気に入らないところ
電源ボタン
電源ボタンが出っ張っている上に軽い。つまり、スリーブケースに入れると電源が入ってしまったりする。何を考えてこんな仕様にしているのであろうか。iPadは堅く、へこませないとだめなので、あまり問題にならないし、歴代のThinkpadもサイドにスライド型か、ヒンジ部の触らない部分にへこませボタンだった。持ち歩くことを前提として設計したPCとしてはこれだけで落第だと思う。節電がしっかりしていて、余り問題ない、と言うならともかく。ちなみにスリーブケースにスイッチが上側に来るように入れることで、何とかそういうトラブルは避けらられていますが、余り良い向きではないです。
システム状況ランプ
X1 Carbonでは、スリープ中の遅い点滅がありましたが、X1 Tabletはオフになっており、shutdownしているのかスリープなのか、一目で分かりません。また、休止状態をONにすると、マニュアルにない速い点滅は出ます。
(プロダクティビティー)モジュール
プロダクティビティーモジュールが単体で充電できません。充電に時間がかかります。しかも、内蔵バッテリーが満タンにならないと充電にならないので、使い勝手が悪いこともしばしば。せっかくOne Link+が直結できるのにあまり意味がない感じです。また、アッタチメントの為に、カバーをはずさなければいけないのは減点です。カバーを無くす、忘れる、などのトラブルが予見され、モジュールを持ち歩いても余りメリットがないです。外部バッテリーを入手したらすぐ使わなくなりました。
プロジェクターモジュールは面白そうですが、今、プロジェクターを必要としている人が、出先でプロジェクトーがない、と言うことはあまりないですので、あまり購買意欲をそそりません。一番期待した3Dスキャナーはどうやら販売されないようですし、、、
放熱
かなりあります。ファンレスなのは大きなチャレンジなのですが、X1 Carbonに比べるとCPUパワーがなく、背面が熱くなることも気になります。スタンドステーションを作るなら、ファン機能を装備して欲しいです。
Thinkpad X1 Tablet 雑感 II
良いところは結構あるのですが、「ここだけは何とかして欲しい」ということを書きます。
Thinkpad X1 Tablet 故障の日々
- 2016年2月に発注、4月に到着する。
- 当初はまずまずの状態だが、レスポンスを上げるべくパワーマネージメントをいじる。結果、発熱がとっても酷くなり、使いにくくなる。
- 安定性に難があり、しばしば、止まる。特に、ドックに繋いだりはずしたとき、サスペンドからの復帰辺りが不安定。
- 止まった場合は、電源長押しでリセットか、それでもだめなら、本体右下の裏側、スタンドを開いたときに見える小さな穴にピンを差し込んで強制リセットを掛ける。
- 6月頃、LTEがSIMカードを認識しない症状になり、色々あった結果、引き取り修理となる。
- サポートセンターでも部品不足と謎の不具合で直らないとのことで、ようやく直ったのが12月。その間はX1 Carbon Gen3(米沢生産)がメイン機。こちらは安定している。
- 12月に修理完了。
- 直ってきたものはできるだけパワー回りをいじらずに、あまり負荷を掛けることをせずに利用中。据置時は冷却ファン付きスタンドを利用して、温度が上がらないようにしているが、必須ではない模様。
愚痴にしか成ってませんが、あまりPCに詳しくない人にお勧めできない。というのは正直な感想です。でも、結構たのしいので、自分にとってはPCは道具ではなくおもちゃなんだと思う。
純正オプションレビュー
プロダクティビティーモジュール
機構はHDMI出力と、USB-A出力、拡張バッテリーと、OneLink+コネクターですが、OneLink+は今やUSB Type-Cの拡張HUB(上記)で置き換えできます。モジュールは頑強に付く機構がすごいのですが、逆に言うと取り付けが面倒です*1。重量も増え、キーボードカバーを裏に回せなくなるなど取り回しが悪いので、据置利用に割り切ってもいまいち、モバイル拡張バッテリーとしてもRAVpowerの奴が上です。
usb-c VGAディスプレイアダプター
充電しながらプレゼンするのに良いですが、HDMIがない。上記のUSB-CアダプターではHDMIしかない。出先の一発勝負で使うわけですから、安定実績のあるMini-displayポートからHDMI/VGAを共に出力するものを一つだけ持ち歩いています。
*1:30秒ほどかかります
キーボード
Thinkpad X1 Tablet Thinキーボードは、カバー様に関わらずTrackpointのキーボードで、Trackpoint厨な自分には垂涎の的だったですが、実際使うとやはり通常のTrackpoint Keyboardには叶いません。それでも他のカバー様キーボードに比べればすっと打ち心地が良いので持ち歩きは当然これを使いますが、据置は外付けのです。日本語や色を簡単に切り替えられます。
- 据置場所では0B47208外部キーボードを利用。何故かBluetooth版のTrackpointが動かないので、こちらを使っています。
電源
本機一番の特徴はtype-C USB3.1 Power delivery (PD)で電源供給することです。これはMac Book Air新型*1機と同じで、電源供給しながら同時に複数のUSB機器が使える仕様で、Thinkpadでお馴染みのdockシステムを標準仕様に沿った*2形で実現できます。ただし、現在*3機器の仕様や安定性・互換性がいまいちで、人柱的トライが必要でした。なお、Macは供給電圧が5Vでもそこそこの電力で給電をできるようですが、X1 TabletのPower deliveryでは、駆動電圧20Vで固定のようで、通常駆動で 0.5A, 負荷時1A, バッテリー充電で1.8A程度使います。*4
- ◎ Anker Power Poer+ 5 USB-C : 60W。充電・電源供給しながら、USB-Aでのiphone充電などもできる。純正ACアダプターの据置代替としてはこれ。
- Micro solution USB-C PD : 45W。USB-C一つとUSB-Aが一つ。持ち運び用での純正ACアダプターの代替はこちら。
- ○ポータブルバッテリーRAV power (26800mAh) : 2017年1月に国内入手できる20V給電可能のUSB-C付きバッテリー。6時間ほど動きます。但し、実際は20V1.5Aしか給電できないのに、それを正確にPCに通知しないため、内蔵バッテリーを充電させると加熱して電圧が下がります。内蔵バッテリーを充電しないようにPCをセットすると、安定して動きます。プロダクティビティーモジュールの代わりに。
- ○j5create USBType-C マルチアダプター&ハブ : イーサネットとHDMIを加え、20VでのPD供給可能。机に常備しておくと、USB-Cを繋ぐだけでPCに給電しながら外部ディスプレイと有線ネット接続ができるようにできます。
- ◎ミヨシType-C専用USB電流テスター STE-02/BK: Type-C PDからの給電がうまく行かないとき、細かな情報全然分からないので、これは必須でした。電圧が出ているか、何A流しているのかが分かるので、とても助かります。