もののけ草紙 弐

もののけ草紙 弐 (ぶんか社コミックス)

もののけ草紙 弐 (ぶんか社コミックス)

手の目のシリーズ第弐巻。

  • 女の子だったのか・・・。
  • 向日葵に見立てた首の長い骸骨というのはエヴァっぽいな。(学校怪談の時もいろいろと影響受けていたと思ったが・・・)

[SF][レビュー][ほん]

両親を殺された少年の復讐譚と言ってしまうと簡単なんだが、やはり、本書のキモは気球世界という設定。宇宙に浮かぶ風船の中に、輝く幾多の太陽と浮かぶ島々。太陽の照らす僅かな領域に住む人々、飛び交う戦艦、冬空間にそびえる氷晶。それらの世界歓を少年の成長と共に丁寧に描き、スチームパンクスペースオペラという無茶をやらかした珍しい作品である。技術コンサルタントである著者が綿密に設定した世界を科学的にいろいろと検討してもいいんだが、気にしないでこの世界観にどっぷりはまった方がいいだろう。最後にジブリっぽいとか思ったら負けだ。

[SF][レビュー][ほん]

アッチェレランド (海外SFノヴェルズ)

アッチェレランド (海外SFノヴェルズ)

この本を読んでいて、限界効用とシンギュラリティの関係ということに思い至ってしまった。限界効用というのは要するに二個目の栗まんじゅうは一個目の栗まんじゅうほどうまくはないということなんだが、この本でも、それが成り立っていて、加速が次第に進んでいく第二章、第三章よりも、まだ現代と完全に断絶していない、変わりゆく世界を、著者お得意のジャゴーンを詰め込んで描いた第一章の方が面白かったと思う。ストロスにはエシャトンシリーズのようなアクション要素を期待しただけに、ストーリーの面でもやや不満が残る。

[映画][アニメ] サマーウォーズ

なんでカズマ、男なんだろ・・・。

そんなことはおいといて話を進めると、この作品に出てくるOZってセカンド ライフに影響されたって言われているけれども、そのもとになったスノウ・クラッシュ及びメタヴァースの方を思い出した。特にOZの中でバトルが行われているところ。

スノウ・クラッシュ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

スノウ・クラッシュ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

スノウ・クラッシュ〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

スノウ・クラッシュ〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

また、このOZとこの作品世界を見ていると、この間見たLainと関連づけずにはいられないところがあって、一言でいうなら、Lainを見たおかげですごい健全な気持ちで楽しめた。 OZとワイヤードのどっちがいいと言われたら、OZを選ぶよ。
serial experiments lain TV-BOX [DVD]

serial experiments lain TV-BOX [DVD]

今度、デジモン見るか

追記

そう言えば、ヒロインの家って長野県上田市の生糸で一財産築いた旧家って設定だったけど、それなんて犬神家の一族
前回が時かけだっただけにそんな連想。

犬神家の一族 [DVD]

犬神家の一族 [DVD]

http://www.cyzo.com/2009/07/post_2341.html
この記事を読むと、犬神家のような家族の争い的なものとは違った面から家族を捉え直したいという意図があったようなので、わざとそうしているのだろうね。