上半期まとめ

ドバイにきてからほぼ6ヶ月が過ぎた。
手続きで多少、ずれこむだろうけど、残り6ヶ月。
今となっては、本当に2年がんばってもいいんだけど、
同窓のシェフも、周りの人も、そのあたりで、
やめたりうつったりするようだから、そこらへんが潮時だと思う。
ちょっと話の出たフランスなんかは、まだ、実感がわかない。
少し、まとめて、日本から離れすぎているから、
ちょっと、追いつかないと、いけないんじゃないかって気がしている。
めずらしく、ひとりでいることに、本当に疲れている。
気楽なひとり旅ってなもんよ、と、いけない。
暇つぶしに、上半期の映画まとめをやろうかと思うんだけど、
やすみは、だらだらと他のことで過ごしてしまって、
なかなか、時間がとれない。
暇なのに、時間がとれないって変な感じ。
静かに、でも、確かに、がんばろうと思う。
仕事のことだけじゃなく、他のことも。
他のことの方が、先、か。
少しずつ、何かが、変わっていると思う。
そう、思いたい。変えなくちゃいけないと思う。
同じようにあきらめてしまっているのなら、
ぼくには、できることがあるはずだと思う。

映画メモ

なんだか先週、今週と続けて、公休の代休で、
週に二回おやすみなので、ゆるいです。
今週なんて、二連休。でも何も特別なことはない。
「会いたいんだけど家に行ってもいい?」とか、
そういうことももちろん全然ない。まさに心の砂漠。
昨日、マリアにネットのことがわからないと聞かれて、
部屋に出向いて教えてあげることになったのだけど、
ネットが不具合でつながらないからって、
適当にトランプして雑談して過ごした。
彼氏のいる女の子には手は出せないじゃない。
素っ気ない寮の部屋でも、女の子の部屋なんて久しぶり。
えーっと、ちょっと、どれくらいぶりか考えたくないくらい久しぶり。
まあ、どっちかっていうとホテル派なんですけど。
二日も三日もべたべたするなら別だけど、
女の子が後片付けしていると申し訳なくなるから。
うん、でも、なんでもいいんだ、本当は。
さみしい、さみしくて死ぬ。コミュニケーションが足りない。
愛しいネコちゃんにももう会えないし、
知らない温もりはこういうときは頼れない。


先週からの映画のまとめ。
FIRST SUNDAY
ゲットーの黒人映画。すごくよかった。
ぼくは神様を信じていないけど、お天道様が見ている、
ってことで、よしとします。
でも、その割には、だらしないけど。
主人公に対して、がんばれって思う。
話はシリアスな割に、あかるく進んで、楽。
ROGUE
モンスター映画。巨大クロコダイル。
誰が最初に食われるのかを予想するのは楽しかった。
みんな死ねばいいのになんだか生き残りが多くてがっかり。
要するに、つまらなかったです。
あ、でも、EDの曲は素晴らしいです。
STREET KINGS
キアヌリーブスかっこよすぎる。汚れっぽい役すごくいい。
ケイゾクのハリウッド版を作るとしたら、
キアヌリーブス以外に考えられない。
キアヌリーブスの一挙手一投足に興奮するための映画。
MAD MONEY
すごいすっきりする。うまくいきすぎのお話。
クイーンラティファってだんだんかわいく見えてくる。
映画じゃなきゃ、世の中こんなにうまくはいかない。
全編通してみんな楽しそうなのがいい。
この映画で、なんだか、やたら、すっきりしました。
いや、それは、映画とは関係ないんだけども。


やすみって、でも、からだ楽になっていいね。

香水

ぼくは、香水がすごく好きなのだけど、
仕事柄、我慢していて、でも、なんだか、
我慢しているのも変だなあって、
4月の頭に、ひとつ、買った。
すごく気に入っていたのだけど、
5日に、クローゼットを開けたとき、
棚から、突然、落ちて割れてしまった。
何かに引っ掛けたわけでも、
棚の端に置いていたわけでもないのに。
粉々にはならなかったけど、
首のところだけ、ぱきんと割れて、
もちろん、液体は流れ出てしまった。
すごくかなしくて、みじめな気持ちで、
手元にあったバスタオルで拭き取った。
そういうことってあるのだなあと思う。
仕方がないので、もう一度、って、
今日も、買ってきた。いい匂い。
サービスが始まる前の準備で、
ほとんど匂いは消えてしまうし、
行きのバスの中でいい気分になるだけだけど、
そんな小さなことでも、見つけないと、
どうしようもない気持ちが、おさえられなくなる。
ひどい気持ち、っていうのは、適当じゃないかもしれない。
どうやっても、言い表せないような気持ち。
さらっとこなせる必要なんてないんだよ、って、願う。
ぼくは、臆病で、踏み込むのがこわくて、
必死な気持ちでいて、ちっとも、さらっとこなしてない。
今、とても、救われることがある。
でも、ぼくは、昔のように、人の気持ちを、
都合よく利用しているだけなんじゃないのかって、
不安になってきては、身体中が痛くなるような感じ。


今日は、ごはん、食べました。サラダと、お肉。
おなかはすいてなかったけど、食べてみた。
からだが、拒否しているみたいだったけど、
そんなこと言っていると、ごはん、もう、ずっと、
食べられそうにないから、食べさせた。
映画は、SHROOMSとFIRST SUNDAYを観た。
SHROOMSは2006年の映画、最初からバレバレ。
面白くなかった。
FIRST SUNDAYは、これから観るのだけど、
面白そうだから、楽しみ。


今月で仕事をやめる同僚の、
パーティに誘われているのだけど、
完璧に無理。ひとりでいるしかない。
本当は、ひとりじゃないの、わかっているけど、
でも、手の届く範囲には、誰もいない。
そういう、ひとり。
苦くても、飲まないといけない薬なんだと思う。
自分のしたことは、自分にかえってくる。
耐えきれないかもしれないほどの、
この言葉にならない気持ちでいるのは、
きっと、そういう気持ちにさせたから。


映画を観た後、また、ゆっくり、考える。
今は、これ以上は、何も考えられない。

touch

元から好きな歌だけど、今は、
いつもと違って聞こえる。
映画も、歌も、とても、素晴らしいなあと思います。
ぼくは、どんな音楽も好きだけど、
ポラロイド写真みたいにシェイクしてくれ、とか言うより、
やっぱり、素敵な言葉があふれている歌が好きです。
たとえ、言葉が、演じられてしまうものでも、
言葉にしかない力を、ずっと、信じています。
そして、演技ではない言葉は、愛そのものであるということも。
疑って、事実がそうだってわかるより、
信じてみて、落ち込むほうがずっと、いやじゃない。
落ち込んでも、まだ、また同じように信じられる。
いろいろで医務室にお世話になって、そのときに、
お医者の先生に聞いたジョークがあります。
三人の男が死んで、神様に、それぞれ行き先を告げられた。
一人は天国、一人は地獄、もう一人は牧場に。
それぞれの理由。天国行きの男は既婚者で、
生きている間に既に地獄を味わったから。
地獄行きの男はその逆。独身で天国を楽しんだので、
残っているのは地獄のみ。
牧場行きの男も、既婚者。ではなぜ天国ではないのか。
それは、一度離婚して、再婚したから。
そんな、頭が悪い男(ドンキー=ロバ、バカの意として)は牧場へ。
ぼくも、頭が悪くていいです。
信じることを、やめないようにしたい。
ただのつまらないジョークから、勝手に話をつなげました。

逆戻り

ネットが部屋の前でつながらなくなったので、
スタバに戻ってきた。スタバさんが、
「おれのことを忘れられるはずがないだろ」って言うので、
「ああんっ、そんなことっ、あっ」みたいな感じです。


そういえば、映画のメモ。
HOW SHE MOVE
ダンスの映画。
でも、話は、ゲットーぽいところでの話で、
決して明るいってわけではない。
ダンスバトルが繰り広げられる。
バストアムーブだと思えば間違いない。
黒人がメインなんだけど、よくもまあ、
ぴょんぴょんくるくるがしがし動く。
なんかハッピーエンドっぽいけど、
ハッピリーエバーアフターとはいかないんだろうな、
ということしか想像できない。
Resurrecting the Champ
サミュエルLジャクソンが最高。
おもしろい。でも話は暗い。
主人公の悩みを延々と見せ付ける映画。
最後には、主人公も、サミュエルLジャクソンも、
本当に必要としていることを見つけるので、
ハッピーエンドと言えるのかもしれないけど、
とにかく暗くまとまっている。


ぼくは、やっぱり、わかりやすいハッピーエンドが好きです。
物語は、いつも、ハッピーエンドがいい。
ちゃんと、みんなが、ほしいものを見つけられるのがいい。
かなしくなりたいのなら、ひとりで浸っていればいいじゃないか。

言葉が

ぼくの思っている言葉と、
きみの思っている言葉と、
同じものだったらいい。
多少の、発音の違いや、訛りは、気にしない。
世界を支配するのは、
強くて美しい、憎しみや怒りではなく、
弱くて醜い、祈りや囁き。
昔のことが、ぼくの全てを決めるわけではない。
今のぼくが、きみのくれる言葉を受け止めればいい。
ぼくは、この祈りを、きみに、
きみの言葉で、伝えられているだろうか。
同じものだと、きみは言っていたから、
それを信じようと思う。
きみには、きっと、伝わる。
そうであってほしいと思う。


仕事は、暑くなる前の最後の一幕、
とても忙しくて、息つく間もない。
でも、それでも、できることを見つけられる自分がいるし、
ずっと自分を自分から引き離していた、
悲しみや切なさが、拭い去られるのと時を同じくして、
自分が戻ってきた感覚がある。
指を動かすと、わかる。
はじめて、きみに、触れた日のように、
指が動かせるのだから、とても、調子はいい。
きみに、触れるわけではないのに、
きみに、触れられるだけの、指先。

言葉の力を、人が救ってくれるということを、
信じようと思う。信じられる、と、思う。
少なくとも、信じるようにと、続けることを、やめない。

物語を取り込む余裕

今、物語を、からだが受け付けにくくなっていて、
映画を観るのも、なんだか、気が引ける。
別に、誰かに、ちゃんと観ろって、
言われているわけじゃないのにね。
好きなことだからね、好きなことのように、
ちゃんとしたいって思う自分くらいだ、怒るのは。
難しい映画は困るなあと思って、
Horton hears a Whoを観た。
久しぶりに、一生懸命、観られた。
なぜかというと、劇場で子供たちが、
もちろん、アラビックやヒンドゥや英語なのだけど、
キャラクターを応援していたから。
ぼくも、同じ気持ちで応援しながら観た。
ストーリーも、すごい好みだったから、よかった。
子供たちは、よかったねえって笑っていたけど、
付き添いの大人は、なんだか泣いてた。
ぼくも、目が赤くなるくらいは泣きました。
この状況だと、映画に泣いたのか、
他のことでやっと泣けたのか、わからないね。
どこに重点を置くかで、違ってくるけど、
今のぼくには、「We believe in you」ということが、
とても、とても、つらいくらいでした。
こどもたちにとって、大事なことが、
いっぱいつまっている映画だと思います。