鳴りっぱなしの電話

ちょっと用事があって夕方から出かけた日。
帰ってきたら、どこからともなくピーピー鳴ってるアラーム音が。
しばらく音の出所がわからなかったのですが、ようやく電話が鳴っているのだとわかりました。
別に何か着信している訳ではなく、受話器が外れっぱなしの時になるアラーム音。
出かける前は鳴っていなかったので、父が電話に出て、その際に受話器を所定の位置に置けなかったのだと思われます。

てことで、どこからかかってきたのかも含めて確認しようと思ったのですが、
「電話? とってないよ」
とのこと。
いやいや、そんなことはないでしょ。
父にも困ったものですね。
どうも父の記憶からは、完全に電話の記憶が抜け落ちてしまったようですな。
だいたい父じゃなければ、外部の侵入者がやったくらいしか考えられないじゃないですか。

……え? さすがにねぇ、まさか。

けどなぁ。
なぜか電話の置いてある2階の窓も開いてたんだよなぁ。
まさかなぁ……。

パンクした父の自転車をどうするか

「長い距離を移動する時は、歩行器よりも楽だ」
と言って、まだときどき自転車を使っている父。

その父の自転車がパンクしました。

正直なところ、そろそろ自転車も諦めて欲しいのでどうしようかとも思ったのですが、けっきょく修理に出すことに。
私には言わないのですが、たまにコケているみたいなのでやめて欲しい気持ちと、けどそれでさらに出歩く機会が減ったら寝たきりへの道が加速するしって気持ち。
これを天秤にかけて、後者が勝ったって感じです。

けどその決断を自転車屋さんに持って行ってから後悔。

パンクの修理だけかと思ったら、パンクの原因がタイヤそのものの劣化から来てるってことで、タイヤごと交換になったので。
たまにしか使わない自転車のために、痛い出費ですなぁ。

まぁ、それでも話の分かる自転車屋さんだったので、ラッキーでした。
新品のタイヤじゃなくて程度のいい中古品で対応するって形にしてくれたので、当初の費用よりはだいぶ安くなりましたよ。
これも父を老人ホームに入れるまでの時間を、少しでも遅らせるための必要経費。
この程度は仕方ありませんな。

攻殻機動隊かな?

「1千万円、お前に渡した記憶がある」
と急に父が言い出しまして。
そこから2時間も通帳を探したり、記帳を確認したりする作業に付き合わされました。
もちろんそんなお金も記録も、影も形もないのですが。
「〇〇銀行の口座に入金したはずなんだがなぁ」
と父はがっかりしてましたが、付き合わされた私の身にもなって欲しいものです。

なんか最近、お金に執着しているなぁ。
真相はどうなんだかわかりませんが、本気でそうした記憶があるっぽいんですよね。
まるで電脳ハックで偽の記憶でも植え付けられたかのようですよ。
まぁ、ほんとにそんなお金があったらありがたいかぎりなので、見つかることを祈っております。

老人ホームのための金は今くれ

ときおり情緒が不安定になる父。
そのひとつにお金がないことに対して不安になるってのがあります。
前に近くのスーパーに買い物に行くのを止めた時は、何十万もの現金を無造作に口を開けっ放しにしたリュックに放り込んでました。
もちろん、それだけ使う予定がある訳ではないですよ。
なんせ近所のスーパーですから。
「金がないと不安なんだよ!」
とか言ってましたが、たとえ数百円の買い物の際にも、それを持っているってだけで安心するらしいです。
いつなくすか、わかったもんじゃないんですけどね。

で、それがまた発症したのか、老人ホームに使う予定の金をいま父に預けてくれって話が出てきました。
前もありましたが。
父が言うには
「あと何年生きるかわからないんだから、いま使わせろ」
ということだそうです。
実際には、あと何年生きるかわからないから、お金を使えないんですけどね。
とりあえずその場はうやむやにしましたが、また「なぜその金をいま使えないのか」について説明することになりそうですなぁ……。

これ、正論で説明しても感情で拒絶されてしまうので、話にならないんですよ。

いくら理論立てて説明しても本人が理解できないから「なんか騙されている」ような気になるらしく、「今の俺じゃ言いくるめられてしまうから、またにする」みたいな感じで話が終わるのが毎度なもので。
正直、面倒くさいですなぁ。

もはや予約の意味がない

お世話になっている歯医者さんはとても親切。
父が予約をいれた際は、何度も確認の電話を入れてくれます。
そういうのもあって父は
「遅刻だけはしてはならない」
とでも思っているのか、何日も前から
「明日は歯医者だよな」
と気にしてますし、当日になったら何時間も前から
「時間になったから出かけてくる」
と出て行く父を止めないとなりません。

昨日も夕方から歯医者の予約を入れていた父を何度も止めていたのですが、あまりにも何度も止めていたせいか1時間半前あたりからキレ始めてしまいましたよ。
いちど止めた後、わずか数分で玄関を開ける音が聞こえて慌てて止めに行ったのですが、その数分が父の中ではけっこう長い時間だったみたいですね。
「さっき止めてから、まだ数分しか経ってないよ」
「そんな訳はないだろ(怒)!」
みたいな。

けっきょくこちらが根負け。

「なるべくゆっくりタバコでも吸ってから、ゆっくり向かってくれ」
とだけ言って送り出してしまいました。
残念ながら父はあまりゆっくりしてくれず、1時間も前に到着してしまいましたが。
歯医者さんの方で融通を効かせて、早めに診てくれたとのことです。

いつもお世話をおかけして申し訳ありません。

わざわざ予約確認の電話をしてくれているのは、こういうのを防ぐ意味合いもあるのだと思うのですけどねぇ。
高齢であることも病気であることも、人様に余計な手間をかけさせていい理由にはならないので、ほんとどうしたものか。
対策が思いつきません。

冷凍室のドアが閉まらない

父の買い物の特徴として、
「とにかく同じものを大量に買う」
というものがあります。
たぶん購入の判断が
「お買い得品」
とかのせいだと思うのですが、同じものをいくつも買うのです。
しかもさらに困るのが冷蔵庫の中身を憶えていないこと。
まだ前のが残っているのに、追加を買ってしまうので大弱りなのですよ。

で、現在の大量購入対象が冷凍チャーハン。

今日も冷蔵庫の冷凍室が閉まりきってないのを発見した私。
父はすぐに開けっ放しにしてしまうので、またかと思いつつ閉めようとしたのですね。

……閉まらない。

何が引っかかっているのかと思って中を見たら、さすがにびっくり。
冷凍チャーハンが食べかけを含めて7袋も詰め込まれてましたから。
買いすぎもいいところですよ。

これでも父が買い物に行く際は、
「もう冷蔵庫いっぱいだからね」
とか
「同じものを買うのはいいけど、前のやつを食べ終わってから次を買ってね」
とか、毎度クギを刺しているのですけどね。

ぜんぜん効果がありません。

とりあえずドアを閉めるためには、整理が必要。
これまた9パックもの納豆が、なぜか冷凍室で凍らせてあったので、これを取り出し。
それでできたスペースにチャーハンを収めて、なんとか閉まりました。

しかし、どうしたものですかねぇ。
これからどんどん暑くなるから、ほんと心配。
詰め込むだけ詰め込んで、閉まらなくなった冷凍室を放置とかありそうで怖い。
買うだけ買って中身をダメにしちゃうとか精神的にも経済的にも死ねるので、そんなことがないよう注意せねばですなぁ。*1

*1:追記。翌日の朝、私は目覚まし時計のアラームではなく、冷蔵庫のドアが開けっ放しの時に鳴るアラームで叩き起こされました……。

シャワーチェアデビュー

本日は訪問看護の日。
お風呂の介助をやってもらうので、ようやく新兵器のデビューです。

実はこの新兵器。
ちょっと心配な点があったのです。

と言うのは購入前にお試しをさせてもらっていたのですが、その商品とは違うのを買ったから。
お試し品のやつもよかったのですが、我が家の浴室には若干大きめ感じだったので、カタログから一回り小さめのやつを買ったんですね。
なので座り心地など実際に使ってみないとわからない部分とかが、どうなんだろうと心配だった訳です。

けど結果は上々。

実際に使ってみてもちょうどよいサイズだったことがわかり、心配は杞憂に終わりました。
よかったよかった。
現在はお風呂の介助の際に使っているだけですが、そのうち自分ひとりの時にも使えるようになるといいですね。