中島みゆき@東京国際フォーラムのライブのこと

5月29日は東京国際フォーラムで中島みゆきのコンサート。

自分が、ミュージシャン単位で気に入り、その人の過去音源まで遡って聴くようになった初めての人です。
途中で洋楽メインに行ったり、アイドルに首突っ込んだりしながら、それでも自分の一番底の方に原点のように常にいる人です。

それでも好きになった当時は好きにコンサートに行けるような環境ではなく、大学時代から社会人初期は洋楽メイン期、それ以降は思い立ってもなかなかチケットが取れず、結局観たのは所謂コンサートではなく演劇とライブの折衷的な公演「夜会」の1回だけ。

そのまま2020年に入り、「中島みゆき2020ラスト・ツアー 結果オーライ」と銘打たれたツアーが開催されるに至り、絶望していたわけですが、そのツアーは全24公演のうち8公演を終えた時点でコロナで中止。

最初の方は代替公演も発表されたもののそれも改めて中止になり、そのまま沈黙。
2020年10月には彼女の公演やレコーディングにおいて長年バンマスを担当していた小林信吾氏が死去し、正直これどうすんの状態に突入。

そしてそこから3年。
2023年10月、2024年開催の新たなツアーが遂に発表されました。東京と大阪だけですが全16公演。
友達の積極的なアクションのおかげで楽日前の5月29日のチケットを入手、当日は何かあったらダメなので全日有給休暇を取得して万難を排しました。

そして。
一曲目が「はじめまして」。
私は彼女のアルバムの中では80年代前半のアルバムが最強だと思っている口で、特に82年「寒水魚」83年「予感」84年「はじめまして」が俺内3大アルバムなので、いきなりそこから来るもんですから最高ですよ。

特に00年代の彼女はタイアップでそういう感じの曲を求められたり、過去曲でも曲単体で再評価されるのが「時代」とか「ファイト!」とか「糸」とか、割と「大きなメロディ」の楽曲が多めですが、そんな中にひょいっと1977年のアルバムの、その中でも割と「小さなメロディ」の曲である「店の名はライフ」をぶっこんでくる。
というか「はじめまして」と「店の名はライフ」の2曲を聴けた時点で元は取った。もうOKだ。

その後は「おたよりコーナー」があってラジオのノリ全開のトークを繰り広げたり、「夜会」書き下ろしの曲をメドレー形式で歌ったり、要するに構成としては「中島みゆき全部盛り」状態。
本編ラストでは最新シングルで映画の主題歌、個人的には久々に大傑作だと思った「心音」、そしてアンコールラストでは「地上の星」。完璧じゃないですか。

ふと思ったのは所謂「大ヒット」レベルの曲をあんまりやってないこと。
序盤に「銀の龍の背に乗って」や主に最近のシングル曲を何曲かはやったものの、「時代」も「悪女」も「ファイト!」も「糸」も「空と君のあいだに」も、人に書いたヒット曲もやらなかった。

いや、もうそこに集まっているのはアルバムもりもり聴いているようなファンばっかりなので、今回のような全体の構成でものすごく聴かせる感じの方が全然いいだろうと思うし実際自分もそうなのですが、逆に大ヒット曲連発でグイグイ押して来たらどんな恐ろしいことになったのか、それはそれでちょっと聴きたくもあったり。

ということで今回のツアーのタイトルは「歌会 Vol.1」。ということは次もやるつもりです。ラストではないです。
ヒット曲盛り盛りのVol.2とか、人に書いた曲メインのVol.3とか、夢は広がります。
個人的にというか、終わった後の飲みで友人と一致したのは、「寒水魚」「予感」「はじめまして」の3枚メインのコンサートをやってくれたら20万円までは出す。

山野楽器 銀座本店がCD販売をやめること

いよいよ来ました。山野楽器銀座本店、CD/DVDの扱いを7月限りで終了します。

山野楽器銀座本店は、現存する日本最古のレコード/CD販売店、のはず。
しかもその取り扱い開始から建て替え等で仮店舗営業した時期を除いてはまさに銀座四丁目のあの場所で。

こちらに公式の年表がありますが、松本楽器店としての開業が1892年。
蓄音機が日本で販売開始されたのは1870年代ですが、その時はまだ音楽用途ではなく、音楽再生機としてレコードと共に販売されるようになったのが1903年。

いろいろ端折りますが、販売元はその販売代理店として楽器店に話を持ち掛けて、山野楽器は1920年にビクターの販売代理店になっていますので、そこまでには蓄音機及びレコードの販売を行っていたということになります。

で、その後ゼンマイ式の蓄音機は電化されて所謂「電蓄」になり、その販売の中心は徐々に電機店に移行していくわけですが、ソフトの方の販売は今に至るまで残ったということです。

山野楽器は更に、戦後の復興期に首都圏の百貨店にテナントとして入りまくることで業績を伸ばします。
今は亡き東急百貨店東横店がテナント支店第1号、大丸東京店や伊勢丹新宿店にも入っていたことがありますし、日本橋の高島屋と三越には2010年代まで入っていましたし、最近まで入っていた小田急百貨店や今も複数の地域の店舗に支店がある丸広百貨店もその流れです。

そんな感じで一時はえらい勢いだった山野楽器ですが、CDの販売不振に加えて百貨店という業態の衰退もあり、ここ数年はかなり目立つ感じに店舗数を減らしています。
ここ5年でこんな感じ。最大期でも40店舗には届かなかったチェーンなのでかなりのもんです。

2019/09/20:山野楽器 日本橋三越店(東京都中央区)
2020/08/09:山野楽器 そごう横浜店(神奈川県横浜市西区)
2020/09/20:山野楽器 丸広上尾店(埼玉県上尾市)
2021/02/28:山野楽器 そごう川口店(埼玉県川口市)
2021/07/20:山野楽器 成城コルティ店(東京都世田谷区)
2021/07/25:山野楽器 橋本ミウィ店(神奈川県相模原市緑区)
2021/08/29:山野楽器 西武池袋店(東京都豊島区)
2022/02/28:山野楽器 小田急新宿店(東京都新宿区)
2022/08/21:山野楽器 仙台店(宮城県仙台市青葉区・CD販売終了)
2023/03/12:山野楽器 府中フォーリス店(東京都府中市)
2023/06/30:山野楽器 ラスカ平塚店(神奈川県平塚市)
2024/03/31:山野楽器 本厚木ミロード店(神奈川県厚木市)

閉店していなくても恐ろしいほどCDの店頭在庫を減らしている店もありますし、実際銀座本店も2019年に路面での販売をやめ、山野楽器ビルのB1階から2階までをKDDIに貸し出し、CD/DVDは4階1フロアのみでの展開、しかも4階にはクラシックギターのスペースもあるという状況。

そして銀座本店でのCD取扱い終了に先駆けて、5月31日でオンラインでのCD/DVD販売を終了

これ、恐らく全店でのCD/DVDの取扱終了も視野に入っているのではないかと思います。
もちろんテナント元との契約や、その店舗単位での売上等もあるでしょうから、そんなバサッと逝くことはないと思いますが。
残りは17店舗。

銀座本店4階はCD/DVD販売終了後、どうなるかというと、既に店頭に貼ってありました。

ギターエリアを販売だけでなく「体験」にまで拡大するフロアにすると考えればよいのでしょうか。

コロナ禍以降、島村楽器がその時に楽器を手にした人にいかに演奏活動を継続してもらうか、というところでの「体験型」のコンテンツ・プログラムに滅茶苦茶力を入れて業績を伸ばしていて、山野楽器もそういう方面をキャッチアップしているようですが、この4階はまさにそのために供出された感があります。

とはいえ、会社を継続させていくために限られた資産をどう使って利益を最大化していくか、という点を考えればもうそれはやむを得ないことで。


で、山野楽器銀座本店がソフト販売から撤収した後、最古の現役「レコード/CD店」はどこかと考えてみたのですが、多分京都のJEUGIA三条本店。

TM NETWORKの40周年トリビュートアルバムのこと

TM NETWORKの40周年記念のトリビュートアルバムを、きちんと盤で買いました。

こういうトリビュートアルバム、カバーアルバムの類は、ここ十数年割とお手軽にあまりお金かけることなくリリースされることが多くなっていて、数曲いいのはあっても全体としては何だかなあというものが多いですが、これは違います。

さすが「周年」を冠したアルバムだけあって、各曲ともお金をかけて丁寧に制作されていることがわかりますし、別のトリビュート系アルバムには割とよくある「とりあえずヒット曲並べとけ」という感じはなく、きちんと担当ミュージシャンに違和感なくハマる楽曲を選択していることもあって、非常に聴きごたえのあるアルバムになっています。
以下各曲。

01. SEVEN DAYS WAR / GREe4N BOYZ
確かに彼らがTMの曲をやるとすればこれだという気持ち。ただ、従来の彼らのトレードマーク的歌唱であるところの「4人同時発声」がほぼない。改名してまず新機軸を多くの人に聴かせたかったのか。

02. Self Control / CAPSULE
途中で申し訳程度に不協和音等ぶっこんでいますが、Aメロを元曲通りスタッカート気味に歌うこしじまさん含めびっくりするほど捻っていないというか、どこまでも元曲の空気感ママ。これは単純にヤスタカがTM好きすぎなんだと思う。

03. Get Wild / B'z
これも譜面的にはかなり元曲に近く、ほとんど元曲の空気感は壊していないのですが、何せ稲葉が圧倒的に稲葉らしく歌い叫び、松本が圧倒的に松本らしく弾きまくるので、もうそれだけで完全に別物。最高と言うしかない。2人以外のバックトラックは中田ヤスタカ制作。この組み合わせも最高。

04. BEYOND THE TIME / 澤野弘之 feat. SennaRin
小室影響度が相当高いはずのアニソン界隈から唯一の参画ですが、SennaRinの歌唱力を借りて圧倒的な「歌モノ」としての存在感。楽曲としての完成度は一番じゃないかと思います。

05. Maria Club / ヒャダイン with DJ KOO
リミックス楽曲。ヒャダインの思考的にこのトリビュートアルバムの中での「トンチキ」枠を狙った感のある出来。それでもやっぱりTM好きすぎてあんまり無茶はできなかったような空気もある、愛おしい感じの感触。

06. BE TOGETHER / 乃木坂46
アイドルがやるならこの曲というのはとても理解できるし、鈴木亜美よりも更にアイドル的なアレンジでこれはこれで好ましく聴けるのですが、既定路線過ぎるのが残念。櫻坂46に「RESISTANCE」やってほしい。

07. LOVE TRAIN / 西川貴教
ずっぱまり過ぎてむしろ面白くなっている。もう完全に西川さんの曲じゃないですか。

08. Human System / 松任谷由実 with SKYE
SKYEというのは鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆ですから、このメンツがTMの曲をやってるというだけでもう面白いのですが、この曲にブラス入れてくるという発想はなかった。ユーミンが歌うことを前提に完全に再構成された、プロの仕事です。

09. TIMEMACHINE / 坂本美雨
TMのデビュー期には存在していて、でも録音されたのは昨年といういわば「幻の曲」を、割と強火のTMオタである美雨さんが歌うのはもう必然かもしれません。アレンジの奥行き感も割とガチ。というか本当に美しいアレンジです。

10. STILL LOVE HER / くるり
そもそもメンツの中に彼らが入っていることに大変に違和感はあったのですが、ただいざ聴くと岸田のVo.のしっくり感にビビる。確かにこの曲はTMの楽曲の中では朴訥感高いメロなので、これは慧眼の選曲。

11. ELECTRIC PROPHET / 満島ひかり
ミニアルバム「Twinkle Night」収録で8分半ある、古参ファンの皆様にいたく愛されている楽曲を、きちんと8分半使って再現するという贅沢さよ。元曲の語りっぽい部分がガチの女優にかかると本当に「演劇感」がバキバキに発揮されていてむしろ恐ろしい。


このアルバム概ねサブスクでも聴けるのですが、Apple Musicでは少なくとも今のところはGREe4N BOYZとB'zはアルバムの流れでは聴けない仕様。
で、盤はオリジナル曲が収録されたCDとの2枚組で1枚物よりはお高め。元曲と聴き比べられるのはいいことなのですが、でもねえ。

野外スタジアムでのライブの音出しのこと

adoさんの国立競技場でのライブの一部席で音響が大変に悪かったという話が出ていまして、その中で周囲の住民が「騒音」に対して近年特に態度が厳しくなっているからという推測もされておりまして。

そもそも国立競技場でライブの類を開催することは相当にハードルが高いというのは、改築前の国立競技場でライブを開催したことがあるのはSMAP・ドリカム・嵐・ラルク・ももクロ・AKB48のみということからもわかります。
改築後に至っては通常の有人公演を行ったのはadoさんの前には永ちゃんのみで。

野外でのライブのPA仕事は非常にしんどいという話も割とよく聞きます。
基本的なところ以外はおよそその場での経験則の積み重ねの賜物だということですので、過去にほとんど事例がない国立競技場で、かつこれまで以上に厳しい制限の下で、となるとそりゃ大変でしょう。
とはいえ安い席でも1万円となれば、観客だって文句の一つも言いたくなります。いろいろみんな大変です。

というか、国立競技場であんまりライブが行われないのはそもそも周囲に割と民家・アパート・マンションの類が多く、どう設定してもある程度の「騒音」は避けられないからだろうと思っています。
それでも開催するとなれば、それなりのコストをかけて指向性の調整含めた対策・根回しをきっちり行ったうえでやるので、大会場とはいえ音楽専用会場より収益性は高くはないんじゃないでしょうか。そりゃKアリーナとか音楽専用大会場ができるだけのニーズはあるわけです。

国立競技場改築の初期プランが開閉式屋根付きだったのは、こういう競技以外での汎用性・収益性を高めるための設備だったからということもあったのでしょうが、何やかんやあって今の形になって、その結果こうなる。でも経緯を考えればどうしようもない。

そしてもし「周囲の住民が『騒音』に対して近年特に態度が厳しくなっているから」が本当だとすれば、神宮球場もヤバいということにもなりかねず、神宮をいわば本拠地にしている乃木坂46が困ることにはならないかと思ったのですが、友人と会談を行って「乃木坂は音楽としては圧倒的に中音域メインの音で、重低音がズンズン来たりすることはあまりないので、およそ大丈夫ではないか」という我々内結論に至りました。


で、他のスタジアム系の会場でライブもやっている会場のことが気になって調べてみたのですが、やっぱり頻繁にやっているところはそれなりの立地です。

■日産スタジアム

元々河川敷というか洪水時の遊水地にもなっている場所なので、周りに民家がありません。ライブ開催時には南東の北西を向く位置にステージが置かれますが、その先には2km一切民家がありません。

■味の素スタジアム

元々空港の隣接地なのが強い。ここも南東から北西に向かう位置にステージを置けば、2km先まで民家が一切ない立地です。

■西武ドーム

「ドーム」と名前が付いているものの密閉型ではなく野外球場に屋根が付いただけの球場ですが、野球場の通常パターンである「外野から内野に向く」形でステージを置けば、狭山湖や早稲田大学所沢キャンパスの向こうまで、約3kmに渡って民家はありません。

■ひたちなか海浜公園

特にしげくライブが行われる場所ではないのですが、ロッキン開催時の最大ステージが置かれる場所は、その音が出る方向に一切民家がないまま太平洋。出し放題。ちなみに蘇我スポーツ公園も、東に音を向けなければ大丈夫な感じ。


首都圏以外だと、割と新しめのナゴヤドーム・大阪ドームについては、作る前から民家が四方とも割と至近にある環境なので、およそ計画の段階から密閉型ドームにするという選択肢しかなかったわけですが、古くからある野外会場については、甲子園球場は国立競技場ほどではないにしてもライブの開催は少なめ。
外野から内野に向けて音を出した場合、正味球場の一塁側すぐ脇に民家がある程度あったりしますので、それはもう止むを得ないのかもしれません。

甲子園でのライブが恒例になっているのはTUBEだけで、あとは年に多くて数回程度。2024年も今のところ発表されているのは7月のTUBEと11月のスカパラのみ。
2022年に甲子園でライブを開催した際のあいみょんは、敢えて弾き語りの形のライブでしたが、そこからもやはり開催には相当の準備と根回しが必要であることが推測されます。

よくわからないのが長居スタジアム。ここはスタジアムの北端にステージを置いて南に音を出す形ですが、確かに民家を最も避けられるのはその方向。それでも250m先には割と豪快に住宅が密集しています。

ここまでのスケジュールを見る限り、ライブで初めて使用されたのは2007年のミスチルのツアーですが、それ以降も毎年1-2組しか開催されておらず、これは「1年に2組4日まで」とかいう合意が地域と出来上がっているのかな、と思ったのですが、2023年を見てみるとTWICE・King Gnu・NCT・B'zと4組で合計9日間をライブに使っています。
これは何ぞやと思ったのですが、Jリーグのセレッソ大阪のホームゲームが2021年夏から完全に隣のヨドコウ桜スタジアムでの開催になったことが関係あるのかとも思ったり。
それでも長居公園地域での「興行」の数そのものが増えたということにはなるわけですし、かといってその2会場で同時にフルサイズ使用のイベント開催は無理だろうし、やっぱりよくわからない。

国立競技場の写真撮ってたかなと思ったら、出来上がる前のしかありませんでした。
ということは出来上がってから神宮球場で野球を観ていないということなので、何とかしたいと思います。

リニューアルしたSHIBUYA TSUTAYAのこと

休みだしせっかくなんで、4月25日にリニューアルオープンしたSHIBUYA TSUTAYAを覗きに行ってきました。

フロアはこんな感じ
うち、現状で一見で自由に入れるのはB2階と1-5階。
B1階はまだ開いてなくて、6階/7階は事前に整理券を入手した人のみ入場可。8階はよくわからない。

フロアは完全に一新されているわけですが、その中でも「『SHIBUYA TSUTAYA』の伝統を受け継いだ」と掲げられているのがB2階。
一番気になっていたことは、このB2階がまだ「CDショップ」と呼べる体と言えるのかどうか、という点だったのですが、結論としては微妙。

チョイスされたミュージシャンのコーナーが並んでいるのみという形、その他のミュージシャンのCD/DVDが50音順に棚に並んでいるということは一切なく、言ってみればリニューアル前の1階とだいたい同じような感じです。
CDは売っていますが所謂「CDショップ」ではなく、それでもチョイスされた人たちのファンにとっては何か嬉しい場所という位置付け。

で、改めてフロアを見てみるとざっくりビジネス的に言うと

B2階:場所貸し(BtoBtoC)
1階:場所貸し(BtoBtoC)
2階:スタバ
3階:場所貸し(BtoC)
4階:場所貸し(BtoC)
5階:場所貸し(BtoC)
6階:場所貸し(BtoBtoC)
7階:場所貸し(BtoBtoC)

B2階ではレコード会社に場所というか棚を貸し、1階と7階ではアニメの配給会社に場所を貸し、6階では各種IPを所有している企業に場所を貸してグッズを共同で開発し、3階4階はスクランブル交差点を臨む席を含めて個人に席を貸す。

というか5階、デュエルスペースってカードを売っている店が顧客サービスのために無料で開放している所がほとんどで、1時間1,650円なんて強気の価格で有料の場所というのはなかなかエグい。

こういう、一棟ほぼ場所貸しという業態で思い付くのは、旧新宿三越、一時は「ビックロ」だった建物です。他にも地方の百貨店なんかは自社で販売する部門では如何ともし難く、そういうフロアをガンガン削って書店や家電量販店、百均ショップ等「人を呼べる」業態を誘致する事例も割と多く、SHIBUYA TSUTAYAもそういう「のっぴきならない状況の百貨店」に近い状況ではないかと想像することも可能です。

企業とのコラボでポップアップショップを出す事例、東京でもあちこちでやっているわけで、この新しい店舗は渋谷駅前という地の利と「TSUTAYA」というブランドでどこまで他との優位性を保てるか、という部分が割とこれから重要なのではないかと思いました。

で、2階が1フロア全部スタバになっていて、そりゃそうするよなあと思いましたが、窓際が新しいレイアウトによって「渋谷駅前のスクランブル交差点」を撮影するインバウンドの皆様にとって最適なスポットになった結果、交差点側から見ても割と面白いです。

新星堂が中央線沿線から消滅すること

本日、新星堂 アトレ吉祥寺店が来月の5月19日に閉店することが発表されました。

新星堂は元々高円寺の小さな個人店舗から始まり、1964年に法人化してからかなりの期間において荻窪に本社を置いていたこともあり、ホームグラウンド的な地域として中央線沿線には多くの支店が置かれておりました。
それがアトレ吉祥寺店の閉店をもって、中央線沿線の新星堂が全て閉店と相成ります、ということで。

以下、中央線沿線に過去存在した新星堂の一覧。年月日は閉店日。さすがに20世紀のことの詳細はわからず、店が存在していましたよ、ということだけ。

19??/XX/XX:新星堂 吉祥寺店(ニューマルイ内)
19??/XX/XX:新星堂 立川店(中武デパート内)
19??/XX/XX:新星堂 八王子店(路面店)
19??/XX/XX:新星堂 八王子ニューマルイ店(東京都八王子市)
199?/XX/XX:新星堂 荻窪店(東京都杉並区)
199?/XX/XX:新星堂 荻窪タウンセブン店(東京都杉並区)

2004/02/29:新星堂 中野丸井店(東京都中野区)
2004/06/10:新星堂 八王子駅ビル店(東京都八王子市)
2004/07/20:新星堂 高円寺北口店(東京都杉並区)
2007/06/12:新星堂 CD SHOPアポロ店(東京都立川市)
2007/07/23:新星堂 西国分寺店(東京都国分寺市)
2009/09/01:新星堂 小金井店(東京都小金井市)
2010/01/24:新星堂 高円寺レコード店(東京都杉並区)
2010/01/31:新星堂 西荻窪店(東京都杉並区)
2012/07/29:新星堂 天沼店(東京都杉並区)
2012/07/31:新星堂 荻窪ルミネ店(東京都杉並区)
2013/02/24:新星堂 八王子東急スクエア店(東京都八王子市)
2016/03/31:新星堂 西八王子店(東京都八王子市)
2021/08/31:新星堂 阿佐ヶ谷店(東京都杉並区)
2023/01/22:新星堂 ルミネ立川店(東京都立川市)
2023/09/30:新星堂 武蔵境ヨーカドー店(東京都武蔵野市)
2024/01/31:新星堂 国分寺駅ビル店(東京都国分寺市)
2024/05/19:新星堂 アトレ吉祥寺店(東京都武蔵野市)

新星堂は2006年頃には経営不振でにっちもさっちもいかなくなり、TSUTAYAと提携したはいいもののシステム投資に耐えられずに解消したり、光通信と提携したはいいものの狭い店舗内でスマホも売ろうとしてうまくいかずに解消したりした末に、WonderGOOを運営するワンダー・コーポレーションに吸収されました。

が、その段階でワンダーコーポレーションは茨城県拠点のスーパーマーケットチェーンカスミの子会社でしたので、新星堂もカスミグループの一員となり、本社も荻窪からつくば市の郊外に移転し、荻窪の本社の土地は売られて現在マンション。

その後、2018年にすごい勢いでいろんな企業を買収していたRIZAPに買われ、その後いろいろ整理されて、現在の新星堂はREXTという企業の中のブランドのひとつ、という位置付けです。
RIZAP直後くらいまでは、そこまで閉店も多くなく踏ん張っている感があったのですが、そういう立場になってしまったらもう社内の「維持しよう」という意志の力もさほど大きくなりにくい、ということではないかなあ、と思っています。

というか新星堂、別に中央線沿線だけ店舗がなくなっているわけでもなく、東京都内に残る店舗は葛西と昭島の2店舗のみ(秋葉原の「エンタバ」業態は除く)。

一方、新星堂が全滅する中央線沿線にどれだけのCD店が残存しているかと考えてみたところ、タワーレコードは吉祥寺も八王子も既に閉店し、もちろん個人経営店舗ももうない。中古盤屋は割とありますが、普通にふらっとヒットチャートの新譜を買って帰れるCD店は新宿を出たらもう現存するのは立川のHMVだけのはず。

中野ブロードウェイに演歌なら買える店、テクノ系なら新譜も多少買える店はあり、吉祥寺のHMVはアナログ中心だけど多少新譜CDも置いてあったはず。あと吉祥寺と立川のディスクユニオンもある程度新譜も扱っていますが、いずれもあんまり普通のCDショップとは言えない感じで。
西八王子のミチル楽器は移転してまだやっているのかな。ここも演歌系だけど。

そんな感じで、東京もこんなもんです。
まあ、地方ではロードサイドのTSUTAYAが閉店したら半径数十kmの範囲からCDを売っている店がなくなりました、みたいな地域ももはや珍しくなく、数百円払って電車に数十分乗れば渋谷や新宿の大型店に辿り着けるのは、まだありがたいのです。
つうか私は新宿勤めですので、帰りに寄れる。ありがたい。本当に最近は心からありがたい。

<追記>
八王子のJR駅ビルに山野楽器がありました。すみません。
また、裏が取れなかったので書きませんでしたが、一時期東中野駅周辺にも新星堂の店舗があったようです。

BOOKOFFのアナログ盤販売のこと

世の中の流れに合わせてBOOKOFFでもアナログ盤を積極的に扱うようになって数年経ちます。
自分も割と面白がってできるだけ各地のBOOKOFFを回るようにしています。

ある程度数を回ると何となく癖というか、取り扱い方の店舗ごとの差異のようなものも見えてきまして。

  • 都市型小型店舗の場合、新規でアナログを置くスペースを捻出できないためか、アナログを置いていないことが多い
  • TSUTAYAとの併設店舗の場合、TSUTAYAを潰してBOOKOFF単独とし、それで捻出できたスペースでアナログ扱いを開始する店舗複数
  • ハードオフ併設または近隣にハードオフ店舗がある場合、アナログはハードオフ側に既存のため、BOOKOFF側ではアナログ扱いは行わないことが多い。BOOKOFF側では比較的美品のみ扱い、ハードオフはジャンク扱いのみというパターンも。

BOOKOFFも割とフランチャイジーによって運営されている店舗が多いので、その方針でアナログ取扱いの気合い等が異なっているのも止むを得ません。

元々CDの取扱いでも、割と地域/フランチャイジーで差はありまして。
例えば静岡市の店舗(ハウマッチという企業による運営)では他に比べて8cmシングルCDの扱いに積極的だとか、名古屋の店舗では何となくですが他と比べてやっぱりメタル系の在庫多めじゃないかと思ったり。

BOOKOFFでは原則フランチャイジーを跨いでの在庫の平準化は行っていませんので、90年代USインディーズパンクの品揃えが異常な店とか、INUの「メシ喰うな!」の在庫が他を差し置いてやけに潤沢な店舗があったり。

地域性もきっとあるでしょうし、あと、60-70年代プログレの紙ジャケ再発CDのシリーズ一式がほぼ完璧に揃っている店舗に出くわしたりした際には、どなたかが鬼籍に入られたか配偶者の方にブチ切れられたかどっちかかなと想像したりするのもアリです。

アナログの話。回ったといっても、まだアナログ取扱いが本格化する前から含めても恐らくまだ全国の2割程度かと思います。
それでも、アナログが特にどうかしてると思った店を搔い摘んで。

■BOOKOFF 函館本通店
分類では「中型店舗」ですが、数多の大型店舗を軽くぶっちぎる圧倒的な在庫量。

■BOOKOFF 麻生駅前店
BOOKOFFのアナログ取扱いは割と雑なところも多いのですが、SP盤をこんな雑に扱っているのを他で見たことがない。

■BOOKOFF 上野毛店
スペースはさして広くないがものすごい密度。特に7インチは完全に「壁」状態、ルックスの時点で心を折りに来ます。

■BOOKOFF 甲府下石田店
外看板に「レコード」を大きく掲げた店で中の在庫も看板に恥じずなかなか。でも3月で統合移転のため閉店。移転店舗は相当床面積でかそうなので、そっちは追い追い。

正味BOOKOFFのアナログ盤の値付けは相場と比べると高いです。特に相場では安値のヤツ。
既存の中古盤屋なら100円の箱によく入っている7インチが300円とか500円とか。3枚1000円コーナーによくあるLP盤が720円とか。
ただ、そんな盤の中に「世の中にあんまり出回っていないけどそもそも需要がないので安い盤」というものもありまして、「こんなの他で見たことないわ」という盤が、店の数も多いだけに適当に回っているとそれなりに出てきます。

そんな「見つけた」感を味わうために、週末ごとに出かけていまして、今日も関東近郊数店舗回りましたがアナログについてはいまいちでした。
しかし、CDの方で乙女フラペチーノ(おとといフライデー)のオリジナル路線前のカバーシングルとあべみかこのCDシングルを入手したので、これはこれでよしとします。

RAY×勃殺戒洞@大塚Hearts+のライブのこと

土曜日は、時々気にしているシューゲイザーアイドルグループのRAYが、元NUMBER GIRLの中尾憲太郎と元Blunky Jet Cityの中村達也によるユニット勃殺戒洞と対バンをするということで、そういう一見食い合わせが悪い対バン好きな自分はいそいそと出掛けた次第。

というか、そもそもアイドルの現場に出かけるようになったのは、2011年2月のももいろクローバーと神聖かまってちゃんの対バンでももクロのパフォーマンスにぶん殴られたからですし、2018年のフィロソフィーのダンスとSCOOBIE DOの対バンは、今も自分の中では「史上最強のライブ」のひとつに数えられますし、そういうのにいい思い出があるのでまた行きたくなるのです。

先は勃殺戒洞。
ベースとドラムのみというパターンですが、ベースが変にメロディアスになった結果普通に2ピースっぽくなることもなく、要するにリズムとリズムがひたすら殴り合うという、ライブで観たら最高なヤツ。
どっちかが仕掛け、どっちかがその仕掛けに乗っかって合わせていくのですが、調和したなと思ったらまたどっちかが次を仕掛け、そして時々滅茶苦茶なカオスになる、その繰り返しの40分強。

もうこういうのに触れると馬鹿になる。その時の脳内を無理やり言語化したとしても「うおう!うおう!」とか「あばばばばばば」みたいな感じになる。
毎日こういうの聴くかと問われればNOですが、でも時にこういう音楽に触れてテンション爆上げになるのは、人生にとってとても大事なことです。

惜しむらくは、こういうのって頭おかしくなるくらいの爆音で聴きたい音なわけですが、大塚Hearts+という住宅も近いロケーションの箱のためか、音量的に多少物足りなかった。
また観よう。今度は爆音で。

後にRAY。
こういう音が先に来て、どう迎え撃つのかというところがポイントでしたが、さすがただ普通にはやらない。
頭3曲「津軽よされ節」「KAMONE」「火曜日の雨」と、彼女たちの持ち曲の中でも尖ったというか、正味イカレポンチ度の高い曲を並べてきて、もうこの時点で面白い。

普段から通常のアイドルよりトラックの音が大きめですが、これ今回はさらにでかいような気がしました。4曲目「読書日記」は普段からただでさえトラック音量でかいのに、もう本当に轟音の向こうに微かに声が聞こえるような気がしなくもない、というレベル。面白い。

こちらも彼女たちの楽曲は、場とか流れで表情を変える曲が多めだなあということを改めて認識できて、もう少し現場に行くようにしないと駄目だと思いました。
ただ、5月3日のワンマンは東京にいないので無理だ。誰かWWW X行って観てきて。

で、この対バンは、RAYの「火曜日の雨」のトラック制作に中尾憲太郎氏も参加していますので、実際にはそんな滅茶苦茶な組み合わせではないのですが、PA卓の後ろに加茂啓太郎氏がいたので、まあそういうことだと納得して帰りました。
またこういうのお願いします。

The Jesus And Mary Chain「Glasgow Eyes」のこと

ジザメリ兄弟通算8枚目、再結成からは2017年以来2枚目のアルバム。

正直、ここ25年の中では一番いい。
というかデビューアルバムから4枚目の「Honey's Dead」まで作風はそれぞれ異なるものの、「こういう音を出したい」という意図が非常に明確だったのが、「Stoned & Dethroned」はアコースティック路線で敢えてやろうとしていることはわかっても各曲のアイデアは正直弱かったし、解散直前の「Munki」はそもそも何をやりたいのかよくわかんなかったし。
後から本当に、そこら辺の時期からドラッグにハマって兄弟仲も悪くなって、という感じだったことを知って、さもありなんと思ったものです。

復活作「Damage And Joy」は、だいぶ良くなったもののプロデューサーのYOUTHに助けられている感強かったのですが、ようやく今作、電子音を大々的に導入するという新機軸はありつつも、トータルで聴くと何となく集大成感もあるという、非常に美しいところに落とし込んだアルバムだと思います。

そもそも「電子音を大々的に導入」したとはいえ、M-1「Venal Joy」はイントロの最初の方こそ多少面食らうものの、太鼓が入ってきた段階で「ああ、っぽいな」と思い、その直後に歌が入ったらそれ以降はアルバム全編もう一分のブレもなく彼らなので。

あとは来日してくれないかなあということと、彼らがここまで電子音使う音源出すのなら、Ultra Vivid Sceneが再評価されてもいいんじゃないのかなあということを思いました。

■そのM-1の曲

■Ultra Vivid Scene。

トレカを取り扱う新星堂が増えていること

草加市に行って、ついでにマルイに入っている新星堂行ってみたんですよ。
5階まで上がってフロアマップ眺めたところ「新星堂」が見つからなくて一瞬「あれ、閉店してたっけ」と思ってもう一度見直して発見したのが「ガンリュウバイシンセイドウ」の文字列。

最近、新星堂とWonderGOOにはショップinショップの形で「GANRYU」という屋号のトレカショップが入っていることは知っていたのですが、こういう表記ではなかなかわからない。
で、行ってみたところ、その床面積のほとんどがトレカに占拠されていて、CDは端っこの方に少し棚があって予約コーナーがあって終了。

前に愛知・岐阜に行った時は店によって「GANRYU」の看板がかかっていたりいなかったり、よくわからないところがあったので、一旦現状の全店舗を確認してみました。

〇はトレカの扱いあり、●はなし。
支店名の:の次は、店舗が入っている商業施設のサイトでの表記、その後のカッコ内はそのサイトでの「取扱ジャンル」の表記です。

ザ・モール仙台長町店:新星堂(CD)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、モール内にトレカ専門店「マンダイトレカ」あり

鶴岡店:新星堂(CD・DVD・GAME・楽器)
→トレカ取り扱いあり、自身の投稿はほぼ無いが、ガンリュウ・新星堂他店のトレカ関連の投稿をRTしまくり

イオンモール佐野新都市店:新星堂(音楽ソフト、トレーディングカード小売販売)
→トレカ取り扱いあり、X投稿は9割がたトレカ関連

アリオ深谷店:新星堂(CD・DVD・Blu-ray・楽器・楽譜)
→トレカ取り扱いあり、アリオの店舗紹介本文にトレカ取り扱いの旨明記。X投稿はほぼ全てトレカ関連

熊谷店:新星堂/ガンリュウ(グッズ&バラエティ)
→トレカ取り扱いあり、2023/8/26にGanryuオープン。自身の投稿はCD中心、RTは一番くじ多め、トレカ多少

草加マルイ店:ガンリュウバイシンセイドウ(カテゴリ表記無)
→トレカ取り扱いあり、マルイでの表記がガンリュウ、店舗内は9割トレカ関連。X投稿は頻度が非常に少なめ

イオンモール木更津店:新星堂(CD・DVD・楽器・トレカ・ゲーム・雑貨)
→トレカ取り扱いあり、床面積が他店舗より広いため、CD、トレカ、楽器ともそれなりに展開、X投稿はほとんど全てトレカ関連

ニッケコルトンプラザ店:新星堂(CD・DVD)
→トレカ取り扱いあり、X投稿は9割がたトレカ

四街道ヨーカドー店:新星堂(CD・DVD・楽器)
→トレカ取り扱いあり、X投稿はほとんどがトレカ関連

カルチェ5柏店:新星堂(単独店舗のためカテゴリ表記無)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、同じビル内のTSUTAYAでトレカを取り扱い、新星堂での取り扱いはない模様

船橋ヨーカドー店:新星堂(CD・DVD)
→トレカ取り扱いあり、2023/12/16に新星堂店舗内にMINI Ganryuオープン、X投稿は、MINI Ganryu名義のアカウントがあるため、新星堂名義ではトレカ関連ほぼなし

アトレ吉祥寺店:新星堂(書籍/CD・音楽映像ソフト)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、X投稿もトレカ関連はなし

アリオ葛西店:Ganryu by SHINSEIDO(雑貨 / CD・DVD・Blu-ray)
→トレカ取り扱いあり、アリオ内の表記がGanryu、X投稿はGanryu名義のアカウントがあるため、新星堂名義ではトレカ関連ほぼなし

昭島店:新星堂(CD・DVD)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、トレカを含むホビーグッズ専門店「まちキャラ」が3/23オープン。

モザイクモール港北店:新星堂「style's coffee」(CD・DVD・スタジオ・カフェ)
→トレカ取り扱いあり、2024/3/23に新星堂店舗内にMINI Ganryuオープン、MINI Ganryu名義のアカウントがあるため、新星堂名義ではトレカ関連ほぼなし

立場ヨーカドー店:新星堂(CD・DVD・楽器)
→トレカ取り扱いあり、X投稿はほとんどがトレカ関連

小田原ダイナシティ店:新星堂/トレカショップ Ganryu(CD・DVD・トレーディングカード)
→2023/07/08に新星堂店舗内にGanryuオープン、2024年2月にモール内移転を行ってよりトレカコーナー充実。Ganryu名義のアカウントがあるため、新星堂名義ではトレカ関連ほぼなし

横浜ジョイナス店:新星堂(CD・DVD・書籍)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、X投稿もトレカ関連はなし

上大岡店:新星堂(CD/DVD/楽器/楽譜)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみの模様、X投稿もトレカ関連はなし

アピタ松任店:新星堂(CD・ビデオ・楽器)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみの模様、X投稿もトレカ関連はなし

カラフルタウン岐阜店:新星堂/Ganryu By SHINSEIDO(グッズ&雑貨)
→トレカ取り扱いあり、2023/9/16に新星堂店舗内にGanryuオープン(店舗の半分程度がGanryuに)、Ganryu名義のアカウントがあるため、新星堂名義ではトレカ関連ほぼなし

mozo ワンダーシティ店:新星堂(CD/DVD)
→トレカ取り扱いあり、2023/3/25に店舗内にGanryuオープン、X投稿のほとんどがトレカ関連。

リーフウォーク稲沢店:新星堂(CD・DVD・楽器)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、X投稿もトレカ関連はなし

アスナル金山店:新星堂(CDショップ)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、X投稿もトレカ関連はなし

アピタ岡崎北店:(CD)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、X投稿もトレカ関連はなし(他店舗のRTはあり)

名古屋店:新星堂(その他)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、X投稿もトレカ関連はなし

イオンモール桑名店:新星堂(CD・DVD 楽器・楽譜・中古トレカ)
→トレカ取り扱いあり。X投稿はほとんどがトレカ関連。

天王寺ミオ店:新星堂(CD/DVD)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、3/5に施設内移転オープンしたが新規の取扱いもなさげ。X投稿もトレカ関連はなし

福山店:新星堂(CD/DVD/トレカ/雑貨)
→トレカ取り扱いあり。X投稿はトレカ関連と一番くじでほとんど

小倉セントシティ店:新星堂(CD・映像ソフト)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、X投稿もトレカ関連はなし

キャナルシティ博多店:新星堂(CD・DVD)
→現状で音楽関連ソフトの取扱のみ、X投稿もトレカ関連はなし

2024年2月:岐阜カラフルタウン店
2024年3月:アトレ吉祥寺店

まず新星堂が全国でももうこれだけしかないことに愕然とするわけですが、それは今回は置いておいて。
現状で、「Ganryu」名義があってもなくても、もうトレカ取り扱い店の方が多い状況。

とはいえ、従来からトレカを扱っていた店舗もあります。
2018年に閉店した春日部店でも、閉店直前に訪れた際にトレカ販売を行いデュエルスペースも設けられていたことを記憶しています。

現在、新星堂はRIZAP傘下のREXTという企業に、WonderGOOと共に属していて、WonderGOOにもすごい勢いで「Ganryu」が増えていますが、WonderGOOは床面積大きめで路面店ばかりなので割と自分の都合でどうとでもできる一方で、テナントの小規模店中心の新星堂の方はなかなかしんどいところもありまして。

上記見てみて何となくわかるのが、
1)商業施設内の他の店舗でトレカを扱っていると新星堂では扱えない
2)大都市圏の駅近タイプの商業施設ではだいたい扱ってない
3)アピタ/ユニー系の商業施設では扱えないっぽい

1)はまさに商業施設にテナントとして入っている以上逃れられないし、2)は、まだ大都市圏だけにまだCDでやっていけるのかもしれませんが、たとえば「キャリアウーマン」をメインターゲットにしている商業施設だったりすると、CD販売はセーフでもトレカはさすがにNG、みたいな理由があるのかもしれません。
3)は見た限りそうなっているので挙げましたが全くの謎です。グループ企業にそういう商いをしているところがあるのかもしれません。

ということで、どういうタイプの店が次に死にがちか、ということが新星堂についての研究テーマになりました。
一方、このままCD置いてけぼりにして新星堂がトレカショップということになる可能性もありますが、そうなっても驚きはありません。

小規模なレンタルビデオチェーンが、アダルトに重心を置き始めてグッズとかも販売し始め、そのうちレンタルもやめてしまって「閉店してないし屋号も変わっていないのだけど、普通にアダルトDVD・グッズの販売店」になっている事例とかもあるので。
大丈夫です。それはそれで嫌いではありません。