新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

本格ミステリ書評サイト「幻影の書庫」の旧管理人のブログです。カテゴリー欄の全レビュー索引より、書評、映画評、漫画評、その他評の全一覧リストを見ることが出来ます。同じくカテゴリー欄の年間順位表より各年度の新刊ミステリの個人的ランキングを確認出来ます。

甲状腺を狙撃せよ!

人間ドックで指摘された肺の影について先日胸部CTを受けたところ、
そちらには問題なかったんだけど、左の甲状腺が右に比べて大きいので、
専門医に診て貰うようアドバイス受けて、まちだ甲状腺クリニックを予約。
 
土曜日の予約はかなり先まで埋まっていたので、昨日休みを取って受診してきた。
嚢胞が出来ているんだけど、多くの人に見られるもので問題無いとのこと。
 
これで一通り人間ドック後の対応が完了。
逆流性食道炎とLDLコレステロールの薬を継続的に飲むことにはなったけど、
特に心配な状況は無くなったかなと。
 
せっかく休日にしたので、古淵まで歩いて、16,772歩。
 

丁度この日 FIRST VOLUME を読んでたという縁もあって購入。
 

ルパン三世VSキャッツ・アイ

TSUTAYA西友町田店でレンタル。ここからの3本は全てアニメ映画。

 
すごく無難にまとめ上げたなぁという印象。
 
1981年のキャッツ・アイの世界観に、
父ハインツの三連作の謎にルパン一味を絡めていく展開は全く違和感無し。
ナチスが絡んでくるのはルパン寄りではあるけれど、
どうしても敵役の設定は必要なわけなので、それも問題無し。
 
そこからのストーリー展開やアクションは、
ドキドキワクワクするほどの爆発力は無いにしても、
それぞれに見せ場を作って、本当に無難に作り込まれている。
 
秀作と褒めあげるほどの作品ではないが、そつなく仕上がってるってとこかな。
 
ただ、画に関しては結構違和感を感じてしまうかも。
なんか色気の消えたキャッツ・アイ
 
あと最後の曲も。これって俺の知ってる杏里じゃないって思ったら、
エンドロールでタイトルが「CAT'S EYE 2023」になってた。
録り直したのかぁ。そりゃ違和感を覚えるはずだ。
 

怪物

TSUTAYA西友町田店でレンタル。今回は全て邦画で4本。


これはかなり良かった。
少なくともカンヌのパルム・ドールを獲得した「万引き家族」よりも、
個人的にはこちらの方が断然好きだ。
 
本当に正しく受け止めきれているかはわからないけれど、
自分としては自分自身を納得させられる程度には解釈できたつもりになれたので。
 
この作品は三部構成になっている。
そのパートごとに、それぞれの視点人物が異なっている。
 
第一部は”被害者(仮)”の保護者の視点から。
第二部は”加害者(仮)”の視点から。
第三部は”被害者(仮)”自身の視点から。
 
それぞれの視点から見える”怪物(仮)”は異なっていて、
別の視点から見ると、それこそ全く怪物ではないようにも見えることも。
 
芥川龍之介「藪の中」や、それを下敷きとした黒澤明羅生門」のようにも思えるが、
事件の様相は一つで、ただその視点から見える光景が違うだけ。
盲人がそれぞれ違う箇所を触って象を評する「群盲象を評す」が最も近いかも。
 
最後に、この映画の感想を述べる人の多くが口にするように、
この子役二人の演技が本当に素晴らしかった。
 

超短編! 大どんでん返し Special

 
どこぞの知らないライターが適当にでっち上げたようなものとは違って、
真っ当な作家陣が名を連ねた作品集で、それぞれにアイデアが凝らされており、
及第点以上ばかりが集まった作品集だと思う。
 
ただ、2000字ってのが少なすぎるのかなぁ。
ショートショートの痛快さに「やれたぁ~」ってなる作品は少なかったような。
タイトルがコンセプトを表しているように、ショートショートというより、
短編の超短い奴ぅ~~、ってな感じなのかなぁ。
 
「大どんでん返し Special」と銘打たれてるわけなので、
もうちょっとは、どかんとした意外性を味わいたかったなと。
 
順不同でベスト5を選んでみるならば、
・恋に落ちたら(一穂ミチ
・訪ねてきた女(竹本健治
・井村健吾の話(澤村伊智)
・昼下がり、行きつけのカフェにて(結城真一郎)
・美味しいラーメンの作り方(七尾与史)
かな。
 
このうちベストは、この手法の可能性を感じた結城真一郎かな。
 
あと5作選んで、自分のベスト10とするならば、
・イズカからユウトへ(浅倉秋成)
・矜持(小川哲)
・契約書の謎(柚月裕子
・はじめてのサイン会(綾崎隼
・二十三時、タクシーは西麻布へ(麻布競馬場)
ってところで。
 
全体的に悪くはないんだけど、「大どんでん返し」とするには
やはり弱いとしか思えなかったので、採点は6点止まりかな。
 

奇妙な事件簿

このところ土曜日は人間ドックの尻拭い(適当な表現ではない気はするが)
で病院通い。昨日は逆流性食道炎とLDL(悪玉)コレステロールの対策で内科医へ。
その後電車で町田へ出かけ、今日も今日とて歩きで町田へ。9,526歩、14,552歩。
 

とりあえず見つけたときに買っておく。でも、14巻から続く「人狼ゲーム殺人事件」の解決は16巻まで持ち越しで、発売日は6/21のようだ。だいぶ先だな。
 

京極のコミカライズしている作者による、「世にも」4編を漫画化したもののようだ。