初めて二人行った場所のこと

つながった、宇宙の、つながったよ、ストーリーみたいにパズルみたいにストーリーみたいに、あそこの星が、あんなすっごくでっかいのがやっと最後のピースで、最後のシーンで、わかんなかったなんて、今光っていて、冬だから寒くってだから光が良く届いて、ぴったりはまったんだ、宇宙に、完璧にみえる、かけてた星が、僕バカだからかけてちゃわかんなかったんだよ、星がみえないと悲しくなるのはそういうわけだったんだ、宇宙の、全体が、クリアで完璧に、めぐる、星座、なに座がみえる?わかんないけど、星と星をつなぎ合わせればいいんだろ?なんだってみえる、どんな形だって、目にみえないものだって、ハッピーもアンハッピーもウンコも、僕が今まで書いてた文字、全部、みえる、ずっと全部そこにあったし、今、みえるよ、夜が終わるまで

040309

僕が昔作ってたわけわかんないルールで、それはあんまはっきりと言葉にはできなかったけど、だからこそ、ときどきすごく僕の腕やつめや首にあらわれてしまって、それによってもしかして君をすごく混乱させてしまっていたとしたら、それだけはとても謝りたいんだ、け、ど、

もしも僕が、とても挫折っていたとしたら、なんだってとことんまで行くしかできなかったし、それは意外と楽しかったし、それでわかったこともあるし、でも今は、もっと別のずっとずっと楽しくなるようなそんな予感があるんだ、小学校のときの公園では、絶対におきなかったようなことが身の回りで次々と起きてる、僕はいつだってどんな状況でもどんな方法でもどんな風にでも楽しくなれたしこれからも、簡単に、世界なんていつだって作りなおせる、僕はものすごくアホなわけじゃないから
君の中にも時間が流れていて思い出があって悩みがあって、これからがあって
そういう事、僕この年ではじめて知ってびっくりしたんだ、君はステキでアンハッピーのかけらもなくって、詩や、なんかそういう、暗い奴が好きになるようなことを全然知らなくて、それなのに、こう、ストレートで、詩を書いてるはずの僕なんかよりもずっと子供みたいで大人みたいに見えて、君に教えてもらったんだよやっと
昔思ってたこと、いつかまたおまえは近いうちとことんまで嫌な気分なるだろう、そんでインターネットでこんな気持ちでこんな日記書くだろう、それは単純な季節の移り変わりと同じ事だって、まだ信じてもいるけど、最後にたぶん一番恥ずかしいこと書いてるけど、恥ずかしいっていうのが、こないだまでの僕を縛っていた一番大きなルールだったから、一度だけそういうのなくしてちゃんと言う、だってここインターネットだし、いいや
これからの僕の、君をニコニコさせる方法は、君のためにじゃなくて僕のために僕がすごくハッピーになることなんだろ?たぶん、他のことだと、ずっとハッピーなままでいられなくなる、ストーキングとかさ
美波ちゃん、もしいつか偶然、たとえば電車の中とかで、また会ったりしたら、偶然なんておきなくたっていいけど、今書いてるこんなことを君には絶対に言わない、僕が絶対に言わずにいたら、そしたらきっと、君はずっといつまでもすごく可愛くて、僕だってすごいかっこよくなってて、そうして君が絶対に夢をかなえますように、

意味がわからない

雪の中で震えているアフロの黒人 君の肌の色がブラックからブルーに変わるときの話だ 火事を見に行こう サイレンの音を聞きにいってすこしだけほっとしよう ストーンサークルの立ち上がった石たちが一斉に太陽に向かってのびているように見える瞬間があってそれは家より綺麗だ、そのルールがあかされてしまうと石たちはただの石にしか見えなくなって、僕の使った石は引き篭もり、悲惨、野球、エロビデオとかそういうものだった、僕にはそういうものが一番近くにあったし、今もそうだ

石の配列のルールなんかを聞いてもドキドキしない、それに僕は自分のポエムをきっと半分までしか説明できないだろう でも僕は自分のルールを説明したい気持ちになっている 道端に置かれているとてもやさしい人やすごくかわいらしい人はどんなルールに従っているんだろう 僕はすべてをただの石としてみてみたいと思ってしまっている くそ、これは卑怯で汚い

僕は詩作をネガティブな感情からはじめたから いろいろある詩作の方法から、一つを選ぶために悲しいという感情を使った
消えた
わからなくなっているのはこのまま行くかどうか 一つを選ぶための動機を、なにかが好きだ、ということ、にすればいいんだろうか いつか全部消えて「あ、悲しい」と思えればいいんだ それとももしかしたらこれは、言い訳に過ぎないような気がしてきた

今読み返すと自分でも

僕の奇妙にまがった倫理の中で僕は悲しいのだけれど
同時に僕は世界のルールの中で嬉しいと思わさせられている

今日始めてあった人の名前が思い出せない
説明が後ろのほうで道に迷っている
ビンをゴミ箱に投げると大きな音がする

僕は小学2年生の頃からうんこが好きなのだけれど
許せないうんこもある
うんこがあまり好きではない人には許せないうんこというのはたぶんない
許せないうんこがあるかないか、ということはその人の中に倫理のようなものがしっかりあるということじゃないかしら
世界は殺人を犯した人を許せないと断罪するけれども僕はその人のことはよく知らない
同時に、僕自身の許せない人も僕のまわりにどこをみてもいなくなっている
世界は死刑によって回る

頭のおかしな人がよく同じ言葉をずっとずっと繰り返す文を書いたりしませんか?
そしてその言葉はウンザリするほどネガティブなものだったりするじゃなーい
「よしお」という文字をノートいっぱいに書きなぐってみるとそれが、
文字から、わけのわからない線に見えてしまうように
単語の、伝えるという機能を必死で壊している
悲しいけれど、そういうノートにいえる言葉は一つしかない
「さむい」
「さむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむいさむい・・・」
だから僕たちが生涯で壊せる文字はひとつきりだ

僕は小学2年生の頃からうんこが好きなのだけれど
うんこの魅力をながながと説明して、言葉を尽くしてうんこが好きだという気持ちを説明して
それが野グソに伝わって、受け入れてもらえたら僕はとても嬉しいだろう
けれどそれはただのうんこ好きな人として説明され、誰かの好みによって否定される

僕からうんこへ、ではなく、うんこから僕に来るものを説明する
うんこが好きな僕とそれを見る彼との違いを説明する
うんこをこねてカッコイイスーパーカーをつくる
うんこの中に入り探検する
逆に自らの中にうんこをいれ、うんこを味わい僕の体の中を通ったうんこをだす

うんこを宇宙から見れば
トイレや僕や虹や鬼や公園やその他の物も視界の中に入ってくる
すべてを見ている人も一言では終われない
あまり悲しくないというそれだけで僕は僕の見ているいくつかのものから一つを選べない
僕はうんこに踊らされている

勉強=セックス(こんな日記だってもう過去のことだ)

けれど、今、あれ?と思うぐらいに、暗い妄想を欠き続ける根拠(漠然とした不安とか嫌な体験)が消えた、僕は詩を書くために幼児虐待の本を読んで泣いてしまったりするようになるだろう それを暗い未来と言わなくなる、ネガティブなものは油断するとつい、ポジティブになる、泣いてしまってそのままになる 僕の素直な気持ちと言うのは昔から非常にポジティブなものだから・・・毎晩ザードの負けないでを聞いてるし・・・ 今も殴られている子供たちガンバレ!引き篭もりガンバレ! なんて滑稽なことを自覚的なギャグでなしに言ってしまいそうになる 最近は油断するといつもこうだ、それは文をまったくの意味不明にして、わからない、という逃げ道を作る事と同じぐらい魅力的だ、 素直な気持ちをストレートに書きたいという誘惑に負けてしまいそうになる

でも、引き篭もりの頃作っていたわけのわからない、けれど物理法則と同じぐらい絶対的な僕自身のルールはまだ残っている 嫌な気分を貫いていた倫理が、もう目に見えるようになっている「つとむをつつくといろんな汁が出る、それを舐めるために毎晩昆虫達が集まってくる」「僕が屁をこくたび妹がドアを開け何も言わずにしめる」「素直な事をストレートに言うとあとですごく恥ずかしくなる」「恐ろしい原宿」
そんなルールが今でもあって、そしてそのルールはまだ僕の中で絶対に正しい、
僕自身のルールに従って、ルールを補強するために、僕は暗い妄想を書き続けていた
そしてそれをいいことかわるいことかわからない
という疑問自体が
いいことかわるいことかわからない
という疑問自体が
いいことかわるいことかわからない
という疑問自体が
いいことかわるいことかわからない
という疑問自体が・・・

と今現在永遠に反復が続いてる、そこをもっとよく考えて、僕は潜水艦に乗って脱出しようと思う

ねぇ、チンカスって呼んでよ

僕はインターネット上のどんな日記も、誰かノートの片隅のどんな日記もすべて僕について書かれていると思っている!
ニュースキャスターはいつも僕についてのニュースを読んでいるし、新聞だって全部僕について書いてある、
池袋の通り魔事件のときも僕はその場にいたし、シンナー中毒の予備校生がデパートのトイレで女性を金属バットで滅多打ちにした時も、健次郎が母親を刺したときも、僕はその場にいてそれをじっと見ていた、これはまったく本当のことなんだ

バットで滅多打ちにされた女性の顔を見てしまった
(これは嫌な気分)
けれど僕は、殺すか殺されるかしなければそこには参加できなかった
(これは僕の奇妙にねじまがった倫理)

僕は日記で自分自身の気持ちや気分をまず、伝えようとしたのだ、だから明確な理論もなにもない、赤ん坊の泣き声のようなものだ
けれど無意識のうちに、そこには確実に捻じ曲がった倫理があって、それがわかってきて
それを目に見えるものとして手に取れるものとして表そうとしていっただけだった
それは地味だけど、僕の中で大切な作業だった
「僕は、パパやママの知らない僕自身の倫理を日記に書いてた、気がする、ポエムのことはいまだによくわからない」

小学生の頃に燃やしたエロ本が今でも夢枕に立って僕を責める

未成年

今度の日曜日 晴れていても もし雨が降っても 君にこの町を案内する
君が昔住んでいて僕が今も住んでいる町
君がいなくなって この町も少しだけ変わってしまった
たとえば 僕が君を待つだろう駅前広場も
(でもけして 大きくは変わっていない 少しだけだ 僕も君もこの町も
 ちょっと見ただけではわからないような ほんの少し)



君が改札から出てくるのを見て 僕は立ち上がり
2人で信号が青になるのを待つんだ
僕がはじめてバイトした喫茶店の脇の路地にはいり
コーヒーの匂いをかぎながら
坂道が多いこの町の最初の坂をくだるだろう
(まず この坂だ 僕はこの坂に誰にもいえないような
 いまでも頭かきむしりたくなるような最低な思い出がある
 この坂の上の僕だ 誰にもいえなかったことは 当然
 君にもいえないこと 後部座席と 僕をはさむ2人
 白い部屋で書かされた自分の名前と住所
 僕は必ず思い出すけれど それを君にいわないだろう)


そうして 坂道をくだりきった場所に中古のレコード屋がある
このレコード屋は僕が中学生のときにできた店で
今はシャッターが閉まっていて その上に張り紙がある
(君の知らない間にできた店が君の知らない間に潰れた
 君にとってこの町を歩くことは嬉しくて楽しいんだ
 僕だってこの町も好きで君のことも大好きだから
 もう半分の この町の悲しいことは君にはしゃべらない
 そんな馬鹿みたいなことは 紙に書くたぐいのことだ)


僕たちは小さな川にかかる橋を渡る
この川の遊歩道をずっとのぼっていけば
大きなきれいな森に辿り着くこと 昔 僕も君も森に辿り着いたこと
僕はそれを小学生のころみた夢の中の出来事だと思っていたこと
(この川は近いうち 埋め立てられて桜並木ができるらしいよ
 桜並木 それは素敵なんだろうか
 この川がなくなって僕はもう一度あの森に辿り着けるだろうか)


あの角を曲がれば 君の住んでいた家が見える
その5軒先に僕の今も住んでいる家
君が小学生のころ 家でクッキーを作っていて
バターがたりなくなって僕の家にもらいにきた
僕はなにを思ったのか バターをすくったスプーンを素のまま渡して
僕はそんな思い出をすっかり忘れていて君にしかられた
(この町のことはもしかしたら君の方が多く知っているのかもしれなくて
 僕はこの町のいろいろなところを案内するだけで
 僕の思い出すことと君の思い出すことはまったく違っていて
 僕は君の話をずっと聞いていたいと思う)


小学生のころ歩いた通学路を 大きくなった僕たちが
小学校にむかってまた歩いていて その途中の市営グラウンド
僕は最近ここでよく 友達と野球をしていて こないだも試合をした
(この町の商店街のおじさんたちとたたかって 僕たちは歯がたたなかった
 ボロ負けの試合のあと コンビニやってるおじさんにコーラをもらって飲んだ
 君が男の子だったら僕は絶対に野球に誘ったのに)


小学校の校門をのりこえて 僕たちはプールの脇にでる
僕はこのプールに釣ってきたザリガニをいれたし お徳用のバブもいれた
放送室の窓から体育倉庫の屋根にむかって飛びおりるのが僕たちの根性だめしだった
あのころ君は違うクラスのやつが好きで
僕は毎日うんこについて考えていた
小学校のころのことを君と話せば
この町に悲しいことなんか何一つないようにみえる
(でも そのあとはこうなんだ 僕は知ってる
 君の知らない いつのまにか
 関くんはカンベツに入り 好きだったジャンプも毎週読めない
 そのことを金子さんはおもしろそうに話して
 星野くんは不登校になって僕たちが思い出さないでいるうちに
 気付けば家が跡形もなく取り壊されていた
 当然の事だけど 僕たちは缶ケリも楽しくなくなった)


僕たちはまた 駅まで戻るあの坂道にでる
この坂道はなんでもないようだけど のぼる時本当はちょっぴりきつくて
僕は汗かきだから けっこう汗をかいてのぼりきる
(でもけして 大きくは変わっていない 少しだけだ 僕も君もこの町も
 ちょっと見ただけではわからないような ほんの少し

 あの白い部屋で書かされた名前と住所と反省文が僕の最初に書いた詩だ
 これからも この町のことでも 僕のことでも 君にいえないことだけが
 いくつも僕にとっての詩となるだろう 僕は詩が大好きだけど でも
 詩なんていつ書いたって 今は書かなくたって どうだっていいんだこんなもの
 書きたいときに書けばいい)


 坂道をのぼり終えたら 駅前広場が見える
 この町の人たちがたくさんいる
 そうして また会う約束をして
 僕と君は 手をふってわかれる