2014/04/27(日)午前
平岸駅から大通駅へ.目的は大通り公園だ.
地下鉄から地上へあがるとすぐ目の前に出ることを事前に調べていたが,
実際に地上へあがり,真っ先に飛び込んできたのものは大通り公園ではなく,幌馬車であった.





言われてみれば「札幌には観光馬車が有る」と聞いた事がないでも無かった.
私のように写真を撮っている人もちらほら居たので,やはり名物なんだろう.
馬車から振り返るとすぐに大通公園が見える.



所々工事中で囲いがあるものの,大通り公園は『北へ。』で出てくる景色そのままであった.
時計台に表示された時刻は10時である.日曜日とはいえ,人が多いという印象.
噴水や花壇を中心に挟んで,トウキビのワゴン販売が左右に点在している.
トウキビを食べながら噴水を眺め,ベンチで休憩をするのが正解なのだろう.


まだ食事をするには早いので,先に名所を訪れることにする.
時計台が歩いてすぐの所にあるという.早速向かうことにした.





おぉ...がっかりスポットであることは有名だが,実際に観るとそんなこともない.
ビルに囲まれていて車も多いが,逆に,街中にこのような建物が有るのは乙なものではないか.
「ロマンチックでいいと思わない?」と琴梨ちゃんも言っていたように,趣は有る.
時計台は中にも入れるらしく,イベントも随時催されているとのこと.





道路の反対側からだと良い写真が撮れる,と琴梨ちゃんが教えてくれる場所はここ.
スーツのお兄さんは良い写真を撮っているのだろう.





時計台から少し南へ向かうと,旧北海道庁が有る.
JR札幌駅,時計台,大通り公園,そしてこの旧北海道庁は徒歩圏内で,
ビルが建ち並ぶような街中にあるのだが兎に角広い.


北海道庁は『北へ。』の中では,門からの景観と前庭の風景程度しか出てこないため,
赤れんが庁舎と呼ばれる建物の中に入れることを知らなかった.しかも無料だという.
折角なので,ぐらいの気持ちで中に入ってみたが,これが正解だった.
建物の1階と2階をふんだんに使い,北海道開拓の歴史や,樺太北方領土の資料といった資料品や
道産品の紹介や北海道観光案内の数々が展示されていて,これで無料なのか!と感心した.
資料一つ一つをじっくり見て回るだけで,一,二時間かかるのでは無いだろうか.


ひとしきり感動してから,北海道庁を後にした.

(人と対比してみると,やはり大きい)


まだ続く

『北へ。』巡礼レポート3

[北へ。]2014/04/27(日)
北海道二日目となる04/27(日)は,朝8時頃の起床となった.外は晴れである.
悩んだ末,ホテルの朝食を諦め,早々と観光に出る事にした.
前の晩に検討した結果,訪れる箇所を三つ決めてある.


1.平岸駅     ・・・ 『北へ。』WIで主人公が居候する,琴梨ちゃんの家の最寄り駅
2.大通り公園   ・・・ 言わずと知れた札幌の観光名所.
3.小樽の旭展望台 ・・・ 『北へ』WIでの名称は「夕日が見える展望台」.ターニャが運河工藝館の仕事を終えた後,夕日を見に来る場所.


平岸駅は,ゲーム中の画面を見る限り,観光スポットとはほど遠い普通の駅だろう.
あまりバシャバシャと写真を撮るのは気が引けるので,人の少ないだろう朝早くに行きたかったのだ.


地下鉄南北線で,すすきの駅から平岸駅までは片道200円かかる.
地下鉄の一日乗車券が500円なので,一日乗車券を買うことにした.


すすきの駅から平岸駅は4駅程度で,10分も無いぐらいで着いた.
出口が何カ所か有り,お目当ての出口に出るのに少し迷ったが,
地下から地上に出たときの感動は大きかった.


駅の建物自体は改装されたのか,ゲーム中の物とは別物だったが,
自転車置き場,ガソリンスタンド,奥に見えるパーキングビルはそのままの雰囲気で残っている.



平岸駅はここで終わりではなく,ラルズストア平岸店へ向かう.
ラルズストアは言ってしまえば何てことは無い,地方のスーパーマーケットである.
そんな地方のスーパーマーケットでさえ舞台にしてしまうのが『北へ。』の魅力の一つ.


駅から大通りを歩いて10分程度,ラルズストアに着いた.
おお... 建物がゲーム中の画面そのままである.
前情報を特に仕入れずに挑んだので,これは嬉しかった.



そして朝ながら車の通りが多く,撮るのが少し恥ずかしかったりもしたが,
とりあえずお店に入り,とりあえずKIRINのガラナを買って颯爽とお店を後に.


ゲーム中に琴梨ちゃんがグリーンカードなるポイントカードが有ることを教えてくれるが,
現在はもう無くなったのか,ペットボトル一本ではポイントにならないのか,
グリーンカードをもらうことは出来なかった.


巡礼という意味ではここから,琴梨ちゃんの家である"ローズヒルミナミ平岸"のモデルとなったマンションに向かうのだろうが,
最寄り駅が平岸駅ではなく南平岸駅のため歩くと結構かかる,
普通のマンションであるため,気が引けるということも有り,今回は無しで.
ガラナを飲みながら,平岸駅から札幌駅へと向かった.

2014/04/26(土)

この日は夕方の便でセントレア空港から新千歳空港まで向かった.
朝からバタバタしたくなかったという思いがあって夕方の便を選んだのだが,
個人旅行では初めての飛行機という不安も有り,結局余裕を持って昼過ぎにはセントレア空港に着いていた.
ただ,空港には多くの雑貨店や飲食店,土産物屋が連なっていたため,退屈になることは無かった.


ふらふらとセントレア空港にレストラン街を歩いていると,ビールの文字が見える.
「そうか,飛行機だからアルコール,大丈夫なんだ」
普段外出する時は運転する事が多いためか,この当たり前の事実に気づくのが遅れた.
新幹線で飲むビールが格別なように,空の上で飲むビールはさぞ美味かろう.


だがここは堪えた.
夜,北海道で最高の一杯をと考えた.
北へ。』DDでは,北海道に着いて,まず友人達とお酒を飲む所から始まる.
僕の場合,出迎えてくれる人が居るわけではないが,最高のウェルカムドリンクになるだろうと考えた.


デッキに出て,コーヒーを飲みながら旅立つ便を眺めて時間を潰していたら,自分の番が来た.
飛行機自体が遅い時間のせいか,隣の席は空いていたため,なかなか快適だったが,
シートベルトがお隣さんとこんがらがり注意を受けるハプニングも無かった.


夜21時前に北海道に着いた.
結局道中ずっと寝ていたため,サービスのコーヒーは口をつけることなく片付けられていた.
外は暗かったが,飛行機の窓から「ROYCE'」の文字が見える.ああ,ついに来たんだと実感した瞬間だ.


新千歳空港.WIでは琴梨ちゃんが出迎えてくれる場所になる.
特徴的な円い天井が,WIの頃から変わっていないようで感動した.



新千歳空港からエアポートエキスプレスに乗って,40分で札幌に着くとは琴梨ちゃん談.
ここもゲーム中の画面と殆ど変わらない景色だったので,嬉しくて仕方がなかった.
まだ空港から出ていないのに,こんなに楽しいなんて.



札幌駅からそのまま地下鉄東北線に乗り換えて宿のあるすすきのへ.
札幌の地下鉄は確かに網棚が無い.
ただあまり違和感が無いので,『北へ。』をやっていなかったら,気づけなかったかもしれない.


札幌からすすきのへは二駅なのですぐに着いた.
地下から地上へ出ると,人の多さに圧倒させられた.
土曜日の夜ということもあるのだろうが,人が多い.特に客引きが多いと感じる.
すすきのの客引きが多く,基本的にぼったくられるので絶対に付いて行かないこと.
と事前に会社の先輩に教わっては居たが,これほどまでに客引きが多いとは思わなかった.
有名なニッカウィスキーの看板を写真に撮りたかったが,客引きの多さ故に諦めてしまったほどだ.


早朝だとこんな感じ.ネオン煌めく夜にとりたかったのだが,勇気が足りなかった.



ビジネスホテルはすすきの駅から徒歩8分程度の所にあった.
ブルーウェーブ札幌という名のビジネスホテルで,特に考えずに予約したが,
一泊4400円で朝食バイキング付きという値段の割に,内装も綺麗で,立地を考えると当たりだった.


荷物を部屋に預けて,早速すすきのの街に出る.
行列を作っているラーメン屋などもあったが,今日は酒を飲むと空港から決めていたので居酒屋へ.


北へ。』DD,まふゆ編の冬に来る居酒屋でもある,「とり安」.
作中に外観は出てこないが,内装は似た雰囲気ではあった.
机も有るが,カウンターメインのお店で一人でも入りやすい.

メニューとしては,ごく一般的な居酒屋ではあるが,珍酒が有名らしく,
スッポンやら虎やらのペニス酒が並んでいた.
興味は有ったが,値段も書いていなかったため,とりあえずビールを頂くことに.
焼き鳥4本と,お新香,蟹炒飯を頂きながらビールを2杯頂いた.
焼き鳥は普段食べるものと別段違った所は無かったが,お新香が良かった.
サラダと言われて出されても違和感無いほどに,大きめに野菜が切られていて,
シャキシャキと食いでがあり,ビールが進んだ.


その日はホテル横のセイコーマートでキリンガラナを買ってホテルへと戻った.
明日は札幌・小樽観光とだけ決めてある.何処へ行こうかと悩んでいる時間が楽しかった.

『北へ。』巡礼レポート1

[北へ。]2014/04/26(土)〜05/01(木)まで,一人で北海道旅行へ行ってきた.
北へ。』舞台巡礼の旅になる.


北海道へ行くのは初めてだ.一人で,連泊するような旅も初めてだった.
北へ。』はWI・DD共に本当に好きな作品で,北海道へは何時の日か行きたいと思ってはいたが,
最近になって沢木耕太郎先生の『深夜特急』を読んだ事から,今回の一人旅行を決心した.


飛行機は"セントレア"-"新千歳"間のみ.
宿は04/26,27の二日間をすすきのにあるビジネスホテルで予約.
04/28〜05/01でレンタカーだけ借りるよう予約して,
後は特にプランを立てずに,一人だからこそ気楽にしたつもりだ.


北海道から帰ってきて,数日経ったが,未だに気持ちがふわふわしてて落ち着かない.
一人の旅行だと,帰路の途中で旅の感想を言い合ったり,日常へ戻る事への不満を漏らす事が無いせいか,
余韻に浸る時間が長いのかなと思う.


そう言うわけもあって,いち早く社会復帰するためにも
旅の思い出と写真を日記に書いていくことにする.


北へ。』WIが発売されて15年が経つ.
公式サイトはすでに存在しないし,
作品中に登場したスポットも,そのまま現存しているものは多くないだろう.
15周年記念ではないが,ファンとしてここに何か残せたら良いなという思いも込めて
ここに書いて行けたらばと願う.



セントレア空港にて