静電気サンダー厳選のお話
理想めざ氷ボルトロス厳選のお話
この青いおじさんは強い。メジャールールであるシングル、ダブルでも使用率トップ10の常連で、対戦プレイヤーであればぜひとも手元に持っておきたいポケモン。しかし判別に手間のかかる環境とめざパがほぼ必須であることが相まってその厳選難易度は最難関クラス。
1.厳選
1.1準備
まずは下のヤミラミを用意する。
特性:悪戯心
実数値:154-x-x-x-x-143(Hは身代りや回復アイテムを駆使して合わせればよい)
技:痛み分け 挑発 ナイトヘッド
持ち物:クラボorラムの実(放電の麻痺対策)
↓
手持ち先頭:瀕死状態の臆病シンクロ要員
二番目:ヤミラミ
どこか:ポワルン
↓
・リセットの利便性を考えNew3DSを使用する。
・startボタンを押すだけでリセットできるようにLRボタンに輪ゴムをかける。※重要(ゆるい場合はひねってきつくすればよい)
・設定でL=Aを解除。
↓
【最終確認】
・手持ちが5匹以下
・道具にマスターボール
・無限の笛だけをY登録
・ヒマワキシティでレポート。
↓
厳選開始!
1.2.手順
1ターン目:痛み分け
・攻撃技だった場合・・ヤミラミのHPが154のまま変動しなかったらダメージを見る。かみくだくでA下降補正の可能性が消えたらリセット。放電ダメがC145の最低乱数より小さければリセット。合格なら2ターン目に。
・変化技だった場合・・ボルトロスが先制&ヤミラミのHPが変動なしなら捕まえる。
2ターン目:挑発
・攻撃技だった場合・・3ターン目に。
・変化技だった場合・・ボルトロスが先制すれば捕まえる。
3ターン目:ナイトヘッド
ボルトロスが先制すれば捕まえる。
1.3.確認
地上に降りて個体を確認する。以上が3ターン以内にHSのUV判定ができる所謂ひかりうむ厳選法。
2.個体値妥協の罪
30-x-28-31-31-31 氷
まずこの個体が二日で出た。キープしたし素直に嬉しかった。
そしてある日ダメージ計算をしていて一種の絶望に陥る。計算していたのは下記のもの。
【最速前提-オボン込陽気メガガルーラの捨て身タックル耐え】
[H30-B28の場合]
178-x-97-145-100-179
[H31-B30の場合]
182-x-94-145-100-179 余り4
なんとH実数値に4もの差が!!個体値の見た目は理想-1だが施したい調整によってはこんなにも違う。こうして個体値の妥協は重い罪であるという再認識と、再厳選の決心をすることになった。
【個体条件】
154-x-90-145-100-144より数値が1でも低ければNG。個性が打たれ強いなら最速めざ氷の可能性がゼロなので即リセット。以上の判別を全てクリアしS31&めざ氷個体なら採用することとした。
3.確立
※参照http://agurus0635.hatenablog.com/entry/2014/12/29/194441
めざ氷最速
V-2n-U-V-V-V、U-2n+1-U-V-V-Vのいずれか
確率=83/1310720
必要試行回数=15791回
確立だけなら他の固定シンボルと変わらない。ただしボルトロスは一回の判別に他とは比にならない時間がかかる。大空を飛ぶアニメーション、悪戯心による判別作業遅延、個体確認に地上に降りるアニメーションと、リセットまで短ければ1分半、長ければ3分といったところ。
仮に一回平均2分15秒として計算すると、15791*2.25/60=592時間で、一日7時間毎日やったとしたら84日かかる結果。
4.厳選生活
仕事で平日は大半の時間が潰れる。どうにかして1日7時間×84日の壁を乗り越えなくてはならない。そのためにあらゆる空き時間を利用する。
・通勤電車
・昼休み
・帰宅から就寝
・彼女と一緒なら相手の化粧室の間、部屋では放置。
再厳選を開始したのは2015/3/24。そしてちょうど三か月が経った2015/5/24の朝、それは出現した。
幾度となく見てきた見た目理想の個体。途中から数えるのをやめて正確ではないが26匹目ぐらい。それまでことごとくめざパは外れ続け、唯一のめざ氷個体はSUであった。色違いは9匹出た。
三か月経っていても見た目理想が出た瞬間からは心臓が高鳴る。まずはいつものめざパ判定・・・
!?!?!?
いやまだ慌てる時間じゃない・・SUの可能性が残っている。でもあの時の挫折感と絶望はもう味わいたくない・・・!
キタ━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━!!
90日間に及ぶ戦いに終止符が打たれました。ほぼ確立通りでしたね。苦労して出会ったポケモンはデータとはいえ愛着湧きますし、今後対戦で活躍してくれることでしょう。
以上です。皆さんも楽しい厳選ライフを!
[追伸]
2015/8/25
レートで図太いと思われるめちゃ硬ボルトにボコられ欲しくなって片手間に厳選開始。
↓
〜30分後〜
31-x-30-31-31-31のまさかのめざ氷理想個体引きました。震えました。前回の苦労とは・・
ジャパンカップ2015構築(全国ダブル)
ジャパンカップ2015で使用した構築です。メガ枠に火力、耐久、命中を兼ね備えたガルーラ、アタッカーに択を打ち消すニンフィアを添えたガルニンフスタンを採用しました。
ガルーラ@ガルーラナイト
陽気
肝っ玉→親子愛
183-165-130-x-121-167
- 恩返し
- けたぐり
- 不意打ち
- 猫騙し
陽気メガガルーラのけたぐり耐えの配分です。初手で鉢合わせやすいランドロスの馬鹿力やけたぐりの打ち合いに備えました。Aはここまで落としても猫騙しと恩返しで捨て身耐えのポケモンがぴったり確1になります。ORASになってから捨て身タックルの採用率が謎(?)の急上昇を見せていますが、優秀な耐久を自ら削る捨て身タックルは好みではありません。
ランドロス@拘りスカーフ
陽気
威嚇
165-192-122-x-111-149
- 地震
- 岩雪崩
- 馬鹿力
- 蜻蛉返り
意地っ張りが主流ですが個人的に強いと信じるのは陽気です。物理耐久はよくあるA+1キザンの珠不意打ち耐えの数値で、素早さはスカーフ込最速150族+1に設定しました。これはメガプテラ、S+1めざ氷バシャ、意地ランドに上を取らせない数値です。このおかげで某有名メガプテラ使い様との対戦でも勝利を拾いました。デメリットはテラキオンが馬鹿力で確定にならないことくらいですが、実戦でそんな機会はなかなかきません。実際それがデメリットとして働く場面は皆無に等しく、メリットが光っていました。
ニンフィア@精霊プレート
控え目
フェアリースキン
182-x-117-161-150-84
- ハイパーボイス
- 目覚めるパワー(地面)
- いびき
- 見切り
陽気メガガルーラの捨て身タックルを確定で耐える固くて守れるニンフィアです。ハイパーボイス一発の威力よりも試行回数と確実性を重視しました。Sは追い風下で最速100族+1に設定。火力は少し控えめになりますが無振りガブリアス、メガマンダが確1になるくらいは確保できます。いびき(寝言)のスペースは、猫の手ダクホや胞子を意識したものでした。代わりにワイガを使ってくるラグや格闘の処理が重くなってしまうのでムーンフォースがとても欲しいですが難しい所です。
余談ですがレートで封印サナに守るとハイボを封じられたことがあったので見切りで孵化し直しました。封印サナには実際予選でも当たり、見切りのおかげで勝ったので絶対見切りにするべきだと思いました。でも守るにしてる人多いですよね。
サンダー@オボンの実
臆病(31-x-28-31-31-31)
プレッシャー
190-x-120-145-131-135
- 10万ボルト
- 目覚めるパワー(氷)
- 追い風
- 羽休め
【耐久(オボン込)】
物理・・陽気メガガルーラの猫騙し+捨て身タックル耐え
特殊・・メガネニンフィアのハイパーボイス二発耐え。
S操作、電磁波無効、浮遊枠です。耐久と回復があるので二度目の追い風を狙いやすく、重いギルガルドを何度も詰ませてくれました。(怒りの穏やか毒みが型なる生物が生まれつつあるらしい・・)
ヒードラン@ヨプの実
臆病
貰い火
191-x-126-158-126-141
- 熱風
- 大地の力
- ラスターカノン
- 守る
吹雪やフェアリー、モロバレルが重くなりがちなガルーラスタンにおいて必須級ともいえる炎枠。ファイアローやエンテイも試しましたが結局ヒードランになりました。ポテンシャルが他の炎に比べ頭一つ抜けている感じですね。配分はギルガルドのC+2シャドボ耐え、熱風で無振りキザン確定です。フェアリーやテラキオンを意識してのラスカヨプ型にしましたが使っていると身代りを残したい局面がとても多く出現するので残飯型で良かったかなと思います。
モロバレル@ゴツゴツメット
呑気
再生力
221-x-132-105-103-31
- ギガドレイン
- 茸の胞子
- 怒りの粉
- 守る
水の一貫切り、味方のサポート、トリル対策。配分はH252、B11n、残りD。従ってDに20に入っていますが耐久の乱数がかなりずれて無補正ヒードランの珠熱風が確定耐えになります。物理耐久は威嚇込でガルーラの捨て身確定二耐えの数値を保っています。
【感想】
ポケモン歴はそれなりに長いですが公式大会は何気に初参加でした。結果は予選通過まであと120位程届きませんでした。今後も楽しみつつ精進します。
セジュン氏のINC記事(翻訳)
元記事:http://blog.naver.com/wp2dmldkdlel/220290548887
International Challenge Februaryにて使用したパーティです。去年のINCとは違い何故か一日の対戦可能回数が10回に減って、一回勝負というインターネット大会の特性上、意外性とサプライズKOに重点を置いた使い捨てパーティです。
マニューラ@命の珠
プレッシャー
陽気
A252 B4 S252
- 猫騙し
- 氷の礫
- はたき落す
- けたぐり
猫だましサポートとパーティの攻撃相性を氷・悪のユニークな組み合わせでカバーしてくれます。気合の襷はフシギバナに渡ってしまっているので道具は命の珠で、そのおかげで威嚇を受けても猫だましと氷の礫で相手のスカーフランドロスを中乱数で落とすことができました。はたき落すは低乱数ですがH252ギルガルドを一撃で落とせる可能性もあり、テラキオンもけたぐりで確1です。マニューラとテラキオンを上に配置しておけば袋叩きを予想されやすいですが、より悪タイプの攻撃で火力が出るはたき落すを・・・ではなくこれは袋叩きはマニューラに進化してしまって覚えられないので何がより良いか悩んだ末、仕方なくはたき落すにしました。袋叩きを場合相手のゲンガーを確1にできるなどオプションが増加しますが、これといった悪・ゴーストタイプの技がないパーティにははたき落すでも良いと思います。
テラキオン@ラムの実
正義の心
陽気
H4 A252 S252
- 岩雪崩
- インファイト
- 身代わり
- 守る
リザードンとガルーラ両方に強く、速い速度と高い火力、立派な岩・格闘の牽制幅。弱点は多いですが耐久を持った優秀なポケモンです。電磁波や鬼火等に能力を落とされやすいので道具はラムの実。身代わりは相手の守る読みやターンを稼ぐとき、また耐久型ボルトロスやヤミラミなどの悪戯心の状態以上技を使ってくるポケモンを相手にする際にとても有効でした。一度身代わりを残すことに成功すれば起点を作りやすくなります。五世代の時使っていましたが今も凍える風クレセリアと身代わりテラキオンの愛称は抜群です。
リザードン@リザードナイトY
猛火
控えめ
H60 B92 C164 D4 S188
- 熱風
- 炎の誓い
- ソーラービーム
- 守る
火力は他を寄せ付けないメガポケモンで、天気コントロールも可能でパーティ内のどんなポケモンとも大体よく合います。リザードンとフシギバナの誓いコンボはそこまで見ないわけではありませんが一般的に相手はそんなに意識しておらず、また誓いの火力がものすごいのでサプライズKOからバトルの流れを変えることができ、炎の海の効果もとても役立ちます。晴れ状態なら単発の炎の誓いでもギルガルドを確1にするのに十分だし、ワイドガードの影響も受けない命中100の安定した炎技としても使用に値します。ソーラービームはフシギバナがいるので他の技に変えようかとも思いましたが相変わらず使用機会が多かったし、特に他の技も思いつかなかったのでそのまま使いました。努力値は意地っ張りファイアローの鉢巻ブレイブバード、臆病C252ボルトロスの10万ボルトを確定で耐え、Sは実数値144で凍える風込でスカーフ意地っ張りランドロス抜き調整をし残りはCに投資しました。
フシギバナ@気合の襷
葉緑素
控えめ
H4 B4 C248 S252(CD個体値30)
- ヘドロ爆弾
- 草の誓い
- 目覚めるパワー地面
- 守る
先発でリザードン、フシギバナの組み合わせで出すことが多いです。葉緑素のおかげで大体のスカーフポケモンを抜け、気合の襷でファイアロー、リザードン、メガボーマンダなどに縛られずに攻めることができます。相手のスカーフランドロスは大体フシギバナの誓いで処理しますが、ほとんどのチョッキランドロスも確1にできます。リザードンフシギバナの組み合わせがヒードランに完封されるのが嫌でめざ地を使いました。とりあえずヒードランには確実に強くなり、おまけでキリキザン、メガゲンガーにある程度打点を持てるなど、それなりに良かったです。しかしメガボーマンダには相変わらず弱いのは少し気になりました。
ランドロス@拘りスカーフ
威嚇
意地っ張り
A252 B4 S252
- 地震
- 岩雪崩
- とんぼ返り
- 馬鹿力
ありふれたスカーフランドロスで、選出率は低めです。必要だと思った時に時々選出します。
クレセリア@ゴツゴツメット
浮遊
図太い
H252 B108 C4 D4 S140
- サイコキネシス
- 凍える風
- 月の光
- 瞑想
パーティで唯一の高耐久ポケモンであり、難敵のテラキオン、ボーマンダを処理する大きな役割があります。瞑想と月の光でしつこく生き残って相手の陣を突破する姿がよく見られました。凍える風でリザードンとテラキオンのサポートもしっかりします。素早さは凍える風で115族まで抜けるようにし準速キザン+1としましたが、キリキザンより先に凍える風が入ってしまうと損をします。(もちろん気合の襷発動後であれば先に攻撃できる方が遥かに得)とにかくキリキザンがいる場合はプレイングと選出を慎重にする必要があります。
基本的にポケモンたちの耐久が低いので相手の追い風やトリックルームに弱く、挑発や怒りの粉、この指とまれなどがなくて各種ギミックパーティの対策が薄いです。実際に雨+滅びの歌に一度、デスラッキー派生に一度ずつ負けました。大会の成績は24勝6敗で1736くらいと予想します。炎の誓いをチョッキブシンが耐えてきて負けたり大事な瞬間に急所に受けたりと悔しい競技が多かったですが、大会直前に組んだ使い捨てパーティの割にはそんなに悪くありませんでしたね。WCS2015のルールは良くないと思っていましたが今回の大会である程度楽しんだら、これも良いと思えてきました。そろそろ韓国もWCS関連ニュースが出る時になりましたが、今から楽しみです。
ORASダブル用準伝説厳選
ORAS環境よりレートで過去産ポケモン達が全面的禁止になり再厳選を余儀なくされましたね。WCS2015でもマーク付き限定全国ダブル。というわけで兵士達を揃えるべくシーズン7レートは封印して厳選に慎みました。全てを完全理想値で取ろうとしたら永遠に実戦に移れないのでめざパは理想-1くらいの気楽な気持ちで回収。
※随時更新
【ボルトロス】
臆病 30-x-28-31-31-31 氷
臆病 30-x-30-31-31-31 氷
H154-S143悪戯心ヤミラミ:痛み分け→挑発→攻撃
【ランドロス】
陽気 31-31-31-29-31-31
S132、81レベル通常ヤミラミ:ナイトヘッド
意地っ張り 31-30-30-x-31-31
S120、81レベル夢ヤミラミ:痛み分け→フィラの実投げつける
【クレセリア】
図太い 31-x-31-31-31-31
S104H195通常ヤミラミ:痛み分け
【ヒードラン】
臆病 31-x-31-31-28-31
臆病 31-x-31-31-31-31
控え目 31-x-29-31-31-31
S96、62レベル通常ヤミラミ:ナイトヘッド
【サンダー】
臆病 31-x-28-31-31-31 氷
H227S181トリトドン@風船:痛み分け
図太い 31-x-30-31-29-31 氷
図太い 31-x-31-31-31-30 氷
H四分の一以下奇数、S165ポリゴン2(ダウンロード)@カムラ:痛み分け
【スイクン】
図太い 31-x-31-31-31-31
H四分の一以下奇数、S104ポリゴン2(ダウンロード)@カムラ:痛み分け
【エンテイ】
陽気 31-31-31-x-31-31
94レベル、S131サマヨール(プレッシャー)@カムラ:ナイトヘッド
【テラキオン】色違い★
陽気31-31-17-x-25-31
82レベル、S139ヤミラミ:ナイトヘッド
[簡単なマスターボールゲット法]
1.その日のクジ当選番号確認
2.BWにてID調整
3.御三家を最初の町でボックスに預けてポケムーバー
1ロムにつき一日一個ゲットできます。所要時間20分くらい。
[厳選作業]
いかに少数ターンでH&S数値を判別するか。図太いや穏やかはダウンロード特性が便利。プレッシャー持ちはカムラを持たせることでSを判別した後にこちらが先制できるようになるので、麻痺や混乱に作業を妨げられることがありません。
またLRボタンに輪ゴムをかけることでstartを押すだけでソフトリセット可能になります。ゆるい場合は捻って二重にすれば良いです。準伝厳選は数百、数千とリセットしなくてはならないですがその労力が激減します。その上左手が空くので孵化等他のこともできます。特にボタンも壊れないので超お勧めです。
セジュン氏ポケモンWCS世界大会パーティレポート(翻訳)
元記事:http://blog.naver.com/wp2dmldkdlel/220226261904
【前書き】
こんにちは。忙しい日々もだいぶ落ち着いてきて、2014年も終わり、遅ればせながらレポートを書きます。応援してくださった皆様、祝ってくださった皆様、素晴らしい祝賀イラストを描いてくださった皆様、遅れましたが感謝の言葉をお伝え致します。感動しました;;
【パーティ構築の経緯】
大韓民国代表選抜戦が7月にあったので、受験生活と重なり8月の世界大会まで準備時間はあまりありませんでした。なので比較的完成度が高い国家代表戦で使用したパーティ(http://blog.naver.com/wp2dmldkdlel/220063432184)をそのまま使おうかとかとも思いましたが、既に海外でも似たようなパーティが使用されており、ありふれたパーティは実力者達が集まる世界大会の環境には適切ではないと考えました。すなわち、短い時間で環境に合うパーティを組む必要があったのです。
まず目を付けたのはカロスダブルの初期から注目していたメガギャラドスでした。実際にメガギャラドス軸バーティで韓国WCS一次予選で優勝したくらい強力だったし、あまり使われていないだけに対策の対象となるポケモンでもなかったので世界大会で使用するにはかなり適切なポケモンだと思いました。そして普段から強いと思っていた三匹(スカーフサナ、タスキガブ、珠アロー)の天敵であるロトムにギャラドスが強いためとりあえず簡単に四匹が決まりました。あとはギャラドスを活躍させるために怒りの粉又はこの指とまれを持ったポケモンが必要でした。以前はモロバレルを使っていましたが、ここで気を付けるべきことがありました。それはカロスダブル後期に急激に流行し始めた防塵ゴーグルサンダーと突撃チョッキルンパッパにギャラドスとモロバレルがとても弱いので特段の措置がないメガギャラドス軸パーティを使用するのは難しいということでした。しかし回答は簡単に見つかりました。まさにこの指パチリスです。
そして最後にメガギャラドスにとって脅威となる特性「威嚇」ポケモンの対策が必要だったのですが、ここでゴチルゼルが入ってきます。ポケモン達の詳細を下に個別説明します。
【世界大会】
このようにして6匹のパーティが完成しました。確かに弱点は存在していましたが、その頻度は高くなかったし、敢えてそれを対策して既存の均衡を揺さぶることは(スイスラウンド方式だったため、6名とだけ対戦して一回くらい負けてもベスト8トーナメント進出に問題がなかったので)大会の特性上不適切だと思いました。それでも世界大会LCQ(Last Chance Qualifier、本大会前日にトーナメントを通じて部門別4名の最後の選手追加の参加者を決定する大会)でアメリカのWolfe Glick選手と日本のShota Yamamoto選手がこのパーティの弱点の一つであったゴチルゼルのトリックルームパーティを使用していたのが若干不安だったのは事実で、本大会で私を含め延べ7名もゴチルゼルを使用していたのはとても意外でした。確かにカロスダブルにおいてゴチルゼルはその強さの割に使われていなかったのは事実なので、世界大会のために皆が隠していたカードではないかと思います(笑)。
実際にスイスラウンド2回戦、4回戦でゴチルゼルと当たりましたが2回戦は負けて、4回戦にも負けると脱落確定なので慎重に慎重を重ねてプレイし、どうにか勝つことができました。戦った試合全ての説明と感想も書きたいですが、全てしっかり作成する気が起きないので省略します。すみません。
【個別説明】
ギャラドス@ギャラドスナイト 威嚇→型破り
性格:意地っ張り
努力値:H4 A252 S252
技:竜の舞 滝登り 地震 守る
パーティのエースです。ダブルバトルでとても有効な威嚇を持っており、竜の舞は一度でも使えればその影響力は大きく、その上ファイアローと並べればとても強力です。カロスダブル後期に大流行したヒートロトムを型破り地震で簡単に落とせるし、威嚇に強い負けん気キリキザン及び、ずっと環境にいたギルガルドのタイプ一致攻撃を半減できるのも大きな長所です。竜の舞の後の安定性を考えると守るは必須。
努力値は竜の舞一回で、地震でウォッシュロトム及び滝登りでメガバンギラス確1をとることが重要だったので攻撃に全振りし、敢えてHに振らずとも元々の能力が高く特に調整するところも見当たらなかったのでSにも全振りしました。するとSは133(舞+1で199)で一般的なロトムより早いし、舞+1で控えめスカーフサナ+1になります。
パチリス@オボンの実
性格:腕白
特性:蓄電
努力値:H252 B252 D4
技:ほっぺすりすり この指とまれ 怒りの前歯 守る
パチリスです。モロバレルと違い防塵ゴーグルと草タイプに無視されずに攻撃を吸い取れる点、ファイアローのブレイブバードを半減できる点、怒りの前歯で削って残りのポケモン達がとどめを刺しやすくできる点、ほっぺすりすりと怒りの前歯が攻撃技であるため挑発に影響を受けない等、長所がとても多いポケモンです。特に後半大流行していたサンダーにとても強かったです。(たまに見る放電はめんどくさいですが・・・)電気技を受けると蓄電で回復するので相手は簡単には電気技を使えません。なので敢えてこの指を使わないでほっぺすりすりや怒りの前歯をするなど、優秀な技とも相まってバトル内でのオプションが多いです。
元々はモロバレルにより強くするために防塵ゴーグルを使っていましたが、発動する状況がかなり限定的である上にテストの時相手はモロバレルをあまり選出してこなかった傾向があったので、汎用性の高いオボンの実に変えました。基本能力があまり高くないパチリスが長く居座る助けになりました。
努力値は環境に物理が多かったのでHとBに全振りしました。おかげで威嚇がなくともメガガルの捨て身タックルやメガクチートのじゃれつくなど強力な物理技を無理なく耐えられたし、Dは元々比較的高かったので敢えて振らなくてもギルガルドのシャドボをDダウンがなければオボン込みで大体確定3になります。
ゴチルゼル@食べ残し
性格:穏やか
特性:影ふみ
努力値:H252 B172 C4 D76 S4
技:サイコショック 電磁波 くすぐる 守る
ゴチルゼルを使う計画は当初ありませんでしたが相手の威嚇サイクルをどうにか解決できないかというところから注目したポケモンです。ギャラドスがつらいボーマンダ及びクチートなど威嚇ポケモンを引っ込めさせずに弱体化させたり他のポケモンで処理して、ギャラドスが活躍しやすい環境を作ることが役割です。麻痺をまくことは相当有力なのでパチリスがいなくとも麻痺をまけるように電磁波を入れました。くすぐるは相手のAとBを同時に下げるので相手の物理ポケモンの火力を低下させるだけでなく物理特殊関係なくギャラドスやガブリアスがとどめをさすのを簡単にしてくれるとても優秀な技です。サイコショックはくすぐるとコンボ性があり、また少し面倒なチョッキルンパにダメージがかなり入るということだけでも使用に値します。
努力値は正直に言うと特に調整したところはありません。物理特殊共にある程度の耐久を持ち合わせているので適当に振りました。大体のプレイヤーは環境に多かったメガネサザンの悪の波動を耐えるためにDを厚くしていましたが、私はそのためにBを諦めるよりまずそれを喰らうことのないようにすることの方が最善だと思いました。代表的なプレイングとしては相手のエントリーに猫だまし持ちがいなくサザンドラがいたらサザンを先発で出してくることが多いので、サナとゴチルゼルを先発に出して交代できないサザンをスカーフサナのマジカルシャインでまず倒します。すると2回戦ではサザンを先発に出してこないことが予想されるのでこちらも先発を変えて優位に立つといったプレイです。 また、特定の相手にはギャラドスを先発に出して威嚇、次にゴチルゼルやパチリスに交代して仕事をさせて後々ギャラドスをまた出し、竜の舞からフィールドを整理していくといったプレイも有効です。
一度威嚇対策で勝気ゴチルゼルはどうかと思って命の珠で使ってみました。勝気なしでもHBバレルを確1、勝気発動でめざぱ炎でH252クチートを確1!すごいでしょ!でもクチートのふいうちで死にます。終わり。
サーナイト@拘りスカーフ
性格:臆病
特性:テレパシー
努力値:H4 B44 C252 D4 S204
技:マジカルシャイン サイコキネシス ムーンフォース 威張る
スカーフサナはカロスダブルでずっと愛用していました。立派な攻撃性能、優秀なタイプ一致全体技、高火力フェアリー技を素早く放てるほぼ唯一のポケモンです。ムーンフォースでH4ガブを 183 (99.5%) ~ 216 (117.4%)で大体落とせるし、サイコキネシスはフシギバナ、バレルなどに対する大きなダメージソースとなります。
メガライボルト、プテラ、舞+1メガバンギラス等を抜く為に控えめではなく臆病にする必要がありました。努力値は最速メガライボルト+1になるように調整したすいすいルンパッパ+1とし、残りはCとBに振りました。サーナイトはBが低いので弱い攻撃でも危ない場面が多かったのでHよりはBに振る方が良いと思いました。決勝でメガルカリオのバレットパンチを耐える確率を高めてくれたのもこのB振りのおかげですね。
スカーフサナの四番目の技は常の悩みでした。気合玉?シャドボ?癒しの波動?道連れ?鬼火?サイドチェンジ??どれも前の三つの技に隠れて使用機会がほとんどありませんでしたが、それなりに効果のある技達なので選択に悩みました。そして、威張るを入れれば不意の局面でとてつもない利益を得られるのではないかと思い、大きな決心!をして入れました。
もちろん使用機会はありませんでした。汎用性は気合玉が一番良いです。
ガブリアス@気合の襷
性格:陽気
特性:サメ肌
努力値:H4 A252 S252
技:地震 ドラゴンクロー 岩雪崩 守る
さすがはカロスダブル使用率一位のガブリアス、パーティに入れるだけで多くのポケモンのカウンターとなります。気合の襷のおかげで不意の一撃にも関係なく攻撃することができます。このポケモンについては特に語る必要はなさそうですね。
ファイアロー@命の球
性格:無邪気
特性:疾風の翼
努力値:A252 C164 S92
技:ブレイブバード オーバーヒート 挑発 ファストガード
ギャラドスがつらい草格闘タイプのポケモンに先攻して簡単に倒してくれるギャラドスの優秀なパートナーです。 ファストガードはギャラドスの脅威になる相手の猫だまし、悪戯心、アローのブレバ等を防いでくれる重要な技です。挑発は対トリパの対策等、挑発がほしい場面のために入れましたがあまり有効ではなかったので守るに変えた方が良かったと思います。
オーバーヒートはブレイブバードとは違い威嚇の影響を受けずメガクチートを確1にできる点、反動ダメージを受けないのでHPが残り少ない状況で使っても倒れない点、HBバレルを 218 (98.6%) ~ 261 (118.1%)と、高い確率で倒せる点、ギルガルドのキングシールドに防がれても影響を受けないなど大きな長所がたくさんあります。短所はやはり外れるところと努力値をCに割くためSにあまり振れないこと、氷状態で使っても溶けないなどが挙げられますね。
努力値はブレイブバードの基本火力のために全振り、Sは最速105族+1にしてコジョンドの猫だましを防げるようにして残りをCに振りました。
【最後に】
これでWCS2014パーティレポートは終わりです。足らない文章力ですが楽しく読んでもらえたらと思います。長い夢だったワールドチャンプも叶えて本当に感慨深い一年でした。ここでは終わらせず来年もがんばります。応援してくださった皆様、お祝いの言葉をくださった皆様に今一度感謝いたします。
国際孵化
6世代になって国際孵化での色違い出現率が格段にアップしましたね。XYではまだ乱数調整が使えないので普段は乱数厨の僕も理想個体が出るまでがんばりました。挑戦したのは使用率もかなり高いカロスの三大厨ポケ。
- 冷静 31-*-31-31-31-0 色違い×2 1週間
- 陽気 疾風の翼 31-31-31-*-31-31 色違い×2 3日
- 臆病 変幻自在 31-*-31-31-31-31 色違い×7 3ヶ月
ケロマツが超しぶとくて苦労しましたが無事目標の3匹が揃って良かったです。苦行だけどやりだすと案外ハマるこれ。
ダブルレートは先日3ページまで行って1ページ目も見えてきたし後はレートと配信がんばりましょ。