楽しめればそれで良かったのだ。
こういうゲームの楽しみ方は知らなかった。いわゆる"やり込んだ"ゲームではないけれど、それでも細切れに楽しむことができてしまうのだ。
夕方にはリフォーム業者さんも帰り、自由の身となった。
スーパーマーケットに行き、文具店に立ち寄り、図書館とパン屋を自転車で巡る。
世間はゴールデンウィークだが、僕はそれほど長い休みがない。
街も郊外も、普段よりも少しだけ浮かれたような感じがするけれど、自分にとっては暑くて混雑しているだけの週末である。
世間とはずらして休みがとれればいいな、と思いながら自転車で近所を走ったのだった。
今週のお題「名作」
*1:どのへんが"悪霊の神々"なのか、よくわからない。ラスボスは自称邪神なので悪霊の神だが、他にそれっぽい連中が登場するわけではない。