1周年御礼

もうとっくに過ぎましたが、このブログも1周年を迎えました。

そんなこんなで、「24のタワゴト」と題した24歳の私見集ですが、25歳になりました。タイトルを「25のタワゴト」にしても良いのですが、毎年変えるのも億劫なので、そのままにしたいと思います。

もとより、今後の自分を考えたときに、この24歳というのはとても大きな基盤になるのではないかと考えてます。社会人2年目〜3年目というのは、ある種その人の今後を決めるとも言っても良い時期でしょう。慣れるのに精一杯の1年目から徐々に自分の色を出し始める2年目。そして自分の「型」を決める3年目。

あとで振り返ったときに、この24歳というポイントから書き始めたこのブログが何か意味を持ったものになれば良いなと思いながら、今後も気になったことをまとめていきたいと思います。

何が言いたいのか話がまとまっていない感もありますが、ペースを落とさずに、出来るだけ週1回以上は更新できるよう頑張りたいと思います。

都内で行ってみたいビアガーデン2009

6月に入って、梅雨の季節を迎えました。雨が多くて、ジメジメしていて、なんか嫌ですね。先日、ビールデンバーに行くときに調べて気付いたのですが、最近はビアガーデンが始まるのが早い気がします。早いところなんて5月から開催されているんです。

ということで、以前私が行ったところや、調べてみて行ってみたいと思った所など、都内のビアガーデンを5つほど紹介したいと思います。


京王アサヒスカイビアガーデン(京王百貨店新宿店)
新宿の京王にあるビアガーデン。オーソドックスなんだけど、6月や9月には特別料金があるのでこの時期に行くなら席数も多いのでオススメ。
期間:5月21日(木)〜9月16日(水)
座席:約600席
コース料金:3500円〜(6月中は2500円〜)


銀座松坂屋屋上ビヤガーデン ジンギスカン麦羊亭
銀座です。ライオンが運営ということもあって、オーソドックスなビアガーデンなんですが(というか変わり種のビアガーデンって自分でいうのも何なんだ?)、土日はなんと12時からオープンということもあって紹介しました。昼間っからほろ酔いになるのも幸せです。
期間:5月3日(日)〜9月中旬
座席:約350席
コース料金:4400円


高尾山ビアマウント
なんていったって高尾山。飲み放題食べ放題のバイキング。天気が良ければ高尾山からの夜景も楽しめます。ただ、今年はミシュランの影響もあって結構混むかも。
期間:7月1日(水)〜9月30日(水)
座席:700席(雨天時は200〜300席)
コース料金:3300円(男性)


東京さぬき倶楽部(麻布十番)
麻布十番にある東京さぬき倶楽部。ホテルの庭園を使ったビアガーデンで、東京とは思えないような雰囲気。先日私も行きましたがとても良かったです。ジンギスカン万歳。〆のさぬきうどんも美味。ちなみに、雨が降っても予約している場合は傘のあるところに行けるので良いです。席数が多くないので、予約していくのがベター。
期間:6月1日(月)〜9月30日(水)
座席:約100席
コース料金:5250円(ジンギスカンセット)


ネオ屋台村スーパーナイト(東京国際フォーラム
去年参加して紹介したところ(→参照)。ビアガーデンというより、ビールデンバーのようなイベントだが、価格もリーズナブルでオススメ。毎月1日程度開催なので、混むけど。


ちなみに、レッツエンジョイ東京でもたくさんのビアガーデンを紹介していてとても便利です。→レッツエンジョイ東京

「本の学校・出版産業シンポジウム2009 in 東京」のご案内

一昨年、去年と私自身もお手伝いに加わっているのですが、今年も東京国際ブックフェアにあわせて、ビッグサイトでシンポジウム+4つの分科会を行います。以下ご案内です。

○日 時:2009年7月11日(土) 10:00〜16:00


○会 場:東京ビッグサイト会議棟 第1部 6階会議室、第2部 1階会議室


○スケジュール
(0)受付(9:00〜10:00)
(1)第1部 シンポジウム(10:00〜11:40)
 メインセッション「出版産業の課題解決に向けて―これからの取引、販売のあり方とは」
(2)第2部 分科会(12:40〜16:00)
 第1分科会「デジタルコンテンツのインフラ・流通を考える」(12:40〜14:10)
 第2分科会「リメインダー(自由価格本)は書店に利益をもたらすか」(12:40〜14:10)
 第3分科会「リアル書店の役割と機能」(14:30〜16:00)
 第4分科会「出版社からの責任販売・時限再販提案」(14:30〜16:00)
(3)第3 部懇親会 18:00〜20:00


○参加費
シンポジウム(第1部):無料
分科会+懇親会(第2部+第3部):6,000円
分科会(第2部)のみ:2,000円
懇親会(第3部)のみ:5,000円


○申し込み方法
シンポジウム(第1部)はリードのHPから→申し込みはこちら
分科会(第2部)と懇親会(第3部)は本の学校のHPから→申し込みはこちら


シンポジウムと分科会の詳細は以下の通りです。

○第1部 メインセッション【共催:リード エグジビション ジャパン】(10:00〜11:40)
「出版産業の課題解決に向けて―これからの取引・流通・販売のあり方とは」
各所で責任販売制の試行や時限再販などが提案され、日本の出版取引制度の根幹を支えてきた委託制度の見直しまでも語られる時代になりました。長年、産業を支えてきた仕組みをどのように修正し、何を残し何を変えるのか。新たな時代を切り開こうとしている出版社、取次、書店のビジョンを伺います。

コーディネーター:星野渉(文化通信社)
パネリスト: 菊池明郎(筑摩書房)、小城武彦(丸善)、安西浩和(日販)、近藤敏貴(トーハン)、田中淳一郎(NET 21)


○第2部分科会
●第1分科会(12:40〜14:10)
「デジタルコンテンツのインフラ・流通を考える ―専門書、コミックから雑誌まで―」
専門書、コミック、雑誌といった様々なジャンルでコンテンツ及びメディアのデジタル化が進んでおり、現在は版元、印刷会社、図書館など、様々なプレイヤーが独自の企画でインフラ整備を行っています。そもそも出版文化とは確立されたインフラが存在したからこそ成立しえたものであり、今後も自律分散しつつ相互に助け合うためのゆるやかに統一されたプラットフォームの整備が必要なのではないでしょうか。それぞれのジャンルで進んでいる「コンテンツの配信インフラ」を横断的に捉えなおし、国との関係、文化と事業の展望などを探ります。

コーディネーター:柳与志夫(国立国会図書館
パネリスト: 植村八潮(東京電機大学)、大久保徹也(集英社/日本雑誌協会)、佐々木隆一(モバイルブックジェーピー)


●第2分科会(12:40〜14:10)
「リメインダー(自由価格本)は書店に利益をもたらすか」
書店の取り扱いアイテムとして、今改めて自由価格本がクローズアップされています。長年取り扱ってきた書店と、専門業者から現状を報告して頂き、自由価格本販売の可能性と課題を討論します。

コーディネーター:星野渉(文化通信社)
パネリスト:八木唯貴(八木書店)、山本良文(大阪屋商事)、田村定良(田村書店)他


●第3分科会(14:30〜16:00)
リアル書店の役割と機能 ―デジタル時代だからこそ求められるものとは―」
不況の中でもオンライン書店リアル書店を尻目に拡大を続け、読者の支持を伸ばしています。はたしてデジタル時代にリアル書店の存在意義はあるのでしょうか。書店、オンライン書店の担当者の現場報告から、デジタル時代におけるリアル書店の役割と機能を検証します。

コーディネーター:永江朗(ライター)
パネリスト:井原万見子(イハラハートショップ)、 射場敏明(早稲田大学生協コーププラザブックセンター)、元木忍(楽天ブックス


●第4分科会(14:30〜16:00)
「出版社からの責任販売・時限再販提案」
筑摩書房の菊池社長が時限再販を利用した買い切り・高マージン(書店)を提案され、近々、複数の出版社と実行していく動きがあります。その事例をご報告頂き、書店を交えた討論を通して新しい取引形態の試みを検証します。

コーディネーター:野崎保志 (青灯社)
パネリスト: 筑摩書房他参加出版社、 奥村弘志(南天堂書店)

今年は昨年のシンポジウムとは違って、「流通」というものが根底のテーマになっています。取次、版元、書店など様々な角度から知見を深めることが出来ると思います。どうぞふるってご参加下さい。

参照→本の学校東京国際ブックフェア

ビールデンバーに行ってきた。

31日まで六本木ヒルズで開かれていた、ビールデンバーに行ってきました。ビールデンバーというのは、ビール会社各社が気温が全国的に20度を超えて、ビールを飲むのに適した気候になる5月下旬の1週間を「ビールデンウィーク」と名付けて、その普及のために行っているイベントのようです。
去年は3日間の開催だったのが、好評だったために、1週間に伸ばしたとのこと。平日もやったり、期間を延ばしてくれると、来場者がばらけることもあって、行く方としてもありがたいものだ。

ビールは500円のチケットを先に買って、5社15種類のなかから好きなのを選ぶことができる。プレミアムなものもあり、プレミアムも通常のも同一料金(量が異なる)なのは嬉しい限り。サッポロの「白穂乃香」は飲みやすかった。アサヒのマスターが無かったのは残念だったけど。

会場では、飲食物も売っていたり、試飲やカクテルもあったりと、六本木ヒルズの敷地をうまく使って工夫されていたように思う。座る席が少なかったのは残念だったが、毛利庭園の脇の芝生なども天気が良ければ座れるので良かったかな。

毎年やるような話なので、来年も期待です。せっかくなので、既存の商品だけでなく、新商品などもラインナップに加えると企業としてもマーケティングリサーチの一環になるのではないかな、とも思いました。

○ビールデンウィーク
http://www.beerden-week.com/

ムーミン展に行ってきた。

先日、東京駅の大丸内にある大丸ミュージアムで開かれていた「ムーミン展」に行ってきました。

展示自体は、トーベ・ヤンソンの歩みとムーミンシリーズを時代ごとに原画とともに紹介するというオーソドックスなスタイルでしたが、映像資料や立体模型さらには作者トーベ・ヤンソンの習作なども展示されていました。

原画を見て感じたのですが、トーベ・ヤンソンはとても「編集的な視点を持った作家だった」ということです。小説用の原画も、ページのどのあたりに使うからこういう形でというように、縦長だったり横長だったりと、ページ全体のレイアウトを念頭に入れたものも目に付きました。

彼女が作家であり挿絵画家であったということも、ムーミンの世界観ができた理由だ、と展示のなかで示されていましたが、もっともだなと思います。

余談ですが、スナフキン(原典だとスヌスムムリクなんですね・・・)ってミムラやミィと異父兄弟だったんですね。

○大丸ミュージアム
http://www.daimaru.co.jp/museum/

ムーミン公式サイト
http://www.moomin.co.jp/09exhibition.html

「週刊誌のこれからを考えるシンポジウム」を聞いてきた

 今日、上智大学で「週刊誌の編集長たちが集まって、週刊誌のこれからを考えるシンポジウム」が開かれたので聞いてきました。会場がそれほど広い場所ではなかったこともあり、立ち見も出る大盛況でした。聞き取れなかったところもあるので、各出演者の発言の中で、特に残ったものをメモしておきたいと思います。多少意訳してメモしているのでご了承を。

田原総一朗氏(ジャーナリスト):週刊誌はテレビや新聞で書けないこと言えないことを書くべきだ。最近の週刊誌の編集長は度胸がない。テレビ朝日だってケンカはしている。弾圧にビビっていないか?


佐野眞一氏(ノンフィクション作家):雑誌の凋落は編集者の劣化と読者の賢明さによるものではないか。雑誌の休刊が相次いでいるが、雑誌は会社や経営者のものでも編集者のものでもない。社会のものである。


田島泰彦氏(上智大学教授):個人情報保護法による取材源への規制と、名誉毀損訴訟の賠償額の高額化が大きいのではないか。


 以上が第1部「闘論!週刊誌がこのままなくなってしまっていいのか」での主な発言。以下は第2部「編集長は発言する!「週刊誌ジャーナリズムは死なない」」での主な発言。

週刊現代』加藤編集長:細木数子の裁判など勝っているものもある。


週刊朝日』山口編集長:以前は怒鳴り込んできたりしてくる人が居て、逆に「反論記事を書きませんか?」などとコミュニケーションができていたが、最近はいきなり訴訟。目的は名誉の回復ではなく黙らせること。弁護士が増えたことで仕事のない弁護士も増え、「名誉毀損訴訟をビジネスにしている弁護士」も増えてきている。売り上げに関しては情報デフレが厳しい。


週刊アサヒ芸能佐藤元編集長:下半身のスキャンダルは公共性・公益性があるかどうか・・・。こうなると守りに入っても仕方がないので世間を騒がせたい。


『フラッシュ』青木編集長:取材の仕方が変わった。コンビニの規制(都の条例など)。


週刊文春』木俣元編集長:今回の新潮に似たようなことが以前あった。現在はチームを組んで仕事をやるのが難しくなった。「表現の自由」は業界内部の用語と思われるかもしれないが、結局は「知る権利」に関わってくる。新潮に関しては、虚報だけを攻撃しても仕方がない。問題は赤報隊の真犯人は誰なのかと言うことを書くべきだ。


週刊ポスト』海老原元編集長:週刊誌は売ってナンボ。スクープは読者が決める。売れなきゃスクープではない。たくさん売って、その上での雑誌ジャーナリズムだ。読者と乖離しては売れない。もう八百長では売れないし、ヌードがあるからと言って売れるわけではない。次に売れるものが何なのかを考えるべき。


週刊プレイボーイ』樋口編集長:フェアプレーは時期尚早。


週刊金曜日』北村編集長:クライアントフリー。変な訴訟は逆に訴え返せばよい。そもそも、新聞が売れない理由はもともと新聞を読んでいないから。読んでいても1時間も2時間も読む人は居ない。せいぜい5〜10分くらい。つまりは惰性で購読していた。固定費。それが変動費と感じるようになったから売れなくなった。週刊誌は暇つぶし。でも今の暇つぶしはネットやケータイ。今のビジネスモデルではどちらもだめ。市民記者なんかと同じにされては困る。もっと編集者は楽しむべき。今度はトーハンや日販の悪口を書きたい。


『週刊大衆』大野編集長:うちはジャーナリズムではない気がするが。正義がない。うちの存在理由は文化の多様性。ネットの情報は憎悪が中心。雑誌は批評して茶化してというもの。それが憎悪中心になるのでは分かりやすいかもしれないが生きづらいし、生き残れない。


『週刊SPA!』渡部編集長:雑誌ジャーナリズムの周辺部にいると考えている。広告に頼るのは無理。そもそも広告の費用対効果の化けの皮がはげてきている。売り上げを増やさなければ。雑誌が「お金を習慣的に意識的に払う読者を持っている」というのは媒体としての強み。それを他の形で。雑誌の魅力は多様性。自社サイトで記事をばら売りしても売れるわけがない。ネットやケータイ内で多様性のあるコンビニのようなものがあればもう少し利益が得られるのではないか。


 各編集長が一度話しただけで、各出演者との絡みが少なかったのは残念ですが、とても面白いシンポジウムでした。冒頭で報道の自由や出版不況と絡めた話が出てきたときは、どうなんだろうと思いましたが、各編集長のそれぞれの思いはそういった「おおそれたもの」とは違っていたこともあり少しほっとした印象があります。僕自身は週刊誌のようなスキャンダル的なジャーナリズムが世間のニーズとずれてきているのではと考えているので、一部の「しっかり調べたら売れる」ということや、それがジャーナリズムの存亡に関わるというようなとらえ方に対しては否定的です。ポストの海老原氏のように「売れてナンボ」「売れるための工夫」というのは、マーケティング的にも常識な話ですし、SPA!の渡部さんのように「自社サイトでは売れるわけがない」という意識をもっと持ってくれれば良いのになぁと思うばかりです。