時想。


三ヶ月記。




スイスに来てから一年以上が経過。




一年前に想像していた一年後の状況と、
一年を経た今の状況。




随分と異なることが多い。




スイスに来てから出会った人々との繋がりから、
一年前には想像も出来なかった多くの出来事が生まれ、
それが今の自分の状況を変えていると感じる。




滞在を一年延ばすことが出来き、
自立した生活を送れそうである。




秋分が近づくにつれ、
徐々に夜が長くなってきた。




身に起こる全ての出来事を受入れられれば、
先は楽しみしかない。




日々前進。

歳月。



日記が月記となり、
月記が二ヶ月記となる。


何か節目の時にでも更新しなければ、
放置されたまま時が過ぎてゆくのだろうか・・・





春分を過ぎると、
北海道よりも日が長い。


最近は21時でもまだぼんやり明るい。
天気が良ければ、
平日でも湖畔が賑わっている。





日常を送る上で、
様々な節目に遭遇する。


その節目を通して、
今自分の立っている位置と
向かっている方向を確認する。


まだまだ先はわからない。
そうした状況を楽しんでこそ、
また先が見えてくる。





夏が近づき、
旅の季節の到来。

春風。


年の瀬の記事から2ヶ月以上が経過。
日々駆け抜けた。



一時帰国も含め、ここ最近は、
常に気が張っていた。



予定を詰め込みすぎたせいか、
日本で体調を崩したものの、
スイスに戻ってすぐに復調。



日本ではもっとゆっくり色んな人と話がしたかったが、
限られた時間の中で、多くの刺激を受けた。



スイスに戻ってすぐに新たな動きが起こり、
自分の中で色々と整理が必要な時期に差し掛かっている。



不安や焦りで押し潰されそうになることもあるが、
この状況を楽しみながら少しずつ結果を残していこうと思う。



スイスは自然に恵まれている。
気分転換に最適な環境が都市部から近くにある。
先月、8年振りにスキーをしたが、
圧倒的な自然のスケールは、
自分の悶々とした気持ちを切替えてくれる。



街中では春風が吹き始めた。
昨日より、今日。
今日より、明日。

質実。


年の瀬。




更新頻度が上がらないまま年末を迎える。
たまに覗いてくれていた方々、すみません。


一日一日があっという間に過ぎていく生活。
とても充実しているのだが、
年末も普段の週末のような感覚になりかねないので、
ここで、一年の区切りをつけたい。




今年一年は大きな転機だったように思う。


漠然と捉えていた将来が、
少しずつ現実味を帯びるにつれ、
身が引き締まる感覚。


目標にしている山が近づくにつれ、
そこへ辿り着くために必要なことが次々と見えてきて、
不安や焦りを抱えることも多々。



それでも結局は、


今やるべきこと
今しかできないこと


を精一杯やることに決めている。


まだまだ、これから。




今年も本当に多くの方々に助けられた。
感謝感謝。
良いお年を。

夏跡。

ここ最近、朝晩がかなり冷え込んできた。
気温は北海道とあまり変わらないようだが、
日照時間がかなり短くなってきている。


kk氏から拝借しているminoltaXDでフィルム2本程度は写真を撮ったが、
未だに現像できないでいる。
安くディスクに書き込んでくれるお店を早く見つけなければ。


一ヶ月程前にチューリッヒ湖の遊覧船に乗った。
旧市街の南端から2時間ほどかけて、Rapperswilという街へ。
途中、船上ディナー&ワインを頂く。
実は、こっちに着いてから殆どスイス料理を食べる機会が無い。
今回も北大から教員が来ていたおかげで、食べることができた。


船は南へ向かうので、遠くアルプスが見える。


スイスらしい風景。


今は山の木々も色づき始めている。
秋晴れを狙って写真撮ろう。

近況。


チューリッヒに着いてもうすぐ二ヶ月が経つ。
やっと落ち着いてきたので、久々に更新。



入居予定だった部屋が実際には存在しない、
というドン底からのスタートを切った。


これまでなるべく色んな出来事をプラスに考えようと思っていたが、
こればっかりはさすがに堪えた。
到着時から色々とトラブルが続き、
最初の二週間はかなり精神的に疲弊した。
あの時にもう一つくらいトラブルが重なっていたら、
日本に帰国していたかもしれない。


チューリッヒに来るのはこれが三回目になるが、
以前に見た旅行者としての街の景色とは、何だか違って見えた。
天気も良く、賑わいの感じられる街の中で、
なかなか気持ちが高ぶらなかった。
一日一日が長く、つらいものだった。


こんな状況でも生活がなんとか成り立っていたのは、
本当に多くの人の支えがあったからで、
日本の家族や友人からの励ましの言葉や、
毎日現地で色んな人と知り合う中で、
少しずつ身の回りのことが好転し始めた。


一ヶ月が経った頃には、
生活の基盤が整った。


今振返ると序盤の一ヶ月は少しもったいない気もするが、
本当に良い経験になったと思う。
今までに無い感情を覚えたし、
この先、多少のトラブルがあっても大丈夫だろう。


9月中旬から今現在までの生活は、
平日は研究と設計事務所での仕事が朝から晩まで。
土曜の夜は外に出て、日曜は家でゆっくり。
一日一日があっという間に過ぎていく。
今後はもう少し時間を作って、
近郊の街に出かけようと思う。
独語はまだまだこれからだが、
少しずつ耳は慣れつつあるかもしれない。


最初に躓いた分、
今は本当に充実した日々を送っている。


すべての出来事に感謝。

帰還。



一昨日以降、拠点を札幌から幕別へ移した。


最近は・・・
友人の一周忌で地元の仲間に会ったり、
札幌では高校や大学の同期、研究室のメンバーに送られた。
徐々に実感が沸いてきたような。


旅程は確定。
8月12日、新千歳→羽田。
8月16日、成田→クアラルンプール→フランクフルト。
8月17日、フランクフルト→チューリッヒ


住居は未定。
やっと契約先が見つかりそうな気配。


もうちょいです。








旅の手帖も最終頁。






7:00YH発。
8:30ピレウス港着。
9:00ピレウス港発。
10:50イドラ島着。


アテネでは感じにくかった、
ギリシャらしさを求めて、
日帰りで行ける島を目指した。


青い空
青い海
白い壁
赤い屋根


旅の前に抱いていたイメージ通りの島だった。


この島にはアーティストが多く滞在しているという。
港を囲うように土産物屋やレストランが建ち並んでいるが、
大型の観光船が立ち寄る2時間程しか店を空けていない。


観光客は港周辺をぶらついて食事をして帰っていくが、
石畳の坂道を上まで登っていく方が、
よっぽどこの島の魅力を感じられるような気がした。


この島に車はなく、列を成して坂を登る荷馬。
街路のどこにも直線がなく、手造りのアナログな世界。


今回の旅の終着地として適地だった。
静かに旅の振返りをして、アテネへ。


14:20イドラ島発。
16:10ピレウス港着。
18:00ホテル着。


入国日当日と帰国日前日だけは、
事前にホテルを予約していた。


YHとは比べ物にならないくらいの設備、食事。
でも、YHにも良い所はたくさんあったし、
今回の旅が何とかなったのもYHのお陰。


翌朝、アテネからモスクワ経由で成田。
モスクワ→成田の便で、
ミュンヘン、ニースで出会った日本人と三度目の再会。
偶然が三度重なるなんてちょっとありえない、
ということで記念撮影。


こうして初めての海外旅を終えた。


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後記。


これまでこのブログに掲載していた記事は、
2007年2月20日〜3月14日の日程で行った初めての海外旅行の記録です。


たった3週間程の旅を振返るのに、
気付けば2年の歳月を費やしていたことになります。


このブログを読んでいただいている方の中には、
私が常にどこか旅へ出ているという誤解を招いていたようです。


また、更新にここまで時間がかかるとは、私自身も予想外でした。


2009年7月28日付「再旅。」に少し動機を書いていますが、
過去の旅のメモや寫真を頼りに、
今の自分ならどのようにその情景を感じているのだろうか、
ということに自分自身興味があります。
現地で感じたこと以上のものが、
振返るという行為を通して見えるような気がしたのかも知れません。



この記事を書き始めた頃の自分と、
今現在の自分には、
2年の間に大きな出来事が幾つもありました。
新たな出会いもあれば、
突然の別れもありました。
記事を更新したくても、
なかなか更新できなかったような気がします。


実質3週間の旅が、結果として再旅では2年間かかりました。
記事と記事の間の「空白」にこそ、
この旅の本質があったのかもしれません。

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「2007欧州編」は本日で終了です。


「2006西日本編」
「2007姫路・明石編」
「2008広島編」
「2008フランス・スイス編」
「2008名古屋編」
「2009淡路島編」
「2009東北編」
「2010韓国編」
「2010北陸編」
「2010サハリン編」
「2011コペンハーゲン編」

これらの記事は、今後、順不同で記事になるかも知れません。



今後は、もう少し現状を伝える機会が増えると思います。


お楽しみに。