総括。

今年は本当にいい年だったと思う。紹介しきれないくらいいろんなバンドに触れることができた。若いバンドはどれもこれもいい感じだし、ベテランも凄くいいアルバムをだしてるし。来年もいい年だといいな。
あ、あと、アルバムでてないバンドとか気に入った曲とかも次回ちょろっと紹介しようと思います。


今回はこんな感じ。
そいでは、また!

お薦めアルバム-年間ベスト編

年間ベストと言いつつ、2枚あるという矛盾は突っ込まないでください。
スピッツ『小さな生き物』

スピッツの14枚目のアルバム。なんだろう、とてもよかったのだけれどいまいち説明がし辛いんだ。
毎回毎回、アルバムが出るたびにスピッツってすげえなぁって思うんだけど、今回のアルバムはすごく響いてきた。一曲目の『未来コオロギ』のイントロからガツンと持っていかれてしまった。普遍的にいいバンドって凄いよな。アルバムの流れがすごく良くて、歌詞も凄くストレートで、とても心に来る。素敵なアルバム。
bloodthirsty butchers『youth(青春)』
youth(青春)

youth(青春)

ブッチャーズの遺作。遺作って聴くとなんか凄く悲しい感じになるが、このアルバムはそんなことない。青春、というタイトルが示すように、とても瑞々しさを感じるアルバム。相変わらず轟音なんだけど、とても聴きやすく仕上がっていて、人にも気軽に薦めやすい、ある意味ブッチャーズの新境地。収録時のマイナスカウントが頻繁にあり、mp3より、しっかりとラジカセで聴くのを推奨。せつなくも前向きな歌詞、轟音に乗る吉村秀樹のなんともいえない歌唱。もうこれが、一生聞けないんだなぁと思うとほんとうに泣きたくなります。一回はliveが見たいバンドだったよ。一生大好きだ。ありがとう。

お薦めアルバム-それ以前にデビュー編

カミナリグモ『REMEMBER ICEGREEN SUMMER』

REMEMBER ICEGREEN SUMMER

REMEMBER ICEGREEN SUMMER

カミナリグモインディーズ落ち企画盤。サポートメンバーを加えたバンド編成ではなく『ふたりグモ』でどこまでできるかというのを追求したアルバム。過去曲のリメイクと会場限定曲の再録がメインとなっているものの、どれもこれもアレンジがほんとうに素敵で、聴いていてふわふわと幸せな気分になれる一枚。がっつりとインパクトのあるアルバムではないけど、日常にそっと寄り添ってくれる素敵な曲たちが勢ぞろい。通販限定のアルバム『TOY BOX STORY』はこのアルバムからのアウトテイク集だそう。こちらもすごくお薦めです。
山中さわお『破壊的イノベーション
破壊的イノベーション  (ALBUM+DVD) (初回生産限定)

破壊的イノベーション (ALBUM+DVD) (初回生産限定)

ピロウズ活動休止中にボーカル・山中さわおがリリースした3枚目のソロアルバム。前回二枚とは違い、どちらかというとピロウズ寄りな骨太なロックが展開されている。本人も、ピロウズと同じテンションで作ったと明言。
確かにギターサウンドに若干の違和感、ってかこれピロウズでやれよ!的なアレコレはあるものの、いい歌詞、いい曲を作るという点ではやはり山中さわお、というソングライターは素晴らしいなぁと思わせる貫禄の一枚。先行シングルとなった『Answer』が凄く素敵なんですよ。
UNISON SQUARE GARDENCIDER ROAD
CIDER ROAD(サイダーロード) 初回限定盤CD+DVD

CIDER ROAD(サイダーロード) 初回限定盤CD+DVD

UNISON SQUARE GARDENの4thアルバム。これがとてもよかった!潔いほど直球にポップ!超ポップでロック!今まで入ってなかったようなピアノの音やホーンセクションを入れたりとか、いろんな音が鳴ってるけど、そのすべてに必然性が感じられて、すごくかっこいい。きらきらしたポップなのに、とてもロック!これってとても凄い事だと思うんですよ。ロックとポップのいいとこどり。がっちりした演奏隊とハイトーンバリッバリの斎藤ボーカル。独自の感性の田淵作詞は健在。ユニゾンの一つの到達点だと思う。次のアルバムも、すごく楽しみ。

お薦めアルバム-2013デビュー編

KANA-BOON『DOPPEL』

DOPPEL

DOPPEL

友人に薦められてダダハマりしたバンド、KANA-BOONのメジャーファースト。自主制作版『わかってないのは僕だった。』が凄く好きで、以降は若干どうかいなーって感じだったのだけれどもこのアルバムでずいぶん持ち直した印象。曲もシンプルでわかりやすくかっこいい。サビのキャッチーさや、ボーカル谷口の作詞センスが光る。強引な展開の曲より、シンプルな曲の方が『らしさ』を感じるのは自主制作時代を僕が引きずっているからかもしれない。来年は彼らの年になるんだろうけど、『東京』みたいなもの凄いセンスを感じる曲をまた作ってほしいなぁ。
・scenarioart『-DRAMATICS-』
- DRAMATICS -

- DRAMATICS -

これまた友人に薦められてハマりました。scenarioartの1stミニアルバム。これは薦められるまでまったく知らなかったバンドなんだけれども、ストレートなロックに物語性の高い歌詞が乗っかるととても素敵なんだこれ。んで歌詞がこれまたいい。いい意味で厨二病。物語の筋を丁寧にやりつつ曲をコンパクトに、シンプルに収めたり、曲の世界観に合わせるようにいい意味でベッタベタの王道アレンジを違和感なく施すってのはなかなかできる事ではないのでは。雰囲気系漫画とかその辺好きな人は、きっと好きになるのではないかなー。
三回転とひとひねり『回覧盤』
回覧盤

回覧盤

ノッツバンドのドラムのしげるさんが所属している、ということで割と昔から聞いていたバンド、三回転とひとひねり。ポスト相対性理論とか言われそうなバンドだけどこっちのがエモーショナル寄り。ポエトリーリーディングあり、どう聞いてもエヴァな曲ありなどなどなんでもありな感じだけども演奏隊がとてもしっかりしていて聴きやすいし、なにより面白い。ひねくれた曲多いけど、それがまたいいんですよ。個性出まくってる。
来年は『廃校が不服』『滝壺の海へび』をどうか音源に……