28冊目、折原一「倒錯の死角(アングル)―201号室の女」

久々に戻ってきました。6月2日に子供が生まれたので、その間バタバタして読めませんでした。

今は、左手に子供を寝かせ、右手に本という感じで読書も再開です。

ということで、久々の28冊目、折原一の「倒錯の死角(アングル)―201号室の女」 です。

倒錯の死角(アングル)―201号室の女
4062646900折原 一

講談社 1999-10
売り上げランキング : 93,597

おすすめ平均 star
starとなりのサイコさん

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覗く男と覗かれる女究極の折原マジック
ベットの上にのびた恍惚の白い脚──男の妄想が惨劇を呼ぶ!

ベッドの上に白くすらりとした脚が見える。向かいのアパートの201号室に目が釘付けになった。怪しい欲望がどんよりと体を駆けめぐる。あちら側からは見えないはずだ──屋根裏部屋から覗く男と覗かれる女の妄想がエスカレートし、やがて悪夢のような惨劇が。折原ワールドの原点ともいうべき傑作長編!

久々でなぜこの本を選んだかというと、なぜか、叙述トリックを使った作品を読みたくなったからです。その中で、何冊か選ぶ中で読みやすそうなこの作品にしました。

感想
久々に読んだミステリー、面白かったです。100ページぐらいからはペースもぐんぐん上がり、あっという間に読み終わりました。
日記形式になっている作品ですが、そこにタネがあるんだろうな〜、と思っていても最後の最後まで分かりませんでした。
主な登場人物は3人ですが(そこもトリックになっていて)、その3人の日記的な表現が上手で、特に女性の言葉が使われると、リラックスして読めました。
叙述トリックは詳しく書くとあれなのでかけませんが、この作品は叙述トリックって分かっていても(おそらくこういう作品を書く方はそこを考えたうえだと思いますが)、とても楽しめました。
だらだら書きましたが、図書館に行ってこの人の作品を何冊も借りてきてしまったのがこの作品の私の評価です。

古処誠二「UNKNOWN」読了

wakkey2005-05-20

古処誠二「UNKNOWN」読み終わりました。なんていって良いのか。何の盛り上がりも無いまま終わってしまいました。「えっ!これでおわりなの?」特に感想はないです。私には会わなかったみたいです。登場人物に感情移入できなかったし・・・。



この日記のペース、もしかして気分が乗る作品だと毎日で、乗らないと不定期なのかな〜?

映画の話

理由 特別版
村田雄浩 宮部みゆき 大林宣彦 寺島咲

B0007URZAG

角川エンタテインメント 2005-04-28
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おすすめ平均 star
starスタイリッッシュな意欲作、でも...
star見応えあり
star手緩い社会派ミステリー

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宮部みゆきの第120回直木賞を受賞したベストセラー小説を、名匠・大林宣彦監督が完全映画化した問題作。東京の超高層マンションで起きた一家4人殺人事件。しかし、さまざまな証言や調査の結果、被害者はみなまったくの他人同士であったことが発覚する……。
出演者107人をみな主役とみなし、しかも全員がノーメイク。またドキュメント・タッチの中に下町の情感を忍ばせた撮影や編集、時に人工美を際立たせる照明、ジャズを効果的に用いた音楽など、実に大胆な実験的手法を駆使しながら、原作の世界観を見事に映像化させつつ、殺人事件が皮肉にも多数の人々の絆を結んでいくという現代の悲劇を濃密に描出していく傑作である。対になった超高層ビルの全景がNY貿易センタービルを彷彿させるのも意図的なもので、そこには21世紀における映画のありようを提示したいという監督の真摯な想いが如実に反映されている。なお本作は劇場用映画として製作されたが、まずWOWOWでオンエアされ、その後若干の修正を施して劇場公開された。

このブログ一番最初に書いた宮部みゆきの「理由」です。監督は以前関係ない話で書いた「大林宣彦」監督です。



私の感想です。2時間半でこの作品を収めた手腕はすごいと思います。原作を映像化するに当たっての解釈は見事です。「最後」まで「すごいな〜」と思ってみてました。この監督はこういった手法は得意ですが、それを全編にわたってやった事がすごいです。監督久々の「やったぜ」っていう作品です。


が、細かいことを言うと、もう劇中劇的なシーンを入れるのはやめましょう。「北京的西瓜」でも使った手法はちょっと冷めます。あと「ラスト」のほうはどうにかならなかったでしょうか。「座敷女」的な都市伝説風に感じるラストは違うんじゃないかと思います。エンディングの歌も・・・。


しかし、107人全員誰が誰って、1回見ただけで言える人はすごいな。

古処誠二「UNKNOWN」〜P99

wakkey2005-05-13

古処誠二の「UNKNOWN」です。99ページまで読みました。全部で200ページぐらいの作品なのでもう(まだ?)半分まできました。



自衛隊の基地のある部屋に、いわゆる「密室」状態なのに盗聴器が仕掛けられ、そのために「朝香」が来て基地の中を確認した。


というところまでです。正直、読みやすいと思ってますが、これから盛り上がるんでしょうか。残り半分、不安と期待が入り乱れます。

27冊目 古処 誠二「UNKNOWN」

なんだかだんだん不定期になってきた。まずいまずい・・・。



ということで27冊目、古処誠二の「UNKNOWN」です。

UNKNOWN
古処 誠二

4061821202

講談社 2000-04
売り上げランキング : 38,568

おすすめ平均 star
star99.9% の爆笑の後にやってくる、たった 2 ページの重みとは――

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侵入不可能なはずの部屋の中に何故か盗聴器が仕掛けられた。密室の謎に挑むのは、防諜のエキスパート・防衛部調査班の朝香二尉。犯人の残した微かな痕跡から、朝香は事件の全容を描き出す。

メフィスト賞作品です。メフィスト賞の作品は何冊か読みましたけど、楽しめたり、何じゃこりゃであったり、いろんな意味で楽しめそうです。



しかし、40ページぐらいまで読みましたけど、「99.9%の爆笑」って何でしょう。笑える部分全然ありません。文体としては、非常に読みやすいです(じゃあ早く読めよと一人突っ込み)。

「テロリストのパラソル」読了

ご無沙汰です、GWの間に無事読み終わりました。

いやー、すごい作品ですね。1人称で語られ続ける作品ですが、複線の張り具合、登場人物の描写、背景等など、すべてにおいて計算された作品ですね。


特に犯人が名前を名乗ったときは「読み間違えたのかな。」と思って読み返したのほどです。


下手な感想を書く必要なないですね。これはすごいと思った作品でした。