EC-CUBEのカスタマイズ、ネットショップ制作メモ

主にEC-CUBEを利用したネットショップの制作、カスタマイズや独自機能の開発について

12月施行!EC-CBEを返品特約表示義務付けに合わせて商品表示をカスタマイズ

12月より施行される、改正特定商取引法に合わせて、EC-CUBEもカスタマイズする必要がありそうです。

今回の改正でショッピングサイトに関係する部分は、「返品」に関する記載です。(返品特約表示義務付け)

今までは「特定商取引に関する表記」等のご利用ガイドに記載しておけば良かったのですが、今度の改正で、商品の詳細画面やカート画面にも記載しなくてはいけなくなりそうです。
経済産業省よりわかりやすい資料が発表されているので、是非ご一読ください。
http://www.no-trouble.jp/#1232679167401


上記資料によると、商品の一覧画面、詳細画面、カート画面、サンキューページ(購入完了画面)に、それぞれ返品についての詳細ページへのリンクが必要な様です。
また、返品条件が複数あるショップの場合には、その商品がどの返品条件に該当するかも表示する必要がある様です。
以下上記経済産業省の資料より抜粋。

(2)共通表示部分を活用する場合における返品特約の表示方法(広告での表示)
1顧客にとって容易に認識することができるよう表示していると考えられ る返品特約の表示方法(図3)
各商品の広告部分及び共通表示部分について、以下i~ivの全てを満たす表示方法。

i.各商品の広告における表示 ・ 広告中の各商品の説明箇所において、「返品不可」、「到着後○日以内に限り返品可」、「使用前に限り返品可」、「送料はお客様負担」等、主に「返 品特約における重要事項」について示したマークの添付や文字での表示 を、明瞭な方法で、かつ、他の事項に隠れて埋没してしまうようなこと がないように表示(例:商品の価格や電話番号等、消費者が必ず確認す ると考えられる事項の近い場所に、商品の価格等と同じサイズで表示す る、パーソナルコンピュータの場合において標準設定で12ポイント以上の文字で表示する、色文字・太文字を用いる等して表示するなど)する。
・ または、返品特約がパターン分けされている場合に、そのパターンに応じて、「返品A」・「返品B」などの分類がなされ、それを表すマークの 添付や文字での表示を、明瞭な方法で、かつ、他の事項に隠れて埋没してしまうようなことがないように表示する。
・ 以上を行った上で、その他返品特約の詳細については、「その他、返品 についての詳細はご利用ガイドをご参照下さい。」等の表示をし、そこを クリックすると共通表示部分が表示される方法。
ii.いわゆるインデックスタブ等を通じた表示 広告から申込みにいたる全ての段階において、いわゆるインデックスタブのような、希望するページを素早く表示させるためのものにおける「ご利用ガイド」等の表示をクリックすると、共通表示部分が表示される方法。
iii.共通表示部分での表示 ・ 共通表示部分における返品特約についての表示が、返品特約がどこに書かれているかを一見しただけで確認することができるように表示 (例:「返品に関するお知らせ」等の表題を設けて、消費者にとって返品 特約についての記載がなされている箇所がはっきりしているものなど) する方法。
・ 「返品特約における重要事項」については、消費者が容易にその内容 について認識することができるよう、その他返品特約の詳細よりも明瞭 な方法で表示(例:商品の価格等と同じ文字の大きさとする、色文字・ 太文字を用いるなど)する方法。
iv.広告している商品と返品特約の対応関係
・ 1つのホームページ中で広告している様々な商品について、それぞれ異なる返品特約が適用される場合に、それぞれの商品について、いかな る返品特約が適用されるかを消費者に分かりやすく表示することで、共 通表示部分との対応関係が明確である方法(例:共通表示部分に、「下着 類(靴下を含み、色柄付きのTシャツを含まず。)は返品不可。」、「飲食 料品(サプリメントは含まず。)は返品不可。」と表示することで、どう いった種類の商品が返品特約の対象となっているかが明確であるもの。)。

EC-CUBEを対応させるには

EC-CUBEをこの資料通りに対応させるには、商品テーブルに「返品区分」を追加する必要があります。
商品毎に「どの返品ルールが摘要されるか?」という情報をもっておく必要があります。
また、商品一覧、商品詳細画面、カート画面、購入完了画面に、返品についての詳細画面(多分、特定商取引のページになると思いますが)へのリンクを追加する必要があります。

これには商品のステータスアイコンをカスタマイズするのが一番簡単で、かつ要件を満たすものとなりそうです。
「NEW」「オススメ」となっている表示を「返品A」「返品B」等に変更し、それぞれ特定商取引のページへのリンクを追加します。

返品条件表示サンプル

カート画面にはこのステータスアイコンは表示されないので、カート画面の処理にはこの表示処理を追加する必要がありますね。


この話を最初に知った時は「面倒そうだな〜」と思ったのですが、思ったより手間無く実装出来そうです。