お引越し。12月末に金町に引っ越した。これでずいぶん楽になる。

清瀬は本当にひどくて、通勤時間が朝は1時間半、帰りは駅から家までのバスが終わっているため、2時間かかっていた。非常に忙しい時期などは毎日4時間も眠れない事が続き、くたびれた。
9月末までそういう日が続き、精神的に非常に消耗。なかなかやばかった。10月からはずいぶん仕事が楽になり、感情を回復させるために美術館に行きまくった。横浜でやっていたドガ展の「森で死んでいる狐」は良かった。習作のようだが。読書としては、ユイスマンスの「さかしま」等。映画はほとんど見ていない。映画館に行ったのは「エル・トポ」とオールナイトで見た「カリガリ博士」ぐらい。

さて、今年は金町からの通勤になる。朝はラッシュなのでドアtoドアで50分ぐらい。帰りは40分ぐらいか。格段に楽になる。
なんで清瀬からすぐに引越ししなかったかといえば、都会の通勤地獄をしばらく味わってみたかったからという理由と(都会でもこんな通勤してるやつは家持ち以外では滅多にいないが)単純に引越しの気力がなかったから。あと、仕事によるリアルうつ病に自分がなるかどうか興味があったからだが、どうやら自分はうつになるほど仕事に打ち込むタイプではないようだ。前任はうつになったが。

金町は隣駅に亀有や柴又がある下町で、とても暮らしやすい。ここなら、残り1年3ヶ月だが、都会を楽しむこともできそうだ。

昨日の夜バスに乗って、今日の朝高知についた。死ぬ・・・。ただでさえ長距離バスはきついのに、予約するのが遅かったので2台あるブルーメッツ号に乗れず、増発便=普通の観光バスに乗らされた。ブルーメッツ号はリクライニングが普通より傾くし、席が1つ1つ独立してるんだけど、観光バスはそういうのがないから。11時間それに乗り続けるつらさったらない。
ただ、幸運なことに隣が空席だったので、ストレスはあんまりなかったが。隣り合わせて座っている人たちはきつかっただろうなあ、と思う。
明日の朝バイクで徳島に向かい、5日の昼フェリーに乗って6日の朝5時に東京港につく。9時半から仕事なので、築地にでも寄って寿司でも食おうかな。



東京でのことを少し書くと、清瀬というところに住んでいる。やたらとでかい病院が多い。
家から徒歩で5分ぐらいのところに国立ハンセン病資料館があるので、先々週に行った。入口にお遍路さんの銅像がある。ハンセン病にかかった人たちの中には、迫害から逃れるために四国へ向かいお遍路する人がけっこういたらしい。
ハンセン病は感染病だが、その感染力は極めて低く、乳幼児への接触に気を付けていれば感染することはほとんどないし、感染しても現在は治療薬があるため、後遺症が残ることもない。
資料館を見終わって、周りが公園のようになっているので少し散歩するか、と思ってぶらぶらした。妙に平屋建ての似たような家が延々と並んでいるのでおかしいな、と思っていたら、ここが療養所なのだった。資料館は療養所の敷地内に建っていたのだった。
気づいてから、足の下からかすかに震えが這い上がってきた。さっきまで資料館で見てきた、隔離されて、差別や迫害を受けてきた人たちがここにいるのか。緊張。視線をどこに向けていいのか分からない。僕みたいにプラプラ入ってきてもいいものなのだろうか。まあでも、引き返すのもなんかおかしいのかな、と思って歩き、保存されている昔の建物なんかを見た。一区画が独立した街みたいになっていて、郵便局や生協スーパーなどもある。教会などもあって、相当古いもので迫力がある。

龍が如く2」をクリア。1も面白かったけど、2も面白かった。2以降はプレステ3じゃないとできないから、そのうち買おうかなあ。
来るべき東京での電車通勤に備えてPSPを買った。ソフトはとりあえずゴッドオブウォー。スリープ機能が付いてるので、ちょっとやりたい、という時にすぐ起動できて便利。でも右スティックがないのは視点を変えることができないから痛いな。ゴッドオブウォーとか、バイオハザードみたいなゲームならいいけど。PSP版のGTAってどうやるんだろう。

先週、バイクのエンジンがかからなくなった。寒くて3週間ぐらい乗っていなかった。何回キックしてもかからない。いろいろ調べてみて、プラグを交換したら直った。これがプラグかぶりってやつなのか・・・と妙に感動した。不調箇所を調べていろいろいじっている時も、めんどくさいとか、イライラするということもなく、むしろこれを待っていたんだよな、という感じだった。これがしたかった。乗るだけではつまらない。テレビやエアコンや車とは違うんだから、適度に不調になって世話を焼かせてほしい。

ヴェラ・ヒティロヴァー「ひなぎく」買わないと見れないから仕方がなかったけど、嫌いな映画だ。すごく嫌い。女ならこの狂気に共感できるのかもしれないけど。
セルジオ・コルブッチ「続・荒野の用心棒」シーンごとのインパクトは噂通りすごい。ストーリーは・・・なんでジャクソン少佐と決着付けなきゃいけないの?(十字架の女はジャクソンに殺されたのか?)とか、かなり不可解なんだけど、どうでもいいんだろう。
ビクトル・エリセミツバチのささやき」レンタルではまず置いてないし、買うにしても1.5万もするDVDボックスしかない、というのは狭き門すぎる。今見るとアナの服がすごくかわいい。

最近いろいろDVDを購入。スーザン・ピット「アスパラガス」、ヴェラ・ヒティロヴァー「ひなぎく」、注文中のヴィクトル・エリセDVDボックスと「続・荒野の用心棒」。「続・荒野の用心棒」は「デスペラード」が語られるときによく引き合いに出される映画なので、見たいみたいと思っていたのだけどレンタルではないし、買おうと思っても絶版してたのだが、今回適当に検索してたら売っていたので、ウキウキしながら購入した。めちゃ楽しみ。
で、「アスパラガス」。「イレイザーヘッド」が上映されたとき2本立てだったのだが、もう一本がこの映画。昔っからシュヴァンクマイエルやらブラザーズクエイやらを扱っているダゲレオ出版が出しているやつで、ずっと見たかった映画。
とても面白い。アートな映像なんだけど、ストーリーというか、主人公?のキャラクターがはっきりしてるから、うっとうしいと思うこともなく楽しく見れる。社会的人格の欠如、内向性、性的不能、あふれだす妄想。監督が女で、主人公も女なので、それも珍しい。「イレイザーヘッド」とよく似ている(ヘンリーの方がまだ社会性があるけど。でもヘンリーは後悔して、嫌悪してる)と思うので、この2本が同時上映っていうのはなんかすごい。