コンストラクティコンについて

コンストラクティコンに関しては、そのオリジンなどに色々と矛盾点がありますが、私的には以下のように解釈しています。なお、彼らは日本では「師団」と呼ばれることもありますが、たった6人で師団はちょっと変なので、「部隊」の方が適切と思われます。『ザ・ムービー』では「部隊」でしたし、当サイトでは「コンストラクティコン部隊」とします。


『TF』第16話『HEAVY METAL WAR』で、メガトロンは「時間をかけ彼らを製作した甲斐があったというもんだ」と言っています。しかし、これはセリフだけで、コンストラクティコンの「製造シーン」があったわけではありません。実際の所は、メガトロンが造ったのではなく、彼が「サイバトロン星かどこかから地球に援軍として呼び寄せた」ものと思われます。


『TF』第45話『THE SECRET OF OMEGA SUPREME』では、コンストラクティコン達が、かつてサイバトロンで最も美しい街と言われたクリスタルシティを造った建設者集団で、オメガスプリームの友人だったことが明らかになりました。これは第16話と矛盾してますが、恐らくこの「オメガスプリームの元友人」という設定の方が正しいと思われます。なお、コンストラクティコン達は元々ディセプティコンですが、このエピソードのように、オートボット達とも上手く付き合っていたディセプティコンも少なからずいたようです。


『TF』第69話『THE FIVE FACES OF DARKNESS PART4』のメガトロンの誕生シーンで、その傍らに数名のコンストラクティコンらしき姿があるのですが、多分これは「同型の別人」だと思われます。数も「8人」だし(コンストラクティコンは6人)。スタースクリームサンダークラッカー達や、フレンジー&ランブルなど、同型のTFも存在しますし、実際の所は、モブキャラとして、コンストラクティコンの設定画を流用しただけなんでしょうね。個人的には、混乱するので、「色を変える」など配慮してほしかったですが…。

「オートボット、ロールアウト!」について

Autobots, roll out!”は、「オートボット、トランスフォーム!」と並ぶオプティマス・プライムの有名なセリフです。なお、“roll out”は「出動」や「出撃」といった意味で、「戦闘機のロールアウト」とかって言いますよね。


日本では「オートボット、トランスフォーム!」の方は割と認知されてますが、「ロールアウト!」の方は微妙ですね。海外版のG1のアニメや実写映画、『アニメイテッド』などでも、「ロールアウト!」はよく使われてましたが、日本ではあまり浸透していないような気がします。


理由はおそらく、「出動!」や「出撃!」、「出発だ!」など、訳語が“統一されてない”ことが原因の一つだと思われます。あるいは、それらの言葉(「出動」や「出撃」)が日本語的に普通によく使われる単語なので、名ゼリフとして認知されないのかもしれません。“普通すぎて”、特別なセリフって感じがしないわけです。


多分今後も“Autobots, roll out!”は、オプティマスの定番のセリフとして使われ続けていくと思われるので、ここいらで日本でも、「オートボット、ロールアウト!」で統一した方が良いんじゃないでしょうか。別に難しい言葉じゃないんだし、意味だって雰囲気で何となく解るし。子供にも流行りそうな気がします。


同様に“Decepticons, attack!”も、「ディセプティコン、アタック!」にしてもらいたいですね。過去のアニメでは「アターック!」でしたが、実写映画では「攻撃!」だったので…(汗)。絶対「アタック!」の方が決めゼリフとして印象的なのになぁ。


Autobots, Transform&roll out!”は、オプティマス:「オートボット、トランスフォーム及びロールアウト!」って感じでしょうか。「コンボイ」を20年以上経って「オプティマス・プライム」に戻したんだし、これらの名ゼリフも、今からでも遅くないような…?

『プライム』日本語版

TFの最新アニメ作品である『トランスフォーマー プライム』が、ついに4月から日本でも放送開始されるらしいです。もちろん楽しみではあるのですが、吹き替えなどに少々不安を感じるのも事実です。『アニメイテッド』の吹き替えは『ビーストウォーズ』ほどではなかったものの、微妙でしたし、無意味な名称変更(特にバルクヘッド)や、宣伝にもなってないことが多かった実写パートの追加、それに伴う本編のカットなど、正直不満なところが結構ありましたから…。もうちょっと堅実なシリーズ展開はできないもんなんでしょうか?以下、ちょっと思ったことを適当に。


海外で制作された作品と日本の作品
海外で制作された作品というのは、最初のTFアニメ作品である『トランスフォーマー』(いわゆる「G1」)や『ビーストウォーズ』、『アニメイテッド』などです。日本で制作された作品は、『ザ・ヘッドマスターズ』〜『Z』までの作品や『ビーストウォーズ セカンド』など、あと『マイクロン伝説』〜『ギャラクシーフォース』までの作品も実質日本で作られた作品みたいですね。

以前から思ってましたが、やっぱ海外で制作された作品は、できるだけオリジナルに忠実に訳した方がいいんじゃないでしょうか。日本語版制作スタッフが好き勝手にいじってしまうと、オリジナルスタッフが考えに考え抜いた演出や伏線等の意図が活かされないどころか、場合によっては意味不明で解りづらいシーンになってしまうかもしれません(とゆーか、事実なってます)。オリジナル本来の面白さを素直に楽しむためにも、セリフや演出等を改変するのは控えてもらいたいですね。もちろん日本で制作された作品ならば、当然のことながら日本のスタッフがオリジナルスタッフなので、作品を自由に作る権利はあると思うのですが(要するに私が言いたいのは、“人様の作った作品を勝手にいじるな”ってことです)。


タイトル
タイトルは内容とも密接にリンクしてることが多いので、できるだけそのままの方が無難だと思います。『ビーストウォーズ』や『アニメイテッド』、そして今回の『プライム』と、作品のタイトルに関しては素直に訳されていて嬉しいですが(笑)、問題は各エピソードのタイトルで、こちらもできるだけ原語に忠実なものにしてもらいたいですね。あるいは、邦題と原題を併記するとか。確か『マイクロン伝説』では海外版のサブタイトルが併記されてたと思うので、それと同じようにするといいかも。


キャラクター
キャラの性格や喋り方、雰囲気なども、難しいかもしれませんが、できるだけ忠実に再現してもらいたいですね。キャストも普通に演技できる人なら誰でもいいので(キャストが豪華とか、個人的にはどーでもいいです)、オリジナルの声や雰囲気に近い人希望です。


役職
各キャラの役職なども、個人的にはストレートに訳してもらいたいです。G1のオプティマスやメガトロンの海外での肩書きは“leader”だったと思うので、「(オートボット軍)リーダー」とかでいいのでは?『プライム』はまだ観てないので分かりませんが、もし“commander”なら、「司令官」でいいし。日本でお馴染みの「総司令官」や「破壊大帝」などの肩書きは日本オリジナルだと思うので、使いたい気持ちも分かりますが、無理やり使うのもどうかと思います。今後日本オリジナルの作品が作られた際に、破壊大帝等の肩書きを使うなら全然いいと思うのですが。


オートボット軍&ディセプティコン
オートボット軍」や「ディセプティコン軍」とは、オートボット(種族)やディセプティコン(種族)による軍隊・勢力等を意味する言葉です。なお、これは個人的な感覚なのですが、“〜軍団”よりも“〜軍”とした方がカッコイイかなぁと。軍団だとお笑い集団ぽくて、“〜軍”だと、ちょっとリアリティがあっていいような…(そーか?)。


名前の中黒
一般的にTFの名前の区切りに中黒(点)を付けることは少ないようですが、オプティマス・プライム(Optimus Prime)など、プライムの名を持つキャラだけには、中黒を付けてもらいたいです。単に名前が長いからというのもありますが、やはり「プライム」には重要な意味が込められていると思いますし、おそらく「プライマス」とも何らかの繋がりがある名だと考えられるので、特別感を持たせる意味でも「オプティマス・プライム」、「センチネル・プライム」などと表記してほしいですね。そういえば、実写映画の字幕などでは三部作全て中黒付きでしたね。


まぁとにかく、『トランスフォーマー プライム』の日本語版では最低限、キャラ名及び用語の変更や、各エピソードの順番入れ替え、シーンカットだけは絶対にしないでもらいたいです(切実)。当然ながら『アニメイテッド』の時みたいな実写パートは要りませんが、TV放送の際何らかの都合で一部シーンをカットしなければならない場合は、DVDに収録するなどの措置をとってもらいたいですね。

実写映画版TFのタイトルについて

今更ではあるのですが、実写映画版「トランスフォーマー」シリーズのタイトルについて、思ったことをいくつか。まず原題ですが、以下の通りですね。


第1作:Transformers
第2作:Transformers Revenge of the Fallen
第3作:Transformers Dark of the Moon


で、日本版のタイトルは以下の通りです。


第1作:トランスフォーマー
第2作:トランスフォーマー リベンジ
第3作:トランスフォーマー ダークサイド・ムーン


正直、『リベンジ』の時も"違和感"はありました。最初タカラトミーのサイトで「トランスフォーマー リベンジ」という文字を見た時は、「トランスフォーマー」の"シリーズが"、「リベンジするぞ!」っていう告知かと思いました。"これから実写映画で巻き返すぜ!"的なノリで(苦笑)。その後、それが新作映画のタイトルだと知り、何か情けないタイトルで微妙だなぁとは思いましたが、仕方ないかと納得してました。


で、第3弾の『ダークサイド・ムーン』というタイトルなんですが、これはどうなんでしょうね?なんとゆーか、「スター・ウォーズ」的な安直なノリで付けたとしか思えないんですが…(汗)。直訳すると「暗黒面の月」?イマイチ意味がよく解らないです(汗)。別にタイトルをカタカナで統一する必要は全くないと思うので、以下のように原題直訳でよかったのではないでしょうか?


第1作:トランスフォーマー
第2作:トランスフォーマー フォールンの復讐
第3作:トランスフォーマー 月の闇


「月の闇」というタイトルはシンプルではありますが、ある意味重厚で、色々想像力を掻き立てる良いタイトルだと個人的には思います。『スター・ウォーズ エピソード6』みたいに、いつの日かオリジナルに即したタイトルに修正されたら嬉しいけどなぁ…(遠い目)


あと、話は変わりますが、フォールンの名前に「ザ」を付けるのは、やっぱ日本的には微妙だと思いますよ…。「ザ・フォールン様」って呼び方どーなの?(汗)

「マトリクス」について

というか、実写映画(『リベンジ』)観てて思ったことなんですけど。日本語版の吹き替えと字幕では、"Matrix of Leadership"を「リーダーのマトリックス」と訳していますが、正直ちょっと違和感というか、ニュアンスが異なるというか…。"Leadership"が“リーダー”という言葉では、微妙に意味が不足しているような気がします。


個人的には、『TFアルティメイト・ガイド』で使われている「指揮権のマトリクス」という表現の方がマッチしているように思います。特に、“権”という言葉が重要です(指導者としての“権利”だとか、“統率する力”といった意味で)。


"Matrix of Leadership"は、1986年の劇場版アニメ作品『ザ・ムービー』で初めて登場したもので、単に「マトリクス」と呼ばれることも多いです。そのためか、長らく日本では「マトリクス」のみで呼ばれることが多かったわけですが、やはり今後はオリジナル(「オプティマス」や「オートボット」などの呼称)に合わせ、正式名称の「指揮権のマトリクス」と呼んだ方がいいかもしれませんね。マキシマルのプロトフォームを製造する施設の名前も「マトリクス」なので、それと区別する意味でも。


しかし、「マトリックス」ってのはどうにかしてもらいたいですね…。日本のTFシリーズでは、今までは「マトリクス」の表記で一貫してたと思うんですけど。映画の日本語版製作スタッフには、少しはTFについて調べたりしてもらいたいです。今はインターネットとかで簡単に調べられるんだから(涙)


あと、ウィーリーの名前が吹き替えと字幕で「ホィーリー」となってるのはいったい…?最後の日本語版キャストのところでは「ホイールズ」ってなってるし(ツインズ1・2ってのも酷いけど)。タカラトミーの人はチェックとかしないのかな…(汗)

『アニメイテッド』第1話

観ました。演出が日本版『ビーストウォーズ』の監督さんと聞いて少々不安だったのですが、それほど悪くはなかったように思いました。既に第2話も観ましたが、とりあえず第1話の感想を、“日本版としての部分”を中心に書いていきます。


まず、OPとEDはなかなか良い感じだったと思います。特にOPはカッコ良かったですね。アイキャッチオプティマスとメガトロンが「トランスフォーム!」と言うものですが、悪くなかったです。個人的には、今後『スーパーリンク』の時みたいに、視聴者が脱力してしまうようなセリフを言わなければいいけど、と思いました(苦笑)


本編も全体的に良い感じだったと思うのですが、ディセプティコン達が「結婚式」とか「胃袋、お袋、池袋」とか言ってたのが日本版『BW』っぽかったですね…。“世界観”とか、もっと大事にしてほしいです(汗)


次回予告ではオプティマスとバンブルビーが次回の内容とは関係ないことを喋ってましたが、こういうのは他のアニメとかにもあると思うのでまぁいいかと思ったのですが、「またみてね!」のところまで喋り続けてたのには苦笑してしまいました。


で、その予告の時、バンブルビーが「オプティマス・プライム」という名前が長いと言ってましたが、本編でも言っているように、単に「オプティマス」と呼べばいいのでは…?他にも長い名前の奴はいるし、個人的には、オプティマス・プライムという名前は普通にカッコイイと思うんですが。


本作(日本版)を観た後にYouTubeでオリジナルを初めて観てみたのですが、かなりカットされててビックリ(ガッカリ)しました(汗)。やっぱ実写パート要らないよ(苦笑)。あと、一部のセリフや用語も変更されてたような…。


こんなことやってるから、実写映画が公開されるまで、日本ではTFの認知度が低かったんじゃないのでしょうか?普通にストレートに訳せば、間違いなく面白いと思うんだけど。何つーか、色んなところを切り貼りされた“劣化版”を観せられてる感じがします(あるいは“歪曲版”?)。


今までの海外で製作された全ての作品に言えますが、エピソードの順番の変更や一部シーンのカット、名称の変更などによって、色々なところに“ボロ”が出ており、作品のクオリティが低下しています。普通、多くの人は欠点のある作品よりも、できるだけ優れた作品を好むと思います。個人的にこの点が、日本でなかなかTFが根付かなかった(ファンが増えなかった)原因の一つのように感じます(海外と日本で“名称が違う”というのも大きいかも)。


正直、日本で『BW』のトイが売れたのも、あの日本版アニメの吹き替えが優れていたというより、普通にトイの出来や当時珍しかった3DCGアニメの映像、魅力的なストーリーなどが優れていたからだと思うのですが。日本版『BW』のようなアドリブ満載の吹き替えをしても、一時的にファンは増えるかもしれませんが、長続きはしないと思います(大多数は単なるネタとして観る人が多いと思うので)。むしろ『BW』は、できるだけ忠実に訳した方が、実写映画同様トイがもっと売れ、“後に繋がった”のでは?『アニメイテッド』もですが、もっと“堅実に”やってほしいです…。


個人的には、日本版『BW』の吹き替えはあまり好きじゃなかったりします(好きな人には悪いですが…)。理由は、あまりにもオリジナルの作風と異なるものに作品が変質させられてしまっているからです。多少名前を変えるくらいなら私的には問題ないのですが、『BW』はやりすぎでした。


なお、私は“ギャグ”が嫌いなわけではないです(むしろ好き)。でも、TFの作品はどっちかというとシリアスな物語の方が好きかも。日本版『BW』の監督さんは、そんなにTFでギャグをやりたいのなら、“人様の作品”を利用するのではなく、“一から”作るべきだったのでは?と思います。その時は、歴史に名を残すくらいのブッとんだ超絶ギャグ作品をお願いしたいです(個人的にはギャグ系のTF作品というのも、“一つのバリエーション”としてはアリだと思います)。まぁ、どうしてもやってほしいというわけではもちろんありませんけど(笑)

並行宇宙

『STORAGE』にG1作品である『THE TRANSFORMERS』と『THE MOVIE』のページを追加しました。初代から『ザ・リバース』までの作品の“オリジナル”にあたる作品です。もちろん、キャラの名前などはオリジナルに準拠してます。


しかし、今回ページ作ってて思いましたが、結構海外版と日本版って、名前違うんですね…(汗)。スラッジとスラージやシュラプネルとシャープネル、ロングホールとロングハウルやブラストオフとブレストオフ、メトロプレックスとメトロフレックスやダイブボムとダイムボムなど…、微妙に変えてあるのが個人的に嫌でした(苦笑)。こんなちょっと変えるくらいならオリジナルのままでいいじゃん(笑)


なお、個人的なスタンスとしては、オリジナルも大事だけど、日本版も大事だと思っています。まぁ、「メトロ“フレックス”」や「“ダイム”ボム」など、ちょっと変な名前もありますが、コンボイやサイバトロン、デストロンといった名称は、やはり重要だと思います。それらの名前に思い入れのある人は、私も含め未だ多いですし。


恐らくオリジナルと日本版も、いわゆる“パラレルワールド”の関係なんだと思います(TFシリーズではお馴染みの概念ですが)。つまり、どちらかが否定されるものではなく、どちらも正しく、確固たる存在というわけです。今後オリジナルに忠実な設定で日本でもやるとしても、今までの日本の作品(コンボイやサイバトロンといった名称が使われた作品)が否定されるわけではないと考えると、個人的にちょっとホッとします。まぁ、当たり前なんですけど。


とある宇宙では、機械惑星サイバトロンに住むのはオートボットディセプティコンであり、一方の宇宙では、惑星の名はセイバートロンで、そこに住むのはデストロンと、別の宇宙では惑星の名だったサイバトロンと呼ばれる種族…。


一方の宇宙の住人が、もう片方の宇宙に迷い込んでしまったら、戸惑うでしょうね…(笑)。自分達が「コンボイ」と呼んでいる人物が、その世界では「オプティマス・プライム」と呼ばれている…。これはこれで、面白い話が作れそうかも(笑)