DevLOVE2009Fusion

みんなで何ヶ月もかけて準備してきた、DevLOVE2009Fusionのミッションがコンプリートしました(ふりかえるまでがイベントだけど!)。今回、初めてスタッフとして参加して、いろいろと思うこともあったのでここに簡単にまとめておきます。

私は、懸田さんこんぴろさん鈴木雄介さんが講演される部屋の担当者(トラックリーダー)という役割でした。正直なところ、他の雑務に頭をとられて講演内容がまともに入ってきていないことも多かったので、講演についてはあとでゆっくりビデオを見直そうかな…

はじまるまで

とにかくテンパってました。十分に準備していたはずなのに、いざ直面してみると頭の中が真っ白になってしまうことも…いつまでも、「何かが足りない」感がまったくぬぐえず、かなりの不安感に支配されていたり。ふりかえりで話すことが大量にあるなあ。

The Back of "Agile"

懸田さんのアジャイル履歴?とでも申しましょうか。パターンやシステム思考に結びつくのが必然であることがわかりました。全体最適な考え方やシステム思考は個人的な興味もとっても強いので、これからも追っていきたい!

対話型ワークセッション「HELP ME!」

「あなたが抱えている問題は、すでに誰かが通った道かもしれない」

これだけは、普通に参加しました!事前に「HELP ME!」はすごいよ!と聞いていたので、是非参加したかったのです。話した内容は公言できないという決まりなので細かいことは書きませんが、個人的にはすばらしい気づきが得られたと思っています。明日から、行動ができる!

異なる背景を持つ方々の話が聞けるという機会はそうあるわけではなく、「なるほど、そういう考えもあるのか!」と感謝しきりでした。やはり、自社内だけで話すと余計な感情やしがらみや経験がじゃまして、小手先だけで何とかしようという方向性が強くなってしまいます。第三の視点から見ることは、とても重要なことがと感じました。
もちろん、悩みを伝えるときにすべての背景を含めて完全に伝えることができるわけもなく、悩みを聞いてくれる方は「正しい答え」を提示してくれるわけではありません。答えを見つけるのは自分なのです。個々で得られたことは、答えを見つけるのに大きなヒントになりました。

開発を愛する僕らが目を向けるべき、ソフトウェア以外に大事な5つの事

他の業界の事例を提示して、じゃあ翻って自分はどうなの?というお話。
次のダイアログのことであたまがいっぱいで、まともに聞けてない部分も多かったのですが、あのようにメタな視点でシステム(≠ITシステム)を見ることは、近視眼的になりがちな状況にあってとても大事なことだと感じました。

個別ダイアログ

鈴木さんの講演内容を受けて、キーワードについて何が想起されるかをテーブルごとに話し合っていただきました。
元々は、テーブルごとに話した内容を共有する時間は入れない予定だったのですが、鈴木さんご自身が「僕のネタは、それを元にそれぞれが自分の中に落とし込んで、それを共有することが大切」(意訳)のようなことをおっしゃっていたので、鈴木さんへのフィードバックも込めて共有時間を取ることにしました。

いやぁ、私的にはもう反省点だらけで…端的に言うと、「場づくり」を、「場づくり」だけを大切にすることを忘れていたことにつきます。私の今回の場づくりは自己採点20点程度でした。参加していただいた方を混乱させてしまったのではないかと深く反省しきりでした。場としてそれなりの形になったのは、ひとえに参加していただいた皆様の力です。大事なことを忘れていたことを、思い出させてくれました。

Fusionダイアログ

gaoryuさんのファシリテーション力をまざまざと見せつけられました。場を作ることの大切さと、対話(ダイアログ)しやすい場さえ作ってしまえば、gaoryuさんに教えられました。小手先のテクニックは、場を作ることに従属しているに過ぎません。裏話的に言うと、実は事前に準備していた内容と大幅に変更されているわけで、臨機応変にとっさの判断が行われていることにも感動しきりでした。

渾身会

立食形式の渾身会は苦手だなぁ、と再確認(汗)。いやぁ、人見知りには意外につらい空間ですね。エスケープして、id:ebackyさんと密談していました。これはこれで得るものは多かった!ありがとうございました>id:ebacky
一応LT用の資料は作っておいたけど、LTの瀕死状態は回避できたみたいだし、別のところで披露することにしよう(^^)

まとめ

いや、本当に疲れたし、本当にテンパったし、本当に大変だったけど、本当に楽しかった!いろんな意味で「場」をつくることに貢献できた充実感でいっぱいです。ふりかえるべきことはいろいろあるけど、まずはこの幸せに浸りたい。そして、もっと幸せになりたい。みんなで幸せになりたい。

感謝

当日スタッフの方々。テンパっていた私をフォローしていただいて、本当にありがとうございました。皆さんがいなかったら、私は大変なことになっていたことでしょう。特に、ずっと同じ部屋でフォローしていただいたid:ebackyさんには、感謝してもしきれません。
DevLOVEスタッフの方々。本当におつかれさまでした。共に作り上げることが、こんなに楽しいのか!帰りに、誰かが「文化祭だね」と言っていたのがとても印象的で、この歳になってよもやそんな経験ができるとは…今後ともよろしく!id:papanda0806さん、このような私を引っ張り込んでいただいて、本当にありがとうございました。最後のスライドはほんとに泣けた!
講演者の皆様。快く引き受けていただいて、ありがとうございました。懸田さん、こんぴろさん、鈴木さんには、部屋の担当者として十分なフォローができず、お困りになったこともあったかもしれません。
参加していただいた皆様。楽しんでいただけたでしょうか。特に私はつたない対応しかできてなかったのですが、楽しんでいただけて、持ち帰るものがあったとしたらそれが至上の幸せです。またよろしくお願いいたします!

次へ向けて

DevLOVE2009Fusionは終わったけど、これで終わりじゃない、これが次へはじまりなんだ。

ペアプロで宗教論争!?

久しぶりの更新でこんな内容でなんですが、twitterではちょっと書きづらいのでここで吐き出します。読んでる人はあまりいないと思うので、自分に対するメモ書きの意味も含めて…

最近、開発上のいろいろな問題点について考えたり、いろいろな本を読んだりしているうちに、「品質を作り込む」ことを実現するためには、ペアプロ+TDDの組み合わせはかなり有効ではないかという思いが強くなってきました。現状、品質の作り込みができていないことで発生する問題も多いと感じているので、できれば実行してみたいとも思っています。実業務で行ったことがないので、感触をつかむ目的も込めてTDD Boot Campにも申し込みました。

ところが、このペアプロ。現場の開発者にはひどく評判が悪いんです。実際にやってみて意味ないからイヤ、というよりは、生理的に拒否感を感じている感じ。

開発者って、自分の世界を守りたいというか、極端に言えば人と話さなくてもいいからプログラマやってる、って人も多いと思うんです。なので、一日中他人と一緒に仕事をするというペアプロは、虫唾が走るほどイヤなことなんだと思うんです。他のいろいろなプラクティスは、論理的に説明して理解してもらえれば、導入はできると思います。でも、ペアプロはそれが通用しないと感じます。

マズローの欲求のピラミッド的に言うと、ペアプロに対して「生理的」な嫌悪感を、つまり感情の最下層に対する拒否感を抱いています。なので、いくら論理的なメリットを説いたとしても、仮にメリットを認めてもらうことに成功したとしても、「それはそれでわかるけどけどやっぱりイヤ」という話になると思います。

自分自身をふりかえってみても、ペア作業はやっぱりストレスが溜まると思うし、ひどく疲れるし、人見知りな人にはこの上なくつらいプラクティスだってのはよくわかります(自分自身がそそうですから)。ペアプロをやらずに、開発者の嫌悪感を抱かせずに、同等(以上)の効果が見込めるプラクティスがあるなら、すぐさまそこに飛びつきます。ソフトウェア開発では、「品質を作り込む」ことはとても重要なことなので、できればそれを実現したい。

たぶん、いろいろなところでこんな問題は起きているのではないかと推測します。
ペアプロほど嫌悪感を抱かせずに、品質の作り込みを実現できるプラクティスってないもんですかねぇ…

内定が決まりました!

またしばらく時間が空いてしまいましたが、その間はひたすら転職活動を行っておりました。4月末から苦節二ヶ月、このたびやっと内定をとることができました。7/1(明日だ!)より次職となります。

今度の会社は、わりと有名(だと思う…)な某ベンチャー企業です(社名は時が来たら明かします^^;)。完全に開発者としての採用なので、プログラムを書きまくる生活に戻ります。が、調査や企画等もやることになるでしょう(そういうミッションを提示されたので)。今までのような派遣を生業とする会社ではなく自社プロダクトを持っている会社なので、かなりやりがいはありそうです。給与はちょっと下がってしまうんだけどね^^;

結局、この二ヶ月の転職活動実績は以下となりました。

総応募数 58社
書類通過数(通過率) 13社(20.6%)
延べ面接回数 16回
内定数 1社(本命からだったので、選考中のところは止めました)

実際のところ、本格的な就職/転職活動はこれが初めて。新卒時はまともに活動しなかったし(今考えればこれが甘かったわけだが)、前職は友人のツテだったし。転職市場が非常に厳しいこともわかっていたし、個人応募もかなりの手間がかかるので、今回は転職エージェントを使ってみました。登録したエージェントは以下の通り。

転職エージェント会社 担当エージェント属性 雑感
大手転職エージェントM社 比較的年配の男性 登録したら数時間後にコンタクトがあってびっくり。面接対策のために時間を割いてくれたのもここのみ。当初は精力的に紹介や対応をしてくれたけど、後半はほとんど連絡が来なくなりました…
大手転職エージェントP社 比較的若い男性 登録して一週間程度で連絡とあったが、5日くらいでコンタクトがありました。ここはとても精力的に動いてくれました。
IT専門転職コンサルA社 私よりちょっと若めかな、という感じの男性 いろいろと紹介はしてくれたのですが、あまりマッチングがよくなかったようで、面接までこぎ着けたのは一社のみ。
IT専門転職コンサルB社 私と同世代くらいの女性(あとで調べたら代表取締役だったという…) よい意味でかなりざっくばらんな対応をしてくれて、こまめに連絡や求人企業を紹介され、ここからの紹介のところで決めたいな、と思わせる人でした。最終的に、ここから紹介された企業から内定をもらいました。

上の二社は直接登録、下の二社は@ITジョブエージェントに登録したらスカウトのあった中小転職エージェント。偶然だけど、両社は徒歩数分圏内のとても近い場所でした。ついでに、前職の移転前事務所からも徒歩数分という場所。

というわけで、明日よりまったく新しい仕事が始まります。この日記も本格的に更新を再開したいなと思っております。転職活動時に思ったことなどは、また改めてまとめることにします。

就職活動中!

わーい、ほぼ一年ぶりの更新です。
誰か読んでくれているのか、まあ誰も読んでなくてもいいや、なんてことも思いつつ、近況とお悩みについてつらつらと書いてみたりします。

思えば、この一年間いろいろなことがありました。
ざっと時系列で振り返ってみますと…

地方から上京し、小規模ソフトウェア会社へ就職
   ↓
お給金はもらうものの、なかなか業務に就けない(派遣モデルの会社だったので、客先のゴーサインが必要&開発がやりたい!という自分のえり好み)
   ↓
このままじゃ単なる穀潰しなので、とりあえずの案件で仕事することにした
   ↓
実は、望まない運用のお仕事だった(ブログ記事が激減したのはそんなワケだ)
   ↓
腐っててもしようがないので、自分なりにがんばってお仕事(とはいいつつも、やっぱり開発がやりたい!)
   ↓
会社が買収(M&A)され、経営方針が激変(まぁ、悪い方向ではなかったけど)
   ↓
現場で一緒だった、強烈なキャラクターの「デキル人」に、一緒に仕事やらないかと誘われる
   ↓
派遣ビジネスモデルの脱却を目指し、自ら提案できる会社を作っていこう!という目的に共感し、退社を決意
   ↓
訪れる、みぞゆう(←なぜか変換できない)の大不況
   ↓
業務案件の激減、月額単金の大幅カット要請(不況に便乗した、下請けイジメでねぇの?との思いもあり)
   ↓
(わかってはいたのだが)派遣的ビジネスモデルの破滅を身をもって体感
   ↓
目的を達成するための当面の資金稼ぎ「すら」できない
   ↓
転職先の会社が体力がない&社長が金しか見ていないため「仕事ないと採用しないよ」→無職状態
   ↓
このままでは本気で生活がやばいので、本格的な転職活動開始(転職エージェント初めて使いました)

というわけで、ただいま絶賛就職活動中です。上にも書きましたが、転職エージェントというものを初めて使いました。何社かにお話を伺っていますが、やっぱりこのご時世、超買い手市場が繰り広げられているようです。例えば、

  • 採用を行っている会社の激減(大手から扉を閉ざしている状況のよう)
  • 書類選考の通過率が低い(以前の半減〜1/4とか、そんな状態)
  • 選考開始から内定までの期間が長い(企業側も慎重、待ってればもっと優秀な人が来るのでは?という意識)

といった感じ。なんとまあ。

ただ、プラス点がないわけでもなく、

  • この時期に採用を行っているということは、不況下でも成長している企業ということ(将来が見込める)
  • 採用時に応募者と会社のマッチングを重視する傾向がより強くなるので、本当に自分にあった会社に入れる可能性が高い

なので、この状況を乗り越えることができれば、本当に強くなれる気がします。

実は、前述の現場で誘ってもらった人の流れでひとつお仕事の話をもらっていて(まだ決定ではないけど)、某大手プロバイダに常駐し、その会社のWebサービス(やその他のサービス)をマッシュアップしたソリューションを作成し、お客様に提案する仕事、とのこと。内容自体はとても興味深く、自分の力になるのは間違いないと思っていますが、いかんせんハラが決まらない。問題は、この仕事ができるかできないか、ではなく、その先に待っているものだったりします。なんせ、仕事内容はよくても契約は一ヶ月いくらの派遣モデルだし。

今悩んでいるのは、そのマッシュアップ提案の話に乗っかってしまうのか、転職エージェントから紹介された別の会社に入ってしまうのか。どちらを選ぶにしても、自分の人生に大きく影響しそうなことは間違いないので、とても慎重になっているのです。加えて、どちらを選んでも、自分のために動いてくれた誰かには迷惑をかけてしまう結果になることも憂慮しています。

最後に、このような私でも興味を持ってくださるところがあれば、是非お声をおかけください。このブログには、自分の仕事に対する思いをはき出しているので、参考いただけると幸いです。
(久しぶりに自分の書いたものを見返してみたけど、それなりにいいこと書いてるなあ、と自画自賛^^;)

※いくらなんでも図々しいので削除しておきました…

ひとりごと

おひさしぶりです。まだ誰にも言えないでいるので、小汚い内心を吐露します。超弱音ですので、ご不快に感じる方は読むのをおやめになった方がよろしいかと。

長いこと留守にしていた理由、それは、僕が腐っていたからです。逃げていたからです。対外的には朗らかに話しているつもりだけど、内心はかなり腐っています。大ピンチです。

自分を取り巻く現実(業界構造)への失望、いろんな人が発するある種の「あきらめ」の言葉に流されることへの恐怖、あそこへ行かなかったことへの後悔と羨望、いろんな思いがないまぜになって、不安に押しつぶされそうになるのです。かなりダメダメな状況であることは自覚していて、行動しないと変わらないこともわかっている。じゃあ、僕が今何ができるかを考えると、頭が真っ白なのです。大ピンチです

とにかく今は、仕事に打ち込みたい。とにかく動いて、そこからなにかを見いだし、発信し、フィードバックを得ないと、僕はダメになってしまいそうなのです。今の突破口は、そこにしかないのです。

1年後には、輝ける未来が見えていると信じて。

ここしばらくの読書記録

必要にかられ、オブジェクト指向のお勉強なんかをやっていました。あと、DBの復習。

Java・オブジェクト指向の壁を突破する 抽象化プログラミング入門 (豆蔵セミナーライブオンテキスト 3)

Java・オブジェクト指向の壁を突破する 抽象化プログラミング入門 (豆蔵セミナーライブオンテキスト 3)

オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―

オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―

ベテランが丁寧に教えてくれる データベースの知識と実務 (IT ENGINEER’S Basic)

ベテランが丁寧に教えてくれる データベースの知識と実務 (IT ENGINEER’S Basic)

そんななかで、やっとこれを読み切った!このシリーズは、読むのにすごく時間がかかるなあ。密度が濃いのか、私の知識が足りないからと読み飛ばせないのか(^^;

リーン開発の本質

リーン開発の本質

結論からいうと、これはすげーいい本。読みながら、いろいろと考えてしまいました。あとでまとめる予定。

たとえば

××くんに勝つ、とかいうことを目標にしても同じことがいえるかもね。競争してお互いを高めあっていくのはとってもよいことだと思うけど、「勝つためにはどうすればよいか」ということを考えると、別にちゃんとした目標がないと行動が変な方向に行っちゃたりしそう。要は足の引っ張り合い。そうなったりしないようにするには、別のちゃんとした目標に照らし合わせて、その行動が本当にそれを実現する方向に向かうのか、を意識する必要があるんではないか、と思う。

#ちゃんとした目標、って言い方もバクゼンとしててあまり好きじゃないけど、いい言葉か浮かばなかったのでこんな表現にしてしまいました。