「KARAの契約解除は他人事ではない」と競技者や水泳そのものについて考え、交流するためのスイムカフェを開催したら、冬なのに熱かった件

KARAの件は実情分からないが、昨日のスイムカフェ後半戦でも話に上がったが、
協会や選手マネジメント側は無条件に仲間であるとは限らない。
利害が逆さになることも珍しいことではないので、
アスリートがリテラシーを持つことは彼らにとって害はあっても利は無い。
だから誰も教えてくれない。


「私は他(ひと)に欺かれたのです。しかも血のつづいた親戚のものから欺かれたのです。私は決してそれを忘れないのです。」
夏目漱石「こころ」で滅多に昂奮しない"先生"がお金のトラブルを思い出し、
"私"を委縮させるほど語気を強める。
「責任」は自己に内在させざるを得ない。


「大きい会社に入って安定したいんです」
就活中の学生インタビューでよくある不安定なコメント。
大企業という名の幻想が、求人が求職者を上回っているにもかかわらず
就職難が続くというパラドクスを生み出す。
安定した成績は絶え間ないトレーニングでしか生まれないように、
依存せず自己研鑚するほかない。


世界70億人の中で唯一無条件に仲間であり続けるのは、
悲しいけどもしかしたら生みの親だけなのかもしれない。
無条件の愛情が絶対条件を保ち続ける。
子を放置死させる残念なニュースを聞くと、その絶対条件すら揺らぐ。
結局自己責任以外には、無いのかもしれない、と。


"親教育"という科目において点数も順位もない。子は親を選べない。
教育が適切か、親は自己判断で進むしかない。
親は最大でも二人しかいない。
三人寄れば文殊の知恵、組織になれば質は高められるだろうが、
異なる親が愛情のベクトルを合わせることは不可能だから当然組織化できない。


愛情の対象を子ではなくスポーツとした場合、
愛情のベクトルを合わせることは可能である。
自己犠牲とは言わない。個の利得を超えてスポーツに対する愛情を持つloverが
輪になってコミュニティを形成することができる。


厳しくも優しい愛情を持つ複数の目が適切な"自浄作用"を生みだす。
単体で難しければ競技を超えることもできるだろう。
ソーシャルメディアが全国に点在するloverの物理的&心理的距離を無効化させ、
競技会場や"カフェ"が直接コミュニケーションを生み出し、
コミュニティ形成における手段となる。


スポーツの世界は総体として常に健全を保っているわけではない。
にもかかわらず属するアスリートは知らないことが多い。
放置は無知を野放しにし、過保護は主体性喪失の元凶になる。
コミュニティから発せられる無条件の愛情が、
時には目付役としてスポーツ界の健全化を促し、
時にはアスリートの保護者として彼らの競技力と知力を適度に後押しする。


loverによるloverのためのカフェ。どうやら少なくともswimmingという
スポーツにおいては、そんなloverが各地にいるようです。
そんな期待感を持たずにはいられない、昨日の第1回スイムカフェでした。


「やりたいスポーツ」として常に上位にある水泳。
するスポーツとして、見るスポーツとして、「やりたい」から「やる」へ
導く道はまだまだたくさんありそうです。
昨日も多くのアツい意見が飛び交いました。
道を自らつくりたい方たちが自然と集まり交流し、
前向きで具体的な議論ができました。
行動への転換と量への転換を見据えて、
肩肘張らず今後も継続させていければと思います。


有難うございました。

早稲田大学優勝や拓大岡田監督名采配と共に、不可解なNumberの記事を見たりtwitterのタイムラインを追いながら、感じた箱根駅伝2011について


今年の箱根駅伝早稲田大学の優勝で幕を閉じました。
解説者もさぞかしご機嫌なことでしょう。笑
競技スポーツとして気になったのは4点。
ひとつひとつを細かく書くときりがないので、端的にー。


佐久長聖高校の両角速監督の指導方法(競技としてではなく、人として)
特に1区区間賞の早稲田・大迫選手のインタビューには驚かされました。
敬語の使い方が素晴らしかった。
トップでタスキを渡したことにドヤ顔することなく、
直後に、「サポートに回ります」という謙虚な姿勢。
理工学部に在籍する2区の平賀選手も文武両道。
指導者はコーチである前に教育者です。
高校時代は丸坊主で修行僧のように長野の山を走る彼らを育てる両角監督には、
是非一度人間育成方法をお伺いしたいものです。


拓殖大学・岡田監督の名采配
就任1年目にして、大学史上最高7位。
かつて予選会で涙を流し続けた拓殖大学をたった1年で変えてしまいました。
2006年亜細亜大学優勝の衝撃はまぐれではない。
エースに頼るチームではなく、底上げ。
来年の拓殖大学がさらに楽しみです。


■華やかに引退させてくれる、稀有なアマチュアスポーツという再認識
会津高校⇒早稲田大学三菱商事」という華麗な経歴を歩むことになる、5区の早稲田・猪俣選手を見ながら思ったこと。
他のアマチュアスポーツはもちろん、プロ野球ですら華やかに引退できる人は少ない中で、
100人以上の学生選手に華やかな引退レースの場を提供する箱根駅伝は選手側から見たら幸せなスポーツだと思いました。


■茶髪の選手が減った。
早稲田、東洋はゼロ。かつて派手な印象のあった法政大学の姿は、ない。
各大学がブランディングとしてPRを意識し始めた結果だろうか?
茶髪が悪と決めつけるのは良くないが、佐久長聖同様、
駅伝部が人間育成の場として指導者が変わりつつある良い傾向を感じる。




しかし。


「スポーツの主役は選手じゃない。」


とは、スポーツ社会学の松村先生のお言葉。




もう少しマクロ視点で箱根駅伝を見てみます。
大学視点で。




平野綾の言葉を借りれば、箱根駅伝の"ライフライン"は受験料。
2連覇を果たした東洋大学は数億円の受験料の上澄みを獲得したと言われています。


早稲田大学などの名門校にしたら箱根駅伝に感化されて受験先を決定するようなお下劣な受験生は不要でしょうが、
競争下にある大学は優秀な学生の獲得以上に大きな収益源である受験料の獲得に必至です。


個人的な話ですが、twitterのタイムラインは早稲田一色でした。
TLを見ながら再認識。人数だけではない、WASEDAの伝統、プライド、OB力。


仮に受験料を撤廃して、税制を改正させて、
アメリカみたいに寄付によってカレッジスポーツを成り立たせるような仕組みを作ったら、
早稲田大学以外の箱根駅伝勢力図は大きく変わるなと思いました。


営業力やPRやプロモーションなど、過剰な"外見"は人々を不幸にさせます。
箱根駅伝というビッグなPRチャンスを生かす前に、中身とのバランスは取れているのか?
「他の大学に落ちたから、仕方なく行きました」これではプライドは育たない。
駅伝部予算によって犠牲になっている部活はないか?
駅伝部予算によって犠牲になっているカリキュラムはないか?
受験料や授業料の活用して、大学の本分である国際的な競争力を持つ人間育成の場として、
外側と中身を予算配分によってどう作っていくか、が箱根駅伝の本質的な課題なのかもしれません。
ひとつのアマチュアスポーツイベントが大学経営にまで影響を及ぼすとは、、
改めてその凄さを感じます。




駅伝をテレビで見ながら、不可解なNumber記事を見つけました。



[スポーツ・インテリジェンス原論]
選手獲得競争が箱根駅伝をダメに!? 大学に求める「勧誘条件の平等化」。
http://number.bunshun.jp/articles/-/74362


記事中のタイトルを抜粋すると、、、
・地方の経済的疲弊が、箱根駅伝にも大きな影響を!
・地方から首都圏へ進学させる余裕のある家庭は多くない。
・では実際、大学はどんな手段で選手を勧誘しているのか?
・経済の沈滞と格差が大学間の過当競争を生んでいる。
とあります。


??良く分からない。。


推薦枠のスカウト市場について、
まず買い手(大学側)から売り手(選手およびその家庭)に"優遇"を与える以上、
推薦枠のスカウトは必ず買い手優位な市場です。
大学で陸上競技を希望する人が推薦枠を下回らない以上、この前提は変わりません(そんなことはありえない)。
つまり、有効求人倍率が1を下回る、「大企業と就活学生」の関係と同じ市場状況です。


その前提の中で、経済の沈滞は売り手の経済状況を圧迫し、
陸上競技を」「推薦枠で」希望する需要は増えても、減ることはありません。
つまり、さらなる買い手優位な市場になる。
(経済格差それ自体はそもそも市場に直接的になんら影響を及ぼさない)


つまり、氏の言葉を借りて、
「地方から首都圏へ進学させる余裕のある家庭は多くない。」
のであれば、氏の言う、
「授業料、教科書代を免除する選手の枠、数を決める」
は進学させたいけど余裕の無い家庭にとっては逆効果です。


買い手側への影響はどうでしょうか。
同じ日本、同じ買い手市場の大企業間によって経済状況の悪化によって過当競争を
生み出しそうな気配はあるでしょうか?
バブル期のように、買い手側の予算が過剰化し、
「囲い込み」による過当競争は考えられるでしょうが、
売り手側の経済状況を原因とした買い手側の過当競争激化、というシナリオは考えられません。
僕自身、経済学部の出身ではなく、あまり自信は無いので、
もし氏の言う因果関係を説明できる方がいらっしゃれば、是非教えて頂きたいです。


上記に述べたような過剰なPRや、男子マラソンに対する影響力等、
箱根駅伝の問題がないわけではありませんが、
現状の箱根駅伝や学生スカウトになんら悪い影響を及ぼさない、
「経済貧困」「地方経済の格差」「苦しい家庭」が
前面に出ているこの記事に強い違和感を覚えました。
ポピュリズム?2年前の年越し派遣村を思い出しました。


大学のスポーツは教育の側面を持つ。自由競争ではなく、一定のルールのなかでの競争であるべきだと私は思う。


教育はなんのためにあるのか?
彼らは大学を卒業するとどんな世界に旅立つのか?
日本は社会主義でしょうか?


市場経済とは自由競争市場です。
日経と野村が丁寧にイラストを使い、小学生でも分かるウェブサイトで紹介してくれています。


■早わかり経済入門「自由競争と独占禁止法の巻」
http://manabow.com/hayawakari/hayawakari11_1.html


スポーツにおける開放型と閉鎖型のメリットデメリットに関しては、
以下のサイトで整理されており、大変参考になります。


週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)短期集中連載(第1回)
:60億を投資できるMLBのからくり(2006年12月25日号)
http://www.transinsight.jp/profile/column0001.html


学生スカウトの早期化、
テレビスポンサー料金の極端な高騰化、
駅伝部の予算高騰による他のカレッジスポーツの極端な予算減少、
受験料の高騰化、
過剰な演出、
そんな悪影響が強くなれば再考の余地はあるのかもしれません。
でもルールを変える前に、やることやれることはいくらでもあります。


ウィキリークスがジャーナリズムに大きな問いを投げかけた2010年。
スポーツジャーナリズムも例外なく問われている時期に来ているのかもしれません。

スイムEKIDENが水泳界にとって大変頼もしい存在だと思う理由。「月刊SWIM 2月号」"被"取材後記。

「見る競技スポーツ」と「参加型スポーツイベント」。
両面において主催者的立場からやれることはたくさんあると感じた出来事。


・「見る競技スポーツ」
先日、国内初開催となる競泳のワールドカップを観戦。
試合後、月刊SWIMの田坂さんとお友達Kさんの3人で月島へ。
ラグビー、アメフト、バスケ、様々なスポーツ観戦経験の豊富なKさん。競泳は初観戦。
「観戦席でお酒飲めないの?」
「試合中、こんなに静かなの?」。
当たり前だと思っていたことに、疑問をぶつけられ、ハッとさせられた。


・「参加型スポーツイベント」
今回の月刊SWIMの取材の際、幸村編集長からスイムEKIDENの出生秘話を伺う。
「マスターズ登録はアナログな上、2人以上からの登録によってハードルを上げているのが現状」
「水泳イベントはもっともっと面白くできる」
現状に対する問題意識がスイムEKIDENを生み出した。





取材にて普段の練習環境についての話。上原中学校で泳いでいる話をさせて頂く。
「あんなところにそんなプールがあるんですね!?」驚かれる。
以前、職場の後輩にお願いして某都立高校で泳がせてもらった時にも感じたこと。
綺麗なプールなのに、誰もいない。部活の合間に使う人はいない。
使いたい人はいるのに、使われていない現状。情報の流通量不足。


見るスポーツも、するスポーツも、情報はインターネットを中心に得られていると感じる。
マスターズのアナログ登録がいまや"ハードル"として見られている。
ランニングイベントはwebエントリーを通じて1日で締め切られることも少なくない。
体を動かすという原始的な行為とインターネットという文明の利器。
一見相反する文化を融合せずにはいられないところまできている。




ジャケ買いをする人の気持ちが初めて分かった。Mr.children「SENSE」。
森本千絵さんが手がけられたそうだ。
以前、知人のお誘いで森本さんの出版記念パーティーに連れて行って頂いたことがある。
「うたう作品集」という本にちなんでパーティーなのに、その場で歌をつくってしまう。
歌詞がその場でつくられる。会場全体がPV撮影現場になる。振付けされる。ウェーブが起きる。
ものすごいパワーとセンス!一体感に包まれる。みんな幸せそうだった。


そんな森本さんが「千絵の部屋」と題して定期的にUstreamを放送している。
先日は倉本美津留さんが登場し、「動物園をつくりたい」という話で盛り上がる。
面白いアイディアがでるでる。
まだ出来てもいない動物園を勝手に想像したら、無性に行きたくなった。
小林武史さんの話題になる。どうやら毎日プールに通われているらしい。
森本さんもサーフィンにはまっている。もし彼らがスポーツイベントをしたら、どうなるんだろう。
「もし、小林武史さんが水泳イベントを開催したら。」。
小林さんはapbankで農業に力を入れ、木更津に足を踏み入れている。勝手に近い気がしてしまう。
つぶやきが現実化することを勝手に夢見ておく。




イベント性、情報量、参加ハードル、コミュニティの身近さ。
それを担う媒体、主催者、連盟。


以前、為末大さんが「スポーツ界は重い。たかがスポーツと思え。」と仰っていた。
個人的には「重さ」と団体間の連携不足には因果関係があるとは思っていない。
他団体と連携が取れないことなんて政治、経済、どんな世界でも当たり前。
連携が取れないことをダメな理由にしていては前に進めない。


企業やクリエイターさん達にあって、スポーツ界にないもの。
「どう見られているか」「どう見てもらいたいか」「何を欲しているのか」「何に困っているのか」という受け手目線の意識。
一部の天才は別として、営業マンやクリエイターなら当たり前に持っている感覚。
どうもこの世界には薄い気がしている。
プロダクトアウトは競技者が体であらわしてくれる。
本気からしか生まれない、誰もが美しいと感じるフォーム。筋書きのないドラマ。
その分、周りの人たちがマーケットインの考えを持つことで全体のバランスを取るべき。


スポーツにイレ込んでもいいじゃないか。
本気になれるって素晴らしい。本気だから美しい。
でも相手のことも考えよう。同時にできる。
一人ですべてやれないのなら、得意なことを分担してやればいい。
使いやすい、分かりやすい、参加したい、楽しそう、、、やって良かった!
そう思ってもらえるように。


今までのマスターズ競技会に未来を求めるのはアキラメル。
ゼロから新しい潮流を作り出し、大きくしていく。
持続的イノベーションではなく、破壊的イノベーション


じゃあ自分で小さな大会を主催して変えていけるのか?
個人のブログ発信が強い影響を与えていけるのか?
間違いではないが旧来のメディアの力の大きさを侮ってはいけない。


あんなに面白かった「千絵の部屋」。
12月のあたまに街中の看板をクジラで染めた森本千絵さんですら視聴者は500人。
視聴率は0.000005%?。池田信夫氏も言う、旧メディアは死なない。


90年代にインターネットが出てきたときも「テレビは終わりだ」といわれたが、
いまだに日本人のテレビ視聴時間は1日3時間30分で、10年以上ほとんど変わらない。


雑誌という強力な媒体を持つアールビーズさんが手がけるスイムEKIDENは水泳界にとって頼もしい存在だ。
この表現はまったく大袈裟じゃない。幸村編集長とのお話を通じて、それを確信した。


今までのマスターズ競技会にはないマーケットイン思考。
そしてメディアによる伝える力。
何よりもアールビーズさんには実績がある。ランナーズによってランニングの認識が劇的に変わった。
メディアを通じて、イベント主催を通じて、実現された功績は非常に大きい。
ランニングブームの真の火付け役だと思う。


良いものを良いと伝えたい。
もっともっとやれることはある。伝え方はある。


「水泳、やりたいんですけど機会が無いんですよね。」


最近言われる言葉。嬉しいと同時に非力さを感じる。
この言葉を減らす方法は無数にあると思う。
思うだけじゃなく、「動く」。そして来年は「動く」年になりそう。
わくわくする。


来年のスイムEKIDENは3月21日、辰巳にて。
エントリーしようっと。



■スイムEKIDEN1000in辰己 2011年3月21日(月・祝)
http://swimnet.jp/race/ekiden/tokyo2011/index.php

やりたいことを、やりたい場所で。(東京仕事百貨掲載「ほどよき房総の南」)

「カフェのマネージャー候補、この環境で、『やりたい!』って人は絶対にいると思う。」



そんな社長の言葉を聞いて、とあるサイトがふと頭に浮かんだ。


「東京仕事百貨」


いつ、どこで見たのかは覚えていない。
すぐに問い合わせる。代表の中村さんにアポイントを頂く。
もともと気になっていた会社、どうせなら社の雰囲気を知りたい。
青山のオフィスにお伺いすることにする。
エイベックスのちょうど裏手にある共用オフィス。
中村さんにお出迎え頂く。


共用オフィス。


■世界で拡がる「コワーキング・スペース」というムーブメント、新しい働き方のスタイル。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1614


インフィニティーベンチャーズ小林雅さんのtweetから発見した記事。
海外に限らず、周囲でも急速に増えている。最近強く感じる。


我々・・・というか私自身も来年初頭頃から東京オフィス代わりに
某スペースに仕事場の拠点を置く予定。


スペースには投資家や海外の企業やIPO
目指す企業に属する方々が集まる。
自身の仕事のみならず、スペースを活用して企業を
超えたコミュニティを形成し、活動をしている。


スペースのいわゆる"貸し手"は某大手企業。
入居のために一定の敷居が設けられている。
その分入居後は安心して活動することができる。


"貸し手"はスペースに対する"家賃"によって収益を上げることが目的ではない。
集まった企業が交流を通じて成長することで利益を得られるような仕組み作りをおこなっている。
積極的に交流を促してくれる。とっても面白い仕組み。


法人契約も個人契約の方もいるが、あくまで個対個の交流。
スペース内コミュニティもあくまで個人として立ち上げたり、属したり。


会社は手段。


個人では稼げるか分からない不安を払しょくするため、
個人では負えない大きなリスクを取るため、
個人では(信頼を得られずに)取引ができないような企業と取引をするため等々。


飢え死にしない(正確には"しにくい")世の中になり、
「生きる」手段としての「会社ではたらく」意味は弱まった。
スタートアップ時に大きなリスクを取ることを必ずしも
必要としない事業が増えてきた。
ソーシャルメディア等インターネットの発展によって
場所すら選ばない事業が増えてきた。
JALのCAがストを起こしているように、むしろ大企業に入り、
(本質的には汎用性の無い職種が問題)
安定していると安心してしまうこと自体がリスクとなりつつある。



「やりたいことを、やりたい場所で。」



その結果、共同体(会社に限らず)は必然的に小さく、そして緩い繋がりになる。
そんな共同体の触媒として、このようなスペースの需要が高まっている。


中村さんも近い将来、現在のワーキングスペースを出られて、
自分たちで"スペース"を作る予定とのこと。
どのようなスペースを作り、どのようなコミュニティを形成され、
どのような形で利潤を生み出していくのか、個人的にとても楽しみです。





内房って、海なのに向こう岸が見えて不思議ですよね。」


サンセットブリーズにあるカフェから見える内房の景色の話をしつつ、
「海辺のカフェ好き」という中村さんからお勧めのカフェをご紹介頂く。


■saro
http://saro-niijima.jp/category/home/


中村さんのお知り合いが営まれているらしい。


白い砂、透明な海。
ここ数年、年2〜3回訪れている新島。
次の上陸の際には絶対立ち寄ろうと思います。





東京仕事百貨さんは採用情報をつくるためにその土地その場所に必ず訪れる。
今回も中村さんご自身にご訪問頂き、サンセットブリーズでインタビューを行った。
インタビュー後は簡単に施設内をご案内させて頂く。


「僕、こういう時、いつも晴れるんですよ〜」


快晴の海辺のフットサルコートで嬉しそうに写真を撮られるそのお姿を拝見しつつ、
中村さん、そして東京仕事百貨と出会うことができて良かったと思いました。


うちにとって、食事は一番の自慢と言える強み。
そんな東京仕事百貨さんを通じて、キッチンやカフェの業務はもちろん、
"サンセットブリーズ保田"というプロジェクトを共につくっていける方と
出会えたらと思っています。



「やりたいことを、やりたい場所で。」


■東京仕事百貨「房総のほどよき南」
http://shigoto100.com/?page_id=9685


■長時間運動をしないと脂肪が燃えないという風説に耳を傾けず、ジムを飛び出して、秋晴れの下で1日10分だけママチャリをこいだらいいんじゃないか。現役東大院生との話。

水泳部の後輩で、海外から帰ってきた星野くんとランチ。
彼は現在東京大学の大学院で乳酸について研究している。


駒場校舎のランチを食べながら、ダイエットの話。
現役時代と異なる彼の腹回りが低下させる説得力を感じさせないほど、
話の内容は興味深いものだった。


乳酸を飲むと疲れにくくなる、だとか、
最近の高地トレーニングは短距離選手もよく利用する、だとか。


特にマクマスター大学のギバラ氏の研究の話は興味深かった。
長時間の有酸素運動がダイエットに最も効果的だという一般的な定説を覆す内容。
本にしたら売れると思う!


20秒〜30秒の短時間レジスタンストレーニング(※)が
長時間の低強度の定期的な有酸素運動と同程度のフィットネス効果をもたらすとのこと。
 ※ 筋肥大を促すような高強度のトレーニン


別のブログでも取り上げられている。


■アライブ!サプリメントカフェ「10分間の「集中運動」は長時間の適度な運動より効果的!?」
http://www.rda.co.jp/topics/topics4711.html


運動時間は1週間で10分対5時間


とはいえ、高強度ランニングは下半身に強い体重が掛かる。
慣れない人は足がもつれる。故障リスクは高い。
水泳は局所負担は無いものの、短時間運動のためにプール通いをすることは少々ハードルが高い。
そこで自転車を勧めたい。ママチャリでもいい。


エネルギー消費が高い状態の持続性は男性と女性の違いもあるらしい。
男性はトレーニング翌日もエネルギー代謝が高い状態が続くが、女性は翌日には正常に戻る。
原因は研究中とのこと。


男性なら1日おき、女性ならできるだけ毎日、こいでみる。


平地でチャリ全速力はわりと恥ずかしい。坂道を使ってこっそりやってみる。
今までは自転車にとって坂道は大敵。立ち漕ぎ、不安定、疲れる。
疲れやすい、全力を出しやすいことを活用する。


最近、坂道を見つけると前向きになれる。時には「見つけた!」と嬉しくなる。
坂の目の前に来たらギバラの教えを思い出す。全力を尽くす心の準備をととのえる。


幸いなことに、代々木上原には坂が多い。
考え方が変わると、自転車に乗りたい気持ちも変わる。
なんて素晴らしいつくりの土地なんだ!


最近は平日も電車に乗らず、自転車で移動することが多い。
見知らぬ土地で坂道を見つけるとさらに嬉しい。
世田谷、横浜、渋谷、新宿、台場。坂道は意外と多い。


坂道が嬉しくなる。自転車に乗りたくなる。運動頻度が増える。
短時間で効果が得られ余った時間を別の時間に使う。


発想の転換からまわりだす好循環。
秋晴れの清々しい青空が、さらにその気持ちを後押ししてくれる。

退職と"点と点を繋げていく"これからのこと。


渡辺千賀さんのblogによれば、今アメリカでは投資バブルが起きているそうだ。


さて、昨今シリコンバレーでは「エンジェル投資バブル」が起こっております。
やっとサイトができました、2−3人でやってます、というくらいのベンチャー企業価値があがるあがる、どんどんあがる。
屋根まであがる。


主にインターネットベンチャーの世界での話ですが。


http://www.chikawatanabe.com/blog/2010/10/angel_bubble.html


昔の話。


二人の"スティーブ"がガレージで始めた会社は資産家マイク・マークラの参画により急成長を遂げ、
今やmacipodiphoneipad等々を生み出す世界的企業となった。


検索エンジンを開発していたスタンフォードの2人の学生は投資家ロン・コンウェイからの支援を受け、
世界を代表する企業を創り上げた。


支援者を集め変化を生み出すか、それを支援するか。





先日赤坂で飲んだ、大好きな社長に言われて嬉しかったこと。


「俺とおまえはアプローチは違うけど、想いの強さや志の高さは近いものを感じるよ」


彼は資本主義に倣い、新卒入社当初から資本の最大化を何よりも最優先の事項とし、行動してきた。
将来的には支援する立場になり、彼自身のような志高き若者を支援していく。
初めてお会いさせて頂いてから4年間、変わらない人一倍の情熱と志に基づく行動力には勝手ながらいつも刺激を頂いている。


cybozu.netの椿奈緒子さんが龍馬伝を見てつぶやいていた。


#ryomaden 今まで見て思う龍馬のすごい所は、志が高い事、それを伝えて人を集める力がある事、そして成果としては、藩や国境、身分も越えて人と人を繋げた事。それが大きな力になって変化を起こした。


http://twitter.com/tryal/status/29270063505

支援者を集め変化を生み出すか、それを支援するか。


高い志を持って。











私、山浦光博は10月末をもちましてレイス株式会社を退職しました。


思えば筑波大学水泳部に"入学"してはや10年が経ちます。
「捨てる神あれば、拾う神あり」
インターハイ3年連続予選落ちという"不適格"の烙印を押されながらも、奇跡的に救って頂きました。
小島貴光、高安亮、荒瀬洋太、加藤洋平、齋藤利樹、永井奉子、山田香・・・。
スイミングマガジンの表紙を飾る面々が同級生になり、以後4年間、同じプールで毎日顔を合わせるようになりました。
同期のみならず、プールの中で見る先輩たちの顔ぶれは全国に名を轟かす名選手ばかり。
地方のスイミングスクールから一転、インカレ総合優勝を目指すレベルの高い環境に身を移し、成長機会を与えて頂きました。
最後までインカレ総合優勝には一歩届かず、4年間涙を流し続けましたが、
「切磋琢磨」できた環境に身を置けたことは何にも代え難い財産です。


そしてこの3年半は筑波大学での「切磋琢磨」と同様の感覚がありました。
隆郁也との運命的な出会いを経て、入社。
採用には人的投資を一切惜しまない。その結果入社してくる新卒入社組はハイレベル。
採用媒体はほぼ使わず、原則スカウトのみでおこなわれる中途採用によって、毎月のように各社のトッププレイヤーが入社してくる。
松下幸之助は「企業は人なり」という言葉を残しましたが、まさに人が武器の会社。
レイスでの3年半は最高に切磋琢磨できる環境でした。本当に感謝しています。




そして11月1日より株式会社R.projectのプロデューサーとして、現在展開中の「サンセットブリーズ保田」、
そして今後展開予定の新しい事業ドメインのプロデュース全般に携わってまいります。
そして今や創職時代、企業という枠組みにとらわれることなく、それ以外にもいろいろと動きます。
今申し上げられることは決して多くありませんが、少しずつオープンにしていけるように一歩一歩進めたいと思います。











この1ヵ月、たくさんの質問を頂きました。
一言では表せないことですし、言えないことも多く、説明不足だと反省もしました。


一方で説明の限界も感じていました。
先日、クライアントの社長から頂いた言葉がとても印象に残っています。


「IRなどで『御社の3年後のビジョンは?』って聞かれるから建前では答えるんだけど、正直そんなもんないんだよ。
1年後だってこの世の中どうなっているか分からないんだから。」


そして大好きなスティーブ・ジョブスのスピーチより。


未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。
だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。
自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。
点と点が自分の歩んでいく道の途上のどこかで必ずひとつに繋がっていく、
そう信じることで君たちは確信を持って己の心の赴くまま生きていくことができる。
結果、人と違う道を行くことになってもそれは同じ。信じることで全てのことは、間違いなく変わるんです。


今までも、そしてこれからも自分の志に基づいて歩んでいくことしかできない。


スポーツと企業、
スポーツと学校、
スポーツとネット、
スポーツと人、
そしてスポーツとスポーツ。


様々なご縁もあって、繋がり始めた点もあれば、一見、遠く離れた点もある。
でもこの先、どれが繋がるかなんて、今から見つめても分からない。


「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」


大学時代に部活の合間に読んで衝撃を受けた『アイデアのつくり方』。
ジェームス・ヤングが何度も唱えたこの言葉は自分のキャリアに対する考え方の根底に在り続けています。


繋がることや新しい組み合わせを過度に期待せず、
進んでは振り返り、繋げ組み合わせる作業を繰り返し、その新しい結果を楽しみながら歩を進めたいと思います。





長くなりましたがこれからも引き続き志高く、仕事に人生に取り組んでまいります。
皆様、これからも宜しくお願い致します!

立川とお台場、現場でしか見られないトップアスリートの涙


悔しさは目的意識の強さに比例する。


4年前、2年連続で僅かな差で箱根の切符を逃した、当時の主将の悔し涙は、今でも目に焼き付いている。
立川で行われた箱根駅伝予選会で岡田正裕新監督擁する拓殖大学は、今回見事トップ通過を果たした。
ジョン・マイナ選手の活躍、岡田マジック、勝因はひとつに絞るものではないが、
4年前の悔しさがこの結果に繋がっていることは間違いない。


皮肉にもその拓殖大学が予選会で涙を飲んだ同年の2006年大会で、
岡田監督が優勝に導いた亜細亜大学が今回10年振りに予選落ち。
翌年の2007年大会で「山の神」今井正人選手を擁し優勝した順天堂大学
そして44年振りの予選落ちとなる大東文化大学と、3チームの名門が箱根の切符を逃した。


そんな秋晴れの空の下で、どの大学よりも悔しさを露わにしていたのは法政大学だった。
既に集計が終わっているのか順位発表がおこなわれる前から、そのオレンジの陣地だけは空気が異なっていた。
4年前、テレビを通して見た、同系色の選手たちの姿に重なって映った。


悔しさは目的意識の強さに比例する。
来年以降の法政大学に勝手に期待したい。





翌日はお台場でトライアスロン日本選手権を観戦。
男子は高濱邦晃選手、そして宮島で一緒に泳いだ武友潤選手を応援。
女子は大けがから復帰した上田藍選手を応援。



佐藤優香選手。
2年前、西武園のアクアスロン大会で同じプールで見た表情とは別人のように異なっていた、まさにアスリート。
今年8月の第1回ユース五輪で優勝し、日本を代表するトライアスリートに成長し、臨んだ今大会。
レース後の大粒の涙が4位という順位が目標以下だったことを物語っていた。
悔しさは目的意識の強さに比例する。
まだ18歳、伸びしろを考慮すれば2年後、JTUが掲げる「五輪でメダル」も夢ではない。



田山寛豪選手。
山本良介選手が「今年は細田選手以外には負ける気がしない」とコメントするほど今年は怪我に泣かされていた。
そのような状態の中でも山本選手に続き二位に。
先日、とある競技の元世界選手権代表の方との話で、腹オチしたこと。
「レース後のアスリートに対して本人が満足していない結果に対して『良かったですね』と声を掛けることほど失礼なことは無い」
「今年は山本VS細田」という会場に流れる空気に反する結果に、
ゴール直後の同い年のデフェンディングチャンピオンに対して思わず「良かった」と反応した自分が情けなかった。
レース後、地元・大洗町の応援団に囲まれた田山選手は声を掛けられるたびに涙ぐんでいた。
5連覇を逃した個人的な名誉のためではなく、期待し、支えて頂いている方々の期待に対する涙に見えた。
最近、国をあげて企業と選手のスポンサーマッチングをおこなうような動きもみられるが、
田山選手に対する地元の暖かい応援に真のスポンサーシップを垣間見た気がした。





明日は競泳ワールドカップ、再来週はスカッシュの全日本選手権