ハプンとハピネス、そして僕。または俺

5月51日をきっかけにはじめた、中水かおるのメモ日記。タイトルは、ハピネスの語源のハプンから。

Go Beyond The Limit !!(限界を超えろ!!)

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宝塚歌劇団星組トップスターの礼真琴さんのTシャツ・Go Beyond The Limit!!

Go Beyond The Limit !!(限界を超えろ!!)と、友人が大切にしている今年の目標を仲間のみなに紹介してくれた。話してくれた時に、背中にその言葉が記されたTシャツを着ていて、そこには船の絵と英語でその言葉が記されていた。

 

そのデザインがなんともかっこよくて素敵だったので、購入先を聞くと、宝塚歌劇星組トップスターの礼 真琴(Makoto Rei)さんのモットーとのこと。Tシャツはスターグッズだった。それも新鮮。西宮に暮らしている方なので、兵庫はタカラヅカ文化圏であることも実感する。礼真琴さんは2019年に星組トップスターに就任されたニュースター。Tシャツのデザインがカッコいいので、ファンではないけれど、私も手に入れたくなった。着ると元気が出そう!

 

実はまだ、宝塚大劇場に行ったことがない。梅田にあるシアタードラマシティが完成した10数年前に、宝塚歌劇団によるこけら落とし公演に仕事がらみで訪ねる機会があった。その時に初めて観劇する機会を得て、一分の隙もない完璧で、完成し尽くされた舞台は圧巻。生々しさと作りこみとのはざまにある、人間の臨界点にあるような印象をうけた。まさに夢の世界。当時は、ミュージカルや演劇やダンスの舞台は比較的よくみていたし、タカラヅカは子どもの頃からテレビでは見たことがあったけど、生の舞台はそこにいる人しか体験できない代替不能な空間がたちあらわれていて、自分が思っていた以上の感動体験だった。

 

この数年、折角、神戸に暮らしてるのに、宝塚大劇場を訪ねる機会を逸したままだ。そんな話をTシャツを着ていた友人にすると、早速、このTシャツの言葉の主、礼真琴さんの2月の星組公演チケットを予約してくれた。なんと、うれしい。

 

新年早々、長年やりたくて、体験できていなかったことが、Tシャツがきっかけとなって、とんとんと進む。なんでも、聞いてみるものだなぁとしみじみ思う。なんだか今年は幸先がいい。私も、Go Beyond The Limit !!でいこう、と決めた。よいことばと機会をくれた仲間に感謝!!

託される思い

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福寿のきき酒にトライした夜でもありました

普段は遠方にお暮しになっている、お世話になった方が神戸にいらっしゃるとのことで、電話あり。私が、今、携わっている仕事を大切にしているのは、紛れもなくこの電話をくださった方に出会ったことが大きい。仕事上の関係がなくなっても、仕事はうまくいってますか?と、ふと思い出した人にまっすぐ明るく連絡をされるような天真爛漫な方。

 

組織のトップリーダーをされていたその人は、私には荷が重いテーマに取り組む際に、ご自身の知見を惜しみなく、わかりやすく教えてくださった。印象的だったのは、私とご本人の考え方が違う時の私への働きかけ方、対話の在り方だった。正論だけではない説得力があった。関り合いの中で、その方が長年、大切にされてきたことを、多くの人に伝えたいと心から思った。悲しみの傍らにいた人ならではの切実さや怒りのようなものを今も引き受け、語り続ける覚悟のようなものを垣間見たせいもあるかもしれない。

 

リーダーは人を動かす力があるのだなと、その方に出会って実感した。なぜなら、私自身がその人の想いや紡がれる言葉をとても大切にしたくなって、全力を尽くしてしまったのだ。多くの人にその願いを理解してもらいたくなる。きっと、その方の想いの純度が高かったからだ。私にとっては偶然の巡り合わせにすぎない。けれども、自分が出会ってしまったことや人は、なるべくなら引き受ける選択をしたい。

 

なぜなら、生まれてこなければ、生きていなければ、人は人に託すことも、託されることもないからだ。託された思いは大切にしよう。人が人に託す願いの中には、人として忘れてはいけないことの本質があるように思う。

佐野藤右衛門さんの枝垂れ桜

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花が咲かずとも美しい立ち姿・佐野藤右衛門さんのしだれ桜(宇多野ユースホステルにて)

2019年度のふるさと納税は、大阪・池田の造園屋さんの盆栽(枝垂れ桜)、兵庫県の中小企業のソーラーバッテリー、沖縄の首里城再建寄付の三つを選んだ。2018年度は石の博物館の水晶玉と九谷焼の鶴亀の豆皿、包丁、素麺だった。例年、実用と嗜好のはざまにあるものをあえて選んでる。1月3連休の土日は、京都の宇多野ユースホステルにステイ。京都に暮らしているときも、宇多野に行く機会は少なかったけれど、一度訪ねてみたかった場所でもあり、よい仲間との出会いもあり、全く無理のないナチュラルでよいひと時を過ごせた。

木の香りが充満するユースホステルの庭には、京都でもっとも有名な円山公園の枝垂れ桜の桜守である佐野藤右衛門さんの育てられた枝垂れ桜があった。佐野藤右衛門さんは姥桜が一番いい、と話していたけれど。日中の寒空の下でも、この若い枝垂れ桜は、花も葉もなくても、なまめかしい美しさがあって、存在感があった。

 

ふと、ふるさと納税で寄付した返礼品としてわが家にお迎えする、まだ見ぬ枝垂れ桜盆栽のことを思う。小さな小さな枝垂れ桜も、花を咲かせられるように大切に育てなくてはと思いながら。はかなくも凛とした枝垂れ桜の優美さ、所作が似合う暮らしをしていたいな。この春は。

名刺交換


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出会った人との縁をつなぐお名刺交換。連絡先を相手にお伝えして、何か必要あればご連絡くださいね。もしよければ私も連絡させてくださいね。というメモリーメモ。というふうに私はとらえてる。さまざまな考えで名刺を工夫している人もいますね。

今年はじめての名刺交換の場で、お渡しした人から、逆にどのように私を理解したか?をその方からの名刺交換の場でフィードバックしてもらえた。

ひとつめは、手話で私の名前「かおる」をどのように表現するか?ということを教えてくれた人。二つ目は、ご自身のお名刺の余白に私の似顔絵を書いて渡してくださった人。いずれもワークショップデザイナー仲間で、手話を教えてくれたのは聴覚が不自由な方、似顔絵を描いてくれたのほ、グラフィッカーをされてる方。

名刺をお渡しした人に伝わった私の名前や印象が、また逆にその人が理解された形をとって、自分の目の前に立ち現れてハッとする。名前が交換されるとき、その人同士の在り方も交換されてゆくのだ。わたしは相手の方が理解しやすい方法に配慮して、ものごとを伝えられているのか?と、自分の至らなさを考えさせられたからだ。

いずれにせよ、私のところに相手のお名刺とともに届けられた、私のかたちはとても愛らしい。人もかたちも大事にしよう。今年もよい年に。

焚き火


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焚き火のはじまりとおわり。焚き火の炎はひとを無心にさせる。豊かな色と臭いと音がある。桜の木やその他の木々の枝をくべていると、木は生まれてから死ぬまで、美しく循環してることに、畏敬の念を感じた。枯れて落ちて、人によって燃やされても、そのものが持つ性質で、美しく存在してる。寒い夜に人をあたためながら。

 

そのいのちの在り方にしばし身を委ねていると、自分自身の存在もそのようなものの一部としてとらえてみるのもよいかも、とも感じる。ただただ炎の揺らめきとうつろいを、眺め続けていると、頭の中がすーっとするような感覚にちかづける。これからも、また火を焚いてみよう。

ネイルの効用


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朝、仕事に出掛ける前。鏡台の下に納めていた箱を開けると、いろんな色のマニキュアをとりまとめた箱だった。爪が痛みそうで、この数年塗ってない。爪も伸ばさず、指のかたちに切り揃えててるから、魔法かけるみたいな妖艶な指先にならないので、マニキュアが映える感じでもないのです。

 

忘れてたなぁ、まだ使える?と、にょきにょきと並んでるマニキュアから、おもむろに一本を取り出して、塗る。すると、色がほんときれいにのって、思いの外、指が華やいだ。これには、自分でも驚く。シンプルにうれしい。

 

よく、ネイルを付け替えた人が、写真にのせているのをお見かけするけど、その気持ちがわかる! 去年、プロジェクトに参加してくれてた男子学生が黒ネイルを塗っていて、それがとてもかっこよくて、それは見るたびに真似したいなぁと思ってたんだけど。今朝塗ったのほ、ピンクベージュのふつうのネイル。それが、自分の気持ちを上げてくれたので、正直驚いてる。日中も指を見ると、ふわっと風が吹いた時のようにほのかにうれしくなるのね。自分の指先に色があると、ほんのり気持ちが豊かになれる、そんな一日。

 

とはいえ、進んでいると思っていたことが進んでいなかったり、いろんなさざめきがある中で、爪に色を塗ったことは、無目的なことだっただけに、思わぬ効果があって私にはいいことでした。頭の先からつま先まで、いろんな先が、自分の身体にはあるけれど、ふだん考えてもいないそれらのことを意識するきっかけにもなって、面白くありがたい。

食ロス台湾


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ほんの3日間だけど、台湾で友達とささやかながら、充実の食事を楽しみ続けたので、なんだか、日々の暮らしで食習慣がもどせない。

 

帰宅すると、赤ワインとそれにあう一品をシンプルに堪能して、早い時間に眠ってしまう。今年は料理もして暮らしを大事にしようと心がけてるけど、台湾の屋台やら市場やら夜市やらの人々の逞しさが濃厚で、まだ自分の日常にもどれない。じわじわと、また日々を楽しもう。

 

写真は、台湾の人々が大事にしてる龍山寺から連れ帰った龍。ほんとに愛らしい小さきものたちが好きで、集めてしまう。特に旅先では。これからはモノをもたないでおこうと思いながら、好きなものは好きだから。理屈じゃないんだよね。大事にしてる。何に対しても正直に向き合うことを。