お久しぶりです・・・!

お久しぶりです、毎日暑いですね!

こんなに空いてしまうとは思いませんでした、剛さんのお誕生日やキンキさんのデビュー日までお祝いを書けない程バタバタしてしまうとは!!

気持ちでは物凄くお祝いしていたのですが、もう本っ当にパソコンを開いて自分の為に時間を使う、という余裕が無かったです。

3月から入った会社は皆さん凄く良くしてくださるのですが、今の仕事が自分一人で右も左も分からないままやっていることもあり、気持ちの余裕もまだあまり持てず、早く帰宅することも出来ず、という日々です。

先月末くらいからやっと結果の出し方がなんとなく見えだして、とりあえず立ち上げは出来てきたかなと思うのですが、私が今立ち上げ直しをしている事業部はベテランの方々でも次々と挫折して10人以上は辞めていった、という魔の部門なので、とにかくめげずにやっていけたらと思います。

仕事内容自体は面白いので、上手く軌道に乗せられることを目指すしかないな、と自分に言い聞かせる毎日です。

まあ、自分の性質的に工夫するのが好きというか、ああしろこうしろと言われるよりは自分で試行錯誤しながら頑張るほうが向いてはいると思うので、なんとか勢いに乗ることが出来るようにしたいと思います。

半分は運だな、という感じなのですがまあ、それでも自分の努力次第で出来ることを全部やっていくしかないよな、という感じです。

ということで、常に剛さんの音楽やキンキさんの音楽にこれまで以上に力を貰って日々を送っています。

もう本当に、もう少し余裕を持ててたらHYBRID FUNKの感想やドームコンサートのDVDの感想をこれでもかという程長々と書きたいのですが!(笑)

HYBRID FUNK、もう大好きです。
これまでからまた一つ抜けた良さがあるというか、聴くたびに剛さんの音楽はより自由に、より高度に、より鮮やかでエネルギーに満ちたものになっていくな、って心底楽しい気持ちになります。

剛さんのリズム感の良さが物凄く活かされていて、歌声もそれぞれの曲の良さがあって、凄く楽しい。「Aicient fish」の歌詞とリズムの組み合わせ方なんてもう、剛さんにしか歌いこなせないのでは、と思うくらいの面白さと楽しさで聴くたびにテンションが上がります。
あの曲は凄い。

「Tonight」の剛さんの歌声の色っぽさや、「HYBRID ALIEN」の「ステルスラブテレシンパシー」という語感のハマり方の気持ち良さ(あの言葉がポンと出てくる辺りがもう剛さんだなあ!って感じます)、SANKAKUさん(笑)が気持ちよく歌ってそうに聴こえる可愛らしさ、等々、もう無敵だなあ!という気持ちに何度もなるアルバムだなと思います。

「シンジルとウラギル」の壊れてしまいそうなくらいの繊細な歌声や歌詞には、剛さんの世界はどんなに豊かで怖くて強くて脆いんだろうな、という気持ちになったりもして。

「HYBRID FUNK」に関してはPVがまた剛さんの魅力や目力や動きのセンスだけで成り立たせてあって、ある種の理想形だな、と思います。大好きです。あの美しい長髪が切られていくのは惜しいものの、最終的に剛さんはどの髪型であろうと似合われるなあ、ということも再確認出来ました(笑)

キンキさんのコンサートのほうはまだ1度しか見ることが出来ていないのですが、やはり胸がつまりつつ、改めて、よくあの時期に公演をされたな、と思いました。
強いお気持ちが無いと無理だった公演だよな、って。

乱れなく、ひたむきな歌声にキンキさんのプライドのようなものを感じましたし、伊達に20年やってこられてないんだよな、とも改めて感じました。

剛さんのソロの示されかたに受けた衝撃を思い返したり、楽しそうにお話しされるお二人に心和んだりもして(笑)

そして光一さん、今も舞台中ですよね。
やはり髪が長いのが似合われるなあ、と強く感じる日々です!(笑)
というか、私は光一さんはちょっとチャラそうに見えるくらいが一番かっこいいのでは、と思っているほうなので、明るめの髪色でかつ伸ばしてらっしゃると、この髪型が似合うのは美形さんの特権だな!っていう気持ちになります(笑)

舞台の方も順調に公演を重ねられているようで何よりです。
怪我無く進んでいかれますように!

剛さんのほうもツアーを終えられて、フェスや平安神宮東大寺と盛り沢山ですよね。
どこかには行きたかったのですが、日程的に駄目だったり、ここならなんとか行けるのでは!って滑り込むようにして申し込んだ公演達は落選したりだったので、この夏は大人しく頑張って働きながら全力で良い公演になることを祈っていたいと思います。

とか言ってたらシングルも出してくださるということで、お忙しいでしょうし本当に心身を労わりながら過ごしていっていただきたいなと思います。
映画ももうすぐ公開ですし、色々と楽しみに、なんとか追って沢山応援したいなと思います。

本当はもっと前回書いてからの歌番組の御出演やレギュラー番組のことも沢山書きたいのですが、もう少し自分の仕事をきちんと出来るようになるまで楽しみはとっておこうと思います。

せめてもう少し頻度を上げて色々と書けるようになりたいです。
やっぱりこうして好きな方々の作品について書くのは凄く気持ちがスッキリするというか、癒されるんですよね。

久しぶりになっちゃうと書き方がぎこちなくなってしまうのですが、それでも楽しいのでなるべく多くの余裕を持てるようにしたいと思います。

暑い日がまだ続きそうですし、どうぞ御自愛ください!

おめでとうございます!!

剛さん、お誕生日おめでとうございます!!

毎年、剛さんを知ることが出来て、ファンになることが出来て良かった、と思います。

少しでも沢山の音を楽しめる39歳の1年になりますように!

発表されている様々を、少しずつ追っていきたいと思います!

本当におめでとうございます!!!

CDTV

3月、一度も書けていなかったとは、びっくりしました。
MCの感想はほぼ書きあげていたのに、上げられないまま、ここまで来てしまって。

気が付けば、今年も光一さんは無事に千穐楽を迎えられたということで、良かったです!
少し、お身体を休めるお時間があったら良いなと思います。

私の方は、3月半ばから新しい仕事に就いたのですが、それなりに拘束時間が長い職にしたので、慣れるまではちょっとかかるかな、という感じです。
もうすぐ剛さんのお誕生日ですし、数日後のキンキさんのMTVも予約したし、剛さんのソロも予約したしで、色々と楽しみに頑張りたいと思います。

それにしても、剛さんがこんなにも早くソロでも活動を再開されると知って、やっぱり凄くエネルギーがある方だなあ、と思いました。
どんな状況でも止まろうとされないからこそ、ここまで来られたんだろうな、と感じます。

そして、昨日のCDTV、今この時期にキンキさんで歌番組に御出演されるとは思っていなかったので、驚きつつ、楽しみにしつつ、緊張しつつ見たのですが(笑)、思っていたよりもずっとずっと良くて、キンキさんの強さと実力を改めて感じました。

ということで、以下、感想です!

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Music Clip感想

だいぶ遅くなってしまいました!

発売から2ヵ月以上経ちますよね、いつもながら遅すぎて・・・!

もうすぐアンプラグドが発売されますね。
多分、剛さんが発症する前最後のステージだよなと思うと、どうしても辛くなってしまう面もあるのですが、落ち着いて見たいです。

○DESTINY

キンキさんでこういう世界観のMC、少し意外で新鮮でした。
とにかく、キンキさんが凄くお強そうで・・・!(笑)
画面の暗さもあるんでしょうが、正義の味方か悪の組織かと聞かれたら、間違いなく悪の組織、って感じで好きです(笑)

光一さんはこの髪型だと帝王感が凄くて良いですね。
そして、剛さんはこの髪型だと、普段は一人でふらふらしてて、何かあった時だけ、最高権力者である光一さんの隣に戻る、みたいな感じがするなあ、と思いました。

キンキさんのこのお互いに全く被らない感じ、二人組として理想的だよな、と毎度のことながら感じます。

あと、途中入る光一さんのダンスの系統がちょっと意外でした。軽快(笑)
軽快に踊る悪の組織の帝王、ほんのり面白い。

私は光一さんが歌われる時に、足を前後に開いて重心を動かしながら歌うのが力強くて好きなのですが、後半、この歌い方をしてらしたので、ちょっとテンションが上がりました(笑)

あと「沢山のボクらの記念日」の辺りで髪に触れる剛さんが色っぽかったです。
あの長さがあるからこそ、毛先まで辿る指の動きがあんなに色っぽくなるんだろうなあ。

それから「そんな時が来ても大丈夫さ」の「そんな時」辺りの剛さんの膝の曲げ方と角度も色っぽくて、ハッとしました。
剛さんが歌う時に膝を使われると、もれなく角度が綺麗で色っぽくなるのは何なんだろうなあ。
この衣装、身体の線がハッキリ出ないのもあって、衣装の揺れ方も綺麗なんですよね。

堂島さんをはじめ、バックの皆さんの衣装も楽しくて、宇宙っぽさもあって、面白かったです!

メイキング

最初から、堂島さんの存在感が強すぎて!(笑)
もう、とにかく堂島さんが気になりすぎました(笑)

散りばめられている、を噛む光一さん。
聞き逃さない剛さん。

堂島さんに、お高い車を買わせようとする光一さん(笑)
騒ぐわけでもなく、穏やかに過ごされるキンキさんと堂島さん、良い関係性なんだろうなあ、と改めて感じました。

一瞬、ああ、そっち左だもんな、って切なく思っちゃった箇所もありつつ。

真面目にお話ししてくださる堂島さんを見て、どうしても笑う事を耐えきれない剛さん(笑)
耐えきれてない剛さんに、物凄く早く気が付いて笑っちゃってる光一さん。
堂島さんも笑っちゃって、3人で笑ってらっしゃる光景、見ていて凄く穏やかな気持ちになりました(笑)

そして、一度笑っちゃうと、剛さんだけでなく光一さんも、全然堂島さんのお話を集中して聞けてなくて、愉快でした(笑)

終了後、踊らされる堂島さん。
やりきったの凄い(笑)

光一さんが堂島さんと交換した洋服を普通に着こなしてらっしゃってて、流石アイドルさん、と思いました。
最後のおまけまで遊び心に溢れていて、そういう意味でも、今の年代だからこその作品だな、と感じました!

○TopazLove

剛さん、DESTINYの時と別人みたいな雰囲気で、相変わらず変幻自在な方だなあ!っていうのが第一印象でした(笑)
服装等もあるでしょうが、何より、表情が違うんだなあ、と今回見比べてつくづく感じます。

最初に映った一瞬からもう、どこか哀し気で、DESTINYとは別人みたいな表情で、キンキさんは二人組なのに様々な顔を見せてくださるよな、って改めて実感しましたし、剛さんはそりゃあ演技がお上手だよな、とも思いました。
世界観に合わせた表情を作ることがまず、お上手なんでしょうね。

光一さんの場合は、他者に用意される世界観に入り込むよりは、自分で世界観を作るほうが向いてらっしゃるんだろうなあ、と感じます。

前奏部分、青空の下を歩く瑞々しい女子高生の子達と煌めく万華鏡、そして日が当たるお店で万華鏡を覗く柳楽さん。
明るくて、まだ恋に廻り逢っていない、なんてことない日々。
凄く爽やかで、ピュアな世界で、新鮮に感じました。

歌が始まり、キンキさんのどこか切ない表情、特に剛さんの悲しげな表情に目を奪われたところで、女の子と柳楽さんが初めて言葉を交わす。
女の子の視点から柳楽さんを見る絵がシンプルで、だからこそ、ああ、恋をしたんだな、ってよく伝わってきました。

歌ってらっしゃるキンキさんの表情がずっとどこか悲し気のがまた、キンキさんにはこの恋が実らないことが分かっている、この女の子が傷つくことが分かっている、というようで、本当にキンキさんは独特だな、と思いつつ。

二番に入ると、一見、歌詞とは逆の情景が続くようで、ちょっとハッとしました。
「静寂へと難破した」と歌われる時、彼女は一人で万華鏡を作るのではなく、想いを寄せる人と一緒にいる。
彼女にとっては、一人でいる時よりも、彼と一緒に過ごす時間のほうが、気持ちが張りつめて彼に集中するぶん、水の中に潜ったような静寂も感じたのかな、と思ってみたり。

そして、「どこまでも続く孤独」を歌われる時、彼女は友達と笑い合ってる。
ここも、想いを寄せる人がいなければ、誰と笑い合っていても、それとはまた違う領域で孤独なのかな、ともぼんやり思いました。

二番のサビで「希望が滲んだ宝石」と歌われながら、彼が違う女性、それも、自分よりずっと大人で、対等に笑い合って話が出来る女性と一緒にいるのを見てしまう切なさ。

誰か愛するネオンは綺麗、と歌われる時、相手の女性だけが映されるのもまた切ないんですよね。
この流れだと、彼を愛する、あるいは彼に愛される大人の女性の綺麗さを見たように聴こえる。

「泣き見惚れてる」という歌詞も、恋をする大人の女性の綺麗さに泣きながら見惚れてしまう、あるいは、彼と相手の女性が過ごす時間の綺麗さに見惚れてしまう、と言っているようにも聴こえる。

そして、最後、例え想いは叶わないと分かっても、それでもシンプルに気持ちが溢れて「大好きよ」。
二番に来て、凄く切なくなる。

またこの後、この子が鏡を見ながら、自分の髪型をちょっと大人の女性に寄せてみる健気な感じが、凄く可愛くて。
夜であっても、ちゃんと一人で、自分が作った万華鏡を持って彼に会いに行くんですよね。

他の誰かがいると知っても、会いに行きたいという気持ちを抑えられない感じが「輝き暴れた宝石 恋の色の宝石よ」という歌詞に、凄くよく合ってるなと思います。

そこからのラスト、自分が作った万華鏡で笑ってもらうことは出来て、それが嬉しくて自分も笑うことは出来ても、やっぱり叶うことはない。
この子は、あの万華鏡をどんな気持ちで見ることになるのかな、と想像したくなる感じがありました。

こうしてMCを見ると、「嘘ついて恋していいの?」は、迷いや揺らぎでであるのと同時に、自分を鼓舞したい、勇気を出したい、というようにも聴こえて、新鮮でした。

一度きりのあなたを好きでいたい、も、キンキさんの歌だけを聴くと、諦めたり、思い出にしたり、という感じは受けなかったけれど、MCの世界観では、この子は、いつか優しい思い出にして、その思い出を好きでいようとするのかな、という感じもして。

歌だけを聴く時とは全く違うようにも聴こえましたし、十代の女の子の瑞々しい気持ちにもよく合う曲になっていることを目で見て感じられて、凄く面白かったです。

剛さんの御病気のこととか、合作であることを考えなくても、恋をする子の気持ちに合う曲になっているんだな、と改めて感じました。

私にとっては、今回は、ストーリー仕立てにする意味があるMCだったように思います。
見ることで、歌の世界観が少し広がったような気がして。

あと、剛さんの睫毛の長さに、いちいち目が持っていかれました(笑)
御二人とも、本当に綺麗なお顔をしてらっしゃいますよね。

メイキング

剛さんは睫毛が長いから、目の動きが凄くよく分かるんだな、ってメイキングを見ると改めて感じました。
目を伏せたり、目線を上げたりする動きが、凄く大きく見える。

あと、お二人並んでお話しされてるのを見たら、なんか凄く身長差がありませんか、この時?!
剛さんの目線が、光一さんを御覧になるときに斜め上に上がるのがちょっと新鮮でした(笑)
あと、光一さんやっぱり鍛えられたんですねー。
お二人並ばれると、体格差こんなにおありだったかな?!っていう気持ちにもなりました(笑)

そして、素でFamilyが抜けてる剛さん。
剛さん・・・!(笑)
剛さんのこういうところ、本当に面白いですよね、と思ってたら光一さんが凄い笑顔と声で「えっ、いや、もうちょっと新しいのあるんちゃうかな?多分」っておっしゃってて、分かります光一さん、この不意に予想外な感じ楽しいですよね、って勝手に共感してしまいました(笑)

色々と悩まれた剛さん。Dメロを「よく考えたねー」と手離しで褒める光一さん。
それに「大変でしたけどね」って笑っちゃう剛さん。キンキさん、本当に微笑ましい。

そして、合作はなんとでも出来る安心感とチャレンジする精神も湧いてくる、とおっしゃる剛さん。
チャレンジすることを重視されるの、剛さんらしい。

イベントの件について、凄い急でしたけどね、とおっしゃる剛さん。
あの状況の中、あそこまで急だと、確かに剛さんには「急でした」っておっしゃる権利がありますもんね!(笑)

出来上がった歌詞を見て、元のと全然ちゃうやんけ!と思ったことを正直におっしゃる光一さん。
結果的に女性詞であることが楽しそうな光一さん。
光一さんもぶれない方ですよね、本当に!(笑)

そして、男性詞にする案もあったとは!ちょっと気になる。

明るいけどちょっと寂しい、甘酸っぱさ、疾走感、とか、音を通してお互いにイメージを共有してらっしゃったんだなあ。

それから、柳楽さん、飾り気がなくて、凄く好感が持てるお人柄ですよね(笑)
映画共演が切欠なのかなと思うと、剛さんのお仕事を繋げていく能力というか、御縁を繋いでいく力は凄いよなあ、と思います。

あと、この感じだと、作曲時の深夜徘徊の危うさイメージ、本当に剛さんには伝えてらっしゃらなかったっぽいですよね、光一さん(笑)

伝えてないのに「ネオン」っていう歌詞や「待っていて」っていう歌詞が剛さんから出てきたことに、大きなロマンを感じてらっしゃいそうだよなあ、と思います。
光一さん、ロマンチストだもんなあ。

堂島さん、ここでもキンキさんに好かれてらっしゃるのが伝わってきますね(笑)
堂島さんが出演されるバージョンも、ちょっと見てみたかった気もします(笑)

最後、失礼します、と丁寧に終わるキンキさんにとっても和みました。

曲だけでなくMCも、見ていてとっても楽しかったです!

Topaz Love

Topaz LoveはSONGSで初めて聴いた時にも書いたのですが、やはりもう一度、CD音源を聴いての感想を書いておきたいと思います!

前奏、CD音源で落ち着いて聴くと、華やかでありながら、やはりどこか切ない感じもありますね。
歌前の数秒は、今から物語が始まる、という感じがして好きです。
童話で言うところの「昔々あるところに」みたいな役割の音に聴こえるというか。

そして、そこからのお二人の歌声が、どこか寂しげで、哀しさも含まれているようで、つくづく、キンキさんの歌声は特殊だなあ、と感じます。

「そっと黙る」「寂しい世界」という歌詞だから、力強くは歌われていないし、まさに「そっと」物語の中に入っていく感じの歌声。

これは繰り返しになってしまいますが、夜空を「弾く」という表現が凄く好きです。
もともと花火が大好きなので「咲く」よりももっと、花火の刹那さが出ている気がして、剛さんの感覚の鋭さを改めて感じました。

「聴こえなくなった続きへ耳を澄ます」というのも、御病気のことを考えなくても、花火の打ち終わりって、最後は大体、連続して大きなものが上がって盛大に終わるからか、余韻があるというか、本当に、その続きへ耳を澄ますような感覚があるんですよね。

それを感じたことが何度もあるからこそ、剛さんが御病気のことを強引に持ってきたのではなく、それこそそっと、歌の世界と重ねられてるんだな、って思えてグッときます。

歌の始まりとしても、最初にまず花火が上がって消えるって、恋をする女の子の気持ちと、恋の行方を暗示してるようでもある。
それが、イベントで話題になったからこその花火なんですよね。
全てが絡み合っているのが凄いな、と感じます。

剛さんは、少なくともあの時、花火のような大きな音は絶対に聴いてはならない状態だったんだよな、という切なさもあって。

御一人ずつで歌われて、そこから御二人で歌われる。
寂しい世界を一人で歌って、そこから「高鳴る胸」という動きと音がある歌詞をお二人で歌う、その歌割も、歌詞にも曲にも合っているな、と改めて感じます。

それから、SONGSの感想を書いた時にはそんなに触れなかったのですが、やはり「どうか待っていて」は直球すぎるくらいに直球で、剛さんの強さが出ているな、と感じます。

ここまで御病気のことを織り込んだ歌詞になっていて、「どうか待っていて」あるいは「そこで待っていて」とサビ前にいれること。
これは、剛さんが御自分に言い聞かせる意味でも書かれた歌詞なのかな、とぼんやり考えます。

待っていて、と言うことには、自分が必ずそこに行くから、という意図が含まれているように思うんですよね。
自分が、自分の力で行く、という剛さんの強いお気持ちも織り込まれているように感じます。
実際、あの短期間で冬のコンサートを行うのは、並々ならぬ努力と無理と、強いお気持ちが無いと実現しなかっただろうなと思うと。

そして、そこで待っているのは、勿論、ファンや関係者やスタッフさんも含めてでしょうが、やはり光一さんなんだろうな、と素直に感じるのが、キンキさんのキンキさんたる所以だな、としみじみ思います。

本当の意味で剛さんと同じ場所に、対等の立場で立つことが出来るのは光一さんしかいないし、そして光一さんは多分、剛さんが「待っていて」とおっしゃったら、いつまででも待ってらっしゃいそうな感じがする。

それから、「大好きよ」と多分「泣き見惚れてる」も、イベントの時から形を変えなかったんだなあ、って、興味深いです。
泣き見惚れてる、は光一さんが歌われたのがそう聞き取れるってだけで、実際どうか確信が持てないんですけど、とりあえず映像を見る限りではそう聴こえる気がします。

泣き見惚れてる、大好きよ。
凄くストレートで、剛さん、この箇所は残されたんだなあ、って胸に来ます。

泣きながら見惚れる、という、どちらも強い感情が組み合わさった言葉が剛さんらしい。
そして多分、離れたところにいなければいけなかったからこそ出てきた言葉でもあったのかな、と思います。
ある程度の距離がないと、見惚れる、という言葉は出てこない気がする。

そして、大好きよ、をサビ終わりに持ってくるストレートさ。
あまり手を入れすぎず、不細工なままのほうが、っておっしゃってたのが、ここに出ているのかな、と感じます。

光一さんがストレートな歌詞がお好きだっていうのも、もしかしたらあるのかもしれないですね。

それから、ネオンが綺麗、という箇所を残してあるのも、ファンへの気遣いなんだろうな、剛さんらしいな、とあたたかい気持ちになります。
明るい通り、とか、そちらの意味と掛けられるのも良かったのかもしれないですね。

そして、この曲、サビが本当にキラキラしてるなあ、って改めて思います。
宝石とネオン、鉱物と人工物。
自分の「内」にある恋心は、人の手が入らない宝石の輝き。
あなたを目掛けて輝く「外」のネオンは、人が作った輝き。
ここにも対比があるのかな、って感じました。
そして、どちらもキラキラしているから、余計、涙に滲んだ輝きが、見惚れる状態の温度を更に上げる様子まで思い浮かぶような気持ちになる。

それから、二番冒頭は、光一さんの歌い方にハッとしました。
剛さんの歌声のほうが落ち着いていて、光一さんの歌声のほうが、痛切な悲鳴のように聴こえる。

一番は御一人ずつ歌ったのに、二番はお二人で歌うことにされた、というだけでもう、キンキさんの一蓮托生感覚の強さが感じられるように思うのですが、ここで光一さん上ハモでこの歌い方、というのが、キンキさんとしても衝撃だったんだな、と伝わってくるようでした。

水の中に潜る、という歌詞に合わせて、音も少なく、ゆらゆらとした水のような音になっていて、アレンジが丁寧に歌詞に合わせてあるんだな、とも感じます。

そして、SONGS感想はほとんど歌の世界に寄った感想になったので、今回はキンキさん寄り、剛さん寄りの感想になっているのですが、「探し求めてた物語り」は、ステージにお二人で立つ、ということでもあったのかな、って不意に感じました。音源を聴いていて。

イベントに行くことが出来なかった剛さんは、ステージに立つことが出来る未来の物語を探し求めるようなお気持ちがあったのかもな、って。インタビュー記事を読むと、なんとなくそんな気持ちにもなって。

そして、二番サビですね。
これ、SONGSでは、二番サビだけを省略して大サビに向かっていってたんですねー。
なるほど、繰り返しなのかー、と思っていたら、音源は違う歌詞だったので、驚きました(笑)

「希望が滲んだ宝石。」希望が滲む、ってまた凄い表現だなあ、って思います。
滲むって、それこそ涙が滲む、とかそういう連想をするので、ここで言う希望には、もしかしたら涙の気配があるのかな、と思ってみたりもしつつ。

滲む、ということは、希望は淡くて、儚いものでもあるのかもしれない。

と思ったら、続くのは「火の虹打つ宝石よ」。
下手したら歌詞の中でも一、二を争うくらいの強さと派手さのある表現が続く。

虹打つ、はこういう形で残されたんですね。私、「虹打つ」愛のネオン、という表現がとっても好きだったので、嬉しいです。

虹打つ。これ、私は波打つのニュアンスなのかと思っていたのですが、火の虹打つ宝石よ、という文脈で聴くと、脈打つ、に近いのかもしれないな、って思います。

どうなのかなあ、そもそも、切る箇所はここで合っているのか、という気もします(笑)

私の中では、火のように熱い、そして虹のように七色に輝き脈打つ恋心、という感じに聴いてるんですが、どうなのかな。
火と虹と打つ、そして宝石、と凄く強くて派手な物が集められてて、印象的な箇所で、とっても好きです。

そして、「誰か愛するネオンは綺麗」。
これはストレートに、光一さんへのファンの皆さんのペンライト、という意味にとれますが、歌の世界としては、やはり人が沢山いる明るい通りを連想しますね。

誰か、というのがまた、歌の世界が広がって良い。
誰かが、誰かを。
自分の想い人が、自分ではない誰かを、なのかもしれないし、自分ではない誰かが自分の想い人を、という意味かもしれない。
もしくは、自分の気持ちを客観的に見てのことかも。

それとも、恋をするこの女の子には、誰かが誰かを愛することが沢山ある明るい通り自体が綺麗に見えたのかもしれない。

その全てに泣き見惚れてる、と取ることも出来る。
良い歌詞だな、としみじみと思います。

そして、やはり大サビへの流れ込み方と、大サビで一気に切なさを増すところが凄く良い。
歌詞をこんな風に書き分けられると、音に合わせてあるから当然と言えば当然なのですが、光一さんのほうが言葉数が少なくて、剛さんは倍くらいあると目で見て分かって、興味深いです。

肯定的で意志が強い、真っすぐな歌詞を歌う光一さん。
迷ったり悩んだり痛みを感じたりする歌詞を歌う剛さん。

そう、この大サビ、やっぱり面白いよなと思うのですが、剛さんが歌うのも、光一さんが歌うのも、全て相手に対して歌ってると考えることも出来るんですよね、多分。やろうとすれば。

嘘ついて恋していいの?は、あなたが、(あたしと結ばれることをどこかで怖がり、自分の気持ちに)嘘をついて、あたしとは違う誰かと恋をしていることを責めるようにも聞くことが出来る。
そして、その恋を、あたしと結ばれるという約束された現実を避けた「夢」であるとみなしているから、夢から覚めないあなたが痛い。

そして、光一さんが歌うパートは、そんな相手を許すようにも聴こえる。
誰を好きになってもいい、は、私じゃない誰かを好きになってもいい。
例え、夢を見続けることをあなたが選んだとしても、私はいちどきりのあなたを好きでいたい。

こうなると、自分と相手は根っこで想い合っている、それは分かっている前提の話になると思うので、辿り着きそう、というのも、結ばれることに辿り着く、とすんなり繋がるような気もします。

ただ、そうなると、この曲、かなり激しい曲になるんですよね。
それも剛さんらしいような気もするのですが(笑)、その場合だと、「そこで待っていて」とは言わないかな、とも思うし。

曲全体を通したひたむきさと、自分はあなたに向かって動いているのに、あなたはまだ夢の中で微睡んでる、その差が切ない、という感じからして、根っこはまだ片想いか、もしくは相手には強い自覚が無さそうだし、やっぱり自問自答かな。

単純に、剛さんの歌声がどこか内省的、ということもあって、この女の子の葛藤に聴こえる、というのが強いような気もします。

あと、直前に「サイレント」が入ってるのが大きい。しかも、「泣き見惚れては」からの「サイレント」は、一人だ、という感じがするんですよね。
この女の子が、荒れ狂うような恋心に不意に訪れた静寂の中、自分の中に入って、自問自答する感じ。
その流れが音でも歌詞でも作られてるから、ああ、この子の葛藤なんだ、って思う。

うん、やっぱり自問自答かなあ、私の中では。
剛さんの歌詞は、どこか余白が作られているというか、限定されていない箇所がある場合が多い気がして、それが良いんだろうな、って感じます。
相手の人に関して「愛のひと」としか言及されていないことも、凄く大きくとってあるから、余白があって窮屈じゃない。

CD音源を聴くと、曲、歌詞、アレンジ、どれもキラキラしていて、切なくもあって、キンキさんが20周年にああいう状況で作られたのがこの曲って凄いな、としみじみと感じます。

一緒に歌う為にこんな曲を作るって、お互いに対して凄く綺麗なイメージを持ってないと無理なんじゃないかな、と思うので。

それから、曲はほとんど完成した状態でしたが、剛さんの歌詞が、イメージから仮の物が作られて、そこから更に完成させられる過程を少し見せていただけたようで、とても興味深かったです。

あれがこうなって完成品がこうなるのか、という驚きがありましたし、完成度が高い歌詞をまさに「作り上げて」らっしゃるんだな、職人技みたいだな!と唸りました。

あらゆる意味で特別な曲だな、と感じます。
これからも愛される曲になりますように。

哀愁のブエノスアイレス CLASSIC

たまにしか更新出来ないのに、お星様や拍手、本当にありがとうございます!
TopazLoveは色々と噛みしめてしまうので後にして、先にこの二曲の感想を書いておきたいと思います!

○「哀愁のブエノスアイレス
もう、凄く凄く大好きです、この曲・・・!!!

私はもともと、明菜ちゃんや薬師丸ひろ子さん、高橋真梨子さんの歌が大好きなので、もう、ありがとうございます!という感じです(笑)

題名や作詞、作曲者を見ただけでもう、凄く期待していたのですが、キンキさんの歌声が、期待していたより更に良く合っていて、とても幸せな気持ちで聴いています。

この系統の好きな世界観の曲を、好きな人たちの歌声で、リアルタイムで聴かせてもらえるのって多分初めてだな、って思ったら、物凄く嬉しくて。しかもキンキさんの歌声で。

私にとっては、SAND BEIGE-砂漠へ-、水に挿した花、Wの悲劇、素敵な恋の忘れかた、Mr.サマータイム、異邦人、とか、そんな歌達を思い出す感じの曲です。ちょっとノスタルジックな感じがする。

キンキさん、こういう歌が芯から似合ってらして、そりゃあ私はキンキさんを好きになるわけだな、って、今更、凄く納得してしまいました(笑)

ということで前奏なのですが、前奏からしてもう大好きです。
ちょっと不穏で、冷たい空気を感じて、異国情緒があって、物悲しさも含まれているような音。

そこから、光一さんのちょっと硬質な、乾いた声で「カテドラル」という単語から曲が始まる。
カテドラル、聖堂のことなんですね。
頭から異国の、それもあまり知られていない単語なんだけど、そこに「鐘が鳴る」と続くから、ああ、鐘があるような建物なんだ、とすんなりイメージ出来る。
実際、意味が聖堂、と知った時、ああ、そんな感じだろうな、って思えますもんね。凄い。

「カ」テドラルの「か」ねが鳴る、で、硬い響きの「か」が強調されるから、この時点でもう、少し硬い、乾いた雰囲気が出る。
そこに、「夕映えの街角」とまた情景を足す。

夕映え、夕日を受けて照り輝く街角。鐘が鳴り、聖歌隊の少年たちの歌声も聴こえてくる。
この歌声が「風になる」っていうのがまた、良いなって思います。

漂ってるんじゃなくて、風になっている。

風って、動きが連想されるものだと思うのですが、聖歌隊の少年達は恐らく動かずに歌っているはずなので、この主人公が動いている、ということだと思うんですよね。

この三行の歌詞だけで、情景と共に、主人公が歩いて移動していることまで浮かんでくるように感じられます。

そして、ここで、剛さんの、水が多く含まれているような声が入ってくる。

光一さんの乾いた歌声で淡々と情景が歌われ、その情景に気を取られず歩いているような気配が出されて、そこに、剛さんの水気のある歌声で「君」の影が現れる。

この対比がもう、二人組の醍醐味・・・!って感じますし、お二人の声質の違いがよく活かされてるなあ!って感じます。

もう二度と帰らない宝石の日々、に硝子の少年が連想されたりもしつつ。

夕映えの中、照り輝くなかに、君の「影」が駆けてくる。
夕映えの赤と影の黒、この明るさの対比がまた、歌声にも曲にも合っていて良い。

私の中では、歩いている主人公の向かい側から影が駆けてくるイメージです。
石畳だから、本来は硬い足音がするはずだけど、この影に足音はあるのかな。

そして、影が見えたところで、お二人の歌声でサビ。
「時の河を流されてゆく」って、私が剛さんに歌ってほしいと思っていた「Wの悲劇」のサビの歌詞にも重なるので、まさかこんなところで、って感動しました(笑)
あの曲はその後、「流されていく」終わりかけの恋でしたが、この曲はもうずっと前に終わった恋なんですよね。
だから、流されていくのは自分じゃなくて、「まぶしすぎる心達」。

愛に生きる怖さを知ってしまった主人公が、青いダイヤモンドのような心を、まぶしいと感じながら眺めている。
河を流れていく青いダイヤモンドの情景も、それを留めようとせずに、流れていくのを静かに見送ることも、美しいな、って思います。

燃えるような赤い宝石ではなく、透き通った宝石でもなく、青いダイヤモンドなのは、青春だった、時が経った、ということなのかな。怖さを知らなかった、という意味での青さでもあるんでしょうね。
まだ若いから、柔軟性がなくて、ダイヤモンドのように硬かった頃。

心達、と歌うサビで、お二人が声を合わせるのがまた、歌詞に合ってて凄く良いな、って思います。
より深みが出る。

しかも、この主人公にとっては、あそこまで愛したのは一度だけ、って歌うんですよね。
流石キンキさん、物凄く重いし、その一度に凄く囚われている・・・(笑)

二番がまた、良いんですよね。
光一さんみたいな美しい人に、人生のピークである夏を終えて夢が消え、秋を迎えた自分はありふれた男に変り果てる、って歌われるのは、独特の色気が出るな、って思います。

しかも、そんなありふれた男に「変り果てて」しまった自分の頬を、過去であろう「そこ」から打ちなよ、と言う。
この「打ちなよ」がまた上手いな、って思います。

打ってくれ、と願うわけでもなく、打て、と強く叱咤されたがってるわけでもない。
打ちなよ、には、どこか諦めのようなニュアンスがあるような気がします。
秋を迎えたことを自覚した諦め。
諦めているからこそ、恐らくそんな諦めを許さない「君」に対して、打ちなよ、とどこか投げやりな言い方をする。
この諦めも、ちょっと乾いた感じがあるんですよね。光一さんの歌声に合う。

そして、街の灯に対して感傷的になる面を剛さんが歌う。
ここも、光一さんと剛さん、それぞれの声質に合ってるな、と思います。

街の灯を見て、輝いている等ではなく、涙を燃やしているようだ、って感じる感性も凄いですよね。
この感覚では、涙はただの水分ではなく、燃えるものなんだなあ。

しかも、涙だけじゃなくて、悲しさや悔しさを集めながら燃やしてる。
感傷的な感情を全てかき集めるようなこの部分が、剛さんの、どこか暗さを含んだ、水を多く含むような歌声に合っているなあ、と感じます。それこそ、涙をも含んでいるような、感傷が似合う歌声。

そして、夕映えの時間を終え、街の灯が灯る夜を迎えたことも表現されている。
これは、夏を終え秋を、あるいは冬を迎えた主人公とも重なるように感じます。

そんな夜に灯る街の灯への感傷から、過去を見るサビに繋がる。
夜を迎えようとする自分の、人生における灯になるであろう日々。

それが「叶わぬ夢ばかり見てた」時期。
見てたよね、と語り掛けるのは、夕映えに出会った君の影なのかな。

今もあの日の声がするし、今も君の影を見る。

そこから、ふと我に返って見る、星の下の窓明かり。
星の下、っていうのがまた、高さが出ることで歌の世界が広がって凄いな、って思います。
街の灯も、星も、窓明かりも、今、違う光りかたをしている。

でも、時の河を流れていってしまった眩しい青いダイヤモンド、宝石の日々の輝きはもう二度と帰らない。
だから、星の下の窓明かりも哀しく見えて、瞳にしみる。

そして、ここに来て、最初で最後に主人公が自発的にすることが、君の名前を呼ぶことなんですよね。

ここまで、君の影は「駆けてくる」し、「打ちなよ」だし、時の河を流されてゆく心達は止めないし、追いかけないし、凄く受動的なんですよね、この主人公。

でも、二番のサビで初めて能動的に、「君」の名前をそっと呼ぶ。
しかも、「天使たちに訊くみたいに」。

私、この曲に関しては、若い頃に終わって別れた恋で、彼女が今どうしてるかは分からない、という感じなんだと思っていたのですが、天使たちに訊くみたいに、と言われると、亡くなってるのか、っていう気もしてきます。
最初から聖堂、とか聖歌隊、っていう単語が使われてるし、天使に尋ねるように名前をそっと呼ぶ、って言われると、そういう意味でももう二度と帰らない日々なのか、って。

それとも、もはや受動的な自分には彼女がどうしているのか確かめる術は、天使たちに尋ねるくらいしかない、ということなのか。

天使たちに、彼女が幸せであるかどうかを尋ねる、とか、そういうニュアンスな気もします。
能動的に動けない自分としては、最早「神のみぞ知る」に近い心境、みたいな。

「汚れ知らぬ頃の恋が僕に生き方を問う」っていうのも、どちらにもとれる気がするんですよね。
彼女は亡くなったけど自分は生きている、だから生き方を問われているのか。

それとも、それこそダイヤモンドのような日々が、自分がまだ汚れず美しくいられた頃の象徴だから、今がこれで良いのかと問われている、ととるのか。

私は、この曲に関しては、彼女は生きているだろうけど今どうしているかは全く分からない、という状況な気がするのですが、歌ってらっしゃるのはキンキさんだからな、みたいな感情も捨てきれないでいます(笑)

一番は今から過去に目線が向かい、二番は過去から今に目線が向かう。
そして、また過去に目が向かったサビを重ねることで、哀愁と郷愁が満ちた曲になる。

凄く綺麗な流れの歌詞だなあ、と思います。
大好きです。

そして何より、この曲、キンキさんの歌声とよく合ってるんですよね、曲も歌詞も。
私、女性でこの系統を歌われる好きな歌手の方は沢山いますが、男性でこの系統の曲が映える歌声を持ってらっしゃる方ってあんまり思いつかないんですよね。

そういう意味では、キンキさんが稀有な歌声の持ち主だという事に、改めて気が付いたみたいな面があります。

しかも、一人じゃなく二人組で、こんなに郷愁と哀愁に満ちた曲が似合うって凄い。
とってもロマンティックで、ドラマティックなことだなあ、と思います。

この系統の曲が似合う歌声を持つ、しかも美しい男性二人組って、そりゃあ、今まで沢山の男性陣がキンキさんに対して、ああいうロマンに溢れた曲や歌詞を書くはずだなあ、ってしみじみ感じました。
お二人の雰囲気や関係性だけでなく、ただ単に歌声の魅力でもあるんだな、って。

それから、この曲、自分にとって、思い出深い曲にもなりました。
沖縄で一度、人が沢山いて祖母が休んでいる時に、散歩にでも行っておいで、と言ってもらって、家の周りを散歩したのですが、ずっとこの曲を聴いていたんですよね。
別世界にいるような気持ちになって、とっても癒されていました。
意外と、沖縄の不穏な曇り空の下、両側をさとうきび畑に挟まれた道を歩いていても、凄く雰囲気が出ました(笑)

曲の力で、そしてキンキさんの歌声の力で別世界に連れて行ってもらって、少しの間、好きな世界に浸らせてもらえることが、こんなに大きな癒しに繋がるんだな、っていう発見があって、その意味でも印象深いです。

○CLASSIC

CLASSICに関しては、穏やかに聴けるな、というのが第一印象だったように思います。

他の三曲のインパクトが強かったぶん、ある意味、気楽に(笑)聴けるというか。
曲も歌詞も、どちらかというと軽やかで、イメージとしては、お花屋さんとか、ケーキ屋さんとか、そういう爽やかで可愛らしい感じがします。

お二人の歌い方も、さらっとしている気がして、力を抜いて聴ける曲でした。

なんだかもう、哀愁のブエノスアイレスが好きすぎて、感想の量が露骨に違うのですが(笑)、四曲それぞれ、色が違って良かったです!

ということで、TopazLoveとMVの感想も少しずつ書いていきたいと思います。

DESTINY

感想、聞き比べるのが楽しかったDESTINYからいきたいと思います!

そもそも今回、お二人のジャケ写が西洋画のように美しくて、それこそ見惚れてしまいますね。
シンプルに綺麗。

DESTINYは、剛さんの発症後の歌声を初めてちゃんと聴いた曲でもあるので、そういう意味でも印象が強いです。

あの歌声が失われていない。
今、こうして聴かせてもらえている、というだけで、信じられないくらい嬉しかった。

そんなDESTINY、それこそ御病気のことがあって、光一さん、剛さんそれぞれとキンキさん、という3パターンを聴かせていただけることになって、これはこれで凄く興味深かったです。

一曲を三通りも聞かせていただける楽しさ。

アニメの主題歌ということで、勢いがあって、強さもある曲ですよね。
そして、前奏から凄くかっこいい。

歌詞としては、
「ありきたりな時間でさえもキミがいれば特別になる 
なのに当たり前だと感じる時もある」
という箇所は、ふと、Aanniversaryであえて二番を歌われた光一さんのことを思い出しました。

作詞者の方が同じなだけあって、Anniversaryと通ずるものがありますね。

ただ、そうなると、まだ!まだキミにつらい想いを、しかも「何度も」させているのか・・・?
とか、しかも「なんて言ったけれど」とか生ぬるい言い方をしてるのか、この主人公は?!
という感想も、ちょっと出てきてしまいました(笑)

Anniversaryもそうですが、この主人公は、自分が女性側の知り合いだったら「やめときなよ、もう鈍感とか不器用とかの問題じゃないよ!」って言いたくなっちゃうタイプの男性だよな、って思います(笑)

つらい想いをさせ続けておきながら、「どれも大切だから守りたいずっと」という身勝手さというか、理想の自分を追うような雰囲気が、こういう自分勝手な人っているよな、という感じもあって。

キンキさんは何故、この男性は良い人だな、とはあまり思えない男性の歌を定期的に提供されるのか(特に恋愛の歌に関して)というのは、だいぶ長い事、小さな疑問です(笑)

先に気を取られたところを書いてしまいましたが、お二人が歌うからこそグッとくる箇所もありました。

ということで、まずは光一さん御一人で歌われてるほうの感想ですが、真っすぐで、それこそ帝国を率いて進んでる人みたいに聴こえて、とっても面白かったです!
光一さんに「未来を目指すよ」と歌われると、一個人というより、軍隊、あるいは国を率いて、全体で向かう未来のように聴こえるというか。

あと、自分達の出会いは「必然という奇跡」なんだと、全く疑わずに、芯から信じていそうな感じがする。
多分、ちょっと余裕が無さそうな感じの息継ぎの仕方とか、抑揚がほとんど無い歌い方が、真っすぐさを出しているような気がします。

そして、二番前半、これは歌詞の流れもあると思うのですが、「つらい想いさせたね」と言いながら、それを心底実感出来てはいなさそうというか、全体の為には仕方なかった、とどこかで思ってそうで、ちょっと「キミ」のことが心配になってしまいました(笑)
これも、光一さんの勢いのある歌いかたもあってな気がして、剛さんとの違いが面白かったです。

それから「もどかしいくらい」という歌詞は、光一さんの歌い方とよく合っているな、と感じます。
あまり抑揚をつけず、最初から最後まで力を入れたまま歌い続けている感じが、どうしてもその「たった」ひとことが出ない、もどかしいという感情に合う。

そして、サビ終わりがまた力が入っていて、一生離さないのも、信じ続けるのも、絶対離さないのも、決定事項です、という感じがするんですよね、光一さん御一人のほうは。

「キミ」の希望や意見を気にするつもりはあまり無さそうというか、嫌と言われても、熱意で押して、自分の希望を通しそうな感じ。

その力強さが、曲調や歌詞、アニメの主題歌であるということに合っているように感じます。
勢いのある歌いかたも、曲自体の勢いに合ってて、全体的に、凄く主人公キャラっぽい。

剛さん御一人のほうは、そういう意味では、またちょっと違う雰囲気に聴こえます。

剛さんが御一人で歌うこの曲は、ある種、綺麗に流れすぎて、聞き惚れていたらサビの最後で急にハッとさせられる、みたいな面白さがあるように思います。

最初の「まるで」の時点で、もう歌声が凄く豊かで滑らかなんですよね。
だからこそ「あ て のない」とここだけ途切れさせるのが、ちょっとしたアクセントになっていて、とっかかりになっているような気がします。

そして、細かい話ばかりしてしまいますが、目指す「よ」を柔らかく置いてから「あ」の日「あ」の時に、と重なる「あ」を強調する抑揚の付け方が、曲に剛さんの色をつける感じで凄く好きです。

そこから、サビの伸びやかさと、丁寧に音を追うような歌い方が剛さんらしくて聞き惚れていたところに、不意に囁きこむような「一生離さない」が来る。

光一さんがストレートに感情を込めて、力強く歌っているのとはちょっと違って、剛さんの歌い方は、どこか密やかな感じがする気がします。
感情をぶつけるような、決意表明のような歌い方ではなくて、自分にも言い聞かせながら相手に告げるような感じ。

この対比が、とっても面白かったです。
同じ歌詞でも、ニュアンスが違って聴こえるのが。

それから、二番も、剛さんが歌うと、これはコーラスの違いもあってだと思うのですが、辛い思いをさせたこともよくよく分かっているんだけど、それでも相手が離れないと分かっている悪い男の雰囲気が出るように聴こえます。

たったひとことなのに、と言うのも、そう言いながら、その努力を本気でする気は実はそんなにない、みたいな。

どちらにしろ、二番のここら辺の歌詞が誠実に聴こえることは無いのでは、と思うのですが(笑)、違う悪さのある男性像に聴こえるのがまた、面白くて。

それから、「信じ続けたい」の余韻の色気が凄くて、初めて聴いたときは、驚きのあまり、ちょっと咳き込みそうになりました!(笑)

なんですかね、「雰囲気がある」っていうのはこういう歌い方と歌声のことを言うんだろうな、という感じ。
歌声の余韻というものをここまでハッキリ感じるのも珍しいように思います。

凄く流暢に流れてきて、二番のサビも最後にこんなインパクトのある歌い方を持ってくるあたり、流石剛さん。
度肝を抜かれました。

それから、光一さんのほうもですが、「近づくほど」で音が減るの、王道で凄く良いですね!
こういうの大好きです(笑)
また、それが出来る歌声ですもんね、キンキさんは。

そしてラスト、「絶対、離さない」も、「キミ」に対してもでしょうが、自分に対して、強く言い聞かせるようにも聴こえる。

ストレートな光一さんの解釈と、どちらかというと内向的に聴こえる剛さんの歌い方、その違いがまたお二人共によく合っていて、聴き比べるのが凄く面白く、楽しかったです。

そして、キンキさんお二人で歌われたパターン。

光一さん始まりなのが、この曲に合っているように思います。
光一さんが歌う「未来」はかなり強力な感じがして。

そして、剛さんの歌声が、キンキさんverだと、お一人の時よりも、全体的に強めに聴こえるんですね。
これは驚く発見でした。
お二人の歌声が組み合わさると、少なくともこの曲に関しては、剛さんの歌声が光一さんの歌い方に寄っている感じがする。
御一人ずつ歌うとあんなにニュアンスが違って聴こえるのに、こうして聴くと、剛さんの歌い方がちょっと強めに聴こえるから、違和感が無い。
凄く不思議で面白いな、って思います。

サビの「まるでレーザービームみたいな」という力強く上がっていく光一さんの歌声と、「未来へと連れてく」と柔らかさを含みながら上がっていく剛さんの歌声、という流れも、お二人の違いによって自然な抑揚がついて聞きやすくなる。

サビ終わり「一生、離さない」については、やはり光一さんの歌い方が強いぶん、光一さんの歌声が引っ張っていく感じがします。
それでいて、バラバラではないし、「素敵な運命」辺りの溶け合い方は驚かされるし。

二番も「なんて言ったけれど」とか特に、こんなに強い歌いかただったかな?と剛さん御一人のほうを確認してしまうくらいでした。
それから、私の中では問題になっている(笑)二番冒頭も、お二人で交互に歌われると、不思議と誠実そうに聴こえて、ここも本当にびっくりしました(笑)

お二人で歌われると、主人公が誠実そうに聴こえるようになるんだなあ、って様々な曲を思い出して納得したりもして(笑)

「信じ続けたい」に関しては、ソロバージョンが無かったら、剛さんがこんなに色っぽい歌い方をしてらっしゃるとは分からなかっただろうなあ、と思うと、改めて面白い試みになったな、と感じました。

曲の後半は、お二人で歌うと、曲の強さが増すし、たった二人でもこんなに一曲の中でメリハリがつくんだなあ、と驚きます。

それから、これは歌番組で聴いたときにも感じたのですが、「近付くほど遠く感じる」を光一さんが歌われて、それを受けて「そんな時が来ても大丈夫さ」と剛さんが歌われるのにグッときます。

ここは、どちらかがお一人で歌うより、お二人でこうして言葉のやりとりをするように歌うほうが、ずっと複雑な深みが出るな、って感じました。
凄く良い歌い分けだなあ、って。

そして「絶対、離さない」、ソロバージョンを聴いたら、きちんと重なりそうにないくらいに違う歌い方に聴こえるのに、実際にはこんなにきっちり合って、一つの歌声になる、って、そりゃあキンキさんに関わる方々は感動されるだろうな!!って思います。

その感覚を今回、なんとなく体験させていただけたようで、とっても嬉しかったです。

何度も聴きながら少しずつ書いたら、いつも以上にまとまりのない感想になってしまいました、すみません!

ちょっと長くなったので、MVのことはまた記事を分けて、全曲の感想を書き終わってからにしようと思います!