有馬記念を別角度から検証

今回はいつもの予想スタイルを崩してこのレースを検証していきます。
本年の有馬記念は一見単純そうに見えて実に難解なレースであると感じています。
そこをいつものスタイルで責めても面白みが無かろうと感じたって訳です。
今年の有馬のキーポイントは「いつもと違う競馬が及ぼす影響」とでも題しておきましょうかね(笑)
以下はラジオNIKKEIの記事を独自に単純化したもの。


ウオッカ
角居:「中山競馬場は、東京競馬場ほど直線も長くありませんし、後方からでは届かないでしょうから、その点がカギになります。いい位置につけて、競馬が出来ればと思います。」
四位:「超一流の古馬が相手、そんなに甘くは無いと思います。東京は直線が長いからゆっくり構えられるけど、今回は中山、位置取りも考えなければなりません。」


見解:このコメントからも解るようにJCと同じ直線一気の競馬はしないでしょうね。JCの騎乗は賛否両論あると思うけど最後方に位置したのは間違ったチョイスじゃ無かったと思う。ただ四位が犯した大きなミスは大外に進路を取った事。メイショウサムソンが前にいるなら、あそこでは前が壁になるリスクを背負っても内に進路を取るしか勝ちは無かったはず。ただ四位自体はJC後のコメントで自分の騎乗は責められる要素は無いと憤慨していた。なのに今回両者が揃って前目に付くというコメントを出しているという事はオーナーサイドから強い要請があったように思う。ただ今回こそウオッカには最後方付近に位置して直線に賭けて欲しかったというのが本音。これは後々の総括で語るので、ここでは省略。


ダイワスカーレット
松田国:「有馬記念に向けて、攻めの調教もできていますので、競馬でも強気に乗ってもらえると思います。」


見解:いつも通りの正攻法と考えてまず間違いないでしょうね。結果が出ているスタイルを最後の最後で崩すとは思えませんし。


サンツェッペリン
斎藤誠:「今度は人気もないので、北村宏司騎手には気楽に乗ってもらいます。ただ、まともにやっては勝てない相手なので、どこかで奇策のようなことをしないといけないでしょう。2500メートルはどこかでゆったりとなるので自分で動いて、自分のレースをして欲しいですね。」


見解:実はバルクでは無く、こいつが今回レースを破壊する一頭と睨んでいます。騎手も指示を受けているみたいですから確実にサンツェッペリンの得意な形に持ち込もうとして3〜4コーナーで動くはず。ここで初めてダイワスカーレットは厳しい流れを体験するはず。ただ馬の力量が力量だけにレースを締めた後に垂れていくのは目に浮かびますが。


ダイワメジャー
上原博之:「レースは枠順にもよりますが、昨年と同じような先行抜け出しという競馬になると思います。そのあたりはデムーロ騎手もわかっているでしょう。」


見解:まあこの馬も今更結果を出してきたスタイルを崩すはずが無いので早めの競馬でしょうね。


ハイアーゲーム
大久保:「今度は中山の2500メートルである程度前につける競馬ができればいいでしょう。ただ、スタートがあまりうまくないので、その時しだいですね。」


見解:まず三歳時のイメージはもうこの馬には無いでしょうね(後方待機は無いという事)。アルゼンチン共和国鳴尾記念を見ても解るように最近は前目に付けて結果を出していますし。今回もそこまで積極的に動かないにしろ前に付けたいのは否定出来ないでしょう。



と事前に関係者のコメントだけで位置取りの意図がわかるのは以上の馬。ただ競馬はやってみなければ分かりませんし、必ずしもレース前に決めた想定通りという事は言えません。ただこれだけレース前に最終週中山を考慮して「前につきたい」という類のコメントが揃っているというのは、そういう意思があるという事。これに正確なコメントは出していませんが、前に位置取りたい馬も加わります。以下は私的な見解から前に付きたいと思われる馬。


メイショウサムソン
見解:まず豊が前走の競馬を自分のミスと認識している事。JCで位置取りが後ろ過ぎて叩かれた事(多分オーナーサイドからも何かしらあったはず)。全幅の信頼を寄せていたディ−プですら前目に位置取ったハーツクライを捕らえられなかった事。調教師がJCのような競馬でスパッと切れれば理想だけど、現状ではあのジリさは治らないと言っている事。過去中山で結果を出してきた競馬が4コーナーではかなり前目にいてのものだという事。これらを加味すればおのずとJC程の待機策はチョイスしないと思います。それとサムソンはJCで疲れが出たみたいで、今回直前の調教で豊がかなり強く追いましたね。状態面も全幅の信頼まではどうかという事も頭に入れておきたい。


コスモバルク
見解:言わずと知れたトラブルメイカー(笑)強気が売りの松岡が騎乗するし、今回もいつも同様先行集団の一角を形成するのは間違いないでしょう。こいつとサンツェッぺリンが先行集団にいると思うだけで何かが起こりそうな気もしますが。ただ故意に他馬の邪魔をする五十嵐じゃない点が、少しまともな競馬をしそうな気もしますが。


フサイチパンドラ
見解:こいつも最近結果を出してる先行策をここでわざわざ封じるとはちょっと考えにくいですね、先行集団の一角と考えていいでしょう。


デルタブルース
見解:この馬は前目に付くしか好走の可能性がありませんからね。控えてどうこういう脚じゃ無いし。


ポップロック
見解:この馬も結果を出してる脚質を大幅に転換するとは思えません。


<総括>
こう考えて実に今回殆どの馬が中山というコース、そして最終週という事を考慮に入れて早目に動きたいようですね。展開予想だったら大きく外れたりするのが競馬の常ですが、グランプリという事で調教師・騎手の口も軽く、この材料で判断しているので、想定通り前が厳しいスタミナ的なタフさも求められるレースになると思います。ここから言えるのはウオッカが最後方に位置どれば是非買いたかったという事。ただ大外というとんでもない貧乏くじも引きましたから、今回はかなり厳しいでしょうね。ただここまで外に入るとかかる質を考慮に入れて腹を括る可能性も否定出来ませんが…上記で両者語っているようにどうしてもいいポジションが欲しそうなので限りなく望みは無いとふんでいます。そしてダイワスカーレットも今回は確実に厳しい競馬になるはず。中山最終週という事を考慮に入れれば、今までのように楽に行ける可能性は限りなく0だと思う。しかも世界の名手が4人も来日してますからね。今までのようなヌルイ競馬はまずさせないでしょう。それを克服して勝ったのなら、それは素晴らしい事。ただ私はこの馬が、そこまでの厳しい条件をクリア出来るとは思えない。判断が難しいのはメイショウサムソンでしょうね、やはり。前に付けたいのは疑いようないんだけど、豊は外野から何を言われようと自分で競馬(ポジション)を決める力がありますからね。展開が速い中でわざわざ彼がそこに加わるかという疑問はあります。そしてズブズブのスタミナ競馬に強いのがこの馬であるのは疑いようないですし。まあこの馬はそういう要素を考慮に入れても、やはり連軸という面では一番信頼出来るかなと。ロックドゥカンプは当初完全にカモと思っていたんですね。今年の3歳牡馬世代は周知のようにかなりレベルが低いですし。ただキネーンが位置取りの意思表示をしてない事、ロックドゥカンプが自在な脚質である事、この時期に53Kという魅力、週末の雨予報…何か流れがどんどん向いてきてるようで切るには流石に怖いかなと思い始めた訳です。しかも自分の脳内で展開や血統を加味していっても評価の下げようが無いんです。唯一の世代の弱さも、その世代ではやはり大将格ですから単純な比較が出来ないんですね。一級古馬とは走ってみないと解らない。という事で自分の中ではサムソンに次いで評価したい。それにズブズブなスタミナ勝負に強いポップロック。何か結局印自体は至ってどこにでもありそうな物になったのが癪ですが…まあしょうがない。


メイショウサムソン
○ロックドゥカンプ
ポップロック


馬券は◎からの馬連2点。◎○△の三連複一点。○の単勝

あはは

え誰が自信があるって?え誰がヴァーミリアンが絶好のカモだって?
カモが葱しょってやってきたと思ったら、カモは自分だっ(ry。
にしてもダート界の停滞振りは凄まじい。確かに今日のヴァーミリアンを見れば強くなったのは認めるけど、それにしてもヴァーミリアンですよ(笑)G1でどうこうなる馬じゃなかったのに…それが1番人気で堂々と勝つわけだから時代の流れを感じた。時代錯誤はお前の方だとJRAに一喝された気分ですよ(笑)
フリオーソは中央の舞台に上手く順応してたけど、初舞台でどうこう出来るという読みが甘かったかな。ただ強いという評価は変わらないので今後人気落ちで狙う。メイショウトウコンはやはり位置が厳しすぎた。ただああいう位置取りしないと爆発的な末脚が使えない訳だから騎乗自体は何ら責める要素は無いです。

JCD〜消える人気馬〜後記追加

さーて随分放置していましたが、流石に明日のJCDの予想までさぼる訳にはいくまいと思いパソコンの前に座ってる黄昏です。なぜここまで放置?というと馬券は賭けているんですが、正直ここに文章を書く余力まで最近は無いんですね。自分のポリシーとして当たる外れるは気にしないにしろ、自分の予想が全く面白みが無い物になる位なら(例えば印と買い目だけなど)書かない方がマシというのがあるんで。でまあ今回は余力もあるので久々に書こうかなと(^^;


さて本題。
結論から言えば現時点の1・2番人気をぶった切ります。しかも今回自信があるからタチが悪い(笑)
まず1番人気のヴァ−ミリアン。
たしかに充実著しいですね。名古屋・川崎・JBCと圧勝に次ぐ圧勝。今年度の充実度なら前年の4着を軽く上回るだろう…豊効果で更にプラス→これ確勝!って感じでしょうか。
ただこの馬、結局は地方の深い砂が極端に合うタイプなんですね。地方でこれだけ良績が集中しすぎると却ってその特化振りが現れすぎてる。じゃあ砂質の軽い前年のJCDでの4着もあるじゃないかという反論が来そうですが、そもそも前年のアロンダイトが勝ったあのレースこそが罠。あれは走る毎に結果が違うでしょうし、レースレベルもカネヒキリアドマイヤドンの時代と比べると足元にも及ばないレベル。しかもですよ、前年ですらヴァーミリアンは地方では特化した強さを見せていた訳ですね。それが中央に戻って東海Sで大惨敗。要は中央では足らない馬の典型だと思います。今回地方のパフォーマンスは更に磨きがかかり鞍上が豊、人気を吸い取るにはこれ程の逸材はいないかと。今回も掲示板までが精一杯でしょう、だって前年よりは骨ぽい面子が揃いましたから。


次にドラゴンファイヤー
穴馬評価が現時点で2番人気ですか…おそらく周りを見渡すに本命評価が多いので明日もこのままでしょう。
去年のアロンダイトとイメージを被せてる人が多いのかな。ただ私はそうは上手くいくまいという見解。
まずこの馬の条件戦の予想時・回顧時に書いたようにエンジンのかかりが遅い。JCDというレースは直線が長い府中と2100という長距離という要因から追い込みが届くというイメージを持ちやすいですが、意外に器用に立ち回る馬が強いんですね。この馬は極端な追い込みという訳では無いですが、エンジンのかかりが遅い分他の馬より早目に馬に気合をつける必要がある。東京の成績はいいですが、明日はG1。今までのように早目に気合をつければ最後に必ず響くというのが一つの要因。それと実はこの馬が勝ってきた面子のレベルが低い。4連勝の内3つが条件戦、次いでシリウスSはラッキーブレイクが2着に入れるレースの質、これは正直評価に値しないかなと。勿論レベルが低い中でもパフォーマンスは圧倒してるんですが、こういうきつい競馬を経験していない馬はトップクラスに入ると必ず壁にぶちあたる。それがG1独特のレースの質だと思う。でそういう意味で自分が支配出来なかったレースがヒシカツリーダーに負けた滝桜賞だという事。血統の質はいいんですがね。BTの完全な成長型ぽいですし。ただ現時点でとなるとまだ足りないかなと。



以下簡単に消す馬。
フサイチホウオーは流石に1戦目で砂のG1を勝てるタイプでは無いかなと。そもそもこの馬もう終わってるでしょ。
しかも調教でもダートは合ってないような感じですし。そもそもジャンポケのダートってどうなんだろ。なんか悪そうな気がするが。
ブルーコンコルドは単純に距離が長い。
ボンビネルレコードは帝王賞自体がが事故じゃないかなと(笑)今の東京にアサティスが一石を投じるには時代錯誤かと。
サンライズバッカスはやっぱり距離が長いよね。騎手が自分から動くタイプだけにスタミナに不安があるとかなり苦しい。
フィールドルージュは前年の死んだ振りが今回も続くんだろうけど、今回は同型に強力なのがいるから、前年の上回る事は無いかなと。横山も今乗れてないから。
ワイルドワンダーは完全な力タイプ。今の東京は合わないはず。距離云々が騒がれてるけどこれは走ってみないと分からないんじゃという見解。ただ岩田本人からもそういう発言が出てるらしいんで、その点はかなりマイナスかなと。騎手がそう思うって事はいつも以上に溜めるはずだから。そうなると届かない。



以下買いたい馬。
本命◎はメイショウトウコン
そう自分がエルムSでぶった切った馬です(笑)
正直レース後の感想は「強い、ここまでエンジンの切り替えが早く、あれだけ切れる馬だったとは」というもの。
レース後あまりの成長振りに愕然としたのを今でも思い出しますね。常に安定した鬼脚を使えるという強み、追い込み馬の割りに気性が素直で鞍上の意図に従順。長く使えてそれでいて切れる脚。脚のONとOFFの切り替えの速さ。どれを取っても一級品と感じました。ただ不安要素も多いのは事実。まず東京という舞台。坂がどうなのかっていうのがある。しかもJCDは基本的に器用に立ち回れるタイプが強い。この馬は極端な脚質だけにそこは疑問。ただいつも通りの舞台ならまず勝てるだろうから、東京というコースはある意味賭け。器用に立ち回れない分、そこはエンジンの早さで補えるタイプ。


次点はフリオーソ
こちらも上記同様にギャンブル色が強いのが本音。ただ買うなら中央ダート初参戦となる今回かなと。
正直ジャパンダートダービーは馬場もあるけど、それを考慮しても内容が濃かった。
自分でレースを作って最後は完封するというのは出来そうで中々出来ない芸当。
器用に立ち回れるタイプだし激走しても可笑しくないタイプではある。


後は毎度の事ながら外国馬をおさえる。


メイショウトウコン
フリオーソ
▲外国馬


◎○の単勝がメイン。
◎ー○▲へ馬連。○ー▲馬連


予想した感触としては如何にも1・2番人気を消せそうなんだけど、かといって自分の本命も不安要素が多いという感じ。冒頭で書いたように消える自信があるけど…なのに自分の馬券は自信が無いっていう。そう考えると消した馬が自信があったはずなのに浮上してくるという(笑)まあ深く考えないで買おう(^^;

ブラジルC 東京1600万下〜D1400〜

秋華賞の展望は昨日書いた事がすべてです、一点の単に賭けます。
さてこちらは当ブログの主要命題であるダートの予想。今日は東京のメインを取り上げたいと思います。
ハンデ戦の16頭立てという事で、自分のように絞って勝負したいタイプには向かないレースですが、点数は少し多くなっても何とか当てたいという感じです。


おそらく一番人気は近走の成績を反映してエアアドニスに落ち着くと思います。
じゃあエアアドニスを物差しにして考えてみると明らかに上位に来るであろう馬がいるわけですね。
その馬については最終段階で書くとしてまずは有力馬の消しの過程を記します。


まずはミネルバサウンド
前走1000万下を圧勝してきた馬ですが、お世辞にも前走のレベルは高かったとは言えないレースでした。
簡単に言ってしまえばスリーキセキが追い込めてしまうようなレベルですから疑ってかかるべきという事。
更に言えば近4走はいずれも馬注的に見栄えがしますが、一つとして評価を与えられるレースが無いんですね。どれも恐ろしくレベルが低い。人気もするでしょうし、1000万と1600万の壁を考えれば、この斤量じゃクリア出来ないと思うので消します。


次にアンジェロファニーとフレンチビキニの外2頭。
この両者の力量はほぼ互角と考えています。今回斤量も軽く穴人気をするかもしれませんが、1600万で勝負出来るレベルにはありません。48Kの阿蘇Sであの内容じゃとてもじゃないが斤量が軽くても手を出せないという事です。


続いてワンダフルドーラ。
こちらは強いと言われる3歳世代でしかも前走1000万を快勝した馬。
ただ明らかに強いと言われる3歳ダート上位勢力とは力差があり、この馬のイメージをそのままここにぶつけると危険だと思う。1000万がこの馬の能力の限界ではないかと思う。


続いてマンジュデンコウベ。
今回斤量が軽くなるし、メンバーも前走より手薄になる印象があるので、若干人気を吸い取るかもしれないが、このジョッキーをこのクラスで買ってはいけないでしょう。今年何勝か忘れましたが、いい馬に乗っている割に全く結果が出せない。多分1桁の前半辺りの勝利数だったと思いますが、こういう騎手が府中の1枠で自分のポジションを主張できるかと言えばNOでしょうね。騎手で消すのは本当は嫌なんだけど、それを超越する騎乗センスがあるので軽視。


じゃあここからは買い目。
今回は頭数が多いですが、そこはご容赦を(^^;


本命はオヤマハケーン
今回明らかにハンデキャッパーが軽く見積もりすぎたと思う。
力量は過去の内房S・越後Sの内容を考えればエアアドニスに全く引けをとらない。
この2走ではいずれもエアアドニスと同斤量の57Kを背負っている。それで越後Sはエアアドニスとタイム差無し(上がりはコンマ3秒早い)。今回エアアドニスが据え置きなのに対し、オヤマハケーンは前走の負けが着順的にイメージが悪かったのか54K。3Kものこの2頭に斤量差が開けば逆転は十二分に考えられるし、人気面を考えればこちらの方が遥かに旨みがある。しかも明日のメンバー構成は先手を主張したいタイプがこれでもかって位揃っているので、そういう面でもこの馬に展開が向く。買わずにはいられない本命馬。


対抗はウエスタンウッズ。
ハロンの距離延長が微妙だし、東京というコースも微妙、展開面も向くとは思えないが、純粋な力量で考えればエアアドニスにそこまで引けを取らないし、二枚脚が板についてきたのでこの評価。


以下斤量が恵まれたアルバレスト、前走の勝ちがフロックだと思いつつも消すまでは怖いのでマルタ−ズマッシブ、屈服と押さえの意味を込めてエアアドニスまで。


◎オヤマハケーン
○ウエスタンウッズ
アルバレス
△マルタ−ズマッシブ
△エアアドニス


馬券は◎の単勝
◎から○・△×3頭への馬連

秋華賞に向けて

今週は史上最強のメンバーが揃った秋華賞
年度さえ違えばここから4〜5頭は秋華賞馬が出ても不思議ない程の好メンバー。
で当方の夢はここをずっと見ていてくれた方にはお分かりのようにベッラレイア
現実的に考えればダイワスカーレットで鉄板という感じはする。
前目の位置で更にメンバー1〜2の上がりを使うし、この脚は京都にも合うと思うのだが、それでもベッラレイアに魅力を感じざる得ない。前哨戦となったローズS。ダイワスカーレットの上がりは33.6、ベッラレイアの上がりは33.2。但し通過順が前者1−1に対し後者は5−5。これを見るとまあ当然と言えば当然。


ただここでのベッラレイアの収穫はかなり前目の位置取りでいつもと同じようなメンバー最速の破壊力を誇示出来た点にある。
あざみ賞のような極端な競馬では無く、前の内目でじっと我慢して、あの破壊力が出せた点は優秀の一言。
レース後の豊の言葉を要約すると「収穫の多いレースで期待していた以上の内容。決して届かないという内容では無かった。本番で期待して欲しい」との旨。ここまで豊が言うにはそれ相応の自信がこのレースで得られたという事。
もしかしたら当方の考えでは「ダイワスカーレットより前目の位置で競馬をするのではないか」という事。
豊と言えば有力馬での前哨戦は所謂「脚を図る」というレースを好む。
それが前哨戦であそこまで前目の競馬をしたのは逆の思惑が働いていたと思う。
後ろから競馬をしてもブゼンキャンドルが勝った時代じゃあるまいし届かない、なら単純にダイワスカーレットの近く若しくは前で競馬をすれば、後は直線勝負。末脚勝負なら逆転は十分にありえると。
仮に本番で下げるなら前哨戦であそこまでの脚質転換を図るだろうか。それは非常に考えにくい。



そしてベッラレイア逆転への布石はダービー馬・ウオッカの存在。
今回市場の構図はどういう物だろうか…「三強対決」若しくは「二強対決」のいずれかであるのは間違いない。
ただダイワスカーレットウオッカ陣営ではベッラレイアは注意すべき存在ではあるにしても、最大のライバルには目してないはずである。桜花賞前にあそこまで互いの陣営が意識した発言を繰り返しレースもそういう形になった。そこからこの両馬は一度も同じレースで戦っていない。こうなると両陣営の思考は最終的には「二強」になる。ウオッカ宝塚記念から体調を建て直し、戦える状態であるとしたら、この2強の間を掬えるのはベッラレイアだと思うし一番の恩恵を受けれるのもこの馬であるはず。


そしてもう一つはベッラレイアが下げた場合(個人的には無さそうな気がするが…)。
今回の秋華賞は中々前の馬にとって苦しくなりそうなメンバー構成だと思う。
ダイワを追ってウオッカがまず動きそれに歩調してダイワも早目に仕掛ければベッラレイアの京都での破壊力なら差しきる事も可能なはず。詰まる所、前目に位置取ろうと後ろだろうと今回ベッラレイアに展開が向く感じがする。


確かにダイワスカーレットは強い、ウオッカも強い。
しかし桜花賞前にダイワスカーレットウオッカに勝つのは不可能と予想した大衆の意見が軽く覆されたように、ベッラレイアも十二分に逆転する事は考えられる。但し全開のウオッカを交わせるかという問いに関してはダービー時のパフォーマンスを出されれば不可能だと思う。それ位にウオッカの全開は強い。
だからやはり「2強牽制」がキーワードのレースである事は間違いない。
果たしてそう都合よく運ぶか…甚だしく謎ではあるが自分が惚れた馬でもあるしダートのレースでも無いので、今回は応援と直感を信じて応援したいと思う。単勝一点。


※週末のダートレース展望はまた機を見て。2〜3週間予想して無かったのでそろそろ中毒も出てきましたし(^^;

先週の雑感

うーむロングプライドの豊が前走と全く同じ失敗をしてくるとは思わなかった。
本当にジャパンダートダービーのリプレイを見ているような感じで、道中で「もう無理だ…」って呟いてしまった位。というかこの馬は揉まれ弱いのかな、多分。前走も内で閉じ込められて窮屈そうな競馬をしたし、今回も然り。圧巻の競馬を見せたすべてが外を回っての捲くりや、直線大外に持ち出してのものだから最内は地雷だったのかも。単勝が3倍を切らなかったから大きく勝負してしまって惨敗。
勝ったメイショウトウコンはここまで強かったのかという印象。
自分が競馬を離れていた時期に力を付けてきた訳で、少しこの馬の力量を測るのが短絡的だった気がする。
しかしロングプライドにはメイショウトウコンの位置取りを望んでいたんだけどなあ。
結局最内でポンとスタート切ってしまったのが、この負の連鎖に繋がったんだろう。
マコトスパルビエロがいくら本格化したっぽいと言っても、ロングプライドの力量を考えればこの馬にまで交わされるのは展開の綾だと思う。しかしメイショウトウコンはG1でもどうこうなりそうで怖い。


次にローズS
これは非常にベッラレイアが良い負け方をしてくれたと思う。
ベッラレイアの記事を書いた時に(確か500万下を勝った直後に書いた気がする)、勝負は秋華賞という事を書いたけど絶好の舞台設定をしてくれた感じ。ローズSの内容を見た多くの人が本番でもベッラレイアダイワスカーレットの差は詰まらないと思ったはず。そう桜花賞前のウォッカダイワスカーレットのような気持ちが起こったファンが殆どだと思う。ただベッラレイアの真価は坂の無いしかも京都でこそ発揮される(理由は以前書いたので省略)。オークスで惜敗、ローズSで敗戦、こうなれば2強と少し離れた単オッズが見込める。連としては妙味が無さそうだが単は大きく張れる。秋華賞が待ち遠しい。

エルムS 札幌G3〜D1700〜と追記を追加

今週末(というか週頭)はここで勝負。
土曜・日曜と競馬を我慢してきたのでここで気持ち良く的中させたい。
酔っているので、文中に読み苦しい点があってもご容赦下さい(^^;


このレースのポイントは3歳世代の取捨にかかっていると思う。
もっと言えばメイショウトウコンVS3歳世代だろう。
今回の結論は単勝勝負なので、2着も馬券対象外という感じで書いていく。
まず1着が無さそうな人気馬はドンクール
言わずと知れた相手也タイプで自分で突き抜けるにはメンバーが弱化しようと強化しようと余程の展開面の恩恵や騎手の手腕が必要となるタイプ。自分では動けないタイプだから小回りの1700ではきつい。また過去に2度、同レースの出走を果たしているがいずれも大敗という部類。非根幹距離が合わない訳では無いが、札幌との相性が良くないのは事実で、ここは切りが妙味。連の相手という点においても、今回はこの馬を切るのが正解と思う。


次にマコトバルピエロ。
前走は軽量の恩恵もあり勝った訳だが、今回は前回と違い強いダート馬が数頭出ている。
格という点においても見劣るし、ロングプライドとの過去を振り返れば斤量1K差で逆転するのは不可能だと思う。
また今回展開面の恩恵が期待できるという点から人気を集めているが、ロングプライドは捲くりが出来る馬。
早めに動かれれば展開面で苦しいのは逆にこの馬である気がする。
また例えロングプライドが後ろの呪縛から仕掛けが遅れたとしても端午Sの競馬を見る限り、この馬がロングプライドの前でゴール版を通過するのは不可能だと思う。



そしてメイショウトウコン
この馬は確かに本格化したし条件戦でくすぶっていた以前よりずっと強くなった。
ただ今回脚質がロングプライドと似たような関係になるのは頂けない。
というよりこの馬が来るにはロングプライドと同位置から更に速い上がりで競馬をしなくてはいけない訳で、そう考えると58Kというのがどうしても引っかかる。対してロングプライドは54Kで格という点で同馬に見劣りするこの馬が、この斤量差でロングプライドに勝てるというのは想像し難い。



本命はおわかりのようにロングプライド
この馬にしてはオッズが下がってる訳だけど、これはジャパンダートダービーでの敗戦が尾を引いている。
ただあのレースは地方特有の色がかなり強かった。その上雨で馬場がああなってしまってはいつものような位置取りは不可能。だからいつもよりかなり積極的な競馬をしたが、そのせいでお釣りが無くなった。
ただ勝ったフリオーゾはかなり強い馬で、個人的には上手く行けばアジュディミツオー級になりそうな予感がする。
その上地方のアドバンテージを最大限に生かされればロングプライドと言えど、あのレースでの逆転は厳しかった。
2着のアンパサイドも東京ダービー馬で力は疑いよう無い。
この馬はフリオーゾの軌道に上手く嵌ったという感が強く、力は認めるもののロングプライドがまともに走れば前でゴール出来る力量までは苦しいと思うし、道悪巧者だったというのも大きい。
つまりロングプライドの前走は全く評価を落とす必要は無いし、人気を下げてる今回が最大の狙い時。
ユニコーンS端午Sで見せた競馬は正しく圧巻で、今後のダート界の主役を演じる1頭という感じがする。
小回りだろうと展開が向かなかろうと、それ位は軽く撥ね退ける力量があると思う。



ロングプライド



◎の単勝1点を大きく勝負。


フサイチパンドラがダートで開花したらそれは諦める…
ただエンプレス杯などの過去のレースを振り返れば、ロングプライドよりも前でゴールするのは不可能なはず。