作家の長谷川四郎さんは、1987年4月19日に亡くなりましたので、今年は
何回忌になるのでありましょう。長谷川四郎さんの命日を「山猫忌」といって、
四郎さんのことをするというのが、このブログのならいとなっております。
本日に長谷川四郎さんを検索しましたら、菊池風磨さんと関連づけての項目
がでてきまして、これは珍しいなどういうことかなと思いました。なんのことはない
同姓同名の政治家長谷川四郎さんと菊池風麿さんとの関係をいうものでありま
して、当方の関心の外の話でありました。風磨さんのファンの間では長谷川四郎
という名前は、政治家であった人につながっていくのですね。
本日はたまたま二階の部屋で本を探していましたら、そこにあったちくまの
文庫判の文学全集の一冊に手が伸びまして、それは長谷川四郎集でありま
した。あのちくまの一冊は重宝なものでありまして、安価で見つかったら購入す
るようにしておりまして、けっこうな冊数を確保しているようです。
本日手にした本は、丸善のカヴァーがかかっていまして、あまり文庫を買った時、
カヴァーをかけてもらわないのに、これは珍しいなと思ったら、札幌の三越並びに
ありました丸善札幌南一条店が閉店した時に購入したものということがわかりま
した。「閉店にあたり永年のご愛顧に感謝申し上げます。2005.10.16」と印字
された絵葉書がはさみこまれていました。
四郎さんが最初に脳梗塞となったのは69歳のときで、それからは口述筆記で
作品を発表していたのですが、入院された72歳の時とあります。それから5年間は
回復することなしで、入院が続いたとのことで、現在の当方の年齢の時には文章を
書くことはできなかったのだなと、あらためて思うことです。
本日は四郎さんの本と、四郎さんについて書かれた福島紀幸さんの本を手にして
いましたが、福島さんの本のおしまいのところに、小沢信男さんが四郎さんを悼む
句が紹介されていました。
長谷川四郎 ついに逝く
おおぞらのどこかくずれて黄沙ふる