モノクロフィルム粒子比較

 ネオパンアクロスACROS 現像液ミクロファイン(1:1)

 ネオパンアクロスACROS 現像液HC-110(1:63)

 ネオパンプレストPRESTO(期限切れ) 現像液HC-110(1:63)

 ネオパンプレストPRESTO(期限切れ) 現像液FX-1

 ネオパンプレストPRESTO(期限切れ) 現像液FX-1


 デジカメにエクステンションリングをつけてフィルムを撮影してみたところ粒子が見えるくらいに撮れた。

 上がその比較。上から粒子の細かい順。条件もいろいろバラバラだしまったく厳密なものではないけど、こうやって並べるとかなり良く違いが分かる。

 一番上、アクロスとミクロファインだとちょっとのっぺりし過ぎな感じかも。個人的に気に入っているプレスト+ミクロファイン(1:1)の組み合わせのフィルムは撮影し忘れた。


オリンパスのビュークラフトルーペ

 カメラ店で300円で売っているのを発見し買ってきた。箱はぼろかったものの、中身は新品。

 中に定規が入っていて、対象物の大きさが図れる。見易さも大変良い。

 こちらは前から使っているケンコー(Kenko) HL-10X。これも安かったけど十分見やすい。

ペンタックス67用レンズ買った

Pentax SMC Takumar 75mm F4.5

 ひさーしぶりにカメラ店に行ったらペンタックス67用75mmF4.5のジャンクが安く売っていたので思わず買った(カメラについているもの)。カビだか傷だか曇りがあるということだったのだけれど、パッと見あまりよく分からない。早く撮ってみたい。が、手軽にとるにはペンタックス67はあまりに重い。

 暑い七月八月は現像液の温度調整もうまくいかないため現像もせず、撮影から遠ざかっていたのだが、九月後半からぼちぼち現像したり撮影をしたりしはじめている。昨年撮ったネガなんかも見ているのだが、改めてみてみるとどうにもダメなものばかりで暗澹たる気持ちになる。現像とかプリントとかそれ以前に論外なものばかり。

 はてなアンテナに入れて巡回している写真ブログでは、ディスプレイ鑑賞でも十分に質の高さが分かる作品が次々アップロードされていて、羨ましいやら妬ましいやら暗澹たる気持ちに拍車を掛ける。というのは言い過ぎで、すごいなあ、とただ感心してしまう面が大きい。

 今年の目標としてはとにかく一回でも写真コンテストのようなものにだしたい、と思っていたのだけれど、その目標は先送りになりそうだ。とりあえずしばらくはいろいろやらねばならない事が山積しているのでスローペースでぼちぼちやっていこうとおもっている。 

アクションレベル購入

 気になっていたベルボンのデジタル水準器アクションレベルを買った。

 パッケージはこんな感じで、予備電池が四つ(二回分)もついているところがスゴイ。

 左に傾いている状態。精度は五段階に調整できる。

 水平が出ている状態。緑LEDが光る。飛行機型になっているので、ポップアップ型内臓ストロボも問題なし。


長所

  • LEDの点滅が綺麗
  • 水準器としての精度は高そう
  • 迅速に水平が確認できる
  • ファインダーを覗きながらでも水平が確認できる
  • 夜間でもバッチリ
  • 明るさ・精度など細かく(五段階)調節できる

短所

  • LEDの点滅が安っぽい
  • プラスチックボディが安っぽい
  • 飛行機のオモチャみたいな形が安っぽい
  • 水滴に弱そう
  • すぐに壊れそう

 といったところだろうか。あくまで壊れそうというのは見た目からの印象で、実際にはものすごく長持ちするかもしれない。

 買ったときには上の部分に「Velbon」のシールが張ってあったのだけれども、見た目のチープさに拍車をかけていたのですぐに剥がした。初期状態では水平がすこしずれていたので、自分で調整した(簡単)。

FX-1再試行


ネオパンスプレスト(期限切れ)/ペンタックスMZ-10/SMC PENTAX-P 50mm/フィルムスキャン

 前回現像ムラがでた自家調合高鮮鋭現像液FX-1でふたたび現像をしてみた。用心して攪拌は前回よりも丁寧に、時間は12分で行ってみた。が、再びムラが発生。前回よりむしろムラがヒドイ気さえする。

 理由は何か?

 (1)フィルムが原因

 一つ目としてネオパンプレストとの相性が考えられる。FX-1が低感度フィルム向きということは低感度フィルムでは現像ムラが発生しにくいのかもしれない(違う気がするが)。あるいは今回使ったのは期限切れフィルムのため、なんかムラが発生しやすくなるような化学変化がおこったとか。昔のフィルムだと大丈夫だけど現在のフィルムだとダメだとか。

 (2)現像液が原因

 もうひとつは現像液自体に問題があるというもの。計量ミスによって薬品の量が間違っていたかもしれない(たぶんないとは思うけど)。水には煮沸などしない水道水をそのままで使ったのでその影響があるかもしれない。水の影響ってのはかなり高い確率でありそうだ。

 (3)現像が原因

 三つ目は、攪拌がマズイ、現像タンクがマズイ、ということは可能性。この可能性が最も高いが、すくなくともHC-110ミクロファイン1:1、T-MAX現像液などでは問題となっていない。それらでも実はムラは発生しているのに気づいていないという可能性も在るが、すくなくとも私が気づかない程度に抑えられている。(厳密に言えば全ての現像においてムラは発生しているはずであり、気付かない程度におさられていればオッケーと考える)


 正解は「いずれも」という気がする。が、これ以上FX-1に取り組む気はないのでわからない。

 次は、なににしようか。やはりPC-TEAかなあ。もうムラはいやなので、ムラが発生しにくそうなのがいい。

FX-1テスト



 ボイトラーとかFX-1という高鮮鋭タイプの現像液に関する情報はかなり少ない。少ない理由は、市販のものが無いため(テテナールのNeofin Blueというのはボイトラーらしいが…)、基本的に自家調合に限られるということと、これらの処方は古い処方であり、現在の新型フィルムにはあまり有効ではないらしいということ。

 現像液自家調合関連のページを読んでいると、どうもやはり最近の流行はパイロ系統の染色現像液(Pyrocat-HDなど)と、ビタミンC(アスコルビン酸)系統の現像液(Xtol、PC-TEAなど)であるようである。性能的にもD-76に代表されるようなハイドロキノンとメトールを使った古いタイプの現像液よりも優れているようである。コダックのサイトを見てみてもXtolに関するデータが突出して充実しており、この現像液に力を入れていることが伺える。

 ボイトラーやFX-1に関しても新しいタイプのフィルムには合わないとか、古いタイプのフィルムでもPyrocat-HDのほうがシャープで粒状感に優れ、感度も出るとか、出鼻をくじかれたような気分になる記述を見かけるのである。

 んが、まあ…とにかくやってみることにした。

ボイトラー現像液 使用液1リットルあたり
メトール 1g
無水亜硫酸ナトリウム 5g
炭酸ナトリウム1水塩 5g

FX-1 使用液1リットルあたり
メトール 0.5g
無水亜硫酸ナトリウム 5g
炭酸ナトリウム1水塩 2.5g
ヨウ化カリウム液(0.001%) 5ml

 上の通りボイトラーとFX-1という処方を比べてみると良く似ている。ボイトラーは二つの液を作り使用前に混合するようになっているのであるが、使用液で比べてみると違いは炭酸ナトリウムとメトールの量とヨウ化カリウム0.001%液があるかないか。『暗室百科』を見てみるとヨウ化カリウムはなくてもいいらしいので、無しということにして、FX-1を試してみることにした。

 時間は良く分からないので、二十五度で九分で攪拌は一分おきに二回で行った。フィルムは2001年に消費期限が切れたネオパンプレストでカメラの感度は320に設定した。




ネオパンスプレスト(期限切れ)/ペンタックスMZ-10/SMC PENTAX-P 50mm/フィルムスキャン

●結果

  • 現像ムラ
  • カブリ大
  • 確かにシャープかも?
  • 現像不足
  • EI320では露出不足

 問題はカブリで、これはやはり期限切れだからという可能性が大。テストなのに期限切れ使っちゃあんま意味ないんだけど。あとは現像ムラが問題で、攪拌にはけっこう気を使ったのにこの結果は至極残念である。

 ボイトラーにしてもFX-1にしても粒状感が非常に悪化するので低感度フィルム向き、ということだったんだけれども、これはこれでもいいんじゃないだろうか、と感じた。しかし、プリントしてみないことには良く分からないだよなあ。