日本美術サウンドアーカイヴ──柴田雅子《AFFECT-GREEN Performance》1976年
日本美術サウンドアーカイヴは柴田雅子が1976年に発表した《AFFECT-GREEN Performance》の再演を企画し、その映像を制作しました。柴田は美術館の床に緑色の帯を描いた《AFFECT-GREEN》(1973年)で「アフェクトグリーン」シリーズを開始し、70年代を通じて絵画、インスタレーション、パフォーマンスといった手段によって人間どうしや物事のあいだの影響関係を探求しました。
《AFFECT-GREEN Performance》には3名の参加者が順に出演しました。最初に柴田が一人で、次にボーカリスト、打楽器奏者がパフォーマンスをし、最後にそれらの録音をずらして重ねあわせました。初演以来初めてとなる今回の上演には井上徹(オル太)、田上碧、宮坂遼太郎が参加しました。日本美術サウンドアーカイヴはこのパフォーマンスの映像の抜粋を公開します。
新着情報 | Japanese Art Sound Archive
Off Site On Siteーーギャラリー/フリー・スペース Off Site(2000-2005)の活動と同時代のシーンを振り返る
2000年、東京・代々木にOff Site(オフサイト)というギャラリー/フリー・スペースがオープンした。即興音楽で新たな試みを行っていたミュージシャンが数多く演奏する場として知られるようになるが、2005年にその活動を終止する。
「ONKYO」という言葉が海外でも広く用いられるようになった時代性からか、「音響系」と呼ばれる弱音系即興の揺籃の地として語られることも少なくない。中にはビバップにおけるミントンズ・プレイハウス、あるいはパンクにおけるCBGBを引き合いに出して語る者もいる。だがこの比較は正しいのだろうか?
現在の即興音楽シーンおよび音や聴覚をめぐる議論になお影響を及ぼしているOff Siteとはどのような場所だったのか? 本当に「新種の即興音楽の発祥の地」だったのだろうか?
トーク・イベント「Off Site On Site」では、ゲストにOff Siteをめぐる聞き取り調査を行った音楽ジャーナリストの横井一江を迎えて、いまや伝説化/神秘化されつつあるスペースの実像とその活動の背景を、証言等に基づきながら紐解いていく。
ライブ配信:
https://youtu.be/gJ2tr6hO5RM
※SCOOLの会場およびライヴ配信にて開催。
※会場への入場およびライヴ配信の視聴は無料です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会場では入場制限をする場合がございます。あらかじめご了承ください。
観覧予約方法:
info@scool.jp にてメール予約受付。
※件名「Off Site On Site」本文に「名前」「電話番号」「枚数」をご記入ください。複数名でご予約の場合、全ての方のお名前と連絡先をご記入ください。こちらからの返信をもってご予約完了となります(24時間以内に返信します)。定員になり次第受付を締め切らせていただきます。
※予約キャンセルの場合は、お手数おかけしますが、 必ず事前にご一報ください。
※ご来場の際はマスクの着用をお願いします。また入場時に手指のアルコール消毒と非接触の検温をさせて頂きます。体調の優れない方、37.5度以上の熱がある方は来場をご遠慮ください。
お問合せ:SCOOL
メール info@scool.jp
※本イベントは国際日本文化研究センター共同研究会「音と聴覚の文化史」報告書出版関連イベントです。
日本美術サウンドアーカイヴ──雅子+尚嘉《SEA FOR FLOOR》1972年 彦坂尚嘉による再演と展開
堀浩哉「リーディング・アフェア」 CDアルバム
「日本美術サウンドアーカイヴ──新里陽一《THE CAESAREAN OPERATION》1973年」記録
「ポスト・インプロヴィゼーションの地平を探る」Vol.1〜12 まとめ
今週土曜のトークイベント「ポスト・インプロヴィゼーションの地平を振り返る――即興音楽を語る言葉をめぐって」の前に、細田成嗣さんが2018年5月から開催してきた「ポスト・インプロヴィゼーションの地平を探る」についてまとめておきます。
ポスト・インプロヴィゼーションの地平を探る
細田成嗣(ライター/音楽批評)
会場 ART×JAZZ「M's」(エムズ)
ゲストリスト(Vol.12まで)
Vol.1 2018/5/26 浦裕幸(作曲家/打楽器奏者)
Vol.2 2018/7/7 竹下勇馬(エレクトロベース奏者)
Vol.3 2018/8/4 石原雄治(ドラマー/パーカッショニスト)
Vol.4 2018/9/29 すずえり(サウンド・アーティスト)
Vol.5 2018/10/27 高島正志(ドラマー/作曲家)
Vol.6 2018/11/17 大城真(サウンド・アーティスト)
Vol.7 2018/12/22 松本一哉(ミュージシャン/サウンド・アーティスト/打楽器奏者)
Vol.8 2019/1/26 徳永将豪(アルト・サックス奏者)
Vol.9 2019/2/16 増渕顕史(ギタリスト)
Vol.10 2019/3/30 松村正人(編集者/批評家)
Vol.11 2019/4/20 堀尾寛太(アーティスト)
Vol.12 2019/5/18 大上流一(ギタリスト)
出演したゲストについても多くのことが書かれている細田さんの記事はこちら。
細田さんによる関連ツイートのまとめ。
日本美術サウンドアーカイヴ──新里陽一《帝王切開》1973年
日本美術サウンドアーカイヴの展覧会を2019年7月21日に開催します。今回は新里陽一様が1973年に発表した《帝王切開》の資料他を展示します。会場は外神田の3331 Arts Chiyodaです。
今回は1日のみの開催となり、前半と後半に分かれています。13時からの前半では録音、写真、テキストからなる《帝王切開》の資料を展示します。19時からの後半は会場にて新里様、谷新様とトークイベントを開催します。作品写真など、詳細は日本美術サウンドアーカイヴウェブサイトをご覧ください。
会場では作品解説リーフレットの配布、カセットエディションの販売も行います。お時間ありましたらぜひお越しください。
日本美術サウンドアーカイヴ──新里陽一《帝王切開》1973年
2019年7月21日(日)13:00-20:30 展示は19:00まで
3331 Arts Chiyoda B105 https://www.3331.jp/
展示資料
新里陽一《帝王切開》1973年
新里陽一《イヴェント 藤沢飛行場》1973年 他
トークイベント
2019年7月21日(日)19:00-20:30
3331 Arts Chiyoda B105
入場料無料
出演 新里陽一、谷新、金子智太郎
日本美術サウンドアーカイヴウェブサイト 展覧会詳細ページ