ミントガムとウズラ

訪問先の会社で、ガムを半ダースいただいた。
支店長が茶菓子として間違えて購入した、とのこと。それで来客に渡しているのだが、もとより外来者が少ない会社。なかなか減らないので、「えいや、と片付けるつもりで」今日の来客である僕に渡したということらしい。

長く生きてきたが、人生とは予想外の連続である。
四国に住むことになった時にも、この「予想外」について途方に暮れたものだが、今日はガムを抱えて同じような気持ちになった。
どうして初対面の人から、ボトル入りのガムを6個も手渡されることになるのか。

そんなわけで、普段は自分で買うことがほとんど無いミントガムを今日はもぐもぐと噛んでいる。なかなかにおいしいものだ。昔に比べて、ガムの性能が上がっているような気がする。甘みに軽さがあって、ミントの風味は穏やかだ。

大量に入っているボトル入りのガムを6個。これだけあると、生活習慣が変わっていく。しかし、どういうトラブルがあれば、間違って大量発注なんてするのだろうか。どう考えても菓子を仕入れるような会社ではないのに、不思議なことだ。

 

ところで今日は、夕食にウズラを食べたのだった。
今は隣町へ引っ越してしまった、元・ご近所さんの男性からのおすそわけ。
既にローストチキン的に焼いてあって、手づかみで食べることができる。骨は細く、肉はやわらかい。
以前どこかの焼き鳥屋で食べた記憶があるけれど、その時よりもおいしいと感じた。丁寧に料理すれば、上品な味になるのだと思う。

あらかじめ抜いた骨でとったスープも、なかなかおいしい。塩と葱とエリンギだけで、良い味のスープができた。

 

おいしいね、と父と喜んで食べたのだが、元・ご近所氏がどこで手に入れたのか、どういう理由で持ってきてくれたのか、食後に考えてもわからない。
今度、お礼を届けがてら聞いてみなければ。唐突においしいものを持ってきてくれる人だが、必ず何かしらのストーリー(意図や経緯)があるのだ。でも、玄関先ではぶっきらぼうなので、後できちんと話を聞く必要があるのだった。

お題「ささやかな幸せ」

 

古いフライパン・陸鹿尾菜

夕方、伯父が古いフライパンを持ってきた。
片付けをしていたら見つけた、実はとても良いものなのだという。

正直なところ、我が家では不要である。
大昔の鉄のフライパン(実はとても良いフライパン)も悪くないけれど、そのへんで買ってきたテフロン加工のアルミフライパンで十分に使いやすいので。

しかし伯父がわざわざ持ってきてくれたものを突き返すわけにはいかない。
最近こういう「理由がよくわからない贈り物」が増えた伯父。しかし、悪気はあるわけではないのだ。

 

 

不要ではあるが、貰ったからには活用したい。

直径18cmと小ぶりな、真っ黒な鉄フライパン。最近の本格派を謳うそれに比べると薄くて軽い。しかし、柄も縁も頑丈にできている。
プロ用のコンロで乱暴に使うための道具と思われる*1
伯父がかつて仕事で関わっていた洋食屋さんの品ではないかと想像する。

とりあえず全体にこびりついた油汚れを溶かすべく、強めの薬剤に漬け込んでみた。
こういう時に、昔の職場で得た知識が役に立つ。ただし、きちんとした設備で作業できるわけではないので、気を抜くと手指が薬傷を負ってしまう。
本来は素人が家庭で行う作業ではないのだ。素人でも入手できる薬剤を使うが、あまり褒められた行為ではない。自分がわざわざ行うのは、趣味のようなものだからだ。

 

夕方にフライパンを漬け込んで数時間放置。
先ほど見たら、焦げた油の層が剥がれはじめていた。
これならば明日には復活できるだろう。
休日の間に油慣らしをして、オムレツと卵焼き用のフライパンとして活用するつもり。キャンプに持っていくのも良さそうだ。

 

 

 

 

ところで伯父は、たくさんのオカヒジキも持ってきたのだった。
オカヒジキは好きな野菜だ。栄養があり安くて使いやすく、くせも無い。静岡県中部では見かける機会は少ないが、四国で暮らしていた時は頻繁に買っていた。

しかし、大量に持ち込まれると困ってしまう。
さっと茹でれば嵩は減るものの、それでも大量消費の手段が無い。数日間は「オカヒジキ生活」になってしまう*2

伯父は「たくさん手に入ったから」と言っていた。そして、伯父の家族は食べないのだそうだ。
食べないものを大量に入手し、他人に譲るというのも、老人らしい行動ではある。

ちなみに今日は辛子酢味噌で和えてみた。
茹でれば冷凍保存が可能だというので、半分は冷凍。残りは明日に食べる。

 

お題「ささやかな幸せ」

*1:昔のレストランでは、フライパンは薄かったのだと伯父は言う。重い道具はプロの現場では使いづらい。

*2:多肉植物に見える。案外、生でも日持ちする可能性はある。

チャン・ルームへ行った日

所用で焼津市へ。
用事を済ませた後に、訪問先の人達に勧められた店へ行き、昼食を済ませた。

ここ数ヶ月は、このパターンが本当に多い。
朝にお弁当を用意する時間が無い場合は、昼は外食となる。馴染みのない土地では雑談がてら「おすすめの場所」を聞く。どういうわけか安い中華料理店、いわゆる「街中華」を紹介されることが多く、たいていは定食か炒飯を食べる。
パターン化というのは"なんとなく嫌"だと思ってしまう性分なので、ちょっとだけ困っている。「孤独のグルメ」っぽいのも、なんだか気恥ずかしい。

 

 

 

でも今日の「チャン・ルーム」は、とても良いお店だった。
こういう店を知ることができるのなら、「紹介&訪問」パターンも悪くないと思えてしまう。

「チャン・ルーム」は目立たない店だ。
1980年代から90年代の喫茶店様式の思わせる外観。実際に、喫茶店を中華料理店に改装したのかもしれない。看板をしっかり見ないと、住宅街の喫茶店にしか見えない。

明るい店内は、しかしきちんと中華料理店だ。
普通のラーメンや炒飯もあるけれど、野菜をたっぷり使った料理が目立つ。
週替りのランチメニューやセットメニューを目当てに来るお客さんが多そうだ。

 

僕は豚角煮の定食を食べてみた*1
大ぶりの角煮とたっぷりの野菜が、醤油味の餡かけでまとめられている。
ごはん、中華風のスープ、焼売にサラダ*2それに中国茶のセットだった。
内容からしたら、ずいぶんと安い。

角煮は好物だが、この店のものは特別においしかった。
スパイスが弱めで甘めの味付けは、ごはんのおかずっぽさがある。実に食べやすいのだ。

野菜が多いのもうれしい。こういう肉料理こそ、野菜があると輝く。
近所にあったら嬉しい店だと思う。父や伯父を連れてきたら喜びそうだ。

 

 

BGMはビートルズ、接客担当の女性は物静か、街の中華屋さんらしく漫画や飾りつけも多いが落ち着いた店内と、ありそうで無い雰囲気。
肉体労働者が山盛りの中華丼を食べる横で中年女性達がランチセットを楽しんでいるという、不思議な雰囲気の店でもあった。

なるほどこれが「チャン・ルーム」なのか…と頷きながら店を出た。
なにが「なるほど」なのか自分でもよくわからないが、ちょっと変わった名前と同じく、控えめに唯一無二の店として、記憶に残る店だった。店主の主張が強い店よりも、この「チャン・ルーム」のほうがよほど個性的だ。

maps.app.goo.gl

 

 

それにしても焼津市の道路は覚えづらい。
まっすぐに東西あるいは南北に走る道が無いうえに、区画整理されてない地域にバイパスが走る。今日は徒歩移動が多かったせいで、ほぼマップアプリに頼りきりだった。
静岡県の中部においても、最高難易度の土地だと思う。

 

お題「昨日食べたもの」

*1:訪問先で勧められたのだ。

*2:生野菜と言ったほうがぴったりくる、しっかりした量のもの。

ダウンロードすらしていない

午前は研修。
午後から所用のため帰宅。

 

用事はすぐに済んだので、実質的に半休なのだが、特に何もしていない。
溜まっている書類は手を付けず、行くつもりだった靴屋と眼鏡屋にも行かず、ひたすら家でだらだらと過ごしていた。
先週に購入したゲームはダウンロードすらしていない。
部屋の模様替えも中途半端。机には半年前に置いたままのパンフレットがそのまま置いてある。

 

読書だけは進むのはいつも通りだが、それにしても非生産的だ。
駄目だ駄目だと思いながら、うっかり昼寝までしてしまう。

 

 

夕方には一念発起して自転車のパーツを交換した。
しかし、下調べをして取り寄せたパーツは純正品とまるで変わらず、カスタマイズした意味が無い。こんなにつまらない改造って無いんじゃないか、と凹んでいる。

仕方がないから、夕食の準備の合間にゼリーを作った。
野菜ジュースにレモン汁を混ぜて、ゼラチンで固めただけの品。今夜に半分食べ、残りは明日以降のおやつにする。離水しづらい濃度で作ったので、お弁当に使うかもしれない。

 

 

そんな火曜日。こういう駄目な時間の使い方をした日は、夜ふかしが怖い。
なぜか夜中に元気になるのだ。そして翌日に後悔する。
それは大変に困るので、今日は今から寝ます。昼寝をしたけれど、夜もしっかり寝るのです。おやすみなさい。

 

お題「手作りしました」

ディスクの不正な取り出しです

理由がわからないが、今朝からパソコン(Mac Book)のトラブルが多発している。
先月から使い始めた外付けのSSDが、勝手に接続を切っているようだ。
「ディスクの不正な取り出しです」と通知され、一瞬だけファイル操作ができなくなる。しかし、すぐに再接続される。Finderのウインドウが閉じるようなこともない。

このSSDは、とりあえずUSBハブの適当に空いていたポートに差してある。
特に外部から電力供給などはしていないハブだから、電力が足りないのかもしれない。

となると、USB周りの配線を整理し直すことが解決策として挙げられる。
しかし、MacBookの2つのポートからモニターやSSDやキーボードなど、様々なデバイスが繋がっていて、基本はデスクに固定してある。これを動かすというのは、なかなかに面倒なのだった。

というわけで、週末までは、「ディスクの不正な取り出し」は無視することに決めた。
大昔のWindowsとは違い、最近のファイルシステムならば、いきなり接続が切れても大きな問題にはならない(らしい)。
このSSDは仕事用データのバックアップ用だから、週末まで無視してもかまわないはずだ。

 

 

ところでこれは今日の昼に食べた排骨麺。
知人の手助けをしたら、バーミヤンの商品券(?)をいただいたのだ。ちょうど排骨麺とドリンクバーの支払いにぴったりの額面だったので、今日の昼に使ってみた。

排骨麺は、一時期とてもはまっていた。
台湾旅行中にも食べたし、近所でもメニューにあれば必ず注文していた。いつの間にか興味が薄れ、ここ5年くらいは食べた記憶がない。

 

バーミヤンのそれは、肉の下味が甘く、スパイスは程々で、台湾のそれとは違うようだ。でも、とてもおいしい。
そして驚いたのがラーメンの部分。ファミレスのラーメンなんて久しぶりに食べる気がするが、これがきちんとおいしかった。このラーメンだけで有名店になれそうな味で、大手の底力を見た気がする。
でも、こういうものは場所も重要なのだ。僕はなぜか「うおっ凄い」と驚いたけれど、一般的には「普通に食べやすい醤油ラーメンだね」くらいにしか思わないはずだ。僕だって、普段ならばそう感じていただろう。ファミレスというのは、そういう場所である。

 

でも、なぜ気付いたのかは*1わからないけれど、とにかくこれは良い醤油ラーメンだと断言できる。上に乗っている肉(排骨)の印象よりも、ラーメン部分のほうが印象に残っている。

 

 

そんな月曜日。
なにしろ雨がひどくて、久しぶりに靴が濡れてしまった。
念の為、レインブーツを車に用意しておいて助かった。靴下の準備を忘れたので、帰宅前には裸足にレインブーツを履くことになったのは痛恨の極みではあったが。

 

お題「わたしの仕事場」

 

*1:あるいは錯覚したのかは

久しぶりのガーデン・シュレッダー



我が家の庭にはたくさんの木がある。
もちろん庭木は剪定をしなければならない。
最近は父や僕が、気が向いた時に切っている。素人作業の出来栄えは別として、庭師さんに頼まない「セルフカット」の作業では、問題が1つ発生する。

伐採した枝の処理である。

もちろん一定の長さに切りそろえて束ねれば、行政のゴミ収集に出すことができる。
しかし、これがなかなかの手間なのだ。

枝を剪定するだけで精一杯で、切り落とした後は庭の片隅に積み上げて放置しているのが現状だ。

最初は目立つ枝の山だが、数ヶ月もすれば落ち着いて、見た目は気にならなくなる。
とはいえ、枝を庭に放置しても数年で腐葉土になるわけでもなく、いつかは処分する必要がある。

 

 

というわけで、今日はガーデンシュレッダーを使用して、放置されていた枝を粉砕し、ウッドチップに変える作業を行った。

ガーデンシュレッダーはホームセンターで借りた。
1泊で2千円程度だった。ずいぶんと安い気がする。

 

 

このガーデンシュレッダーで、積み上がった枝をひたすら粉砕していく。
直径3cmの枝まで対応と書いてあるが、硬い枝や節がある枝では上手くいかない。作業を続けていくとモーターも過熱して、すぐに過負荷で停止してしまう。
今日はにわか雨もあり、なかなか仕事が捗らない。

それでも、庭にあった枝の山のいくつかを、ウッドチップに変えることができた。
ウッドチップになれば、土に混ぜてしまえば目立たなくなる。畑には使えないが、木の根元にでも盛っておけば土に還るだろう。

月桂樹やローズマリーの枝を粉砕したせいか、服もガーデンシュレッダーも、なんだか良い香りがついてしまった。もちろん庭にも、木屑とは思えない匂いが漂っている。

 

たった数時間の庭仕事だったが、なんだかとても疲れてしまった。
枝を強力なモーターでばりばりと粉砕する作業は、想像以上に心身を疲れさせたのだ、たぶん。

 

夕食後から今まで、ベッドで眠っていた。
こういう疲れ方は珍しい。
朝にレンタルして、昼に作業。他にもいろいろなことをしたつもりだが、今日はもう庭仕事しか印象に残っていない。

 

お題「わたしの癒やし」

 

 

1年目のシエンタ

昨日に引き続き、研修のために今日もまた朝霧高原へ。
当たり前だが、行楽客は土日のほうが多い。綺麗な風景しか無い朝霧高原の駐車スペースでさえ、スマホを掲げた人がたくさんいた。

といっても今日は昨日ほどには天気が良くはない。
観光で訪れているわけではない自分としては、富士山が雲で隠れていてもかまわないのだった。涼しくて過ごしやすいだけで大満足なのだった。

 

 

 

夕方には車の1年点検があった。
帰宅し、慌ただしくトヨタへ車を預ける。
一年点検ということはつまり、車を購入して1年経ったということだ(当たり前だ)。正確には、5月末に登録したのだと記憶している。

その車、トヨタシエンタはなかなか気に入っている。
荷室は広く、自転車を乗せやすい。
オートクルーズ機能は賢く使いやすい。

高速道路を長い時間走った時には、以前のマツダ車よりも「安い車」を実感する。シートのつくりやダッシュボード周りは、やはり価格相応というか、低コストを追求したコンパクトカーらしく、良く言えばカジュアル、悪く言えば安っぽい。

それでも、新しい設計と普段の使いやすさが、見た目の安っぽさを凌駕する。
自動運転に任せて楽に走っていれば、無理に速度を出す必要も感じない。だから、普段の使用はもちろん、たまに遠出をしても、大きな不満を感じることは無いのだった。

難点としては、メインディスプレイの機能切り替えが手元で出来ないことが挙げられる。これはシエンタというか、トヨタのナビが悪いのだろう。ハンドルのボタンで動かせるのはメーター部分の機能だけで、大きなディスプレイでナビやオーディオなどの機能にアクセスするときは、タッチパネルに手を伸ばさなければならない。運転中に出来る操作も限られていて、こういう部分はマツダのダイヤル操作のほうが優れていた。

 

 

自転車を楽に載せるために箱型の車に買い替えたわけだが、小型車なので何でも雑に積むわけにはいかない。ただ、1人での行動が多い自分にとっては十分すぎる積載スペースがある。家族ならば、工夫が必要だろう。

最初は、多少なりとも手を入れて活用するつもりだったが、結局のところ、ほぼそのまま使っている。荷室のユーティリティーホールにロープをかけるD環を付けたこと、自転車用にベルトをいくつか買ったこと、荷室に敷くシートを用意したこと。それ以外は特に何もしていない。

自転車といえば、BESV PSF-1の充電を車内で出来ることは本当に便利だ。自宅ならともかく、旅先で充電ができるのはありがたい。非常時の備えとしても、100V電源は安心に繋がる。

 

 

想像を超えて良かったのは、クルーズ・コントロールや車線維持などの自動化。それ以外の使い勝手などは、ほぼ目論見通りの便利さ。
1年使った限りでは、良い買い物だったと思う。少なくとも、下取り価格を考えて早いうちに"次の車"を探す気にはならない。似たようなコンパクトカーは色々あるけれど、デザインから性能まで考えると、他の車とは直接の比較ができない独特の立ち位置があると思っている。

 

お菓子の包み紙

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お題「これ買いました」

 

朝霧高原にて

研修と試験のために富士宮市の北部、朝霧高原まで行っていた。
帰宅がすっかり遅くなってしまった。

朝霧高原ならば、県境も近い。山梨県富士五湖周辺なら宿泊先も多いのだが、宿代も高騰しているうえに、高速道路を使えば通えない距離でもない。というわけで、散発的に数日は朝霧高原へ通うことにする。

 

 

名前の通り、実に爽やかな土地だ。
朝や夜の湿気は酷いと聞いたが、今日のような晴れた昼間はすばらしい景観が楽しめる。"外界"よりも気温は低く、爽やかな気候も魅力的。

こういう場所の観光牧場や道の駅では、特産の牛乳を使ったソフトクリームを食べることができるのだが、僕は特に「生乳使用」のソフトクリームに興味が無いのだった。ソフトクリームは、きちんとバニラを効かせて調味されたもののほうがおいしいと思う。牛乳っぽさは強調しなくてもいい。

午後に空き時間があったのに、今日は車から自転車を降ろしていたのだった。
そのかわりに仕事の荷物がぎっしり詰まっている。
おかげで、空き時間にサイクリングができなかった。仕事の荷物なんて捨ててしまいたくなったが、我慢する。
かわりにホルスタインを眺めて過ごした。

 

そんな金曜日。
慣れない場所で、すっかり疲れてしまった。
長い運転時間は、逆に気分転換になる。特にクルーズ・コントロールに任せている間は、休日のドライブみたいなものだ。

ともあれ、もう寝ます。明日も早いのです。おやすみなさい。

 

お題「リラックス法」

わらびのアク抜き

良い天気だが、僕はデスクワーク。
気分転換に外に出たら、気温は22℃で明るく晴れている。旅行もしたい、動物園や水族館にも行きたい、目的のない自転車散策もしたい、と強く思ったのだった。

 

 

帰宅後に夕食の支度をしていたら、父の知人がワラビを届けてくれた。
鶏肉のトマト煮に仕上げの唐辛子を入れるところだったので、いささか悩む。トマト煮を中心にした献立にワラビは合わない気がする。

でもワラビは下拵えに一晩はかかるから、今夜の夕食を気にする必要は無いのだった。

 

山菜のアク抜き*1のなかでは"作業は簡単・時間はかかる"タイプだ。

洗って切って蓋付きの容器に入れてから、熱湯をかける。
そのまま8時間ほど放置する。
重曹が濃いと、あるいはお湯の温度が高いとワラビが柔らかくなってしまうので、重曹少なめ・低温で処理し、長時間置いたほうが安全だろう。
僕は粗熱がとれた時点で、冷蔵庫に入れた。

丁寧にやる人は、切り口に重曹をまぶすのだという。料理屋では木や藁の灰を使うらしい。

食べる前には、重曹の風味が消えるまで水にさらす。

 

 

こういう食材は、独り暮らしの時には扱わない。
アク抜きも知識として知っていただけなので、いざ作業をする段になって戸惑う*2
おそらく実家で行ったのは初めてだ。

作業後に、先端の芽のような部分を切り落とすのを忘れていた。まあ後でもかまわないはずだ。

 

 

こういった一手間かかる農産物が、よく届くようになった。
父の友人知人に元農家など"田舎の人"が増えたことが大きな理由だろう。なんとなく、父と僕の2人暮らしが「親戚や近所に譲りづらい食材の最終処分場」になっているような気がする。そういう事を実際に言う人もいる*3。さっと洗ってぱくっと食べられるようなものを持ってきてくれる人は少ない。

ワラビ程度なら別にかまわないけれど、でも正直ちょっと面倒くさいのだった。

 

お題「簡単レシピ」

*1:料理用語の"アク"が指す範囲は広い。
アルカリ性の水溶液である「灰汁」、動物の血液や体液が熱で固まり液面に浮いた「アク」、主に植物の苦味や刺激や毒である「アク」など、本来は別の表現をすべきだと思っている。

*2:この種のささやかな知識は、インターネットで確認ができるので便利。

*3:息子夫婦は嫌がるんだよなあ、と言いながらタケノコを持ってくる人がいた。

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