VSTインスツルメンツ その6 「Impulse」

synth1ってパラメーターが多くて、ちょっと煩雑に思え、立ち上げたく無いなあ、
なんて思ったりする事がたびたびある。
なんかもうちょっと手軽な感じで、多彩な音が出る、メインで使えるシンセは無いものかね?
等と思ってまた色々探してたら、ありましたよ、フィーリングに合うものが。
Impulseというシンセ。
http://www.bojo-software.com/
何の画像のひとつも無い、外国らしい超シンプルなサイトからダウンロード出来るのは、実にナイスなシンセ。
僕の好きなアルファジュノーを彷彿とさせる様な、パラメーターと音。
シンプルゆえ操作性も良くて、狙った音作りが出来て、しかも多彩な音が出る。動作も軽い。
こいつは実にいい。
現在の所自分にとってのナンバーワンVSTシンセ。

Reaper v.0999

WAVEファイルを並べて曲を作るには、以前「ACID」というソフトを使っていたので、
久しぶりにインストールして使おうとしたら、
ACIDでWAVEファイルを鳴らすと、どうも音が変わる事に気づいた。


これは使えない!と途方に暮れながら一応検索かけてみた所、
Reaperというソフトを発見した。
こいつを試しに使用してみたら、なんという事でしょう。
ただWAVEファイルを貼り付けて並べる事に関してならば、全く問題ない。
このソフト、現在はシェアウェアらしいが、ヴァージョン0.999まではフリーだという。
うーむ、フリーでこれ出来たら、全部フリーで曲が作れるだろうなあ。
http://reaper.fm/download-old-0x.php


というかこのソフト、VSTインストゥルメントが読み込めるし、MIDIで打ち込みも出来るのだ。
つまりこのソフトのみでMIDIで打ち込みして、VSTを鳴らし、WAVEファイルを書き出し出来るわけで、
単純明快かる明確に、完全フリーで音楽が作れる。
打ち込みの使い勝手は良くないが、ソフト自体の操作性は悪くないし、動作も軽快だ。


http://www12.atwiki.jp/free_dtm/
http://yanpon.com/article.php/20081108084451481
詳しくはこの辺りのサイトを参考にして頂きたいが、生楽器を録音するにも使えるらしいので、
すなわち一番手軽なDAW環境と言える。
タダな上に軽くて使いやすいって、素晴らしい事だ。
ノートパソコンだけで、フリーソフトだけで、音楽が出来る時代にいよいよなったもんであったのだった。

VSTインスツルメンツ その5 「ERS DRUMS」

さてシンセ音はいいとして、ドラムも必要である。
ドラムマシンが中々良いのが見つからなかったが、
そこは「iblit」の作者であるAndreas Erssonが素晴らしいものを作って下さっていた。
http://www.bostreammail.net/ers/ersdrums.html


ers



見た目も非常に解り易く、音も良く、操作性が良く、動作も軽い。これでしょう。
エディットも必要最小限度をバッチリ抑えてある。
しかし所詮キックはキックでスネアはスネアの音しか出ないので、
もっと作り込みたい人にはお勧め出来ないが、
いわゆるドラムマシンが必要、って場合には、これがあれば全く問題は無いはずだ。


しかしAndreas Erssonさんにはつくづく感謝の一言でしょうなあ。
フリーウェアというものの可能性を確実に押し広げている。

VSTインスツルメンツ その4 「Synth1」

ポリフォニックシンセというのはCPU負荷が高い。高いけど、やはり使いたい。
という事で、なるべく軽くて、かつ多彩な「使える」音が出せるのが欲しい。
となると、なんだかんだでSynth1という事になる。
http://www.geocities.jp/daichi1969/softsynth/


synth1


元々国産VSTとして超有名である。
しかし自分的には、パラメーターが多すぎてインターフェイスがちょっと使いにくい辺りで、
ポリシーに多少反するという事で敬遠していたのだが、
ポリシンセで軽いものを探してたら、やはり試さざるを得なかった。


しかし、実際使ってみると、思った以上に軽いし、
パネルも200%表示にして、スライダー表示を切ると、使いにくさの印象が消えた。
そして本体と一緒にダウンロード出来る音色ファイルを読み込ませると、これは実に使える!と。
これだけ軽くてこれだけ多彩な音が出るってのは、ちょっと他に無いんじゃないの?と。


その多彩さには、内臓エフェクターが結構作用しているんだけど、
シンセにエフェクターなんて邪道だ、動作が不安になるし、
そんなもん片っ端から全部切ってやるぜ、とか思ってたんだけど、
このsynth1のエフェクターはこういかにもエフェクトっていうよりかは、
シンセのパラメーターの一部という感じで、良い多彩の為のみに作用している感じがある。動作も軽い。
サイト見ると、エフェクトに関しては色々改善されているみたいで、
その辺りで昔使った時とは印象がガラッと変わっているのかもしれない。
それに、いいエフェクトが内臓されてるってのは、はっきり言ってすごく便利。


これが国産ってのは、誇るべき事ですよ。シンセの国の底力見せてる感じがある。
しかもフリーだからね、フリー。金かける必要なんて無い。
Synth1使いこなせさえすれば、シンセサイザーの音というものに関してはほとんど問題無いと思う。
これを基本として、応用として他のものを使うべき。

VSTインスツルメンツ その3 「cyberFREE」

そしてサンプラーも欲しい。音の2次加工、あらゆる音をソースとしていじれば、
無限大という言葉が頭に広がる事だろう。
サンプリングという手法自体が無限大なのだから、
こういうものこそ、必要最低限が求められる。
なかなか探したが、最高なのが見つかった。cyberFREEっていうソフト。
cyberFREE
http://www.xt-hq.com/download/
このページでの扱いが非常に小さい。cyberFREEって検索かけた方がいい。
Otherdownloadsっていうコーナーに、ひっそりと。

こんな最高なソフトなのに。


cyberFREE2
ループポイントが(簡単に)設定出来て、AlterLoopが使えるってところがもう、
まるで自分の為にあるような、たまらなくLOWPOWER簡易的サンプラーである。
これもまた余計な機能は一切無い。必要な機能だけがピンポイントである。
最低最強のツールである。

VSTインスツルメンツ その2 「iblit」

VSTインストというもの、まずはベーシックなシンセサイザーが欲しい。
しかしまあ何をもってベーシックとするか。
VSTというものまずは動作が軽くて安定しているのが一番。
そしてパラメーターは多からず少なからず、マウスやパッドでも動かしやすいツマミサイズ。
そして適当に触って良い音が出て、適当に触って嫌な音が出ない、という様なものが理想。
で、探した。
いちおう15年近くシンセと触れ合いについて考えている自分基準で、絶対お勧めなのが見つかった。
iblitっていうモノシンセ。
http://www.bostreammail.net/ers/iblit.html


iblit


まず上記の理想の条件を完璧に満たしつつ、
そんな理想以上に、とにかく操作性と音が良くて、正直感服した。
でも何故にモノシンセ?と思う事なかれ。
3オシレータのモノって所がいいんだよ。
ホビーとしての音楽、音楽理論って所で勝負出来ない自分の様な人間には、
鍵盤で和音を奏でるより、オシレーターのピッチのズラしで音楽を奏でる方が良い。
コードっでもんは3度、5度みたいな感じで、決まってるわけで、
それをオシレーターのピッチずらしでやった方が、簡単だし、音の響きもきれいな気がする。
何より演奏が簡単、ってのもあるし。


そしてオシレーターの波形もSAWかPULSEかのどっちか、っていう潔さ。
自分はSQUARE波ってあまり好きじゃないんだよ。
この辺りが最初に書いた、適当にいじっても、好きな音しか出ない、という要素でもある。
シンセサイザー等の感覚的なクリエイティブ・ツールにおいては、大は小を兼ねない。
要らないものは、無い方がいい。
そういう考えに立つと、このシンセは自分にとって最低最強。まさにLOWPOWER。


ちなみにポリで鳴らしたい時には、Poly版もあります。
http://www.bostreammail.net/ers/polyiblit.html




あとVSTインスツルメンツを鳴らす時に、発音の遅れが気になる状態であったら、
ASIO4ALLというフリーソフトを入れてみる。
http://www.asio4all.com/
こいつはオーディオドライバで、これを入れるとVSTの発音の遅れというものが無くなる。
自分の場合、なんだか良く解らないが、入れただけで発音の遅れが無くなったので驚いた。
魔法の様なソフトである。