黄金の太陽をクリアしたので

久しぶりの更新の話題がゲーム、しかも去年のタイトルという旬を過ぎた感あふれる記事でごめんなさい。
DS版黄金の太陽(漆黒なる夜明け)をようやくクリアしたので。


シナリオは前作よりもシリアスめ。かと思ってたけど攻略本の前作ストーリーダイジェストを読んだら、こんなもんかもと思えてきました。失われしはよく覚えてないのです。
最初に気になったのは操作性と、あとマップ上のキャラのモーション。歩き出しが気になる。あとはダブルスクリーンも生かしきれてなかったような感じ。召喚のムービーもそんなに進化してないように見えたけど、そもそも前作がGBAにしては破格の映像美とかいわれていたような気がしますので、つっこむのは野暮かしら。


難易度は大幅に下がってて、目立つところだと、エナジーが使えるシンボルと対応関係がわかりやすくなってることとか、入ったダンジョンのマップが最初から表示される(隠し部屋丸見え)とか。
あと一番大きいのはやっぱりプレビジョン。マップを探索してどこで何を使えば先に進めるのかを考えるのが楽しい黄金の太陽で、このエナジーはどうなのーと思いました。
ダンジョンも心なしか浅くなってるようなー? パズルも簡単になってるような気がするけど、前作のプレイがだいぶ幼少の頃なのでまあわかりません。


エナジー関連だと、クラッシュとグリップ、スマックは面白かったです。こういう使い方するんだ!という驚きがあって。逆にスメルとかもっと使って欲しかったなあと思いますが、まあ前作にグラインドとかあったし・・・。サーチはシンボル無しでもよかったかなあと思いますが、それだとグッと難易度上がりそうなので難しいとこです。でもマーキュリー灯台のプライとかあったのでセーフじゃないですかね。
全体的に、言われたとおりにやる感が強かったんですよね。謎解いて進んでる感じゃなくて。年取ったせいかなあ・・・。


気になるところをつらつら挙げたあとでアレですが、概ねは満足してます。以下ネタバレ。

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ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団

「サタンクロースってのはどうだろう。サンタクロースをもじったんだ」
http://www.amazon.co.jp/dp/B000K4WM0C


見てきました。旧版は見てないです。でも旧版が評判いいのは知ってました。
思いつくがままに感想を書いてみます。ぐだぐだです。
以下ネタバレしてるかもしれませんので注意。


細かい展開についてはツッコミどころもいくつかありましたけど、そういうのは気にせず見るアニメなのだと思い込むようにして見ました。ラストも素晴らしいし、ていうか泣くの必死に堪えたし。そんなに数を見ているわけじゃないですけど、今まで見たドラ映画の中では一番好きです。たぶんソフト買います。あでも天国、天使というワードへの違和感はちょっとありました。

リルルの「いくじなしっ!」あたりのシーンがすごい好きです。あののび太との掛け合いのシーン、場所が地下鉄への入り口なのがまたいいなあと思ったんですが、原作、旧版ではどうだったんだろう、とちょっと気になってます。

リルルがエロいというのも聞いて知ってて見たんですけど、それよりもしずかちゃんがテレビの数倍可愛くて悶えました。
水着のシーンとかエロくてよかったですね。水着のシーンにあった足元のカメラをまたいでいくカットもエロいんですが、そのちょっと前に同じようなピッポ視点のアングルでママのスカートの中が見えそうになるカットがあって、しずかちゃんのそれを見たときにママのそれと重なってしまって非常にアレでした。

ドラ映画って全然別の世界が舞台のイメージがあったんですが、今回は鏡面世界という別世界ではあれど、見た目は普段の日常の世界で、それがすごく個人的にツボでした。ドラ映画って、学校や通学路、部屋なんかが、テレビでは「ドラえもんの中の」学校や通学路っていう感じの描写なのに、映画だと「ただの」学校や通学路に見えるんですよね。あれがすごい好きで。

ザンダクロスのデザインはやっぱりちょっと古くて、自分はあんまり惹かれなかったんですが、それでも(話の展開補正があったかもしれませんが)最後の敵の戦艦と戦うあたりのザンダクロスの作画が凄まじく凛々しくて、映画の中では群を抜いてかっこ良かったです。
というか意外だったのが、あのデザインでアクロバットをやってたこと。子供のロボット=いわゆるスーパーロボットというイメージがあって、ロボットらしい重量感のある動きをするのかなと思っていたら、人間みたいに走って飛んでて驚きました。たぶんしずかちゃんを連れて鏡面世界にきていたシーンだったと思いますが、あのバク転や背面跳び(やってましたっけ・・・)の動き軽さはエヴァを思い出したくらい。
それからのび太が最初にザンダクロスに乗り込むシーンで、コクピットの大きなモニタから街を見下ろす構図がさっと入るのが好きです。あれはロマンですよね。男の子はたまらないと思います。

最初ののび太の手に揉まれてウネウネと変形するドラえもんの顔がすごい印象に残ってます。あの辺りの芝居はすごくよかった覚えも。作画はずっとよかったはずなんですが、話が進むにつれて話にのめりこんでいってしまって中盤以降はあんまり覚えてなくて。それでもエフェクトが入ると「おっエフェクト」と一瞬我に返ったりしてました。

鏡面世界でのび太ドラえもんが最初にロボット兵に追い掛け回されるとこの攻撃エフェクト、ビームだか爆発だか覚えてないのですけど、エフェクトの周りにキラキラしたのがちらつくやつ、あれかっこいいですよね。何を表現したものなのか分からないのですけど。そういえば関係ない話で(似てるかどうかは分からないけど)、トップ2の吉成さんのパート(トップ2全体でだったかもしれない・・・あやふや・・・)でもキラキラしたエフェクトがあったと思いますけど、あれはエーテルとの摩擦によって生じた光だっていう理屈があったようななかったような・・・。

あとはピッポの歌。歌ランカや歌バサラみたいに、歌専門のキャスト・歌ピッポがいるのかなあと思ってたらしゅびっちご本人で驚きました。ちゃんと女の子の声で歌うんだなあと。歌といえば、ドラミちゃんというか千秋さんも挿入歌歌ってるんですよね。これもEDまで気付きませんでした。


今回改めて思ったのは、子供向け映画は一緒に見てる子供の反応を見れるのがいいなあ、ということ。子供がどこで笑ってどこで飽きるのかがわかるのって面白いですね。なるべく映画館に行こうと思いました。

2010年のアニメを話数単位で10本

流行ってるらしいので便乗。といってもとても10本には絞りきれなかったので、深夜アニメとそれ以外で10本ずつ選びましたよ。

深夜アニメ編

  1. 君に届け』第22話「クリスマス」
    • 脚本:金春智子/絵コンテ:長濱博史/演出:黒柳トシマサ/作監:佐藤仁実、長谷川ひとみ
  2. はなまる幼稚園』第11話「はなまるな押しかけ女房/はなまるなお話」
  3. 閃光のナイトレイド』第5話「夏の陰画」
  4. 四畳半神話大系』第6話「英会話サークル「ジョイングリッシュ」」
  5. 迷い猫オーバーラン!』第10話「迷い猫、持ってった」
  6. おおきく振りかぶって 夏の大会編』第12話「9回」
  7. けいおん!!』第22話「受験!」
  8. 『Panty&Stocking with Garterbelt』第9回「天使が水着にきがえたら(16話)/ゴースト〜ダテンシティの幻〜(17話)」
  9. 神のみぞ知るセカイ』第7話「Shining Star」
  10. ケロロ軍曹 乙』第345話Bパート「ケロロ小隊 大忘年会 であります」
    • 脚本:山口宏/絵コンテ:福本潔/演出:清水一伸/作監:飯飼一幸

子供アニメ編

  1. こばと』第19話「…ホワイトクリスマス。」
    • 脚本:吉田玲子/絵コンテ、演出中村亮介/作監:櫻井邦彦、キムクムス
  2. ジュエルペット てぃんくる』第8話「ディンドンベルにドッキ☆ドキ!」
  3. ハートキャッチプリキュア!』第14話「涙の母の日!家族の笑顔守ります!!」
  4. ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』第188話「決着ライバルバトル! サトシ対シンジ!!」
    • 脚本:冨岡淳広/絵コンテ:古賀一臣/演出:浅田裕二/作監:岩根雅明
  5. NARUTO -疾風伝-』第166話「告白」
  6. たまごっち!』第48話「ライバル?アイドル?メロディっち登場/きせき!エブリーラブリー♪バイオリン」
  7. 『ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ』第34話「ひめさまげきじょう☆ぷりっ!」
  8. マリー&ガリー ver.2.0』第22話「挑戦!サイエンスクッキング」
    • 脚本:井上美緒/絵コンテ、演出:土田豊作監:加藤義貴
  9. おじゃる丸(13シリーズ)』第76話「茶とおじゃるの雨傘」
    • 脚本:伊丹あき/絵コンテ:善聡一郎/演出:郄田昌宏/作監:一居一平
  10. STAR DRIVER 輝きのタクト』第8話「いつだって流星のように」


順不同です。某所の某本で出したモノとはだいぶ中身が変わっていますが気にしない。
「重め」の話を中心に選んだつもりです。絞るのが難しかったので、初回と最終回はあえて削りました。書き終わってからもまだ悩んでるので、日が経つにつれ少しずつ変わるかもしれないです(笑)
各話についてのコメントは気が向いたら。

今年のテレビアニメ10本

年末なので「今年の10本」記事くらい書こうかと思い立つも、最終回くらい見てからにしよう。と思いとどまりそうになりましたが、最終回見て評価が変わることもないと思うので今でいいじゃんということで書きます。
去年より見ている本数は増えたと思いますが、それでも見逃してる作品はやっぱり多くて。アレとかソレとか見てたら入るんだろうなあと思う作品がいくつもあってもやもやしますが、見た中ではこれです。
去年の10本がすぐ下に見える気がするけど気にしない。

今年の2本といえばこれ。作品が持ってるエネルギーがすごくて、見終わるとドッと疲れる。作画や演出、お話も見所たっぷりで、そういう面での満足度も毎回高かった。それから今年のテレビアニメで、BDを買ってるタイトルでもあります。言い換えれば、この2本以外は買ってないんだけど収入少ないので勘弁して下さい。

続いて。個々の回もいいんだけど、シリーズ全体を通しての完成度というか次回への引きの強さから選んでこの4本。『電脳コイル』はまさにこういう「テレビアニメらしさ」を意識して作られたらしいけど、まあそんな感じです。全体的に夏。

『リタとナントカ』は自主制作作家さんと商業アニメーターさんが入り交じったスタッフワークの面白さ。特に自主制作畑の作家さんのアニメーションはやっぱり刺激的でいいなあと。今年は土日朝の女児アニメが軒並み面白くて、その中でベストを選ぶなら『ジュエペ』です。『ハトプリ』がポストおジャ魔女として界隈では盛り上がったりしましたが、自分は『ジュエペ』の方がおジャ魔女ファンにはウケるんじゃないかなあと思っています。『パンスト』は実はりょーちもさんの回みたいな挿話ぽい話の方が好きなのでどうかと思う。『役員共』と『WORKING!』はどっちも気楽に見れるギャグ枠。


こうしてみるとやっぱり、リアルタイムで見ていた作品が多いなあと。テレビアニメは当たり前だけどテレビで放送することを念頭に置かれて作られてるので、テレビを通してリアルタイムで見る=その作品にもっとも適した見方をすることで、作品の印象もよくなるのかなあと思ったりもします。が、たぶんついったでの実況や感想の盛り上がりに釣られてる方が大きいです。
あと視聴環境。気にし過ぎかなあとは思いますが、選んだ作品にU局よりも民放が多いのは、U局がまだアナログ環境でしか見れないというのもあるのかも。たとえばSD画質のボヤけたアクションシーンよりも、HD画質の鮮明なアクションシーンの方が頭の中にいいイメージとして残るわけで。いやあ、気にし過ぎだなあ。


おまけ。今年スタートではないけど面白かった作品。

あと『忍たま』とか『たまごっち』とかも。毎回安定したシリーズたち。ほとんど、今年からちゃんと見始めた作品ですけど。『マリガリ』はどっちにいれたものか迷ったけど今年スタートは激戦区なのでちゃっかり下へ。

宇宙ショーへようこそ

見てきました。

今度は事前に2時間超と聞いていたため、しっかり水分対策を採り、「消失」のときのようにはならずに済みました(笑)

やりたいことを詰め込みに詰め込んだ、ゼイタクな映画だなあという感想。至る所にオマージュのようなモノも見えました。一つ一つのエピソード(シーケンス)がテレビシリーズの1話程度には膨らませられそうなボリュームで、表に出てこない隠れた物語がいくらでも出てきそうな感じ。たぶん136分というのは、削りに削った136分なんでしょう。長いけど、密度はずっと高いままです。

それから舞台の多彩さもよかった。場所を移すたびに、世界観がガラッと変わります。これはイメージボードを複数の人が分担して作っていることによるのだと思いますけど、星々の文化の違いがそこにはっきり現れているようにも見えて、臨場感がこれ以上ないくらい高まっています。上でも言ったような、膨大な設定をあえて隠しておくことも、観客の想像力をかきたてることで、世界観に奥行きと説得力を持たせるのに一役買っているのだと思います。

見始めてさっそくレイアウトが劇場版だ! と思ったんですが、パンフで氷川さんが、練り込まれたレイアウトの妙を解説されてましたね。引き気味でfixで長尺というのは、情報量の多い劇場の大画面ならではのレイアウト。今週のけいおん(13話)も同じようなことをしていて驚いたんですが、よく考えてみれば、今はテレビも大画面で見る時代(しかもソフトはBD)。テレビシリーズのレイアウトの方法論も、今や過渡期にあるのかもしれません、などと。

作画。出てくる煙が全部違った! 湯浅さんのOPはギャグかよ、ってくらい湯浅さんで笑いっぱなし。松本憲生さんは終盤のポチとネッポのバトル(前半)でいいんですよね。あと橋本敬史さんのロケット発射はまんまなのでいいとして、ともよとオネエ口調のロボとのバトルはりょーちもさんかな。出発前のジャングルジムは竹内哲也さんだと思ったけど、季刊エスによると高橋しんやさんらしいです(同じ間違いをしてた人がいて安心するも悲しくもあり)。宮沢さんはいわずもがな。あとはさっぱりです。原画クレジットを知った上でもう一度見返してみたい気もしますが、やっぱり、ちょっと長かったですね・・・。個人的には(全部良かったけど)ポチとネッポのエフェクトバトルが好きです。

涼宮ハルヒの消失

見てきました。

まず言いたいのは、150分を舐めた自分がバカだった、ということ。始まる前にちゃんとトイレに行くこと。水分の摂取は最小限に抑えること。以降気をつけます。

えと。思い出しながらメモ程度に書いてゆきます。ネタバレしていますので注意です。未視聴の方は読まないで下さい。


全体を通して、とても丁寧に描かれていると思いました。丁寧に、と言うのは、例えばキャラクタの動作の一つ一つに神経が行き届いているかのような、物語に直接関係のない動作や仕草に逐一カットを割いて写していくあたり。この丁寧さが、たぶん映画の雰囲気そのものを作っているように見えたので、不要だった、削れた、とは言いません。必要な150分だったと思います。

これをもし削ったとしたら、たぶん冬の映画にはならないだろうな、とも思いました。冬と言うのは、個人的に日常系に適した季節、つまり、より小さいスケールの出来事を描くのに適していると思っています。こういう小さいイベント(動作、仕草)の積み重ねで季節そのものを表しているとすれば、どちらも削るわけにはいかないでしょう。

見ていてまず始めに思ったのは、12月18日のキョンの反応の不自然さ。ちょっと、見ていて鬱陶しかった。ハルヒがいなくなったという事の(キョンにとっての)重大さを示すという意図は伝わります。これがなければ終盤のキョンの校門前での自問自答部分に説得力を持たせにくいと言うのもわかります。それにしても、ちょっと過剰に思えました。このキョンの面倒臭さはかつてのハルヒと同程度だろうなあ、と思ったりも。

それから(飛びますけど)キョンが入部届けを長門に返すシーン。ここは、前半の山場であると同時に、この映画を「長門の映画」と考えた時、最大の山場になる場面だと思います。にも関わらず、長門が手を伸ばすシーンに時間をたっぷり割いて描いたのみで、キョンの「俺はハルヒ派だ」とでもいわんばかりの笑顔によってあっさりとシーンが進んでしまう(笑)

キョンに思いを寄せていた(ように見えました)長門の思いが、かくもあっさりと切り捨てられてしまったわけです。キョンが鈍感だという設定は確かにあるので、キョン視点を優先するならばあのシーンはあの程度の描写でいいのでしょう。でも、もう少し視聴者視点、いうなれば長門の視点を多めに取って頂いて、長門キョンにフラれる(!)という一大スペクタクルを描いて欲しかったなあ、という感想です。

ちょっと戻って「長門の映画」の話。事前に「消失は長門の話」ということを聞いていたので、中盤の文芸部の長門のターンに入ったとき、「この長門長門じゃない!」などと憤りがちに見ていたのですが、終盤にさしかかって「そういう話だったのですね」と納得。

つまりこの映画、長門ファン視点から好意的に解釈すると、ハルヒに嫉妬した長門が、世界を書き換えてキョンに告白する話なんですよね。言ってしまえば、キョンがエンターキーを押す事で「ハルヒがいる世界」を選択した瞬間、物語としては終わっていると思います。それ以降は、それまでの物語を説明する「解決編」に相当する部分であり、言うなればラストの病院屋上でのシーンが「犯人の独白」です。どこに重きを置くかは人それぞれだとは思いますし、それによって「何の」映画なのかは変わってくるのでしょうけど。

あとはより細部。レイアウト監修に木上さん。全編通してレイアウトが冴え渡っていました。キョン視点を強調するためか、キョン視点で瞼が開くカット多数。これを減らしたら、多分長門の描写がもっと増えたのでは、という希望的観測。ハルヒではありえません。背景の緻密さの差異はわりとよく見えました。実写トレスのようなリアルな背景もあり、普段のようなクオリティの高めの背景もあり。前者は遠景が多かったような。特に病院屋上のシーンは違和感を覚えるほどのリアル背景。キャラクタもフルで動かしていました。どういう狙いがあったのだろう。見せ場だから、ってだけじゃなさそうです。

京アニの映画はたぶん初めて見ました。クレジットが予定調和過ぎて楽しめません(笑) クレジットといえば、エンドロールには驚きました。ていうか茅原実里さんのアカペラ曲。あれは完全に、映画に見入った人を「聴かせる」ための演出です。相当に本編と、何より曲に自信がないと出来ない芸当。やるなあ、と最後まで思わされました。

ハートキャッチ

ハートキャッチ#1

脚本:栗山緑、演出:長峯達也、作監馬越嘉彦
まるでおジャ魔女のようなクレジット。おジャ魔女ファンとして、あまりこれを見ながらおジャ魔女おジャ魔女言うのはやめようと思っていたんだけども、もう4回も言ってるし無駄に足掻くのはやめます。
つぼみとえりかの2人の出会いを描く1話。フォーカスを2人だけに当てていればいい中で、トイレでの3人称視点は結構浮いてましたね。あの子は誰だろう、深い意味があるのかな、なんて勘ぐってしまいますけど、どうなんだろう。演出といえば、アバンのやりとりが消化試合過ぎたのも気になりました。そういう意味では諸手を挙げて賞賛出来る内容では無かったのだけど、それ以外での補正が大きすぎるので、結果としては大満足でした。
つぼみのめちゃモテタイムのSEがおジャ魔女(しらんがな)。そしてバンクはよりおジャ魔女でした。ここは誰だろう。名乗りの部分だけ見て馬越さん!というのは早計過ぎるだろうし。そこ以外は、言うほどおジャ魔女してなかったので一安心(笑)。一番の違いは背景=世界観の作り込み。どっちが優れている、と言うわけではないですが、どれみの方が小さい女の子向けのよりファンタジーな世界観でした。この「完全におジャ魔女だ」「いいや全然違う!」というやり取りは、ソラヲトの「けいおんだ」「違う!」のそれと似てます。どっちでもいいですけども。
原画はプリキュア作監陣、西位馬場中村の馬越軍団に加えいとうまりこ石野聡、佐藤雅将、薗部あい子、志田直俊、などなど。このアホみたいな人数はたぶんOP分のせいです。そしてニチアサでの作画監督馬越嘉彦にここまで感動出来るものなのか、と我ながら驚いたりもしました。