堀江社長逮捕についての短い感想

ちょっと忙しくて本欄の更新を怠っているうちに、ライブドア強制捜査から、あっと言う間に堀江社長逮捕まで行ってしまった。
こちらで日本のテレビは見ないけれど、とんでもないことになっているのはだいたい想像がつく。
ネット上も騒然としている。
本件についての感想はいろいろあるが、とりあえずまず言いたいことは、こういうことだ。
若い人たちが、ビジネスの世界で何かやってみたいと夢を持つときに(それは起業した会社を公開企業にするという大きな夢であっても)、堀江氏のような「スケールの大きさ」は、決して必要としないということである。よくも悪くも、「普通の人」は、あそこまでは絶対にいけないものだ。
ビジネスの世界というのは、「普通の人」が「ごく普通の常識の範囲」で「普通の度胸」で、冒険したり挑戦したりできる場である。
その範囲のゲームをしている分には(まぁ「普通の人」には、その範囲のゲームしか度胸がなくてできないのだが)、ごく普通に、成功したり失敗したりできる。そういう場であるべきで、実際にそうなのだ。
堀江氏の軌跡を見つめながら、一つだけ確実に言えると思うことは、「普通のスケールの大きさの人」であれば引き返したであろうポイントが、彼が歩んできた道のりの途中に、いくつもいくつも、いや無数にあったろう、ということである。
そして、そういうところで引き返すような「普通の人」にとってだって、ビジネスの世界というのは、起業家になるということを含めて言っても、十分魅力的な場で、「普通の人」が普通にやれる範囲でごく普通にやっていって成功できる可能性を持つ「普通の世界」だということである。
なぜかそういうことを今書いておきたいと思った。なぜかはよくわからないのだが。