突然 キャンディーズ

お久しぶりです。(OTONaMazuに書いた日記とまったく同じですが・・・。)

昨晩NHKで昔懐かしキャンディーズを観て感動。

なにしろ解散したときはまだ中2だったので、キャンディーズは日常の一部であって、決して特別な存在ではなかった。でも、今回のドキュメンタリーを観て、「あーなるほど」と発見し、感心し、感動した。

全曲フェードアウト無し。圧巻であった。そして、大好きだったあの伝説の「みごろ食べごろ笑いごろ」のコントがまた観れるとは!考えてみれば、この番組が終わってから伊藤四郎小松政夫お笑い番組をやっていない気がする・・・。

有名な曲はほとんど出てきたが、森田公一氏作曲のこの3曲が特に良かった。エバーグリーンな素晴らしい楽曲だ。バックバンドの演奏も結構本格的で、スタッフがどれだけこのグループに入れ込んでいたかが感じ取れた。

○ あなたに夢中
○ 危い土曜日
○ ハートのエースが出てこない

突然解散宣言をした日比谷野音ライブでの映像は、あまりにも生々しく衝撃的で悲しかった。結局それからしばらく活動を続けるわけだが、痛々しい。大人路線の数曲は、僕にはどうもイマイチだった・・・。

なんだか暗くなってしまったが、いやはや素晴らしかった。本人たちの才能、スタッフの本気、ファンの愛情、そして時代背景がこれほど幸せな化学反応を起こした例は他に思いつかない。

GOLDEN☆BEST/キャンディーズ

マッドネス@渋谷AX

to-shima22006-07-28

行ってきました。渋谷AXマッドネス来日公演。いやぁ素晴らしかった!こんな幸せな気分になったのは、イアン・デューリー&ブロックヘッズの渋谷クアトロ(一体何年前だ?)以来かもしれない。全体がダンスフロアーと化した会場の熱気は凄かった。チケットを1Fスタンディングにして正解。この熱気の中で飛び跳ね踊ることができて大満足。

去年出たカバー集からは2曲くらいかな。あとは往年の大ヒット曲が怒涛のごとく演奏された。忘れられないOur Houseの大合唱。曲が終わってカールがしみじみと「みんな笑顔だね」と嬉しそうに言った。曲と曲の間ではサッグズが客席と楽しい掛け合い。「ここに来たのは20年前だっけ?120年前だっけ?」なんて言って笑わせる。客席からステージに上って踊るファンも。それに動じず付き合ってあげるフロントの二人。さすがの余裕!

アンコールは2回。なんと最後の曲は、その昔マッドネスがムカデダンスで出演したホンダ・シティーのCM曲。あまり演奏しなれてない感じもしたけど、これは日本のファンへの最高のプレゼントだね。凄く嬉しかった。

演奏された曲を書き出そう思ったけど、まぁお馴染みのヒット曲は全部やったんじゃないかな。スタジオ録音とほとんど同じアレンジだったけど、もともと最高なんだから仕方ない。あぁ、文章じゃ伝えられないこの感動。また来てくれマッドネス。愛してまーす。

マッドネス来日

2ヶ月以上のごぶさた。さすがに読んくれる人はほとんどいないだろうなぁ(苦笑)。

今月27日にマッドネスが渋谷にやってくる。本国イギリスではいまだに人気絶大なこのバンドだが、日本で真面目にこのバンドを語る人にほとんど出会ったことが無い。私は結構好きなのだ。初期のスカや明るいシングル・ヒットの方が好みだが、83年のRise & Fallで聴けるような不思議なポップ・センスも嫌いではない(こればっかりだと疲れるけど)。

86年に解散してから何度か再結成してライブをしてきたが、来日は23年間なかったようだ。まだチケットを買っていない。27日だかららもう時間は無い。でもまだ迷っている。昨年出たアルバムDangermanがあまり面白くないからだ。このカバー集。昔のUB40の二番煎じみたいで納得がいかない。99年頃に出たWonderfulが実に良くできたアルバムだっただけに、期待との落差が大きかったのだ。

ライブでやる曲はきっとOur House辺りまでの黄金のヒット曲になるだろうから、やっぱり行こうかな。1Fの立ち見席で昔のように飛び跳ねて踊りたい気も(笑)。うーん血が騒ぐ・・・。

ワンダフル

ストーンズ、クラッシュ、ザ・バンド

前回の日記で書いたようにポール・ウェラーのライブにがっかりして以来、すっかり最近の彼のアルバムを聴かなくなった。最近聴いたアルバムはこんな感じ。新しいアーティストを探さねばと思ったのもつかの間。自分でも呆れるほど古い作品ばかり・・・。

1.The Rolling Stones Get Yer Ya-Ya's Out! (70年)
2.The Clash Sandinista(80年)
3.The Band Music From Big Pink (68年)
4.Bob Dylan Planet Waves (74年)


1.The Rolling Stones Get Yer Ya-Ya's Out! (70年)

ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト!(紙ジャケット仕様)

高校生の時以来だから24年ぶりくらいに聴いた。高校3年の文化祭を前に、友人のバンドが当てにしていたボーカル候補から参加を断られ、何と自分が頼まれるはめに。文化祭のライブで演奏した曲のほとんどがストーンズだったと思う。たった2ヶ月間でミック・ジャガーをできるわけが無い・・・(涙)。演奏したSympathy For The Devilは確かこのアルバムのバージョンだった気がする。

この不本意極まりなかったボーカル体験の記憶がよみがえることを除けば、このアルバムは最高に楽しめる。ミック・テイラー参加と、強力なライブを展開するライバル達への対抗心からか、どの曲もスタジオ版より大幅にパワーアップ。ミック・テイラーのソロもフィーチャーされているが、やっぱりリード・ギタリストはキース・リチャーズだ。バンドを指揮するキースが乱れないから、全体の演奏が実に安定している。ミック・ジャガーとハモるハイトーン・ボーカルも素晴らしい。いつかデラックス・エディション出してほしいなぁ。

2.The Clash Sandinista(80年)

サンディニスタ!(紙ジャケット仕様)

さて、文化祭ライブのボーカルを頼んできた高2のクラスメイトだったT君は、色々なアルバムを貸してくれたという点では感謝しなければならない(笑)。パブリック・イメージ・リミテッドの缶入りアルバムとこのサンディニスタは忘れられない。何しろ3枚組である。勉強で忙しい高校だったので、気分的にこの3枚は重かった。何度か聴いたが半ばギブアップ気味に返した記憶がある。

2年くらい前に発売された紙ジャケ復刻版がまだ売られていることに気がついて、アマゾンでロンドン・コーリングを買ったものの、サンディニスタが無い。その後、良心的な価格で中古が出ているのを見つけて即購入。25年ぶりのリベンジである。このアルバムの感動はロンドン・コーリングの比ではない。詰め込まれた音楽の多彩さでこのアルバムに勝てる作品はそうは無いだろう。その点ではイアン・デューリー&ブロックヘッズとの共通点も感じた。お金は無いが、いつか残りのクラッシュのアルバムと、天国に行ってしまったジョー・ストラマーのソロは全て買わねばならない!と心に誓う今日この頃である。


3と4のアルバムもヘビー・ローテーション。嫌いではなかったし、それなりに聴いてきたつもりのザ・バンドの強烈さに突然目覚めた。3は凄いわ。そのザ・バンドつながりで前から持っていたディランの4も好きで良く聴く。でも名作群を持っていない私にはディランを語る資格は無いので今日はこの辺で。

ポール・ウェラー@中野サンプラザ

ポール・ウェラーのライブに行ってきた。本人はとても楽しそうに伸び伸びと演奏していたが、私の感想は結構複雑だ。今はまた8000円払って行きたいとは思えない。

メンバーは最近固定している例の4人のみ。ここ2作の音から、ひょっとしたらキーボードやホーン・セクションを同行してくれるかな?なんて期待していたのだが・・・。それで音のほうは、ギターがギンギンのWild WoodからHeavy Soulの頃の音。はっきり言ってうるさい。新作からはほとんど全曲やったと思うが(これも飽きた)、その他はまさにこの時期を中心に選曲されていた。2年前の来日では半分の曲がジャムとスタイル・カウンシル時代から選ばれていたので、今回もそういうライブを期待していたが、完全に片思いだった。悲し・・・(涙)。

今晩のライブでは、1曲目のPaper Smile(とても良かった!)に続き、The Gift(ジャム)からRunning On The Spotをやってくれた。意外な選曲だが大好きな曲。このスタートは最高だった。ここから新作のSavageまでの前半はまぁ良かった。

本人としてはハイライトのつもりだったと思うStanly Roadの2曲目〜3曲目のメドレーはうるさいし、くどいし、頭が(耳も)痛くなった。一旦このモードい入ると、途中でいくらLong Hot Summerをやってくれても疲れが回復しない。花粉症で体調が悪いのも辛い。

最期はChanging Man。大いに盛り上がった。ちなみに、斜め前に座っていた渋谷陽一氏はアンコールを待たずにここで退席。私も退席したい気分だったが、アンコールでヒット・パレードを期待して拍手を続けた。

アンコールの曲は結構多かった。途中で、スティーブ・ホワイトが誕生日だと紹介される。その彼のリクエストだとかで、Setting Sons(ジャム)のThick As Thievesが演奏された。良い! そして最終曲はTown Called Malice。うーん。これはもう予定調和かな。

今晩つくづく思ったこと。ジャムの曲の方がほかのどの曲よりも良いのだ。なぜポール・ウェラーがジャムの亡霊と戦い続けなければいけないのか。それは自分でもジャム時代(からせいぜいスタイル・カウンシルの1stアルバムくらいまでかな?)が自己の創造性のピークだったことをよく理解しているからだろう。これは凄く辛いことだけど、今の自分がベストでありたいと強く思うから彼は創作活動を続けられる。それが、あまたの凡人とポール・ウェラーの違いであり、ファンにアルバムもライブも期待させることができるのだ。

さて、これからのポール・ウェラーはどうなるだろう。そろそろ若いアーティストの中に夢中になれそうな人を探さなければいけないかな?と私はようやく思い始めた。今もジャムに感じることができるような、豊かな活力と創造性を求めて。

Setting Sons

帰宅途中に気が向き、携帯で書いている。しかし、ずいぶんサボってしまったなぁ。

2月4日に父が亡くなり、翌週岐阜県にいる叔父まで亡くなり、色々と慌ただしかった。先週末に父の四十九日の法要が終わり、ようやく色々なことに気持ちが向くようになったのかもしれない。

もうすぐポール・ウェラーの来日公演。ジャム以来続く名曲のオンパレードが今から待ち遠しい。