年の明け方

バタバタと12月は文字通り師が走っていた。新事務所への引っ越しから始まり年賀状のデザインに終わる。30日の最終の新幹線に飛び乗りそのまま地元で飲む。朝実家に到着するもそのまま田舎の高知に向かう。そのままTVでやっていた男の殴り合いを観、余韻にひたっているともの凄く大きな鉄製のサイコロが転がるみたいにガシュイーンと音をたてながら年が越える。

温泉街のささやかなパーティー


高校の友達Kが結婚するので帰郷することになったのだけど前の日からコンペで朝ボサボサのまま家に帰って少し寝て新幹線にのって実家に帰る時間もなくて最寄りの駅のトイレでスーツに着替えるも「披露宴をやらないから二次会が友達にはお披露目」という二次会にはほとんどスーツを着ている奴はいない。殆ど同窓会。夜明けまで静かに熱く喋る。


昼まで寝て、郊外であり温泉街でもある我が街宝塚を後にする。そのまま新事務所に行きそのままコンペの続きに参入しそのまま次の次の日の午前1時まで作業は続く。

西のほうへ


いつものように日曜日の朝に家に帰って昼まで眠り起きた頃には空はどんよりと曇っていてこれはまいったなとコーヒーをすすり煙草を燻らし先週にブックオフ大人買いした福島聡の「少年少女」を読み返して自転車に乗りRと一緒に西へ向かう。最近こんなんばっかだ。

その後の


新幹線沿線の街につくられるホールのコンペのために泊まり込んだ前の日からの予兆はあったもののそれでもどうしていいか分からないぐらい4人のテンションはあがっていた。深夜、というよりも早朝大声で笑い転げる大人の男4人。どうしても私鉄じゃ間に合わないからといって新幹線でその街へ向かう事になった僕以外の3人を送り届けたあともカチッカチッとマウスをクリックする度に思い出される状況と科白。思い出し笑いで笑い転げそうになってしまった。

寒すぎる朝の


彼が彼女と別れたもんだから僕にとっても友達の一人と会う機会が非常に少なくなったことになって、それは少し寂しい。高速のオレンジの光と朝日が混じり合う埠頭の先端で涙ぐむ彼をみて、彼女の泣きじゃくる姿が思い浮かぶ。

午前0時30分を過ぎた渋谷の駅を2周ぐらいしてラーメン食ってキャバクラのキャッチに何度も呼び込まれながらも英語でその状況を僕の隣で説明しレコーダーに録音するボス。午前3時、一緒に事務所に戻って僕の隣で爆睡するボス。今日のちょうど2年前も事務所で徹夜をしていて、誕生日だからといってキムチを買ってきてくれて僕の隣でニンニク臭を放つボスがいた。


自転車を最近買ったからといってはしゃぐFを連れて横浜に行ったのはもう一ヶ月前の話で湾岸の大きな通りをひたすら南下する僕らの隣にはスケールアウトした倉庫群が並ぶ。衛星写真に写った整然と並ぶ低密度の白い平面の横をゆっくりと進む2つの熱源を想像してみる。その一ヶ月後、東京を挟んで逆サイドの湾岸を早朝に歩く2人。全く同じようなシチュエーション。なにしてんだ。湾岸フェチか。